255 【ヤンストP村】private eye+Violine
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そこ座ってくれ、座り心地は悪いだろーケド。 お、何だ……今食っていいもんか?
[椅子もない部屋だからベッドを勧めて、 自分は入り口の扉を塞がない、奥の窓の傍で床に座った。
その際に渡されたリボンの袋を掌の上に乗せて、 解いていいのかと言わんばかりに指で摘んでいる]
(70) 2018/12/02(Sun) 21時半頃
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― 自宅 ―
[部屋に荷物を置いて、昼食をとる。
部屋に干した服はまだ乾いてなかったけど、 そーさんのハンカチは乾いてたから、 明日にでも返せるように、 アイロンをかけておこう。
冷蔵庫の中身は、もうほとんどない。 今夜にでも片付けちゃおうかなってくらい。 そうすれば、冷蔵庫も片付けられるし。
大切な絵本は、ベッド脇の引き出しに。 これは最後の日に、そーさんに預けるの]
(71) 2018/12/02(Sun) 21時半頃
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…… お世話になりっぱなしだなぁ。
[明日のお片付けもそうだし、絵本のことも。 昨日、あたしを元気付けてくれたことも。
―― やさしい、おにーさん。
やさしくて、頼りになって。 昔からその印象は変わらない。
だから。 あたしは、しらない。 気付く由もない。
そーさんの秘密も。 焔が、再び燃え上がったことも*]
(72) 2018/12/02(Sun) 21時半頃
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お前の作るもん、なんでも美味いもんな。 ありがたく貰う――あぁ、クッキーか。
[今日はどうにも菓子の差し入れに縁があるらしい。 リボンを紐解き、焼き菓子の一つを摘まむ。
刻んだナッツが入っているそれは香ばしい匂いで、 何の疑いもなく口に入れて、違和感に僅かに瞠って。 それが何かまでは分からないけれど、 釦でも掛け違えたかのような、奇妙な居心地の悪さ。 けれど言葉にも態度にもせず呑み込んで、息を付く。
菓子作りのことなど理解しない己の事だ。 怒らせてしまった前夜の影響もあるのかもしれない。
何よりわざわざ作ってきてくれたらしき礼の品を、 首を傾げるなど出来ようはずもない]
(73) 2018/12/02(Sun) 21時半頃
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[メールを打ち終えた後。 例の家族の絵を下ろしておこうと。
伸縮式のマジックハンドを用いて、 作品を引っ掛けている紐をツメに引っ掛け 壁から下げることにした。]
フィルムや額縁は手入れしておいてやるか。
[古い作品だから表面に保護フィルムを貼っている。 低い木机の作業台に絵を乗せて、 溶剤を吹き付けて布巾で拭っていると携帯が鳴る。
メールと違い、長い電子音に着信だと聞き分けた。]
(74) 2018/12/02(Sun) 21時半頃
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[誰かと着信元を確認すれば大学からだ。]
はい?ヌヴィルです。
ああ――ギネス先生か
昨日は帰りがけに展示を頼んでしまって どうもすみません。
それで、どうなさいました? 展示会の件か何かでしょうかね。 [常勤の美術講師だ。>>63 件の絵を掲げては貰ったが何か支障があったのか。 それとも、今日も彼が担当で講義はあっただろうから 展示会の作品で生徒からの相談事でも―――]
(75) 2018/12/02(Sun) 21時半頃
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………え?
[大学外部から、ヌヴィルへの着信があったと。
イアン・エイムズ、
親友の名を名乗る人物から。]
(76) 2018/12/02(Sun) 21時半頃
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うん、イルマの味だな。
[さく、と音を立てもう一枚。 ざく、と音を立てナッツを噛み砕く。
口角をあげて返す笑みは何時もと同じだ。 それでいてどこか不安げなのは、 昨日の続きをすべきか悩んでいるからで。
結局は、こうした。 視線をイルマから剥がして自分の脚へ。 胡座の姿勢だからうつむいたようなものだが、 口籠るでもなく言葉は自然と流れ出た]
(77) 2018/12/02(Sun) 21時半頃
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いや…その人物に心当たりはあるんですがね その、宮廷に召集されてますから。 だから、多分……
[10年前に宮廷行きになったのだ。 聞き間違いか何かではないかと苦笑を浮かべる。 だが、
――――パピヨンは健勝であるかと。 ――――三番街に帰れるかもしれないと。
そんな内容の通話があり、 再会を待ち望む伝言を受けたらしい。
音声は明瞭では無く 何処か苦しそうなくぐもった声で聞き取れたとも。]
(78) 2018/12/02(Sun) 21時半頃
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― →公園へ ―
[買った花瓶に花を移して、満足げに頷いて。 時計を見れば、そろそろ約束の時間。
遅れちゃいけないって思って、 急いで家を飛び出した。 ドアの鍵がちゃんと閉まっているかの、 チェックは忘れない]
…………?
[公園へ向かう際中。
山羊がどうとか、こうとか。 そんな言葉が聞こえてきたけれど、 何だったんだろう]
(79) 2018/12/02(Sun) 21時半頃
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[人違いにしては、内容が人違いではない。 帰ってこれない場所から、帰って来れる?
――…そんなこと、あるはずがないのだ。
何かありませんでしたかと心配する声に 山羊頭のことなんて話せる訳もない。]
いや、特には何も。 はは……大丈夫ですが…そうですね。 また掛かってきたら教えて下さい。
[辛うじて通話を切るも、 動揺は携帯を握る手を震わせる。]
(80) 2018/12/02(Sun) 21時半頃
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[一瞬、喜びと異様な背徳感を感じた。
此方に帰ってくるなら絵ではなくて パピヨン本人とも会えるし、 再会の喜びを分け合える。
でも、男は。 親友を裏切ってしまった。
“仮面”をずっと借り続けていた 意中の女と籍を入れた羨望の相手。
一体、どんな顔で、会えばいい?]
(81) 2018/12/02(Sun) 21時半頃
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なあ、頼っていいかな。
[こんなことを聞くこと自体、また怒られそうだ。 そんなふうに思いながら避け得ない話題をゆっくりと*]
(82) 2018/12/02(Sun) 21時半頃
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[まさか山羊の首が路上に捨てられていた>>22とか、 そんな物騒な話なんて思っていなかったから。
山羊に何かあったんだなぁ、って思うくらいで、 公園に行く歩みは止まらない]
フローラちゃんに、なんて言えばいいかなぁ。
[お別れを言うのにも、勇気がいる。 街を出るってメールで伝えてはいるけれど、 面と向かって言うのは、なかなか。
そんなことを考えていたら、 気付いた時には公園に辿り着いていた*]
(83) 2018/12/02(Sun) 21時半頃
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[そもそも――――
向こうでは端末機器を没収されるのでは>>0:601 じゃあ、一体イアンは今どこに居るというのだ。
宮廷を逃げ出した? そんな事が出来るのだろうか。
エル・ドラード。 御伽噺のような理想都市の言い伝えが過る。 まさか、其処に居るとでもいうのだろうか。]
(84) 2018/12/02(Sun) 21時半頃
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いや、なんだって大学に? ―――どう、して俺を……。
[パピヨンが心配なら本人に電話をかけろと思う。
何故、俺に。 何故、今になって。
昼間のまぼろしのような時間が思い起こされる。
もしもあの誘惑に身体が動かず済んだなら この奇妙な電話の話を喜ばしく聞けただろうに。 エル・ドラードの実在は 完全なるまぼろしから昨日の本屋でのやり取りで 半信半疑に信憑性が変わっていただけに。 心から喜ばしいと――思えていただろうに。]
(85) 2018/12/02(Sun) 22時頃
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[部屋は随分と殺風景だった。 視線はサイドテーブルで揺れるミスラムへ。 似合わないなと素直にそう思った。 きっと誰かに貰ったのだろう。
勧められるままにベッドに腰掛ける。 ふかふかのマットなんてない。 簡素なベッドは座るには丁度よかったけど。]
私の味かぁ、そうだね、それは特別だから。 でもちょっと失敗したかな?
[彼がクッキーを口にした瞬間。 少しだけ間があったような気がしたから。 だから私は少し眉を下げて。 口元に手を当てる。 その手の指には白い傷テープが貼られていた。]
(86) 2018/12/02(Sun) 22時頃
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[彼の中に私が入った。 次はシチューにしよう。 赤ワインをたっぷり入れたら。 もっともっと沢山私を入れてもきっと気づかない。
私はベーカーの家を捨てたけど。 やっぱりベーカーの家の子だから。
だから最後は食料になって幸せになってもらう。 それが至高なんだ。]
(-44) 2018/12/02(Sun) 22時頃
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[ピスティオの言葉にそっと目を伏せて。 でもすぐに顔を上げて。]
仕方ないなぁ。 ピスティオは頼りないから。 だから私に頼りたくなっちゃうんだよねぇ。
いいよぉ、なんでも、頼ってくれて。
[私だって孤児院の子供達を放っておくつもりはなく。 ちゃんと面倒を見る気はあるのだ。 ただ、昨日は彼がいなくなる。 それをあっさりとまるで他人事のように言われたから。 だから感情的になっただけで。]
それでたまにお料理を作りにきたらいいとか。 それだけじゃないよねぇ?
[何を望んでいるのか。 それを聞きたいと彼の目を見つめた*]
(87) 2018/12/02(Sun) 22時頃
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[ぽちぽちと端末を打っていれば ノッカちゃんの姿が見えた。
――一瞬、迷った後、ノッカちゃんとよんで。 手を振った。キングスの像がある公園で待ち合わせなんて
おかしな話だと思う。>>84いや、
いやな感じだと感じるのに 分りやすいのはここしかなくて]
(88) 2018/12/02(Sun) 22時頃
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/* ヒマだからAA貼るべー。← ㅤ \ / \∧∧∧/ < 私 > < 予し > < か > ───< 感い >─── < な > < い > /∨∨∨\ / ∧_∧ \ / ( ・ω・) \ / _(_つ/ ̄ ̄ ̄/ \ \/___/
(-45) 2018/12/02(Sun) 22時頃
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…ノッカちゃん、
………ノッカちゃん
[公園で待ってくれている彼女の手を取ろうとした。 ――もう、気付いているって彼女は察するだろうか*]
(89) 2018/12/02(Sun) 22時頃
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[後ろめたさ、気まずさ。 未完の絵をちら、と見て。
どうしようと頭を押さえ込む。 古傷の火傷の痛みが、ずきずきと増すよう。
パピヨンにこの事を伝えるべきなのか。 いや、伝える方がいいだろう。
ただ、メールや電話で話すのは気が引けて、 深夜に店に行くことを決めたは良いが―――]
(90) 2018/12/02(Sun) 22時頃
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どうすりゃ、いいんだ……。 もし、帰ってきちまったら
[いや、何も男が此処に居るうちに帰るとは限らない。 しかし男が消えたこの街で夫婦は再びヨリを戻すのか。
渦巻くどす黒い感情は きっと。
―――嫉妬、だ。]
(91) 2018/12/02(Sun) 22時頃
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[これまでも、薄いながらに関心はあった──と自分では思うのだが、セイルズにとって細かな所はよく分からないのも当たり前で、それらは殆ど、訊いて確かめたりせずに済ませてしまっていた。無に近い所からの出発と言える。 そして、いきなりが難しいのなら、少しづつ、一歩づつでいいという>>2]
そうか。 ……では宜しく頼む。
[落ち着いて埋めていけば、店の帳簿同様、難しそうな書類>>1もきちんと仕上がるように。今度はセイルズが、穏やかに笑う彼女へ世話になる番>>3だ]
[──きっと。]
(92) 2018/12/02(Sun) 22時頃
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パニーニは貴女のものが一番だから。 私の腕では到底こうはいかない。
[鶏の照り焼きも、たまごサラダも。自分も料理をする身ではあるが、やはり専門職の──ココアの味には到底叶わない。見かける度に買うだけの価値を、セイルズはこのパニーニに見出している]
[けれど今日心を動かすのは、好物があったという事だけでなく]
嬉しいな。 ──私のことを考えて、作ってくれたのか。
[それはこんなにも、嬉しいことなのか]
[──全く、ココアには教えられてばかりだ。ありがとうの一言に添える表情は自然と、彼女の笑顔に見合うだけの、柔らかい微笑になっていた]*
(93) 2018/12/02(Sun) 22時頃
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[レジ前を退き、後続の客へ場所を譲る。 次の客は、細かい経緯を知らなかったのだろう。店を譲るのかと問うていた。まだ暫くは、ココアの味を食べられるのかとも。この客は孤児院経由で知ったのだろうかと、何気なく耳を傾ける]
[──続くココアの説明に、気になる言葉>>1:56を聞きとった]
[違和感を抱いたと、そう自覚するのに一拍。言語化はまだ出来ない。セイルズが振り返る動作はどことなく軋むのに、じつと見つめてみても、彼女は自然体にしか見えない姿。客との会話は滑らかに続いていく]
[店内には、まだ会計を待つ客が居た。 セイルズには、ただ店を出るしか道はない]*
(94) 2018/12/02(Sun) 22時頃
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[なんて、汚いのだろう。
10年前に労働に出た親友が戻ってくるというのに 歓喜よりも羨ましさが膨らむのだ。
男は向こうに行けば死ぬだけだというのに。 羨ましい。 狡い。 またあの女と共に生きれるなんて。
アポロは―――…、 ]
(95) 2018/12/02(Sun) 22時頃
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[店を出た男は、珍しくふらりと、彷徨うような足取りで道を折れる]
[今は、業務ではないものの、頼まれ事が残っている。 身体は、染み付いた習性に従って、恙なく用事を済ませようとした──頭蓋の中とは裏腹に]
(……ああ、そうだ)
(*3) 2018/12/02(Sun) 22時頃
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[電話を掛けた時に出たのは、店長を名乗る人物。 その返事は気持ちよく、こちらの提示した物は全て必要だと告げる。 「はい」か「いいえ」で答える問いには、 およそ「はい」が返ってきた。
しかし、追加のアルカリ性の薬剤は、具体性に欠いた。>>36 劇薬を取り引きするのはこちらの都合もあるからまだしも、 注文を受けるのならば安全性のために用途を聞かねばならない。 ちなみに農薬や苛性ソーダなら、先程伝えたリストにもあったが、 聞き逃したのならもう一度告げよう。 何せ、種類はある。
都合が付く日は早くて明日。 商会から手伝いが来るような口ぶりだった。 ならば今日中に箱詰めが必要だ。]
(96) 2018/12/02(Sun) 22時頃
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