244 【R18】ミゼリコルディアの宴【魔女村】
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[ なんて事! あなたの方が魔女だったなんて!
性を偽り乙女を惑わし 堕落させようとしたんだわ! この刻印が何よりの……!
そんな言葉が遠くに聞こえて。 自分は意識が夢か現か、 混濁した世界の中で揺蕩うようだった。 ただ、1つだけ。 ]
フローラ…………………、
[ フローラ様、にげて。 あなたの無事だけを、祈ってた。 **]
(-16) 2018/06/16(Sat) 16時半頃
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[キッチンからは良い匂いが漂ってくる >>68 それが “文通相手” に教わったものだと知るのは きっと今日ではない話のこと。
パチパチ、と暖炉の火が音を立て部屋の中を暖める 最近はきちんと部屋があたたまるほどには 弟子の魔法も安定してきた、ような気がする。]
ロリババア言うんじゃないよ、クソガキ。 [ぼんやりと皿を受け取りながら、悪態吐くのは忘れない ……というよりもやり取りが一種の定型文になるほどには お互い心を許し、長く暮らしてきたのだ。
オレンジ色のケーキ。 シナモンの香りが口いっぱいに拡がって。
── そして、弟子の中途半端な質問と、撤回を聞いた。]
(101) 2018/06/16(Sat) 16時半頃
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………死んだよ。
[撤回されようが、魔女はその問いに答えた。 そもそも彼が「師匠」と呼ぶのは真面目な話をしたい時だ 言いかけた質問も、彼の中で燻っていた疑問なんだろう]
……別に隠すほどじゃあないさ。 人間に殺されたんだ。
といっても母親もその人間の家燃やしてっからな 自業自得っちゃあ、自業自得。
[そうやって割り切れるまで、何年掛かったか。 悪いのが人間だとはいえ、母親に非が無いわけでもない ただ魔女が抱え込んでいる理由は、そこではなかった ]
(102) 2018/06/16(Sat) 16時半頃
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お前は街に伝わる「魔女の御伽噺」を知ってるか? ……噂くらいは聞いたことあんだろ、 昔むかし炎の魔女が、人間の家を焼き、 勇敢な人間によって退治されました、めでたし。 みたいな、……やつ。
あれが、私の母親だよ。
[知らなかったら話してやろう。 3歳から魔女の家にいるんだ、その話は知らなくても当然。 だけど聡い彼ならばどこかで話くらいは聞いているのかも ]
(103) 2018/06/16(Sat) 16時半頃
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………美談になっているけどな。 本当は悪かったのは人間のほうだ 母親の魔法を利用しようとして、 …………母親に、酷いことをしようとしたんだ。
[その真相は、小さかった炎の魔女には判らない。 だけど、それが真実であることは、 母親が遺した手記によって、気付かされていた。
さく、とケーキにフォークを差し込む。 甘い匂いがふわりと鼻先をくすぐった。 ]**
(104) 2018/06/16(Sat) 16時半頃
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/* やっぱりラルフ襲われt
(-17) 2018/06/16(Sat) 16時半頃
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私から見ればおっさんですよぅ。
[もちろんジョークである]
若返ると良いですね、今より若い頃のレオナルドさんを見てみたいですから。
[芝居を見る前はこんなふうに和やかに笑っていた]
(105) 2018/06/16(Sat) 17時頃
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[メルヤは自分が泣いている理由がわからなかった。ただ、お腹の中でぐちゃぐちゃした物が渦を巻いている感じで。
覗き込んでくる真顔の、頬でも抓って引っ張ってやりたかったけど想像に留め、彼に手渡されたハンカチで思いっきり鼻をかんだ。
そのハンカチを彼に返す。どうせ洗うのはメルヤなのだけど。
ソファから立ち上がる]
行きますよ、公園。
[彼に手を差し出し、黙ったまま公園へ向かった* ]
(106) 2018/06/16(Sat) 17時頃
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[つかつか、キミから離れていけば アタシの名前を呼ぶものの 追ってくる気配はない でも追いかけてくるはず──── なんて 私は、歩みを速める。
──────── 。
ちょっと、歩みを緩めた。 気配なんて全く感じないまま ちらり、 先程までいた場所を さりげなく──── そう、とてもさりげなく 振り向いてみれば、誰もいなかった。
きょろきょろと慌てて周囲を窺っても それらしい人影は見当たらなくて。 ]
(107) 2018/06/16(Sat) 18時頃
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あら……本当に行っちゃった…………
もう! 女の子に や さ し く な い!! 買いたい服 ぜんぶ買ってやるから!!
[メラメラと、殺気立ったまま店に入れば 店員のおばさんがアタシの形相にただ怯えていた。 がくぶる、と。 ]
(108) 2018/06/16(Sat) 18時頃
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[どれぐらいの時間が経っただろう。 服を物色しているうちに、 次第に怒りも収まってきて 買ったのは一着だけ。
" 後で従者に持たせますので " と ひとまず店に保管してもらって キミを探す。
茶店を見つければ、窓の外から店内を窺うけれど キミの姿はなく──── 次の店へと。 ]*
(109) 2018/06/16(Sat) 18時頃
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[ ふと、キミの声が聞こえた気がした。 それも普段の声ではなくて、 悲鳴のような甲高い声。 ] ラルフ……! いるの!? [───── 声はどちらの方角からだったか。 悠長に歩いていた足は 地を蹴り、走り出す。
その先に キミの姿はあっただろうか。
キミにもし何かあったら──── 瞳の色は うっすらと紫へ帯びていった。 ]*
(110) 2018/06/16(Sat) 18時頃
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[言った後で気付いたが、呼び方が変わっていた。 劇の吸血鬼と同じ選択をするであろうこと―― ――よくよく考えれば結構なこと口走ったのだが]
……。 [返ってきたのは鼻水まみれのハンカチ(>>106)だった。
慰め方が間違っていたのだろうとは分析できたが、おっさんはおっさんで内側でぐちゃぐちゃしたものが渦を巻いた。 差し出された手をとれば同じく黙ったまま公園へ。*]
(111) 2018/06/16(Sat) 18時頃
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[魔女の薬とペラジー自身の節制が身を結び。 彼女の心の臓の具合は幼少期に比べて 見違えるように良くなっていた。
根治には至らないが、身体を酷使さえしなけば 日々を暮らしていくことにそれほどの支障はないはずだ。
貧しい村の孤児であった頃なら兎も角。 読み書きを覚え、数字を扱い、 植物や薬草の知識まえ身に付けた今の彼女なら。 体が弱くとも、日々のたつきを得ることは 充分にできるから。
すぐにでは無いにせよ。 ペラジーが魔女の元を巣立つまで もう、それほどの時間を必要としないだろう]
(112) 2018/06/16(Sat) 18時頃
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[幼子だったペラジーを手元に置いたのは 心の臓の病に苦しみ、 それなのに大事にされなかった彼女への憐れみと。 かつて、同じように贄にされた娘を 救えなかった後悔が理由だった。
十余年の間を共に暮らすうち。 憐れみは情に、後悔は親心へと変わり。
いつしか、ペラジーは孤独な魔女にとって、 かけがえのない存在になっていた]
(113) 2018/06/16(Sat) 18時頃
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[――――だからこそ、彼女を 黒い森で朽ちさせるわけにはいかない。 人の世で、幸せに生きて欲しいのだ]
……今日は楽しかった。 私に似合う石を選んで貰ったり ワンピースを着ることだって 貴女と一緒でなければ、できないことだもの。
近いうちに、また、街に来ましょう。 そのときはお泊りをするのも良いかもね。
[幸せな記憶はきっと。 黒い森からペラジーがいなくなっても、 魔女を生かしてくれる*]
(114) 2018/06/16(Sat) 18時頃
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[バッと掛け布団をお腹ぐらいまで剥いで、 『おはよーございまーす!』と 朝一番の爽やかな挨拶をしたのに、 「うるさい...」とは何事でしょうか。
カーテンを開けてる間に またもぞもぞと布団にくるまってるし。]
もー、せっかく私が朝ご飯作ったんだから おーきーてーー!
[返ってきた言葉は相変わらず歯に絹着せない 失礼な言葉。>>75]
(115) 2018/06/16(Sat) 18時半頃
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[まあね。私が自ら進んで何かするときは 下心があるのが8割以上だし、 正直今だって下心アリアリだから 企んでるってのは間違いじゃないんだけど。
でも、それにしたって失礼ね!と 頬を膨らませて怒る権利はあるはずだ。]
(116) 2018/06/16(Sat) 18時半頃
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[あとで 下ろしたままのこの髪を結ばせよう、 なんてこっそり考えて。
ほら、行くよー。と まだ駄々を捏ねるようなら手を引くつもりで 先陣を切れば、殊の外おとなしくついてきた。]
んー? うん、そうね。 そろそろ立派なレディを名乗ってもいい頃だし。
[尤も、後にも先にもピスティオ以外に 手料理を振る舞う予定は今のところないが。]
(117) 2018/06/16(Sat) 18時半頃
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[一緒に暮らしてみて分かったけど、 主夫力こそ高いけれど彼は些か素っ気なさすぎる。 (外面は良いくせにね。) そんな彼と上手くやっていける子は中々いないはず。
そう、つまり私くらいだと思うのよ。
まあ、押して押して引いて、もういっちょ押してみて、 それでも無下に袖を振られるようなら 別の相手を探そうかなぁ とは 考えてるけど。]
私が作れる数少ないうちのハンバーグよ 味わって食べてね!
[あ、食べ終わったら髪結んで。 今日は低い位置の二つ縛りがいいな〜 って、 忘れないうちに要求しておいて。]
(118) 2018/06/16(Sat) 18時半頃
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そういえば、あなた宛にお手紙届いてたわ。
[それ、と 机の上に置いてあるのを示して、 上手にできたハンバーグを口に放り込んだ。]*
(119) 2018/06/16(Sat) 18時半頃
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/* 一瞬…フローラも探してる途中で襲われるのが浮かんだけど……どんだけ治安悪いんだよって却下しました
それと収拾がつかなくなりそうな理由で(
(-18) 2018/06/16(Sat) 18時半頃
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[ 味も香りも感じられないまま 紅茶を口にしたのは街娘の家。 けれど魔女だと自分を断じた娘は 人手を呼んで、男たちを呼んで。 ]
や、だ………! 触らない………ん、………っ!!
[ 朦朧としながらも、肌を晒してる感覚に 嫌だと抵抗して見せても弱いもの。 触られてざわつく肌に声を噛み殺しても Wほら、堕落に誘う魔女そのものだWと 男たちに腕を掴まれ、乱暴に外へ。
連れていかれた先は街の小さな祈りの場。 神官のいる裁きの場。 ]
(-19) 2018/06/16(Sat) 19時頃
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[ 布を巻いているとは言え 普段は晒さない肩も背の一部も 晒されたままその場に放り出された。 街中から少し外れたその場所で 男たちに両腕を掴まれて 神官に首を垂れる姿勢を強制されても 頭はグラグラ、立ち上がることもできなかった。
神官は言う。 まさにこの者こそ魔女そのものだと。 男たちも言う。 かつて性を偽る魔女が村を焼いたと言う。 そんな不埒者は直ぐに火炙りにすべきだと。
違う、そう言いたくても思い浮かぶのは 自分の主人、フローラのこと。 男とか、女とか、別に良いじゃないか。 でも、性を違える事が罪なのならば 何故両親は、自分のことを? ]
(-20) 2018/06/16(Sat) 19時頃
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[ そんな中、神官が口にした。
もしこの魔女が巫女入りの儀を 受け入れる資格があるならば まだ、救いはあるかもしれないと。 ]
………ッ、や、やだ…………ッ!!
(-21) 2018/06/16(Sat) 19時頃
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[ かつての光景を思い出す。 思わず悲鳴めいた声を上げて腕に力を込めた。 それでも体がおかしくて、力が入らなくて 嫌々と駄々を捏ねているよう。
そんな中、神官に男たちは言う。 なんと慈悲溢れる神官だろうと。 流石だ、と言いながらも自分の腕をひねり上げて 後ろ手に縄をかけて祈りの場の奥へ。
連れて行こうとしたその光景が 若しかしたらあなたに 見られていたかもしれない。>>110
自分の名前を呼ぶ声。 その名前を呼びかけて。
(-22) 2018/06/16(Sat) 19時頃
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仲間か? そんな声が聞こえたものだから。
薄く開いてその名前を紡ぎかけた唇は 閉ざされて、何の音も紡がぬまま。 力なく項垂れる。
ぽたり、一筋の涙がこぼれた。 ]
(-23) 2018/06/16(Sat) 19時頃
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[ 今の自分が彼女の名を呼んだら 絶対に巻き込んでしまう。 だから、だから。 フローラ様と自分は無関係なんだって
だから魔女の疑いをかけられるのは 自分だけで良いんだからと あなたと僕は、
関係ないんだ、魔女は僕だけ。 ]
(-24) 2018/06/16(Sat) 19時頃
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[ ポタリ、涙がひとしずく地面に落ちる。
本当はやめたくなんてないんだ、 あなたと僕の関係を。だけど。
1つ消えた、あなたとの繋がり。>>1:89 繋がりが消えたなら、 オモチャはもう、すぐに棄てられて あなたはどこかに行ってしまうんでしょうか。
それが、嬉しいような悲しいような、 仕方がないと諦めるような。 **]
(120) 2018/06/16(Sat) 19時頃
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[公園には森では見られない色とりどりの花が咲いている。夏から秋へ移りゆくこの季節には、特にたくさんの花が美しさを競い合うように、過ぎゆく季節を愛しむように、来たるべき季節を祝福するように咲き誇っているけど。
メルヤの目には映っていなかった。大木の下のベンチに並んで座る。見上げる空は木の枝に覆われて、鮮やかな緑色]
……さっきの、人探しの魔導書って、動物も探せるんですか。
[ぽつり、呟いた。動物も探せるなら、世話をしてくれていた雌狼を探したいと思ったから。
野生動物の寿命は見知らぬ。彼女がもう彼岸に旅立っている事を、彼は知っているかもしれない]
私の家族は、彼女だけだから。
[隣に座る彼の方を向き、表情を窺った*]
(121) 2018/06/16(Sat) 19時半頃
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