241 The wonderful world -7days of KYRIE-
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ファーーーーーーwwwwwwwwwwwww
(-16) 2018/05/12(Sat) 16時半頃
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[ティータイムの終わりを告げたのは、 耳障りな、陶器の割れる音でした。]
(65) 2018/05/12(Sat) 16時半頃
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[お気に入りのティーカップでしたのに。 文句を吐き出そうとした唇からは、 言葉の代わりに紅が零れます。 真っ白なテーブルクロスと、 歪に広がる染みのコントラストは、 いっそ芸術のようですらありました。
毒を盛られたらしい。 そう気付いた時には、少女の身体は 椅子から転げ落ちていました。
陶器の割れる音、椅子がひっくり返る音。 残しておいたケーキのイチゴも、 色鮮やかなマカロンも、タイルを転がっていきます。 人形のように倒れた少女は、 ぼんやりとその光景を眺めていました。
しばしの後、訪れた静寂。 こつ、と革靴の音が響きます。]
(66) 2018/05/12(Sat) 17時頃
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[濡れ羽色の兄の眼が 少女を見下ろしておりました。 獲物を仕留めた高揚と侮蔑。 けれども、その向こう。 紙に垂らしたインクのように滲む劣等感は、 きっと一生消えはしないのでしょう。
馬鹿なひと、と、少女は思います。 わたくしを殺したとて、 父の―――ボスの愛が 兄に注がれるようにはなりません。
愛を注がれるのは、ひとにぎりの人間のみ。 もらったそれを、わたくしは 残らず分け与えていたというのに、 何が不満だったというのでしょう?
望まれ、恵まれた少女には 全くもって理解が出来ません。]
(67) 2018/05/12(Sat) 17時頃
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[それでも、これが貴方の、 いえ、家族《ファミリー》の望みだというなら。
虫の息すら断つと言わんばかりに 突きつけられた銃口に、 少女は笑みを浮かべました。]
(68) 2018/05/12(Sat) 17時頃
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[あぁ、なんて可哀想な―――かわいい人。
抱きしめようと伸ばした手は 失せゆく意識に溶けて、 終ぞ彼へ届くことはありませんでした。]
(69) 2018/05/12(Sat) 17時頃
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[そうして、わたくしの――― ジリヤ=マナニコフの生は終わりを告げました。]
(70) 2018/05/12(Sat) 17時頃
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―中央エリア・スクランブル交差点―
[……その筈だったのです。]
……あらあら。
[困ったように眉を下げた少女―――ジリヤは、 制服のスカートをはたきながら立ち上がります。
倒れていたらしい横断歩道と、 それから人混みを、喧騒を キョロキョロと見回しました。]
(71) 2018/05/12(Sat) 17時頃
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死後の世界というのは、 随分賑やかな場所ですのね。
[ホワイトゴールドの髪と翠眼、雪のように白い肌。 目立つ容貌の少女が、 ましてや倒れ伏していたというのに、 目を向ける者は誰一人としておりません。
とはいえ、それも仕方のないことでしょう。 先程届いていたメール>>#2を思い出します。]
(72) 2018/05/12(Sat) 17時頃
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エスコートくらい してくださってもいいでしょうに。
[全て、真実なのでしょう。 ぼやきつつもあっさりと受け入れた少女は、 黒い制服のスカートを翻して歩きはじめました。
長い長いメールが言うには パートナーとやらを探さなければ、 この場所で生きながらえることは厳しいようです。
現に、ほら。 護身用、愛用のトカレフの銃弾を 食い込ませたとて、 黒いカエルが息絶える様子はありません。]
(73) 2018/05/12(Sat) 17時頃
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[…それにしても動きづらい。 おまけに今の俺、体力なさすぎやしないか?]
…っ、はぁ、はぁ…。
[それほど走った訳でもないのに、もう息が上がってる。]
――あっ。
[ずべしゃぁ。 そんな擬音が聞こえてきそうな勢いで転ぶ。 幸い怪我をしたりとかそういうことはなかったんだが]
…っ。
[痛みのせいか反射的に視界が潤む。]
(74) 2018/05/12(Sat) 17時頃
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ごめんあそばせ、カエルさん。 手が滑りましたわ。
[優雅に一礼したのち、少女は踵を返しました。 背後を怒ったような鳴き声がかすります。
たた、た。軽い足音と威嚇の銃声を響かせながら、 ジリヤは困ったように溜息を吐きました。]
よりによって、この街だなんて。
[ひとつ、ふたつ。 残弾を減らしながら、脳裏を過ぎるのは いつかのこと。
一年ほど前からでしょうか。 少女はこの街に 足を踏み入れることを避けておりました。]
(75) 2018/05/12(Sat) 17時頃
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[……マジでなんなんだこれ。 体力はおろか感情面でも、 何一つ自分の思う通りになりやしない。
それでもどうにか立ち上がろうとした先に、 此方に掛けてくる女の姿が見えた>>53
―――あれは。]
けい…? ――って、うわあっ!?
[名前を呼びかけたところでいきなり抱き抱えられた。 予想外の展開に、此方の頭の中に はてなとえくすくらめーしょんが乱舞する。
だって、こいつ俺よりも小さかったんだぜ? 脳裏に蘇るのは、こいつと最後に話をしたときの風景。 俺の顔を見上げて、なんとも言えない顔をした高校時代の姿。]
(76) 2018/05/12(Sat) 17時頃
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[―――『おくすりはいかが?』
黒いパーカーのフードを目深に被った、 白い妖精のような少女。 その甘い囁きは、多くの街で 迷える子羊を導いてまいりました。
夢の対価として、 こちらは少しばかりお金をいただくだけ。 血を流すことなく 互いに幸福になれるのですから、 素敵な取引だとは思いませんか?
けれども、この街に関しては別です。
きっと、リーダー>>35が とーっても賢い子だったのでしょう。 妖精の甘言に耳を貸す子羊は この街には殆どおりませんでした。]
(77) 2018/05/12(Sat) 17時頃
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『 』
[――…あのとき、俺はなんて言ったんだったか? なんで、あんな顔させちまったんだっけ。]
(78) 2018/05/12(Sat) 17時頃
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[夢を見ようとしない、かわいそうな街。 父の―――マフィア《ヴァーザ・ファミリー》の 庇護を受け入れない街。
ジリヤにとって、キリエ区とはそういう あまり好ましくない場所でした。
とはいえ、今の少女の頭に残っているのは、 虫食いだらけの記憶のみ。 “自分”以外の人間の姿が思い出せない、不自然な過去。
忠誠を誓っていた父や家族も、 日常を形作っていた友人たちも、 夢を与えた相手、銃口を向けた相手、 ましてや、自分を殺した兄の眼差しも、
ジリヤの記憶からは、 ぽっかりと抜け落ちておりました。]
(79) 2018/05/12(Sat) 17時頃
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[眉を下げた微笑を浮かべて、 カエルの鳴き声から耳を背けます。
パートナーなんて、いるのでしょうか。
まるで、世界で ひとりぼっちになってしまったよう。 こんな気持ちになったのは、 愛され、恵まれた少女にとって、 初めてのことでした。**]
(80) 2018/05/12(Sat) 17時頃
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っていや、おい。 ちょっと待ってくれ圭!!
[此方の身体を抱き上げて走ろうとする幼馴染。 じたばたもがいて下してもらおうとすれば、 走りながら声を張り上げてきた。>>53]
はああああっ!? 何言ってんだお前。 俺が見えてるってことは お前も参加者なんだろーがっ!?
[こいつがどうしてここにいるのかわからんが、 俺や俺を追いかけてくるノイズが見えてるってことは こいつも俺と同じく『ゲームの参加者』ってことだろう。 それを何、他人事みたいに言ってるんだよ?]
(81) 2018/05/12(Sat) 17時頃
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ってか、圭! 俺だよ、翔也だ!古良翔也!!
[どうにか下してもらえば、 今度は此方が相手を見上げる番だった。 あぁ、薄々思ってはいたが、やっぱ俺…縮んでるよな。]
いや、信じられなくても仕方ねぇよな。 でも、俺だよ。 ガキの頃、お前のスカートめくって うっかり鉄拳制裁食らった…。
[鉄拳を見舞われたのが目の前の本人だったかは忘れた! とりあえずクラスの女子共からは大顰蹙だったが。]
(82) 2018/05/12(Sat) 17時頃
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(こほん) …事情はよくわからんが、お前も俺も なんか妙な事態に巻き込まれちまったみたいだな。
[さて、この状況を打開するにはどうすればいいか?]
――俺とパートナーになってくれ!
[考えるまでもなく、目の前に参加者がいて、 そいつが契約をしていないのなら。 他にどこにいるかわからん他の連中から パートナーを探すよりもよっぽどいいだろう。 ましてやこの場合の相手はガキの頃からの幼馴染だ。 気心が知れてるって意味では信用面でも申し分ない。]
(83) 2018/05/12(Sat) 17時頃
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[言い終わったところで、 ふと思い立って相手の顔を見上げた。
……こいつを見上げるなんて、思えば初めてだな。 記憶の中のこいつは、小さくて おまけに妙に危なっかしいところがあって。
……でも、いい奴だった。 どうしようもない、救えないレベルのお人好し。]
俺を、助けてくれ。
[幼馴染の瞳を見上げて、助けを求める。 それは、あのときの俺がこいつに言えなかった言葉。]*
(84) 2018/05/12(Sat) 17時頃
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/* 4(0..100)x1
(-17) 2018/05/12(Sat) 17時頃
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/* クリティカルですわね(やったぜ)
(-18) 2018/05/12(Sat) 17時頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2018/05/12(Sat) 17時半頃
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/* 8
(-19) 2018/05/12(Sat) 17時半頃
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/* これはまさか、すばせか村シリーズかつてないほどの女性PC率の高さになるのでは?
(-20) 2018/05/12(Sat) 18時頃
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/* 遅ればせながらひとりごとでもご挨拶。 これから数日間、どうぞよろしくお願いいたします。
キャラチップの予約をすっかり忘れてて、本日(コラ)慌てて記入したものの、ログをちゃんと見たら、どうも碧衣ちゃんと方向性が被りそうな予感がして。 急きょナンシーチップに変えたら、今度はお嬢様校に変な先輩を作ってしまう羽目になり。
いやあ、二重に申し訳ない……!笑 キャラチップ予約周り、バタバタと騒々しいことしちゃってすみませんでした。
一応、きっと、まじめに死神のお仕事をこなすつもりはあるので、頑張りますね……!
(-21) 2018/05/12(Sat) 18時頃
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______ガシャン!!!
[楽譜が散らかった暗い部屋。 ピアノの荒々しい音が響いた。]
……クソが。
[人の声に似た電子音で少女は呟く。
かつて少女は 『天使の鈴の歌声』とも称される 美声の持ち主だった。 歌を愛し、歌に愛されていた。 歌を歌うことが自分の人生だった。
それなのに。]
(85) 2018/05/12(Sat) 18時半頃
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[少女は部屋の電気もつけず、 ただピアノの前でうなだれていた。
そして恨めしそうに分厚い布で覆われた 自分の喉元めがけて爪を立てた。
誰が悪いわけではない。 ずっとずっと命よりも大事にしてきた喉。 そこに『天使の鈴』の声帯はなかった。]
(86) 2018/05/12(Sat) 18時半頃
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