82 【薔薇村企画】 Contagio ―共鳴―
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[指で涙を拭われた>>+114 それは昔、泣き虫だった弟に、自分がよくしていた仕草とどこか似ていて、懐かしいような照れくさいような気持ちになって、小さく笑った。]
ん……。
これからも、常に、傍に。
[晴れた日は朗らかに。 雨の日はひそやかに。 愛しいものへ、唄を届け続けよう。]
(+120) 2013/05/18(Sat) 17時半頃
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あぁ……。
[>>+115言われてみれば、自分は、肺を病んだだけだったので、早く戻りたいという強い想いと相俟って、半年足らずで戻ることができたけれど。 ジェームスは3年、ドリベルなどたしか7年くらいかかっていなかったろうか。 ……いやドリベルの場合、これほど時間がかかったのは、肉体的損傷からでないのは分かってはいるけれど。]
それまでに、しっかりと笑っておまえを送り出せるようになる。
それまでは………
[誓いの囁きに、目を細め……閉じる。 涙はまだ乾きそうにはないけれど、それでも、きっといつか……**]
(+121) 2013/05/18(Sat) 18時頃
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[道のない場所は、生身であったなら 歩くのも大変だったろう。 形ない存在であれば足場について気にせず、 足元の草木を心配する必要はない。
周りの光景を楽しみながら やがて目的の場所へと辿り着けば、 そこに広がる有りのままの自然の形に息を呑んだ。]
……よく…見つけましたね。
[浮き立つ声で、なるほどとっておき、と。 村に長くいるからといって、村のすべてを 知り尽くしてるわけではないようで。 長い時間の中での楽しみを見つけた気分。]
(+122) 2013/05/18(Sat) 19時頃
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[生前よりも軽やかに進む、森の中。 途中に見かけた動物たちは 第六感が優れているのか、堂々と傍へ行くと、 不思議そうな目を向けて駆け去って行った。
辿り着いた滝壺に近い川原は、 いつ訪れても変わらず静かでどこか厳粛だ。]
本当はさ、ちょっと、 ここで死にたいなって思ってた。
昨日の話じゃなくて … いつか、死ぬなら って。
[川原の岩の上に屈み、 水流に手を差し入れてみる。 触れられない水には温度も感触も無い。]
(+123) 2013/05/18(Sat) 19時半頃
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[冷ややかな水を湛えた場所は雪ぎ場のようで。 水辺に膝を落としたサミュエルの背を見つめ、 聞こえた声に目を伏せる。]
…………。
[それは、自分がラーマになってからもだろうか。 その時は、自分を置いていくつもりだったのだろうか。
聞きたいことはあって。 けれど言葉にはならなくて。
答えを聞くのが怖かったわけではない。 この神聖な場所に不似合いな思いを抱いてしまったから。
だからただ無言で、その背に額を預けた。]
(+124) 2013/05/18(Sat) 20時頃
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[背中に受ける感触と僅かな重みに振り返り、 片腕でドリベルを抱き寄せた。 こめかみと目元に唇を寄せる。]
特別な場所 … ってこと。 他にも、たくさんあるよ。
[夜になると光る花の咲く渓谷だとか、 陽の光が雨のように降り注いで見える洞窟、 泉にはいつも綺麗な蝶が集まっている。 …そんな話を、続けて。
村の周りの森や山だけでも、 熱心に探索しないと見つけられない場所は きっとまだまだたくさんある。]
全部、一緒に見に行こう。
(+125) 2013/05/18(Sat) 20時頃
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[サミュエルが病で死んでよかったと、 そんな最低なことを考えた。 それはラーマになるか問うた時にも抱いた想い。 抱き寄せる腕はきっとそんなことは知らないだろう。
落とされる口付けを赦しと錯覚してしまいそうで、 けれど目を瞑って享受する。]
……ちょっとずつの…楽しみにします。 …一度に見たら……感動が薄れそうですから。
[挙げられるのは、想像し描くだけで煌く、 きっと本物はそれを越えるだろう場所。]
…新しい場所も…たくさん見つけましょう。
[小さく笑んで、付け足した。]
(+126) 2013/05/18(Sat) 20時半頃
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[自分は戦で死ぬのだと思っていた頃、 強大な魔物に殺される予感を抱いていた頃、 ドリベルは死に際に手放そうと思っていた。
それはこの沢で何度か考えていた事。
自分にとって彼が唯一のラーマだと確信はあった。 しかし、彼にとって自分が唯一のライマーだと、 自らを過信する事は無かったから。
死に至る病の脅威を聞いて、 実際的な死を間近に感じるまでは。
それは、抱きしめてこんなに傍に居ても ドリベル自身には告げていない数日前までの秘密。 それは今も色濃く残る、 死に伴ってしまったという罪の意識に繋がる思考。]
(+127) 2013/05/18(Sat) 21時頃
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うん。一緒に見つけていこう。 ボクらの特別な場所を … たくさん。
時間は無限にありそうだしね。
[笑ってくれるドリベルの目元へ もう一度、口付けを。
楽しい想像に、胸を踊らせて。]
(+128) 2013/05/18(Sat) 21時頃
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……うん。
[これからも、という言葉に頷いた。>>+120 涙のあとが残る兄の顔を、僅か眉毛を下げた笑みで見つめる。
しっかりと笑うと言ってくれたのだ、兄に恥じぬよう、 自分も笑えるようにならなければ。
晴れた日も、雨の日も。 胸を張って歩いて行けるように。]
(+129) 2013/05/18(Sat) 21時半頃
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[永い未来のことを少し話して。
穏やかな時間の中、 跳ねる飛沫や流れてくる木花を眺めたり、 風と森が奏でる囁きを楽しんだ。]
……また…季節が変わったらきましょうね。
[その時はまた、きっと別の顔を見せてくれるだろう。
太陽が傾く前には、村へと戻ろうか。]
(+130) 2013/05/18(Sat) 21時半頃
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秋に染まる森も美しいよ。 雪も。
この身体なら 冬でも、きっと寒くないだろうしね。
[帰路の間も軽く会話を交わして。
例えば行ってみたい場所や、 見てみたいもの、してみたい事について。 永遠の時間をふたりで過ごす計画。
森を抜けて再び村の道を歩く途中で、 弁当箱を抱えたチアキを見かけた。 包帯に面積が心なしか増えているような。]
(+131) 2013/05/18(Sat) 21時半頃
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……長居してしまったな。
[自宅の中から外に出てみれば、既に二人はいなかった。 待たせすぎてしまったから、仕方がない。]
……どこか、行こうか?
[兄へと話しかける。 残された時間をどう過ごそうか。]
(+132) 2013/05/18(Sat) 21時半頃
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言っておくけど、私が恋しくなったからといって、わざと早く帰ってくるような真似だけはしてくれるな?
[からかうように笑いながら、弟と手を取り合って外に出てみれば、ドリベルとサミュエルの姿はもうなかった。]
……ん。 あとから謝りに行かないと。
[申し訳なさそうに肩を竦め]
どこへ……。 なら、どこか風の気持ちよさそうなところ?
(+133) 2013/05/18(Sat) 21時半頃
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[見つけたチアキの行く先は、当然自分達と同じ方向で。 けれど自宅ではなく入っていくのはこちらの家。]
…………。
[机の上に置かれたお弁当箱に、目を細める。 聞こえた言葉>>317に、約束だったねと呟いて。 分からないという呟きと首まで広がった包帯の白に、 暗い予感が胸を占めた。
ただ、現実にならないことを祈る。 チアキには攻芸と一緒に元気に頑張っていってほしいから。]
……ありがとう…チアキ。いただきます。
[実際に口にすることはできないけれど。 大切に作られた、料理に込められた想いは必ず。]
(+134) 2013/05/18(Sat) 21時半頃
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……そんな事するくらいなら、 最初から戻るなんて言い出さない。
[からかわれて、苦笑する。>>+133 実際寂しくなりそうだから、良い返しが思いつかなかった。]
…ああ、いいな。行こう。
[先程の会話のせいか、外だというのに手は、離せなかった。]
(+135) 2013/05/18(Sat) 22時頃
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― 自宅 ―
あ。ひよこ豆。
[チアキが食卓に置いた弁当箱には 美味そうな料理が詰まっていた。 目ざとく豆料理を見つけて目を瞬かせた。
よく見れば、やはり増えている包帯。 包帯で覆われた下に何があるのか、 悪い想像が膨らみかけたが 首をゆるく振ってそれを払って。
頑張っている様子のチアキを見つめる。]
(+136) 2013/05/18(Sat) 22時頃
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美味そう。 チィ。ありがとう。
[珍しく素直な礼の言葉をかけて、 去りゆくチアキを、見送っただろう。]
(+137) 2013/05/18(Sat) 22時頃
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[繋がれたままの手に、嬉しそうにくすりと笑う。 一部の村民にはもう勘付かれているだろうし、折角の時間を、あまり無駄にしたくもない。]
どこがいいかな……。
[見上げた空は青い。]
草原か、河原あたりなんてどうかな。
(+138) 2013/05/18(Sat) 22時頃
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[二つ提示されて、少し考えて。>>+138]
ん……じゃあ、河原、行ってみるか?
[河原の方が、草原より少し遠く。 村の中をゆっくり歩くために。]
(+139) 2013/05/18(Sat) 22時半頃
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― 自宅→ ―
[チアキが去っていった家で。 食卓に乗った料理が 否が応でも日常を思い出させて少し切ない。
昨夜、深く深く眠ったせいか、 まだ眠気も遠く。珍しく。
再び、村を歩いてみようかと。 ドリベルに声をかけてから、外へと。
宛てもなく、ゆったりと散歩を。]
(+140) 2013/05/18(Sat) 22時半頃
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ん、行こうか。 今日は天気がいいから、きっと川の水も気持ち良いだろうね。
[そう言ってから、ふと考えて]
……あぁ。 私達は触れなかったか。
けれど川のせせらぎを聞けるのは、嬉しいね。
[冗談めかし、少し笑う。 歩くペースはゆっくりと、周囲の景色を楽しむように。]
(+141) 2013/05/18(Sat) 22時半頃
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[チアキの残していってくれたお弁当。 相変わらず手はすり抜けてしまうけれど、 心はいっぱいになったつもり。
誘われて三度外へと。 二人でゆったりと歩く散歩道は穏やかで。
風が少し悲しい気がするのは、 夜を迎えるからかもしれない。]
(+142) 2013/05/18(Sat) 22時半頃
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…風邪を引いたりすることもないですし。 ……星を見ながら眠るのも…いいかもしれませんね。
[果てのない星空を眺めながら。 思いついた言葉をそのまま口にする。]
(+143) 2013/05/18(Sat) 22時半頃
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―――――。
[その、散策の途中で。 楽しそうに食事をする一帯を見つけて。
チアキの包帯の範囲が、広がっているのを見る。 …隠しているようだ、と。
胸がざわついた。]
(+144) 2013/05/18(Sat) 22時半頃
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いいね。 でも、外じゃ いろいろ … … そういう事は、出来ないね。
[してもいいんだけど。と付け加え。
夕暮れ時から夜にかけての時間、 村のあちこちを歩いて回る。
眠るならどこが良いかと思案しながら。]
(+145) 2013/05/18(Sat) 23時頃
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なに?
[足を止めた弟と同じ方向へ視線を向ければ、空き地での、楽しげな食事の風景があった。]
あぁ、チアキ達───
[楽しそう、と言おうとして、止まる。]
…………。
[どこか、違和感がある。 胸騒ぎがして、握った手の力が強くなる。]
(+146) 2013/05/18(Sat) 23時頃
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[死者が生者に出来ることはなく。
そして仮に、生きていたとしても。 病が発症してしまえば、止めるすべはない。]
……楽しそうだな。
[元気そうに笑うチアキ。>>297 発症していたとしても、していなかったとしても。 彼が、明るく過ごすと決めたなら…。
声は、思っていたより寂しげに響いたけれど。]
パン……食べてくれてる、な。
[泣きたくなる気持ちを耐えて、 強く握る手を、握り返した。>>+146]
(+147) 2013/05/18(Sat) 23時頃
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……… 。
[ぱちり、と二度ほど目を瞬かせて。 しばらく。かなり。沈黙してから。]
……誰も見えないなら…いいんじゃないですか。
[俯きがちに呟いて。 慌てて打ち消すように、別の話題を振る。]
……ところ、で。 …前髪切るとしたら…どうやったら切れると思います?
[鋏に触れないからどうしたものか。]
(+148) 2013/05/18(Sat) 23時頃
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[沈黙の間は、同じように目を瞬かせながら ドリベルの顔を見つめていた。]
………… いいんだ 。
[それは良いことを聞いた…とは言わないが 目を細めて唇には笑みを。 小さく呟きを返して、不穏なほどゆっくりと頷いた。]
ホレさんを握った ケヴィンさんに切ってもらう … とか。
[触れられる刃物を思い浮かべてみれば その発想にしか行き着かなかったが。
想像してみれば、実にシュールだった。]
(+149) 2013/05/18(Sat) 23時頃
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