212 冷たい校舎村(突)
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[それを聞いて俺は、心底安心した。 ああ、なんだ、怖がることなかったんだ、と。心配して損した、と。 でも、そいつの言葉はそれだけで終わらなかった。]
(53) 2017/03/14(Tue) 02時頃
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/* プロローグのおれ、エスパーでは
(いや、わかりやすいか (わかりやすかったな
(-12) 2017/03/14(Tue) 02時頃
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「でも、隠されたことには失望した」
「だってお前、ソレってさ、俺がそういうのを気持ち悪がるような奴、って思ってたってことだろ? お前がそういう趣味持ってるって知ったら嫌うような、そんな奴だって、お前はずっと思ってたわけだ。 何でも話せる親友、って……そう思ってたのは、俺だけだったんだ」
「ちゃんと信頼されてる、って思ってたのに」
(54) 2017/03/14(Tue) 02時頃
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[思いもしない部分を押されて、崖の下に突き落とされたような、そんな感覚がした**]
(55) 2017/03/14(Tue) 02時頃
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・父さんが母さんの仏壇の前で「弱くてごめん」と言ってる →父さんが弱かったから母さんは死んだ? →つまり母さんの死因は事故ではない? →たぶん父さんが俺に強くなれっていうのは自分みたいになってほしくないから →それなら尚更その通りにしなきゃ……
/* 的なのを挟みたかったけど入れるならどこだ?んん???ってなってしまったのでとりあえずこっちに落とす。 尚母さんの死因は強盗殺人。父さんはその場に居たのに母さんを守れなかった(健士郎のことは守った)
(-13) 2017/03/14(Tue) 02時頃
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― 現実世界のわたしの部屋 ―
[目を開ければ見慣れた天井。 ぼんやりと眺めているうちに四肢に力が戻ってくる、感じがする]
―――― さむい……。
[わたしの口から声が出る。 “さっき”、あお姉の持ってたカッターが喉に刺さったはずだったのに。ぐさっと]
………、!?
[飛び起きる。 申し訳程度にかけていた部屋用のストールがずり落ちるのにも構わず]
(+8) 2017/03/14(Tue) 02時頃
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[やはり、どこからどう見てもわたしの部屋。
わたし達が閉じ込められた、いつもと違う校舎ではない]
帰ってきた、ってことなのかな……。
[それとも実は全部ただの夢?
ぴっ、と暖房の電源を入れながら考える。 やっぱり夢にしてはやけにリアルだった、と。 耳をさす色んな声も、メロンパンの味も、 ちよちゃんと手を繋いでいた感覚も、 カッターで刺された時の刃が肉を破る変な感じも、 マネキンが流していた血の臭いも―――]
(+9) 2017/03/14(Tue) 02時半頃
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[だから。 あの校舎(せかい)に置いてきてしまった者のことが気がかりでしかたなくなる。
どこにも行ったりなんてしない、って言ったのに。
わたしは嘘つきになってしまった。
ごめんね。そして、どうか。お願い。 誰かがわたしの代わりに、 ちよちゃんに傘を差し出してくれますように**]
(+10) 2017/03/14(Tue) 03時頃
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─ 回想:待合室 ─
そうだな。本当のこといって悪かった。
[指を突きつけた抗議>>526に しれっと謝罪にならない謝罪を返して]
はいはい。気をつけるよ。
[泣かせるといわれてちらつくのは幼馴染の姿。 だから、この状況は教えられない]
昴には、俺がここにいたこと内緒な。
[早く直るといいということには頷かずに 曖昧な笑みを浮かべて。 入間が会計に立つ寸前に、そう声をかけた*]
(56) 2017/03/14(Tue) 10時頃
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― 前日・渡り廊下 ―
[入間の推測>>2:536を頷きながら聞く。 暗いところが苦手そうだというのは 自分も考えたこと。
そして、那由多の言葉>>11に]
そうだな。 この場所は入間らしくない。 お前なら、俺らと一緒にいたいなら、 もっとまっすぐひねくれるだろ。 なんとなく、そう思う。
[頷いて、そういって。 話が一段落すれば入間の言うとおり>>537教室へと戻る]
(57) 2017/03/14(Tue) 10時頃
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─ 前日夜:3年3組 ─
[教室に戻れば寝る準備がされていて、 消えない明かりを暗幕で薄暗くしていて よく考えたなと感心する]
ただいま。
[ほっとしているような幼馴染に声をかけて。 教卓の食べ物からおにぎりひとつ。 飲み込むように口に詰め込んで。 あいてる寝袋にさっさともぐりこんで、 ベルトのとげころころと手のひらに転がしながら 疲れていたのかすぐに眠りに引き込まれた**]
(58) 2017/03/14(Tue) 10時頃
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/* げんがーーー、げんがーーーー 元賀の悩み、うすうすそんな感じかなと思ってはいたけど、 なゆたなら、俺が気持ち悪かろーがなんだろーが、やめろって言ってんのに勝手に部屋を漁るおまえも最低だってぶん殴るよ その親友一回殴ったほうがいいのではないですか
(-14) 2017/03/14(Tue) 10時半頃
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―眠る前/3-3―
おかえりー
[>>58 無事帰ってきた様子に表情はほどける。 ざくざくと食事まで済ませてしまう様に、いつもの堆だと、そう思う]
おつかれさま、 …上、へいきだった?
[堆と、保田と、入間と――何処かから返事は在ったろうか。]
(59) 2017/03/14(Tue) 10時半頃
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―眠る前―
…ちょっと、行ってくるね
[自然、幼馴染の近くあたりに 寝袋を一つ、確保して。
寝る前に能久は購買やら家庭科室で必要なものを探しに行った。小麦粉や、卵や、ホットケーキ用のミックス、ホットプレート。 不思議なことに、泡だて器まで欠けずにひと揃い。 ここが文化祭だからかな、 と能久は思う。]
……ふふ
[ふと、パンケーキ作りを手伝うと謂ってくれた堆にメレンゲづくりを任せたら、腕がだるいと>>2:492ぼやかれたことを思い出す。 お菓子作りは体力勝負だよ、と笑って見せたのだったっけ――と。]
(60) 2017/03/14(Tue) 10時半頃
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[見て見て!■■■■、上手にできたよ!]
(61) 2017/03/14(Tue) 10時半頃
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――――、
[目を伏せて、閉じた。 すすり泣きが聞こえて首を横に振る。
道具と材料一式を 抱えて教室に戻っていった。 眠る皆を起こさないようにそっと机の上に置いた夜*]
(62) 2017/03/14(Tue) 11時頃
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―――もし、おれだったら。
(-15) 2017/03/14(Tue) 11時頃
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(眠りの淵。 記憶の夜。囁く声のひとひらが 掠れて 滲んで 濡れている。
――聞きたくなんて、なかったのに。
――おれが、あんなのと一緒だなんて、 だいじな幼馴染には 知られたく、なくて、何も、言えないまま、)
(-16) 2017/03/14(Tue) 11時頃
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―― 回想:医師の宣告 ――
[「検査結果をお知らせします」
目の前に座る医者が 張られているグラフみたいなものを指差した。
「非常に稀な症例ですが」
グラフの波線、それをたどる指を目で追う。
「――の――による――感覚受容器官不全です」
難しい言葉はよく聞き取れなかった]
(63) 2017/03/14(Tue) 11時頃
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/* 想定的には硬膜外血腫による神経阻害のためのですがこの辺の症状はファンタジーでお願いします。
(-17) 2017/03/14(Tue) 11時頃
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[「つまり、皮膚表面の感覚が脳に届いていない、 認識できていない状態です」
医者の説明をよく聞くと 暑さ、寒さ、熱さ、冷たさなどの温感。 物に触れた触感それらが非常に鈍くなっているとのこと。
適切な服がわからなくて 体調を崩すようになったのはそのせい。
物を取り落としたり、 よく足を踏み外すのもそのせい]
(64) 2017/03/14(Tue) 11時頃
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[「このままではすべての皮膚感覚を失います」
選べる道はふたつ。 このまま、感覚がなくなることと いつか容態が急変することを覚悟して 感覚を増幅するための電気治療やリハビリだけをうけること。 もうひとつは。 血腫を取り除く手術を受けること。 だが、失われた分の感覚は戻らないらしい。 やはり電気治療やリハビリは続ける必要がある。 そして、この手術の成功率はかなり低い、ということ。
父も母もも自分で選べといった。 どちらでも、その選択を支持すると]
(65) 2017/03/14(Tue) 11時頃
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[どちらを選んでも、 すでに失われた分の 『触れる感覚』が元に戻ることはない。
周りにばれないように 歩くときは慎重に。 物を持つときは加減がわからないし 取り落としたことにも気づけないから なるべくしっかり力を入れて。 外に行くときは迎えに着た昴の服を見て 自分の格好判断するようにして。 そうして、"普通"の毎日を取り繕って 選択を先延ばしにしていた]
(66) 2017/03/14(Tue) 11時頃
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[もし、"自分"と"ほかのなにか"の境目が いつかわからなくなってしまうなら。
まだ、感覚が残っているうちに 終わらせてしまったほうがいいのではないだろうか。*]
(67) 2017/03/14(Tue) 11時頃
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[手にしたナイフの刃先を見つめる。
ちらつくのは、幼馴染の泣き顔*]
(-18) 2017/03/14(Tue) 11時頃
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/* 難病ーーー!!!!! たかしーーー!!!!!!
(-19) 2017/03/14(Tue) 11時頃
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―朝/3-3の教室― [8:50の鐘が鳴るすこしまえ。
能久昴は、早起きな方だ。 だが、床で慣れない寝袋では、疲れが取れにくい。 起きたはいいが、そのまましばらくぼんやり暗幕を見上げていた。]
……教室………
[ああ、そうか――と。 慣れた家の天井ではないことに、安堵と落胆と戸惑い交じり。 自分の胸に手を当てて考えてみても、この現象を生み出しているのが誰なのか―自分なのかどうかも―答えが、見つからない。 身体を起こして欠伸をひとつ。 外は相変わらずの、猛吹雪。]
……――、
[もう、起きているひとは居たろうか。 幼馴染は、いつもみたいにお休み中か。 寝袋から抜け出して、パンケーキを焼こうかな、という心づもり。]
(68) 2017/03/14(Tue) 11時半頃
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/* ホストだったら絶対治しようがないし完全になくなるんでって絶望してもらうところだけど一般人だからとてもソフトな症状になりました。
(-20) 2017/03/14(Tue) 11時半頃
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/* 悩みーーおれたかしの病気のこと なんにもしらないのかうーんうーん
(-21) 2017/03/14(Tue) 11時半頃
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── 朝:3年3組 ──
[ 暗幕とか、カラフルな光とか、 穏やかとはいえない、白色の外の世界 とか。
非日常が多すぎて、朝日なんて見えない中、 目覚ましのアラームとは似ても似つかぬ、 チャイムの音で目を覚ました。
寝返りを打ちながら、音を止めようとして、 床の硬さとか、ストレッチのきかない服とか、 すすり泣くかわりに、どこかで 囁く声。 これは いつもどおり じゃないと気付く。
それから。 隣には、空になった寝袋>>41ひとつ。
……古辺?]
(69) 2017/03/14(Tue) 12時頃
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