45 哀染桜 〜届かなかったこの想い〜
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[と。聞こえた>>58声を視線で辿れば
(きっとあの人も漫画のキャラクターみたいな名前なんだわ)
(ほらね。)
セシル、と名乗る彼。 夢うつつで聴いたのは彼の奏でた旋律か、なんてヴァイオリンを見てからする推理にもならない推理。]
……わたし、も。
[続く言葉ははっきりとした音にはならず
幸運なら風が運ぶだろう]
(64) 2012/03/12(Mon) 22時半頃
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絶望、したの。
現実に。
(わたしに。)
[風に乗って、消えるかも知れない言葉は虚ろ。]
(-17) 2012/03/12(Mon) 23時頃
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[帰りたい場所なんかない>>62、と言われ。 改めて思う。 自分自身が帰りたいのは、あの頃のあの場所なのだと。思いを告げようとしたあの夜に、戻りたい。 ――戻れない、場所。]
……痛い? いいえ。どこも……
[言いかけ止める。 胸は、痛い。
しかし、それを言葉にすることはなく。 ただ首を振った。]
(65) 2012/03/12(Mon) 23時頃
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…俺が貴女なら、貴女は俺だね。 でも俺は貴女みたいに綺麗じゃないよ。
[青年は小首を傾げてみる>>45]
(66) 2012/03/12(Mon) 23時頃
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……死んだって、聞いて。
[何かあったかと >>60 問われれば、返す言葉には様々なものが足りない言葉だったが。]
絶望は、感じなかったかな。 多分。
虚無…って、いうのかしら。
(67) 2012/03/12(Mon) 23時頃
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ヨーランダは、手の中の本に、そっと目を落とした。
2012/03/12(Mon) 23時頃
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夢路の交わる──……。
[>>52ヴァイオリニストの呟きを耳に。 そんな事もあるのかと首を傾ぐ。]
───…。
[あるのかもしれない。一生に、一度位は。
だって、あの夜は。 寂しくて。 寂しくて。]
皆、寂しいのかな。
(68) 2012/03/12(Mon) 23時頃
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────だから此処に集った?
(-18) 2012/03/12(Mon) 23時頃
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知らないのなら…それに意味があるのかな。 隠されたものを見つけるのは
しあわせなのかもしれない ふこうなのかもしれない
[にこり。虚無を笑みにしたような。 そんな、顔]
(69) 2012/03/12(Mon) 23時頃
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……ごめんね、薬とか何もないの。
[痛くない、と最後まで紡がれなかったことに顔を傾け覗き込めばマフラー代わりに巻いた髪がほどけた。 自分の体のどこが痛くても別に気に留めないけれど上着の借りのある彼女が痛いのはいやだな、と。 どこか遠くで思い。]
(70) 2012/03/12(Mon) 23時頃
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きっと、知らなかった寂しさをしるのは
不幸だ、ね。
(-19) 2012/03/12(Mon) 23時頃
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痛いの痛いのとんでけ
[彼女に避けられなければ伸ばした手は頭をなでて。]
……は、パティお姉さんには子供っぽすぎるか。
(-20) 2012/03/12(Mon) 23時頃
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綺麗じゃないよ。 だから振られちゃったの。
[>>66黒髪の男には、痛みを堪える様に眉を寄せ。 無意識に、右手はポケットへ伸びる。]
(71) 2012/03/12(Mon) 23時頃
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[伸ばして、すぐに引っ込めた手が゛キャラクターみたいな゛色した髪に触れたかどうか。
彼女が何か言わなければ自分もそれ以上何か言うことなく。 ひら、と手を振って向かう先にはノックス[[who]]がいるかもしれない。]
(72) 2012/03/12(Mon) 23時頃
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2012/03/12(Mon) 23時半頃
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そう。じゃぁだから俺も振られたんだ。 貴女のせいかな。だって、俺は貴女で貴女は俺なんでしょ。
[自分は初対面の、しかも女性に何を言っているのだろう。 彼女が「貴方は私ではないの?」という問いかけ
夢の中、自分の分身がいたとすれば こんなハナシをするのだろうか。
ポケットにやられた手を自然に翠は追う。 そして、他の人々にも、一度その翠を向けて]
(73) 2012/03/12(Mon) 23時半頃
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[問いかけは、夢路を奏でる前、夢を疑う言の葉を落とした人にも。 あの時、答えなかったものは、先ほど返した。
言葉の意味より、音色で答えを出す青年に、目を細め 視線をヨーランダと言うらしい人に移した。]
――……虚無。 それなら、何故、君は此処に居るんだろうね。 虚無って、何もない、んだろう?
[言葉の意味で、上げ足を取る。 風に乗って密かに微かに、誰かが歌う絶望の歌を聴きながら。]
(74) 2012/03/12(Mon) 23時半頃
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…わ、私は、大丈夫…。 [>>41躓いてしまった相手に、逆に心配されてしまって、何となく気が引ける。 平気だよと告げる顔を見て、一瞬驚いてしまった]
(え…透けて、る……?)
[パチリと瞬きを一つ。 もう一度見た時には異変を感じなかった。
夜目に慣れて来たせいか、月明かりの反射が強くて錯覚してしまったのだと、そう思う事にして]
(75) 2012/03/12(Mon) 23時半頃
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[もう一度、御免なさいと小さく謝ってから立ち上がろうとした時、ふいにヴァイオリンの音色が聞こえてきた。 聞いた事があるような穏やかな旋律に、耳を傾ける。
近くの青年が、それに合わせて鼻歌を歌う姿に、顔が綻んだ。]
(76) 2012/03/12(Mon) 23時半頃
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…──うん。 とても辛くて、哀しい。
寂しいのは、ずっと慣れて居たのに。
一度手に入れた温もりを手放すのは、 もっと寂しくて、辛い───…。
(-21) 2012/03/12(Mon) 23時半頃
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負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2012/03/12(Mon) 23時半頃
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ごめんよ……。 遊びすぎて、お仕事片付いてませんのです……。
あとはらいたい。
(-22) 2012/03/12(Mon) 23時半頃
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[>>69何て寂しそうに笑う人だと思った。 その笑顔で囁かれた声に、胸を鷲掴みにされた。
何度も。 何度でも、思い知らされるから。
自分は。 きっと自分から。 しあわせを手放して仕舞ったのだと───。]
(77) 2012/03/12(Mon) 23時半頃
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[奏者とブロンドの髪の青年二人が話す内容が聞こえて来て、 腰掛けようと思っていた場所へ向かおうとする足を止める。]
夢路……。 [それを辿る途中で、私は"アレ"に呼ばれたのだろうか。 少し、思考を巡らしてみる。 ゆるりと振り返り、見据える先は――]
―――…。
[樹を見れば、桜の蕾達が、風に揺れさざめき嗤っているように感じた]
(78) 2012/03/12(Mon) 23時半頃
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[ほどけた髪>>70。 彼の隣で、あの子の髪を梳かしたことを思い出す。 「僕と一緒で、こいつもくせっ毛なんだ」 そう、あの人は隣で笑っていた。]
ごめんなさい、大丈夫。
[薬を貰ったとしても、この痛みは治らない。]
(79) 2012/03/12(Mon) 23時半頃
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得る幸せは亡くす不幸。
寂しさは 慣れないよ。 一人を知ったら、それが寂しさ。
だから、君はそう想う。夢の中でも。
[どこにも行かずに消えてしまった自分の想い。 包まれる暖かさを知らないうちに消えてしまった。
恋を知って、ぬくもりを知らないその心は
とてもとても、冷えたまま]
(-23) 2012/03/12(Mon) 23時半頃
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あれ? 死んだの?
[ヨーランダの言う死んだ、という単語の、誰、の部分がないから。 自分自身の存在と、それからヒューの言葉とが重なって、自分の仮説の方に真実味が傾いてしまった。]
絶望は、感じない。 僕は――――
[あの背中に、何を思ったんだろう。 眼の前が真っ暗になるのが絶望なら、きっと絶望なのかもしれない。 絶望だと言われれば、そうだと頷くかもしれない。 だけど、虚無。なんにもなくなる、それも、近い気がした。 自分の支えは、がらがら崩れて、なくなっていってしまったから。]
(80) 2012/03/12(Mon) 23時半頃
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[手を伸ばされ、驚いたが。]
ありがとう。 マコは、優しいのね。
おかげで、痛いのはどこかに行ってしまったわ。
[髪を撫でられるままに、目を細める。
ああ、彼女はあの子ではないのに。 どうして、思い出してしまうのだろう。
あの子の向こうに見ていた彼の姿。それを思い出して、また胸が痛んだが。 マコに心配させまいと、表には出さない。]
(-24) 2012/03/12(Mon) 23時半頃
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[覗き込むような彼女の黒い瞳に、笑みを返す。]
私は、大丈夫だから。 ありがとう。
[ひらりと手を振るマコ>>72へ、そっと手を振り返して見送った。]
(81) 2012/03/12(Mon) 23時半頃
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[ポケットの中の携帯をきつく握り締めて頷く。>>79]
ごめん、ね。 私がもっと、素直になれば良かった。
我儘ばかり云わなければ良かった。
でももう、後悔しても遅いよね。 ごめんなさい。
[誰に謝って居るのだろうか。 目の前の青年か、それとも痛みを抱える自分にか。
嗚呼、何方でも同じ事なのかもしれない。]
(82) 2012/03/12(Mon) 23時半頃
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寂しいのは厭。 哀しいのは厭。
ひとりは、厭。
(-25) 2012/03/12(Mon) 23時半頃
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[奏者の耳は、かすかな声を拾う。 それが誰から発せられたのかも判る。
ただ、今は昏い色の瞳を、わずかの間、流したのみ。]
(-26) 2012/03/12(Mon) 23時半頃
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[変わらない。 変われない。
指先に触れるなだらかなスクエアが女を縛り付ける。]
(83) 2012/03/12(Mon) 23時半頃
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