239 ―星間の手紙―
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メッセージアリガトウ、ステラ。 久シブリダナ。
元気ソウデナニヨリダ。
俺ガドンナ姿カ、カア……。 円筒形ノ胴体ニ車輪ガクッツイテル。 細イ機械ノ腕ガ、2本ツイテルゾ。 声ハ、マア……オ聞キノ通リダ。
サテ、ココデ俺カラ問題ダ。 ___________________
(-47) 2018/04/24(Tue) 22時頃
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俺ハ、イッタイ誰デショウ? ___________________
(-48) 2018/04/24(Tue) 22時半頃
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俺ハ、ステラノコトヲ ヨウク知ッテイルゾ。
翼ミテエナ耳ヲアマリ振リ回スナヨ。 危ネエカラ。
……ナンテナ。冗談冗談。 ___________________
(-49) 2018/04/24(Tue) 22時半頃
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END ___________________
(-50) 2018/04/24(Tue) 22時半頃
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[正解なんて分かるはずはない。 自分はあまりにも変わってしまったから。
男はしばしの沈黙ののちに、 最後のメッセージに返信を始める。
今度は音声加工ソフトを使って、 いつもの調子で言葉を紡ぎ始めた*]
(39) 2018/04/24(Tue) 22時半頃
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Now loading... ___________________
(-51) 2018/04/24(Tue) 22時半頃
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よう、ネズミ野郎。元気にしてたみてえだな。
てめーのポエミーなメッセージが 最近来ねえから、心配してたところだ。
……89年前? いったいおまえ何歳なんだよ。 まあ、そんなことはどうでもいいか。
しかし事故で死にかけた俺に 天国みてえとは嫌味なヤローだな。
ま、そんなことは知らないだろうから お互い様か。
俺もてめーがポエミー野郎ってことしか 知らねえしな。 ___________________
(-52) 2018/04/24(Tue) 22時半頃
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また、メッセージ送ってこい。 てめーのポエムしばらく読まねえと 俺も落ち着かねえんだ。
……なんてな。 ___________________
(-53) 2018/04/24(Tue) 22時半頃
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END ___________________
(-54) 2018/04/24(Tue) 22時半頃
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[とたたたんたん、 ワタシは塔を目指して駆ける
寝床で目覚めたその後に、外に出たなら いつものように宇宙《ソラ》は、やっぱり星の海 サワサワと鳴る金の海原は、相も変わらずさざめいて 時計台の鐘はリンゴン喧しい]
サムウェイ、オーバー、ザ、レインボウ ウエアープ、ハーイ
アンドリーム、ザツユアドリーム、オブ ワンス、インナ、ララバーイ
[人は見ているものから、 突如に言葉を取り出しながら 歌を作るものなのだと、あの子はいっていた]
(40) 2018/04/24(Tue) 22時半頃
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サムウェイ、オーバー、ザ、レインボウ ブルー、バーズ、フラーイ
アンドリーム、ザツユアドリーム、オブ ドリームズ、リアーリ、ドゥー、カムトゥルー
[それから、人は夢を見るものなのだと 夢から作られたのがあの子であり、 あの子の夢から作られたのが、ワタシたちなのだと]
(41) 2018/04/24(Tue) 22時半頃
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― 地下7階 ショッピングモール ―
チーン、という音と共にエレベーターの扉が開く。 センサーにより、辺りの明かりがぱっと照らされた。 同時に穏やかな音楽と、細長い電光掲示版が文字を流し始める。
みんなで野菜を食べよう !〇〇商店、従業員募集中! 明日、地下32階居住区B3を閉鎖区画とします…
最後に、 本日の電力は「余剰」です。 と表示され、一旦電光掲示板はそこで流れを止めた。]
(42) 2018/04/24(Tue) 23時頃
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今日も、熱そうだな。
[天井を見上げた。 ここの電力はほぼ間違いなく地熱から取られている。 この星の昼間の表面温度は、大気が温室のように籠り渦巻いていることもあり、200度近くにもなるのではないだろうか。
自分が墜ちた場所が、昼と夜の境目だったことは、自分にとって大変に幸運だったことは間違いない。]
(43) 2018/04/24(Tue) 23時頃
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/* メモ帳がふっとn……
(-55) 2018/04/24(Tue) 23時頃
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さてと
[エレベーター脇に重ねて置いてあったバケツをひとつ取ると、モールを歩き出す。 シャッターの隙間を覗けば、缶や真空パックに詰められた保存食がやけに沢山置いてある。 こんなにいっぱい作って、一体最後の世代の人々はどうしようというつもりだったのだろうか。
今でもたまに食べる分にはしっかり美味しいのはありがたい。 が、この階のお目当ては大体いつもこちらだった。
つきあたりに着くと、バケツを置き、蛇口を捻る。 命の水が、バケツに注がれた。**]
(44) 2018/04/24(Tue) 23時頃
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イヨウ、ルシフェル、ソクサイカ? キョウハ、ズイブン、ヨクシャベルナ
[ワタシは塔の通信機から、 たわわに実った言葉を刈り取って 何を作ろうかと思案する]
ナラバ、ワタシモ、マケラレナイナ
[人の見た夢から生まれた、夢から作られた その成れの果てのワタシは何だろう?
答えは ── の中かも知れない]
(45) 2018/04/24(Tue) 23時頃
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ノープラン、ダカラ、トカ、イエナイ(ドヤッ
(-56) 2018/04/24(Tue) 23時頃
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誰の誕生日だったかな、あれは。 リザに教わりながら、笑っちゃうくらい大きなケーキをみんなで作って。 あっちこっちから好き勝手にデコレーションして、見かけが凄いことになってた。 でも、味は最高だったな。
[洗い物をしながらひとりごと。 彼女にメッセージを送った勢いで、懐かしいあれこれが蘇る]
……今日は買い出しに行って、夜はちょっと凝ったものでも作ってみるかな。
[ふと、そんな風に思ったりもするのだ*]
(46) 2018/04/24(Tue) 23時頃
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/* 思い出はフリー素材です
(-57) 2018/04/24(Tue) 23時頃
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/* ってクリスマスは大丈夫かな
(-58) 2018/04/24(Tue) 23時頃
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/* クリスマスは大丈夫なのかしら…(真顔
(-59) 2018/04/24(Tue) 23時半頃
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/* 他のサーバーならともかく議事で突然死はちょっとなー、かんべんだぞう…
(-60) 2018/04/24(Tue) 23時半頃
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/* *突然死予防的な意味で
(-61) 2018/04/24(Tue) 23時半頃
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[あなたは、エデンの怪談を知っているだろうか。 とある一時期、エデン内を亡霊が彷徨い歩いていたという。
真っ白で朧げな亡霊は何をするでもなかったが、 その容貌の不気味さに怖がる人は多かった。
ある人は言った。 あれはエデンを作る時に悲劇の死を迎えた亡霊だと。
ある人は言った。 あれと目が合ってしまうと大きな不幸に見舞われると。
でもその正体はただ歩いていただけの私である。 エネルギー上の問題で一部の廊下照明が消されていて、 そこに淡く光る私が通ってから噂されるようになっていた。
実際に不幸が起きたかまでは分からないけれど 随分と長く噂されていたのは何かが起こっていたのだろう。]
(47) 2018/04/24(Tue) 23時半頃
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[向こうから歩いて来る人がその足を止め、足早に戻ったり。 酷い時は悲鳴を上げて逃げられることもあった。
だから極力暗い通路は歩かないようにしていたのに、 とある日、どうしてもそこを通らないといけない用が出来て。 そして、運悪く鉢合わせてしまった人がいた。 あの噂を真に受けてとても怖がっている人に。]
……………。 キャンディさんには、悪いことをしました。
[転んだ拍子に落ちた色とりどりの装飾品。 後で渡せば良かったのについ追い掛けてしまって、 魂が抜けてしまう程に怖い思いをさせたに違いない。]
(48) 2018/04/24(Tue) 23時半頃
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[たんたんたん。 端末を操作し、宛先を検索する。
色のほとんどない私をあの人はどう思っていただろう。
赤、ピンク、青、水色、緑、黄色。 様々な色を身に着けていたお洒落さんだから。 真似をしようとしても私にはどうも難しかった。]
(49) 2018/04/24(Tue) 23時半頃
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はろー、はろー。 私はステラ=ラスタ=テスラ=イースター。 あなたは私のことを覚えていますか?
思い出したくないのならそれで構いません。 覚えていないなら私とお友達になりませんか。 私はあなたを知っています。 とても色鮮やかで、私は綺麗だと感じていました。
こちらの惑星は白い砂がきらきらです。 あなたの惑星にも加工品があるでしょうか。
ここはお水が少ないのがちょっと不便ですね。 それと、夜が明るくて遮光カーテンが必須です。
それではお体に気を付けてください。
[それと、と続く短くもない沈黙の後、 ごめんなさい。という小さな小さな声が入っていた。]
(-62) 2018/04/24(Tue) 23時半頃
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[響くアナウンスを聞く。 訓練、の言葉を聴いて、ゆるりと身を起こした。 書きかけたメッセージを見直し 少しだけ悩むように首を傾げてから
送った先は、しばらく連絡がついていない相手。
その安否を少しばかり心配するように]
(50) 2018/04/24(Tue) 23時半頃
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[ ――今日もパパとママは帰ってこない。
この海の星の開拓――パパとママ的には研究――はまだまだ途中だから、 お仕事にかかりきりになってしまうのはしかたないとはわかっている。
……そもそも、最初からわかっていた。 家族と離れ離れになるのは寂しいからついてきたとはいえ、 自分にできることなんてたかが知れているって]
(51) 2018/04/24(Tue) 23時半頃
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[こっちに来てからというもの、 おともだち、と呼べる存在をクリスマスは得られていない。 海底世界から地上――もとい、海上にあがって来た海の星の住民を見かけ、 話しかけてみる機会はあったのだけれど、 意思疎通ができなかったから友達になれようはずもなかった。
空と海の色がミッドナイトブルーに染まる頃出会ったそのヒトは、 頭にチョウチンアンコウに似た突起が生えていた。先端がぴかぴか光るところも似ていた。 声の大きさに合わせて突起がピンとなったりへにゃんと垂れ下がったりする様子は、 「エデン」にいた白色のあの子を思い出させてくれて微笑ましかった。 けれど同じ言葉でおしゃべりできた(あるいはこっちが一方的に喋りまくっていただけだったかな)あの子とは違って、 そのヒトとは挨拶すらも交わせなかった。だってお互い言葉が通じなかったのだもの]
(52) 2018/04/24(Tue) 23時半頃
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