219 The wonderful world -7days of SAIGAWARA
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[ 今日も世界は回り続ける。 留まる事なく、立ち止まる事なく。
―――― 変わらない毎日が続くと思っていた。
あの日も、そして、今日も ]
(45) 2017/06/09(Fri) 01時頃
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[ 夜。帰り道。走り慣れた道。慣れ親しんだ車。 いつもと同じ光景に現れた、ただ一つの“異質”]
……ッ!?
[ ヘッドライトが照らす先に在る“ナニ”か。
それが犬だと認識できたのは、 急ハンドルを切ったのとほぼ同時。
進んだ先。橋の柵。壊れる音に、振動。 ―――― 傾く車体は、重力に従って、落下 ]
(46) 2017/06/09(Fri) 01時頃
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[ 悲鳴を上げる暇もなく、落ちた先は、川。 派手な水音。浸水、水没、沈水。
地を走るはずのソレが、鉄の水牢に成ったのは直ぐ。
水圧で押される扉は開かない。 呼気が泡となり、耳を掠める。 命が、気泡となり弾け、消える。
―――― 視界に過る、首から掛けていた銀のロケット。 水に浮き、身体から離れて行きそうになるソレに、 必死に手を伸ばして、掴んだ ]
(47) 2017/06/09(Fri) 01時頃
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[ 大事な大事な、火に呑まれた“ 家族 ” その写真が納まっている唯一のモノ。
決して手放すまいと思ったけれど、 水に呑まれゆく命は、
意識と共に、銀のロケットを手放した ]*
(48) 2017/06/09(Fri) 01時頃
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[ Q. 失した命はどこへ往く?
A. 少女が司る悪夢の中へ! ]
(49) 2017/06/09(Fri) 01時頃
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―― 中央エリア / スクランブル交差点 ――
[ 目が覚める。
横たわっていたのは、水底でもなく、 病院のベッドでもなく、まして、 天国にあるという花畑でもなく。
無機質な、硬い、硬い、コンクリートの上 ]
(50) 2017/06/09(Fri) 01時頃
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/* なんでマジシャンキャラでメアリーチップなのかというと、なんでだろう。 もっとそれっぽい子いたよね……。
まあ、衣装を取った素の姿のイメージがぴったりだったから というだけなんだけど。
(-10) 2017/06/09(Fri) 01時頃
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[頭をぽりぽりかきながら すぐに呑気でいられないことに気がついた]
げ、まぢ…か?
[見れば、ウヨウヨいるではないか>>#7
カエルに罪もなければ好きも嫌いもない だからといって、黙ってやられる義理もない
とりま、武器を探そうと あたりをウロウロし始めた
そのうち誰かに会えるかも知れない 何かあれば聞けばいいやと思いながら**]
(51) 2017/06/09(Fri) 01時頃
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…… なんで、アタシ、こんなところに?
[ 見慣れた街に行きかう人々は、 人一人が倒れているというのに気に掛ける風でもない。
おかしさに首を傾けて、違和感に気付く。 いつも首から掛けているロケットが無い事に。
サッと顔を青ざめさせて、周りを見回している時。 突如鳴り響く携帯電話に、恐る恐る手を伸ばした ]**
(52) 2017/06/09(Fri) 01時頃
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/*
眠さ極まったが何とか書けた!! 楽しみにしてましたー!よろしくお願いします!!!
40(0..100)x1
(-11) 2017/06/09(Fri) 01時頃
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/* 悪夢へようこそー(きゃっきゃ
すばせか村でまず楽しみに見守るのは、 死因とペアの関係性とサイキックなんですよね。
そことそこがペアかー! ってなるとすごくたのしい
(-12) 2017/06/09(Fri) 01時頃
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/* エントリー料も楽しみなんだよ 忘れてた(
(-13) 2017/06/09(Fri) 01時半頃
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/*
遼ちゃんが思った以上にバイオレンスだった(トゥンク
(-14) 2017/06/09(Fri) 01時半頃
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── ある道場にて ──
[其処は、静寂に充ちていた。 先程までは、…この際門下生と形容しておこう、そういった類いの者々で溢れかえっていた筈の。 人の何や彼やとを吸い込んで、踏まれ続けて滑らかになった木の床に、それらの喧噪や体温の名残はない。 冷やりともせず、寧ろ無機質な迄の無温の上には殺風景な程に何もない。
ただ、青年が1人、瞑想の如くに目を閉ざして正座をした姿でいるだけだ。
しゃんと伸ばされた背筋、凛とした佇まい。 その横にあるのは木刀。 刃を模した方を身体の外へ向けて置き、持ち手を己の方へ向けたまま、身体の右側に置かれている。]
…………………。
[朱くなってきた外よりも、明かりの灯されない部屋は一層暗く。 静謐が片鱗に不気味を以つ始めた頃、徐に青年は木刀を掴んで立ち上がった。]
(53) 2017/06/09(Fri) 01時半頃
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[傾く身体は15度きっかり。 横に帯刀するように手で添えると、す、開かれる目は居ない相手の虚像に視線を合わせるよう動く。
ひと、ふた、み。 前へ踏むその足は殆どの音を立てず、厳かなまでに静かでなければ普通に歩くような歩幅。 其処で木刀を鞘から抜くかのように刃先を空間へと向けると蹲踞の動きをする。
『 獅子の威を以て立ち上がり、 竹刀は浮木のように、 足は水面に泳ぐ鴨の足のように。 』
これは剣道理念というものだ。 字面の通りだが実際行動にするとなると容易ではない、二面性を備え時に応じて使い分けよ、という事なのだから。 青年が虚像と“稽古”を付けるのは1度2度の事ではなかった。]
[青年は剣道師範の補佐をしている大学生だ。 此処より一歩でも外に行けば、就職活動に追われる他の同学年と同じ、只の大学生に過ぎない。 それでも、そんな雰囲気を今の青年から感じ取る事は恐らく難しいだろう。]
(54) 2017/06/09(Fri) 01時半頃
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[僅かに前へ踏み、同じくらいを退き、木刀の先を相手の刃先の頭に添わせるように僅か横へ逸らし、只管に読み合いを続ける。 一歩を踏み込み、頭を打とうとすれば逸らされる刃先を返すようにしながら籠手打たんとし、そのまま己の身体の前へ滑らせ刃を塞ぐ。 その視線の先に何も居る筈はない。 けれど、青年は確かな何かを見据えて1つ1つを打つ。 そうしている内にも日は更に暮れ、青年は漸く腰を深く降ろすと改めて立ち上がり、三歩を引いて頭を下げた。 同じように15度の礼と、そうして矢張り相手を見据えるような視線を空間に向けて。]
…あつ…… 最近の春は夏に相違ないと云いますか。 桜が咲く頃には暑いと云いますか。
兎角、稽古向きではない気候です、
[防具を付けない袴姿のまま裏口から顔を覗かせれば、“先生”と呼んで慕うあの人は居ただろうか。 …否、居なくとも構う事でもないのだが、時折話したくなってしまう、のだった。]
(55) 2017/06/09(Fri) 01時半頃
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/* だいすふるよ、とぅっ!! 70(0..100)x1
(-15) 2017/06/09(Fri) 02時頃
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[扨、“先生”が居たのならば話を。 何方にせよ、帰らねばならないのだからと青年は木刀を備品入れとしている建物の裏手に持って行こうとしたところで。
入り口に人の陰のあるのに気が付いては、歩み寄って行く。]
…申し訳ありません、師範は既に帰っております。 私が紛らわしく大変面目無い次第なのですが、 ………、 …いいえ、
[殆ど至近距離に来てから、青年は目を眇めると自然に目付きが険しくなった。 それは、睨め付けているにも近く映りそうな様子で。]
その目です、違うのでしょう。 貴方様は如何様でいらっしゃいますか。
[剣道とは、読み合いの技術でもあると謂われる。 所以はその礼が相手から視線を外さないように行う事が理由として上がるが。 今回ばかりは、それを口にするべきではなかったのだ。 気付くのが事後であるのは、仕方のない事でもあるのだが。]*
(56) 2017/06/09(Fri) 02時頃
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『…天命にしても、早すぎるんじゃねえのかい。 いつかは来るもんだとしても、 もう暫くは様式美の返事でも聞きたかったもんだ。
君の偏屈も頑固も、 古くから知り尽くしているんだから 態態改まることでもねえのにね。 最期まで君ってやつは、律儀なことよ。
僕に出来ることなら、何とでも…って言いてえが。 大事な跡取りの面倒を見ろってんのは随分な大役だがね、 ……大したことは出来んよ。
そうは言っても、友人の後生の頼みとあらば、 ───引き受けねえ事は出来ねえな。…任されよう。 』
(57) 2017/06/09(Fri) 02時頃
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─ Day of Remembrance ─
…… 最期まで、らしいのだから。
[ がさ、と開いた書状を月明かりで照らせば、 (きみの名に相応しいように。) 笑い切れない半月の口が歪んだ。
>>24 嗚呼、この弱いこころと云うのが、 病に蝕まれようとも剣の道に生きた、きみらしい、 ──その几帳面な文字にへと、皺を作っちまう。 ]
(58) 2017/06/09(Fri) 02時頃
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(同じつるぎの道に生きようとも、 ──此の不肖の身と違う輝きに何度焦がれたことやら。 きみは、知らなかっただろう。決して、僕は、 藤花のような女々しい想いは見せまいと誓ったもんで。)
嘆けとて月やはものを思はする かこち顔なるわが涙かな…。
[月しか見えぬ独り身だからこそ呟けたかそけき和歌ごと、 袂の中に秘して、想うものは梔子のように硬く口を閉ざし、 きみと、きみが添い遂げたひととの忘れ形見である子の 成長を(残酷だと想いながら、)
見届けることと相成ったわけだ。]
(59) 2017/06/09(Fri) 02時頃
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[結びに「近々会いに行く」だとか、 「会いに行くまでは斃れてくれるなよ」だとか、 十ともう暫く以前の当時でも時代から遅れていたような 細筆で綴っていた手紙をきみに寄越してから、数日後。
きみに会いに行ったのが、 ほんとうに最後になってしまったのだったか───。]
─── 最後の最期迄、 きみの”友”で居られたと云うの為らば……。
(すでに三十の齢のころでさえ天涯孤独であった身は 上辺以上のつきあいをしていた友をとうとう喪って、 幾度目かの ”諦念” を吐き出した。)
(60) 2017/06/09(Fri) 02時頃
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( なに、それも悪いことばかりじゃねえのさ。 思えば、諦念ってのは蓋のようなもんだった。 渦巻く醜悪の壺を見せぬための、砦でもあった。 )
[芸に携わるものが演目に己が感情を見せぬように、 化粧だとか、面のように、”言い訳”で蓋をしてきたんだ。 ─── 何事も、”しかたねえ” …ってね。]
(61) 2017/06/09(Fri) 02時頃
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(例えば、 ひとの娯楽であり、経済であり、それで尚、 演じ手を縛る糸の如き、芸の道に殉じることだとか。 明かせぬたぐいの想いであるだとか。
……”きみ”との約束を果たすが為、 あの子を守れるのならと ”生” すらも 手離して、諦めた”筈”だったのさ。
─── 或れは、然う、 )*
(62) 2017/06/09(Fri) 02時頃
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[自分は何か悪いことをしたのだろうか? 分からない。 ただ、もっとキラキラしたものが見たかった。 桃源郷にもいつか行けたらと願っていた。 自分のことを認めてくれる桃源郷。
それがきっと、自分の中の未練。 でもそれを諦めていたんだ。
……母さんには、笑っていて欲しかったから。
なのに]
(63) 2017/06/09(Fri) 02時頃
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[全てをパンドラの箱の奥底に閉じ込めて
そうして生きようと思っていたのに
神様はなんて、残酷な]*
(64) 2017/06/09(Fri) 02時頃
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─ 中央エリア・スクランブル交差点 ─
………う、うう?
[スクランブル交差点のどの辺りで 自分は倒れていたのだろう。 喉が締め付けられる気がして咳き込んで 身体を起こしながら軽く喉をさすっていた。 ボンヤリとした頭で辺りを見渡す。 ここは…スクランブル交差点。 こんな所で倒れていたというのに、誰一人 自分の存在が無いかのように歩き行くのを見て ああ、世の中の人は冷たいな……なんて 軽い絶望みたいなものを感じていた]
………ったく、なんだってんだ? 俺は確か、家にいて………?
(65) 2017/06/09(Fri) 02時頃
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