278 冷たい校舎村8
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氷室くんの、昨日のことは、 そうだね、最後まで見届けたいや。 ……思い出したら、心残りになりそう。
さっきはごめん、 怖くなんてなかったよ。ほんとう。
[彼が誠香ちゃんに抱く思いの行方を、 にやにやしながら見届けるこの立場を手放すの、 やっぱり勿体無いよなぁって、思い出して。
……まだこの先の未来を見ることが、楽しみになってしまう。 ずるいよ、ずるい。みんなして、そんな面白そうな、さ。]
(237) 2020/06/23(Tue) 21時半頃
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[離された右腕で、乱暴に目元を拭う。 夕陽が目に染みる感覚を覚えた。]
……帰る。
[3人の共犯者が何度も呼び掛けてくる「帰ろう」の言葉から、 逃れる方法はもう何もなく、拒絶する心も折れて。
真実も嘘も何もわからない、 赤い色のインクさえも見えない、 けれど未来がある世界へ、 帰ることを選びましょう。*]
(238) 2020/06/23(Tue) 21時半頃
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/* ごねごねとすみませんでした。帰るよ。
なんか、日替わり直後に立てたプランとかまったく無視してるけど 村はナマモノだしね、そういうこともあるさ…… みんながつよすぎたし、葉野さんよわすぎた。まる。
(-129) 2020/06/23(Tue) 21時半頃
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/* PCが抱える悩みって、 本人の性格が原因なタイプだったり、本人よりも周囲の環境が悪いタイプだったり、いろいろあるけど
葉野さんは100%本人の性格のせいなんだけど、ホスト向きでは無い感じだったかもな……
(-133) 2020/06/23(Tue) 21時半頃
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/* 今言い訳しておくんだけど、 流れによっては帰還しないホストになる気も十分ありました。
やっぱ無理でした。えへへ
(-135) 2020/06/23(Tue) 22時頃
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[オオカミ少年が嘘を吐いたことを許してもらって、 さて、心を入れ替えて嘘を吐かないように健全に生きられるのか。 簡単にそうできたら苦労はしないのだけど。 でも、村人の中の少しの友人たちと、 できたらオオカミ本人とも仲良くできれば、 悲劇は何も起こりません。めでたしめでたし……。
どうなんでしょうね。 0点か100点かは分かりません。 でも、わたしの白紙にはこれを書いて再提出することにします。]
(250) 2020/06/23(Tue) 22時半頃
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[>>240案外寂しがり屋な共犯者も、 >>243もう1人が内にいる共犯者も、 >>246本来の格好に戻ることに決めた共犯者も、 やっぱりわたしの中の思い出を構成する大切な友達だから、 掛けられた言葉は信じます。信じさせてください。]
(251) 2020/06/23(Tue) 22時半頃
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……じゃあ、
[耳打ちされた言葉に、少し考えて]
もっかい見せてよ、笑顔。
[ここじゃなくても、戻った後にでも。 ……でも、そうリクエストせずとも、 彼の表情は、どことなく穏やかに笑んでいた。]
(-149) 2020/06/23(Tue) 22時半頃
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ここ、8階だから……。 降りるの大変だ。 ごめん。
[夕陽の射した部室を出る。 2人で過ごして、3人になって、そうして1人になったわたしの居場所。 もう振り返ることはない。]
(252) 2020/06/23(Tue) 22時半頃
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[紫色に染まった廊下を引き返すように歩く中、 >>56順番に並んだ動物の作品群を目にする。
……ああ、これ、ちょっと間違いがあったな。
赤い眼鏡をかけた水色の兎。 これは1匹ではなく、2匹だったらしい。
虚構は虚構。現実には勝てるわけもなかったらしい。]
(253) 2020/06/23(Tue) 22時半頃
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[——嘘も虚構も、寂しいわたしの心を満たしていたもの。
ありがとう、そして、さようなら。*]
(254) 2020/06/23(Tue) 22時半頃
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— 昇降口 —
[1階まで下りる階段は長くて、 昇降口に到着するまでに、いろんなことを考えていた。
出口であるその場所には、もう黒い色は何も無い。 いつでも出られることを示すように、光を湛えて開いている。]
一緒に帰るから。 ……大丈夫、嘘じゃない。
[4人が横並びで、一緒に帰ろうか。 それとも順番にここから出ようか。 いずれにせよ、わたしは逃げないってことを告げる。 信じてくれるかな。]
(258) 2020/06/23(Tue) 23時頃
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……あのね、
[昇降口の光に飲み込まれる一瞬、 みんなには聞こえないと思って、呟く。]
ありがとう。 これからも、わたしのこと見ててね。
[伝え損ねていた感謝の言葉を、最後に。*]
(259) 2020/06/23(Tue) 23時頃
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/* コミット押した後に慌ただしくなるのもアレだから、 23時を過ぎた直後に押したチキンが私です。
みんな押すの早いなぁって思って、すまぬ……
(-160) 2020/06/23(Tue) 23時頃
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/* たぶん言ってなかった気がするけど、 みんなを模したCGのイメージは割と適当……というか葉野視点の主観です。 色とモチーフが被らないように、ということだけ考えて割り当てた。
何も考えずに割り当てると犬系の子が多くなっちゃうので……
(-164) 2020/06/23(Tue) 23時頃
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/* 辰美くん、氷室くん、颯真くん、最終日本当にありがとう。 先に帰ったみんなも。
ワガママで弱っちいホストでしたが。 ありがとうございました。
(-173) 2020/06/23(Tue) 23時半頃
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[みんなとの文化祭の思い出は、 本当にかけがえのないものでした。]
(272) 2020/06/23(Tue) 23時半頃
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[すべてを失ったわたしにとって、眩しいほどに大切なものでした。]
(*2) 2020/06/23(Tue) 23時半頃
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[どうか、それだけは信じて欲しかったので、このメールを遺します。 許してくれなくてもいいので。]
(273) 2020/06/23(Tue) 23時半頃
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[信じてくれることを疑っていなかったけど、責められることを恐れていました。]
(*3) 2020/06/23(Tue) 23時半頃
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[さよなら。 今まで生きてしまって、ごめんなさい。]
(274) 2020/06/23(Tue) 23時半頃
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[でも、今まで生きていたから、かけがえのない思い出ができました。]
(*4) 2020/06/23(Tue) 23時半頃
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[——結局、これらも嘘ということになってしまうのだけど。 仕方ないよね、だってわたしは嘘吐きだから。
自分の中にある紫色の中には、嘘の赤が含まれている。 でも、赤色に混ざる青色が何を示すのかは分からなかった。
今ならなんとなくわかる。 わたしの中には赤色も青色も含めて、いろんな色があって…… 経験や、記憶や、みんなの存在、 それらすべてが混ざり合っているうちの、紫色だったんだ。]
(275) 2020/06/23(Tue) 23時半頃
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[真実を示す色は、わたしの中にあるみんなの色だった。*]
(276) 2020/06/23(Tue) 23時半頃
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[——積み重ねられた虚構に埋もれた冷たい校舎が、 しんしんと降る雪の中、静寂を飲み込んで閉ざされる。*]
(*5) 2020/06/23(Tue) 23時半頃
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