18 Orpheé aux Enfers
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〔言葉を混乱しながらも聞いていたとき、 視線を伏せると、白髪交じりの来る髪があった。 僕は毒を喰らえば皿までと言った感じで ……先輩に対し酷い言い草ではあるけど…… そっと、その髪を撫でた。〕 〔きっと、先輩の音は、この前あわせた時から 変わってるんじゃないかな、って僕は思えた。〕 〔多分先輩は……理屈ではなく、ただ、あの人を思うからこそ 矛盾さえ孕む言葉を、僕の行動を把握する前に ……僕が実際言いふらすかどうか確認する前に 懸命に何とかしようと行動し始めたのだろう。〕
(249) うに 2010/09/10(Fri) 21時半頃
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〔その行動によって、あの人を許せるかといわれれば それはまた別の問題なんだけど…… こうやって、気を失ってしまうまで、 懸命に言葉を紡いだ先輩は 談話室にくるまでは不信感を想ったけれど 今は、とても尊敬できるし、 恋慕ではないけれど大好きだ。〕 〔送られたメールや、先輩を思えば あの人がステージに出るからと、 ゲスト自体を降りると言うことはしない、だろうけど…… ……より、良い音のためにも…… あの人の結論が何処に落ち着くのか……? オケに、人に、モノに、音に、自分自身に どういう結論を出すのか……ただ、僕はそれを待っている。〕
(253) うに 2010/09/10(Fri) 21時半頃
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セシルは、呼吸が整うと、携帯を取り出す
うに 2010/09/10(Fri) 21時半頃
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宛先:ジェレマイア先輩 件名:大丈夫ですか? 体調、大丈夫でしょうか? 気を、失わせてしまったことは本当にごめんなさい。 ただ、先輩が心配していることは、今のところしてませんし、今のところ考えていません。……サイラスに黙っているのは辛くて、零してしまったらごめんなさい、とだけは……
……先輩達が、誰かに罪を擦り付けて何食わぬ顔でもするなら違いますが……そうではないとは信じています。
先輩のことは大好きです(あ、サイラスに思うのとは別ですよ!)それと、あの人を許せるかは別です。そこは本当にごめんなさい、でも譲れません。先輩もサイラスも沢山振り回してるからこそ……
ともあれ、体調御自愛ください&気をうしなわさせてしまってごめんなさいです
(-235) うに 2010/09/10(Fri) 22時頃
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宛先:ジェレマイア先輩 件名:よかった 御無事ならよかったです。あまり御無理はなさらぬよう ……発作のこと、秘密なんですね。わかりました……サイラスにもですか……が、頑張ります。
……僕は、あの人がずるいままなら、その言葉は先輩の言葉でも……サイラスの言葉でも……そんなに、想う事は……無理、だとおもいます。……そもそも、一方的にですが、恋敵、です!……ずるさ、が、なくなったら、考えてみます。
(-239) うに 2010/09/10(Fri) 22時頃
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宛先:サイラス 件名:大丈夫だよ えっと、理由は約束しちゃったから言えないけど、(ごめんね…!!) サイラスも出れる、と思うよ。大丈夫!はやく、ワットやドナルドとも、あわせなくちゃね。あの華やかな曲を、どう南校風味にしようか今から楽しみだよ。
朝食は美味しいプリンがあったよ。あれって、サイラスの分もある……と思うんだけど、そこにもってっちゃ駄目なのかな?いいなら持って行くんだけど……確認できる?
えへへ、ありがとう♪ ……サイラスの声も音もサイラスの優しさがあんなに詰まってて良い音なのにね。……優しすぎて、本当に奏でたいことまで遠慮してないか、心配しちゃうけど。
〔彼が僕の声が戻るのを祈ってくれているのは 言葉がなくても、きっと彼なら 祈ってくれて居るのだろうなと……そう、信じられる〕 そうだね、練習三昧だ!また、サロンパスの特価セール探さなきゃ!この前買ったのが尽きそうなんだ。 さて、食堂で一つは残っているであろう君のプリンを確保してくるね!
(-240) うに 2010/09/10(Fri) 22時頃
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セシルは、相棒を背負いなおして、食堂へ向かう
うに 2010/09/10(Fri) 22時半頃
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― 食堂→ ― 〔食堂でなんとかお結び一つとプリンを頂いて 食器を返却してから冷蔵庫を覗く ……やはり、最後の一つ、プリンは残されていて。 ところでこれは一体誰が作ったんだろう? 僕はそれとスプーン一つおにぎり二つを 持って食堂を後にする。〕
………――
〔先生は今先輩を抱えて行っちゃったし 入っちゃいけなかったら、どうしようかな? でも、食事の差し入れぐらい、いいよね? あれ?でも、食事も出たのかな? 飲み物は出てたみたいだけど?
などと、考えながら食堂を後にして〕
(265) うに 2010/09/10(Fri) 23時頃
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― 回想:F部屋 ― 〔帰ってきた時刻よりもサイラスが一人で ……壁の向こう、足音は一つだけだった……、 辿りつけたことに僕は目を丸くして 待ってたと問われれば、 楽譜を翳して小さく笑った。〕
〔少し眠くて目をこすりながらも くすくすと笑う笑いがこそばゆくて 僕も蒼を見詰ながら笑いを零す。〕
―――――――――”うん”
〔……それから、その夜は、長く、長く話した。 曲のことも、それ以外のことも…… 知らなかったことも、知っていたことも。〕
(-246) うに 2010/09/10(Fri) 23時頃
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セシルは、モーツァルトを耳にしたのは転調した後。
うに 2010/09/10(Fri) 23時頃
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― 研究室前廊下 ― 〔向かう途中から聞こえてくる音は とてもよく知っている音。優しい、音色。
窓から差し込む光が 廊下に陰陽のコントラストを作る中 その音が聞こえる部屋の前で立ち止まる。〕
――――――――……
〔何時ものように相棒を取り出して あわせても良かったんだけど 今日は……食事を床に置くことに抵抗もあり さっきのこともあったからか ゆっくりとその音をききたいと思って 戸口の壁に静かにもたれて〕
(270) うに 2010/09/10(Fri) 23時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
うに 2010/09/10(Fri) 23時半頃
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― 学生相談室前 ― 〔食堂を出るあたりで届いたメールを僕は思い出す おにぎりとプリンを両手を使い持った僕には その内容を確認するしか出来なかったけど (本当は返信しようとして、 危うくおにぎり落としかけたとか)〕
――………
〔サイラスの音にあわせて 声なく、自分がこの曲で奏でる音をなぞる。 更にこの音に重なるドナルドや ワットの音を思い出しながら……静かに。 ドナルドが曲選に 「いっそフラメンコでも踊ってしまいてぇ」と どうしてフラメンコ……!なことを零していたと ワットからさっき通りすがり聞けたのを思い出し笑う〕
…………
(281) うに 2010/09/11(Sat) 00時頃
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〔約25分の楽曲。 音がやめば僕は静かに 戸をノックしてから入室した。
その視線の先に何時もの 穏やかな笑みを見つけて笑み返しながら〕
(282) うに 2010/09/11(Sat) 00時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
うに 2010/09/11(Sat) 00時頃
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― 学生相談室 ― 〔白いカーテンが緩やかに揺れる。 その中で僕はサイラスにおにぎりとプリンを示し それを手近な卓上に置き 向かい合って腰掛ける。
……サイラスが既に他に食事を取っていると言うなら プリンにすぐ手を伸ばしても何もしないが そうでないなら、まずおにぎり……と一度は勧めて プリンの話になれば、美味しいと言うのに頷き 誰が作ったのかと言う話になっただろうか?
外の騒動が嘘のような穏やかな時間が過ぎる。
その間、事態はどうなっているのか 気にならないわけではなかった、けれど〕
(286) うに 2010/09/11(Sat) 00時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
うに 2010/09/11(Sat) 01時頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
うに 2010/09/11(Sat) 01時半頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
うに 2010/09/11(Sat) 01時半頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
うに 2010/09/11(Sat) 01時半頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
うに 2010/09/11(Sat) 01時半頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
うに 2010/09/11(Sat) 02時頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
うに 2010/09/11(Sat) 02時頃
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― 学生相談室 ― 〔ゆっくりした時間の中で、サイラスの食事が終われば 僕は自分の相棒をケースから取り出して 僕達はそれぞれの楽器を響かせる。
オケ自体がどうなるか……そこに関与できる そんな位置にはいないから ただ、ただ、音を奏でて。 ……ゆっくりと、うたう。〕
(299) うに 2010/09/11(Sat) 02時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
うに 2010/09/11(Sat) 02時頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
うに 2010/09/11(Sat) 03時頃
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― 学生相談室 ― 〔練習の合間……彼がこれから知るであろう事の顛末 どう思うだろうか?泣いてしまわないだろうか? 一度目を閉じ……浮かんだ光景を振り払って。 ただ、弦の音と、 白いカーテンが作る光の揺らぎの中 ――……僕は声なく囁いた〕
(313) うに 2010/09/11(Sat) 03時頃
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”――僕は、いつまでも傍に居る……”
〔だから〕
”……傍にいて。 僕は……君じゃなきゃ、駄目、なんだ”
〔それが恋慕でなくて友情でも構わない、から。 ただ、傍にいて欲しいと ……身勝手な言葉を告げて。〕
〔メールで優しくないって言っていたけれど 誠実に答えてくれた君の 誠実に接してくれた君の ちゃんと向き合ってくれた優しさと心を知っている〕
〔遠慮できるほど器用じゃないて言っていたけれど 部屋Fに一緒に来てくれた君の そんな心遣いを知っている。〕
(-261) うに 2010/09/11(Sat) 03時半頃
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〔……まだ、昨日はなしただけでは足りない もっと、もっと知りたいことは沢山あるけど…… 一緒にいる中で、少しづつ、見つけられたらいい。 たとえば君が空を見上げて鳥の姿を探していても それさえも横で、見詰ていたいから〕
〔……昨日も声なく口にした言葉。 昨日と、違うのは、 僕はそれを笑みながら告げたことか*〕
(-262) うに 2010/09/11(Sat) 03時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
うに 2010/09/11(Sat) 03時半頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
うに 2010/09/11(Sat) 09時頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
うに 2010/09/11(Sat) 13時半頃
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― 学生相談室 ― 〔練習中、届いた”音”に サイラスはどんな表情をしただろうか?
高く、細いフルートの音は、けして強くはないけれど だからこそ、その弱さをも表に出して。
素材なんてなんだっていい。必要なのは……〕
”――――――――行こう”
〔本当に想うこと。本当にしたいこと。 ――――…………本当に大切なこと。〕 〔あの人が、あの音を奏でていると言うことは もう、サイラスが此処にいる必要はないと もう、練習が始まると。〕
〔そうなれば、後は奏者は音を紡ぐのみ〕
(365) うに 2010/09/11(Sat) 13時半頃
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〔……ただ、出会い頭に、 開いた譜面台でばっさばさと、 その背中を殴ってもいいとは思うんだ?
その後だったら、少しはその竜胆を見上げて 笑ってもいいかな? ぐらいは思うよう努力はするから。〕
(-275) うに 2010/09/11(Sat) 13時半頃
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― 大練習室 ― 〔サイラスとともに着いたそこには そこにはオケのメンバーが 続々と集まっていることだろう。
サイラスはあの人の謝罪にどんな様子だったろうか? 僕は手を握っていただろうけど それは振りほどくなら難はない力ぐらいで。〕
〔ただ、どれだけ待っても 北校の1年生は姿を見せないのだろうか?〕
…………――――――――?
〔そのことを疑問に思い ラルフとヤニクに視線を向けたけれど 答えは返ってくるだろうか?〕
(367) うに 2010/09/11(Sat) 14時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
うに 2010/09/11(Sat) 14時頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
うに 2010/09/11(Sat) 14時頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
うに 2010/09/11(Sat) 20時半頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
うに 2010/09/11(Sat) 20時半頃
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―回想・学生相談室― 〔サイラスの腕が、手がまっすぐに僕の手を取る。 カーテンで柔らかく分散した光が まっすぐこちらを見る蒼を、金糸の縁を彩る。〕 〔僕はされるがままその手に取られて。 ……声に滲む色合いと、伝わる震え。 それを感じながら僕は彼の語る言葉をじっと聴く。 驚かなかったって言ったら嘘になるよ。 けれど口調こそ、いつもの穏やかな口調だけれど…… 床に落ちる視線が、僕にも悲しかった。〕
(389) うに 2010/09/11(Sat) 21時半頃
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〔震える指が握る手を、僕はそっと解く〕
(390) うに 2010/09/11(Sat) 21時半頃
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”――――――まずね……話してくれて、ありがとう。 気が付かなくて…………ごめんね。” 〔そうしたら、もう一度こちらを見てくれるだろうか? そう思いながら、僕は解いた手を、 今度は僕から包みなおして。 声ない声で語りかける。 ――――――――その間……想ったことは〕 ”それでも、そう聞いても 僕は君の音が……君が大好きだよ。” 〔これだけのこと、ずっと抱えているのは辛い。 けれど、彼は今までずっと抱えていた。 これだけのこと、口にするのは辛い。 けれど、彼は僕にそれを話してくれた。 だから、やはり話を聞いても むしろ、尚更に思うんだ。〕
(391) うに 2010/09/11(Sat) 21時半頃
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”君が嫌いな君の音も、やっぱり僕は好きなんだ。 いつもの笑ってる君が好き。 でも、こうやって話してくれる君が好き。 皆の傍にいたいって思ってくれる君が好き。 音楽を好きになりたいと思う君が好き。 ……僕や皆が、嫌いだから嘘をついた…んじゃなくて 好きだから、嘘をついていた君が好き。 どんな人間とか、そう言うの、よくわからないけど…… 君にとって、君が弱くても、優しくなくても 僕はやっぱり君が好きなんだ。” 〔話してくれることに対して、好きだとしかいえなくて なんだかもうちょっと、気の利いた 彼の心に届く言葉があればいいのにと 現国の勉強を疎かにしてる自分を恨んだけれど。〕
(392) うに 2010/09/11(Sat) 21時半頃
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”……色々、やってみようよ。 僕も、あんまり他のことって詳しくないけど…… 文化祭でたこ焼きやいてみたり、絵を描いてみたり ……本は、僕より今でも、読んでる、か…… あ、バンジージャンプって僕、やってみたいな!
それで、そこからもう一度考えてみよう…… その間も、傍にいるから……” 〔そうやって、一緒に色々見ることが出来たら すごく嬉しいな、と。 その先に、音楽があるのかはわからないけれど その先に音楽が彼にはなくても サイラスが笑ってくれたら嬉しいから。〕
(393) うに 2010/09/11(Sat) 21時半頃
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〔本当に思うことを、本当にやりたいことを 本当に大切なことを思うサイラスの傍にいたいから。〕 〔気の利いた事も言えず、結局好きだということと 一緒にいたいということしか言えてない気がして 彼が昨日僕にくれた言葉の1/100も返せてない気がして 彼の手を傷つけない範囲で、 力を込めて手を包みながら その蒼をおずおずと覗き込んで 静かなこの部屋で、僕はゆっくり首をかしげた〕
(394) うに 2010/09/11(Sat) 22時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
うに 2010/09/11(Sat) 22時頃
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― 学生相談室:回想から現在へ ― 〔視線が落ちたままの言葉はどこか悲しかった。 僕の声のない言葉は、見てくれないと、届かないから。 だから、碧がもう一度 こちらを見てくれたことが、嬉しかった。 詰まってしまって声にならなかった声も 僕の耳には届いた、そんな錯覚を感じながら
彼のファミリーネームが持つ環境を 知らないわけではないけれど提案した。 そんな僕の提案はとても子供じみたもので、 それでも、笑ってくれるのが嬉しくて。〕 ”……怖いかな?スカイダイビングは、 僕も怖くてできないから、バンジーからなら! って、思ったんだ。” 〔それは、とても、とてもささやかなものだとしても……〕
(408) うに 2010/09/11(Sat) 23時頃
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― メインホール:回想から現在へ ― 〔一緒に向かったホールで見たものは 記憶にはなかった音。 サイラスが零したのは記憶にはない名前。〕 ――――…… 〔僕は静かに、その伸びる手を横で見詰た。
……状況の把握が遅れて、戸惑うサイラスが あまりにサイラスらしくて、それでも僕は小さく笑えて。 彼が両の手ではなく片方の手を伸ばしているなら もう片手を握ったまま……サイラスが泣くような形で これらのことを知らなくてよかった。 そう思いながら、僕はそこで彼の声を聞いた。〕 〔さっき、聞いた声とはまた少し違う声が あの人の初めて聞いた名と、好意を その姿さえも、僕はサイラスの隣で*見詰ていた*〕
(409) うに 2010/09/11(Sat) 23時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
うに 2010/09/11(Sat) 23時頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
うに 2010/09/11(Sat) 23時頃
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― 文化祭当日 ― 〔高校生で便利と言えば 大抵の畏まった場所は制服で済まされると言うこと。
僕は付属大学の学祭で演奏する為 何時もの冬服……もう冬服に衣替えした後だから その姿でもなんら問題はなく 背に相棒のケースを担いで家を出て大学に向かう
その最中携帯を開いてメールを打ち込みながら〕
(411) うに 2010/09/11(Sat) 23時半頃
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宛先:サイラス 件名:もうすぐ大学 なう サイラスは大学もうついた? 僕はもう少しで大学。
間に合うならジェレマイア先輩のところでお茶してから 音だししない?
(-278) うに 2010/09/11(Sat) 23時半頃
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セシルは、料理サークルがメイド喫茶をやってるとまではしらない
うに 2010/09/11(Sat) 23時半頃
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宛先:ジェレマイア先輩 件名:料理サークルは喫茶店でしたよね 先輩が所属してる料理サークル喫茶店でしたよね おごってください!
〔ほら、僕庶民ですから〕
(-280) うに 2010/09/12(Sun) 00時頃
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セシルは、届いたメールにびっくりしつつ返事を打つ
うに 2010/09/12(Sun) 00時頃
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宛先:ジェレマイア先輩 件名:なんで……!! 弦替えたばっかで、貧乏高校生に 餓えた状態で演奏しろと言うのですか!
……教えてくれなくてもバーナバスや先生に聞くからいい!
〔まさか女装再びとは知らず 花より団子な学生必死〕
(-282) うに 2010/09/12(Sun) 00時頃
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