255 【ヤンストP村】private eye+Violine
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[全部、ぜんぶ 遅いのに。三十年後も、その先も
――そらふねに乗らない兄と共にありたい。 少女のように『夢』をみている。
お膝の上に座るごとく]
(-89) 2018/12/13(Thu) 23時半頃
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[お膝の上に座れなくても ラベンダーの季節じゃなくても、 兄が選んでくれた服が似合わなくなっても。
―――見上げる目は、ゆっくりと、開かれて。 私を呼ぶ声に、微笑みを崩した。
幸せになりたかったんだ]
………兄さん。
[貴方を昔のように慕えなくても 兄、となった貴方を、ずっとずっと。 血がつながっているからこそ。ままならないのに。 血の繋がりが、乾いた貴方の頬を見た。
指の隙間、彼が、兄がみえる]
(-90) 2018/12/13(Thu) 23時半頃
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……ごめんなさい。
[少女のままでいれたのなら。 子どものままでいれたのなら、いつか、 この心の歪みも、歪まずに昇華されたのだろうか。
絵本を読みたがった、んじゃない。と小さく身じろいで]
違うんだ、私……ずっと 絵本を読んでほしかったからだけじゃなかったんだ。
…兄さんの、お膝の上に 傍にいたかったから
(-91) 2018/12/13(Thu) 23時半頃
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[ずっとずっと。 少女の純粋な気持ちのまま、好きだった。 兄が、かえってくる。私が狂わせた朝顔の種を奪い。 傷みをみ、膝から顔を上げて
慌ててしまう。兄さん、と焦る声]
(-92) 2018/12/13(Thu) 23時半頃
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[――口許を覆う兄を したから、覗きあげて、手をのばす。 はくのなら受け止めようとして。ただ、一言。
何故という言葉に、私は私の罪を答える。 分かりきっていたことなのに。 見ていない兄に]
……好きだから。
[――ずっとずっと好きだから。 それ以外の理由なんて、沢山あるはずなのに。 宙を彷徨う手を掴んで固く、絡める。そして頬肉をあげ]
(-93) 2018/12/13(Thu) 23時半頃
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兄さんが望んだから、願いを叶えたんだ。
兄さんは、私だけのものだから。
……ずっと好きだから。
愛しているから、一緒に居てほしくて
全部ぜんぶ、、好きだから
――好きだから、憎くて憎めなくて
(-94) 2018/12/13(Thu) 23時半頃
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好きすぎて、大好きって思うからこそ
わからなくなる
(-95) 2018/12/13(Thu) 23時半頃
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それでも
兄さんで、アポロを
愛してしまっている
[「I」
私は、私の愛を貴方におしつける。 のに微笑んで、伝えるはずなのに
肝心なところで泣いてしまう。]
(-96) 2018/12/13(Thu) 23時半頃
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……だからだよ
[狂った心が、悲鳴をあげて。 赦されないことを、繰り返し続けた*]
(-97) 2018/12/13(Thu) 23時半頃
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/* シリアス担当じゃなくて……すまない……
(-98) 2018/12/13(Thu) 23時半頃
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[貴女の元にあった希望を、丁寧に摘んだ。 踏み躙り砕くことを、私が望んだ──私が、だ]
[その指輪は貴女が抱いた愛の象徴で、写真立てにも並び得たもの。私が奪いたかったもの。 それを貴女自身に差し出されるなどと、夢にも思っていなかった]
(……笑んでしまっていないだろうか)
[貴女を怯えさせるものは隠そうと、そう思っていたのに。 不意を突かれた後、我に帰って一番に案じたのはそこだった。幸いにも表情は何も形作れていないままで、貴女には気付かれていないと思いたいのだけれど]
[“泣かないで”の一言が言えない──貴女を案じるだけでは居られない私には、少し判断が難しい]
(-99) 2018/12/13(Thu) 23時半頃
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[そうして預かった指輪を、目の届かない所に捨てる気にはなれなかった。けれど便箋と同じように引き出しに入れておくのも、どうにも気が進まない。屋内をうろうろと歩き回り、仕舞ったり取り出したりを繰り返して、結局、窓際の植木鉢へと埋め込んでおいた]
[窓際で光を受ける葉の陰に、金属の輝きは見当たらない。 けれど土の下にあることを、私だけが知っている]
[それが一番しっくりと来て──帰りには百合を買ってこようと、そう思った]*
(-100) 2018/12/13(Thu) 23時半頃
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/* ピスティオくんとこもすごいなと思ってたけど、イワイさんのところもっと修羅場の気配がしている…… 秘話が読みたくて仕方ないやつですねこれは……
(旦那さんのお墓を作りつつ)
(-101) 2018/12/13(Thu) 23時半頃
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/* 口元を隠したのはやっぱり笑いを堪えるためかー!!! そうなんじゃないかって思ってた!!! 予想が当たってすっごい嬉しい!!! すっごい嬉しい!!!(ぴょんぴょん
(-102) 2018/12/13(Thu) 23時半頃
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[途中途中の会話は、あやふやだった。 ■ろした――誰を。 ■べた――何を。 今日は何日だったろう、と理解するまでが遅い。 平常に思考しようとしても浮遊感が邪魔をする。 絵本を読んで欲しいのだと、ずっと思っていた。 だから、ぼんやりした頭に届く妹の告白は 理解出来ないと言いたげに アポロの首を横に振らせる位には 記憶と剥離し、“みていないもの”だ。]
(-103) 2018/12/14(Fri) 00時頃
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……違う、 そうじゃ、ないだろうフローラ。 絵本の化物が怖いって、
[フィクションではあるが登場する“化物”を ひとりで見るのを恐れた、 ―――そう、そうだった筈。
絵本も読んで欲しい、でも。 傍に居たかった
妹は、あの頃のフローラは 本当に、怖かったのだろうか。
怖くて、字が読めるようになっても 兄に読んで欲しいと強請った筈なのに。 “みていない”から、解らない。]
(-104) 2018/12/14(Fri) 00時頃
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[何故、どうして。 アポロとフローラの記憶を壊すような事を。 どうして、どうして、どうして。 幼い妹が浮遊する蝶を捕まえようとする光景。 ―― 過去の幻想は痛苦に醒め、 掴んでいるのは蝶ではなく、アポロの手。]
願い、……
[なんの願いだった、なにを願った。 つい先日の話なのに思考と時間が結びつかず。 好きだと愛していると口遊む声を聞きながら ―――数十秒遅れて悟るのだ。]
(-105) 2018/12/14(Fri) 00時頃
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お前が、酒場を――
[いや、願ったのはそうでは無かった。 酒場が呪われろとは“願っていない”。]
パピヨンを、殺したのか……
[―――呪う、呪い殺す。 であればそれが正しい顛末となろう。]
(-106) 2018/12/14(Fri) 00時頃
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ありえない…… そんなこと、信じたくない。
[虫を殺すことすら躊躇う癖に。 ひとりでゴキブリの死骸だって始末できなくて。 なのに、傍に居たいから、 妹のものにしたいから、]
お前が、……怖がりなお前がっ…… そんな理由で、……… 人を殺すなんて。
[そんな理由で、 あの怖がりで心の優しい妹が 化物になるというのか。
身を乗り出そうとして、ぐらついた。 安全ベルトが体を椅子に繋ぎ留めるも、 車輪はキィ、キィ、と動き、不安定になる。 繋いだ手は、妹の意思で繋がれるまま。]
(-107) 2018/12/14(Fri) 00時頃
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っ………そん …な、悪魔のようなこと。 お前が、何故。
[自然と顔が歪む。 妹の顔をし、姿をし、声をしているこのフローラは、 外側は羊でも、中身は山羊ではないか。]
俺はお前の兄なんだろう? 半分は血が繋がってる――
[妹の言っていた言葉を借りるなら、そう、で。 失う怖さを悟り、漸く自覚出来たというのに。]
(-108) 2018/12/14(Fri) 00時頃
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[泣くくらいなら、そんな恐ろしい事を どうして出来てしまったんだ。 解らない――本当に解らない。]
ならどうして、 そんな…… [兄妹の愛にしては他人の不幸を呼び込んで。 家族の愛にしてはあまりに歪んで聞こえる。 “私だけの” それは ――――明らかにおかしい。]
どうしてそんな、異常なんだ? それじゃあまるで、俺を。 [アポロと名を奏で、 愛を囁く妹のふりをした何か。 妹ではなく、嫉妬と独占欲の塊を背負った、]
(-109) 2018/12/14(Fri) 00時頃
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まるで、
男として見ているような……
[恋狂いの、女のようで。]
(-110) 2018/12/14(Fri) 00時頃
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[妹がアポロの状態を“こうした”のだと思ったものの 妹も、何かを口にしておかしくなっているのではないか。
どうにも嫌な予感がする。
何度か繋いでいない手を動かし、失敗し、 押している間自動操縦をする車椅子のボタンを押す。 向きを変え、前進。
そうして―――繋いだ手を振り切ろうと。]
(-111) 2018/12/14(Fri) 00時頃
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/* 食事を用意していた男、えいえいっ!!>>+112のかわいさに震えている
あと ほんと ほんとココアさんあの なんというか 殴りポイントだったはずのところが安堵ポイントになってるのを見ると心が痛い!!!!!!!!>>+117
(-112) 2018/12/14(Fri) 00時頃
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[パピヨンを殺した事を詰るのも、今は選ばない。 家族の関係で“自分のものに”という 観点のおかしさが、余程、気掛かりだ。]
今のお前、おかしいぞ……。
どうかしている。
[まだ、体が狙って大きく動かせる状態ではないが 車椅子の腕置きに両手をつき、指を立てる。 指先に巻かれた包帯は、どれも血が滲み出て 真っ赤な絵の具で汚したかのよう。
玄関に向かうつもりでレバーを倒すも、 覚束無い掌が向けてしまった進行方向は。
――――― 寝室であった。]**
(-113) 2018/12/14(Fri) 00時頃
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/* たいみんぐぅぅぅぅぅ
(-114) 2018/12/14(Fri) 00時半頃
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/* 妹ちゃんがかわいすぎて俺もどうかしている たっはーーやりたいことさせられているかなあ! しょっぱなから媚薬くらっておくべきだったか……?
(-115) 2018/12/14(Fri) 00時半頃
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/* フローラにあまり灰を残せてはいないけども 灰を書く時間がなかっただけ、という。
(-116) 2018/12/14(Fri) 00時半頃
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[絵本を読んでほしかった。 兄の傍にいたかった。兄に構ってほしかった。 其処には、いくつもの沢山の意味が混在していたから。
『化け物』を怖がっていた少女は確かに居たのに 横に振る兄を、見上げる妹は、肯定と]
(-117) 2018/12/14(Fri) 00時半頃
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…うん、怖かった。 兄さんが連れていかれるんじゃって いなくなるんじゃって。
[――化け物は嫌い。 こわい、こわい。本当に怖かったんだよ。 何もかも、だから傍にいてほしさを寄せたんだ。 字が読めてもなお、兄の声からききたがった、物語の数。
化け物が、何かを無くすのが怖かった]
(-118) 2018/12/14(Fri) 00時半頃
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