76 ─いつか、薔薇の木の下で。
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おやすみ。 …朝が来たら、ヤニクにも宜しく。
[サイラスを寝台に横たわらせる。 同居人の姿はなく、少々複雑な思いで部屋を出た。 何にしろ今更ではあるのだが。
扉は少し開けたまま部屋を出る。 溜息を吐き、自室まで戻って。
トレイが、ない。
認識したか、しなかったか。 反射的に踵を返し――]
(14) 2013/03/29(Fri) 22時頃
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…。
…馬鹿は俺だ…
[厨房の、近く。 散らばったガラス片に、灰色の瞳が映る。 髪をかき上げ、水滴の散るそれを拾い上げ、低く呻いた。
中庭の月は明るかった。 薔薇の樹は其処にあった。
ガラス片を床に叩きつける。高い音が夜の闇に響く。
乱れたシャツのまま、 廊下の闇をあてもなく歩いた]
(15) 2013/03/29(Fri) 22時頃
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大丈夫だよ。 それでも君は許される。
[離れた腕、うなだれる様子に、手は伸ばさない。 自身で言ったことを守るように。]
きっと、君には幸せが待ってる。 それは確かなことだよ。
[そして、言葉には出さず、口の形だけは、羨ましい…と。]
(+27) 2013/03/29(Fri) 22時半頃
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ヤニク……ごめん…… ごめ……ごめ、ん……。
[死にたい。初めてそんな風に思う。 彼に触れる人への嫉妬と 自分への嫌悪と、彼へのどうしようもない恋しさと。 会いたいと思っても、どんなに求めても、 どんな顔をすればいいかもう分からない
それでも彼を愛していることに変わりはない。 どうすればいいか、わからないだけで]
お前のいう幸せって……何………
[こんな思いを相手にさせてまで手にする幸せとはなんなんだろう。 こんな思いをさせてまで咲こうとする薔薇を、 それでも憎むことはできなくて*]、
(+28) 2013/03/29(Fri) 22時半頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2013/03/29(Fri) 22時半頃
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/* 薔薇の本気…! サイラス先輩に刺される覚悟は出来ました。(ぷるぷる)
(-6) 2013/03/29(Fri) 22時半頃
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春になれば…… 夢は解ける?みんな、目を覚ます?
[冷静に考えれば、それはとても気の遠くなる話。 静かな廊下に響く高い音も、それを鳴らしたであろう人のこともぼんやりとしか頭に浮かばない。 その笑みから、逃れられない。
残像が揺らめく脳裏に、中庭で重なる影が浮かんで、消えた]
(16) 2013/03/29(Fri) 22時半頃
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ん、分かりました。
[相手に求められれば彼の頬を両手で包み込み、額にそっと唇を落として。 熱い息を吐いた。そして次は唇を重ねる。]
[最初は触れるだけだった口づけは次第に深く、貪るようなものに変化していく。 翻弄されながらも、自らも求めていった。]
(17) 2013/03/29(Fri) 22時半頃
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[この人は誰?
ヤニク先輩だろう。
−本当に?
それ以外の何だって言うんだ。
何故自分を求めるの?
分からない。 けど
俺は、彼の心を
救い た いんだ。]
(-7) 2013/03/29(Fri) 22時半頃
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多分ね。
…春は目覚めの季節だもの。
[小柄な身体を抱き上げて、向かうのは月明かりに照らされた庭]
みんなで夢みれば、きっとすぐ咲ける。 だから、君を頂戴?
[古いベンチに降ろすところまでは、手つきは優しかった。]
(18) 2013/03/29(Fri) 23時半頃
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[交し合う口付け。 口腔から薔薇の毒は侵食していく。 回れば身体は昂ぶり思考は鈍り。 深い快楽の海へ、堕ちて行く]
ん……ァ……
[室内に響くのは淫らな声。 肌のぶつかり合う音に、体液が立てる水音。 重なり合った影。 空虚さを埋める為。 花を咲かせる為に。 蜜を、栄養を欲していった]
(19) 2013/03/29(Fri) 23時半頃
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/* どこまでがセーフかわからん
ぐっちゅんがっちゅんらめえと違って書きにくいよお><
(-8) 2013/03/29(Fri) 23時半頃
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そうすれば、皆目覚める ……そうだよな?
[常ならば、頭を撫でたり戯れにでも抱き上げたり、そういう子ども扱いとも思えることは全力で拒否していたのに。 今は大人しく、逃げ出した中庭へ。
そうすればもう、薔薇の香りに、頭の片隅ですら自由にはならない]
……うん、 あげるよ
(20) 2013/03/29(Fri) 23時半頃
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ああ、だから君は許される。
[嘆くサイラスに、枯葉色の眸は、じっと思慕を。]
幸せとは、 愛されることじゃないかな。
[薔薇ではないけれど、 もう、咲かない枝のような自らの手を見た。]
幸せで……。
(+29) 2013/03/29(Fri) 23時半頃
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[音が聞こえる。自分が伝えた薔薇から情事の音。 聞こえる声は自分も一度、腕の中に抱いた彼]
……う……、っ、……
[吐き気すらこみ上げてきそうだ。 夢の中で吐くものなんてないのに。 生生しさに酷くえづいてしまって
苦しさに顔をゆがめながら小さく願う。 何も聞きたくない。逃げたい。目覚めたくない。 もう、きっとヤニクも自分を軽蔑している筈]
愛される、幸せ……。
[薔薇が咲いても、ヤニクがまだ想ってくていれたら 自分は目覚めることを望むだろうか。
ただ彼から愛されないなら、もう目覚めたくない、と*]
(+30) 2013/03/29(Fri) 23時半頃
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[彼が頷くと同時、嵐の如く襲いかかる。 深く唇貪りながら服を裂き、露わになった肌を撫でていく冷えた指。
薔薇の毒を染み込ませるように、丹念に施す愛撫。 いくつもの花弁を、彼へと刻んで。]
だから、抱いて。
君で、奥まで満たして。
[指先を彼の熱に絡めて、散らされたばかりで痛々しく爛れたままのところへ導いた]
(21) 2013/03/29(Fri) 23時半頃
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[どこをどう歩いたのか。
ふと、窓ガラスに映り込む己の姿に立ち止まった。 首筋に散った赤い花弁に、今更気がつく。
伸ばした指はうっとりとそれを辿り。 指先が掠める度に、甘い息が洩れる。
確かに愛されたのだと実感する度に。 自我が緩々と蔦に縛りあげられるような錯覚を覚えた]
(22) 2013/03/29(Fri) 23時半頃
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[最初はただ、相手に求められるままに動いていた。 −これだけが彼を救う道なのだと。 この行為は正しい事なのだと。
やがて薔薇の毒が回っていけば、自らの快楽をも求めていき。]
は…、せんぱ…っ。
[そして薔薇が望むままに、花を咲かせる為の養分を与え続けた。]
(23) 2013/03/29(Fri) 23時半頃
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可哀想なサイラス。でも 誰よりも幸せなサイラス……。
[呪文のように、そうつぶやく。 そう、薔薇のときにみている、彼らの深く激しい恋情を。]
(+31) 2013/03/30(Sat) 00時頃
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/* エリアスがぼっちになってしまっているので拾って3Pしたいけどそんな力量も時間もなかったぜ\(^o^)/明日は遠征ですん
(-9) 2013/03/30(Sat) 00時頃
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もっと……ねえ、もっと欲しいの。 たくさん頂戴。 貴方をもっと、もっと……!
[まだ足りない。満たされない。開いた穴は埋まらない。 幾度と裡に熱を得て、快楽に震えても。 渇望は留まる所を知らない。 薔薇の欲に肉体は悲鳴をあげる。 それでもなお、求め続けて。 その狂宴は、限界を迎えた身体がその意識を手放すまで続く**]
(24) 2013/03/30(Sat) 00時頃
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[彼の、薔薇の欲に抗うことはできない。 ただ流されるまま暴かれ、高められた。 慣れない行為に息はあがり、やがて導かれた先へと、ただ熱を帯びた瞳で頷いて]
ごめん、な
[掠れた声で呟いて、あとはもう、熱に浮かされるまま]
(25) 2013/03/30(Sat) 00時頃
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ああ、僕もあんなだったら……。
[嫉妬と憧憬と……やはり、持ってしまったほのかな恋情を。 ため息とともに押し隠す。]
(+32) 2013/03/30(Sat) 00時頃
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/* こ、こんな感じでいいんでしょうか><;(いっぱいいっぱい) そして薔薇になると抱かれる方に回るのかな?
そして今日コミットするとしたら、誰が薔薇になるんでしょう…。 ヤニクさんの口ぶりだとノックスではないのかな?
(-10) 2013/03/30(Sat) 00時頃
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……ッ!!
[貫かれ引き裂かれれば、揺れて乱れる長い髪の間から、恍惚と苦痛が交互に覗く。
押しとどめようとしながらも、離さないように縋り付く。 精気に満ちるたびに中庭の木々はさわさわとざわめき、 次第に綻ぶ新芽。蕾の色は次第に深く。]
(26) 2013/03/30(Sat) 00時頃
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君も、咲ける?
[新たな薔薇の気配に、葉擦れの音は囁く。 囚われた宿主の悲鳴も嘆きも力尽くで押さえ込んでクスクスとわらった
(*1) 2013/03/30(Sat) 00時頃
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エリアスは、窓の前、ため息は甘く。**
2013/03/30(Sat) 00時半頃
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[揺れ動く紅い瞳は蠱惑的に煌めく。 胸に残された傷痕に吸い寄せられるよう唇を押しあてて。
薔薇は喜んでいる? ヴェスパタインは?
嗚呼、この香りに心まで塗り替えられそうで]
ヴェ、ス……!
[薔薇の名前は知らぬから、目の前にいる彼の名を呼び、薔薇の糧になるよう、熱を吐き出した。 縋るよう絡めていた腕に力を込めて、今はただ、全ては薔薇の為に]
(27) 2013/03/30(Sat) 00時半頃
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/* ぐっばい 清い身体。
昨日の今日ですよ…。
(-11) 2013/03/30(Sat) 00時半頃
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/* そして エリアス先輩一人にしてごめんなさい。
(-12) 2013/03/30(Sat) 00時半頃
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2013/03/30(Sat) 00時半頃
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……ぁあ!!
[精気注がれて、びくんと身体が跳ねる。 力入らぬままにもがいて、オスカーを突き放した。]
逃げ…ッ!!
ダメだ、このまま、じゃ…!
[少しだけ取り戻した正気は、彼を逃がそうとして。
苦しげに自分の胸を引っ掻き、もう片方の手は宵闇色の瞳に爪を立てようとする。]
このままじゃみんな、薔薇に、食われ……
(28) 2013/03/30(Sat) 01時頃
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[離れようとする彼に手を伸ばす。自らを傷つけようとするその手を止めようと]
駄目だよ、ヴェス もう止まらないよ
……ほら
[綻び始めた蕾に向ける瞳は恍惚に揺れる]
咲かなきゃ…… もう、目覚めない
(29) 2013/03/30(Sat) 01時頃
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