45 哀染桜 〜届かなかったこの想い〜
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ヨーランダは、どうし様も無く不器用な自分に、瞳を閉じて苦くわらった。
2012/03/15(Thu) 03時半頃
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ね。
[まぶたをあければ、桜の木の下に感じる魂へと、涼やな声を降らせた。 桜の花びらとともに、それは青年の頭上へと落ちて。]
貴方は、何を無くした?
[彼が、魂へと変わる前に耳にした言葉 >>3:47 。 突然の、不躾な言葉。 無視されても、構わないというていで、桜の枝の上から青い瞳を向けた。
自分は、無くしたのだろうか。 それとも、捨てたのだろうか。
少し、気になって聞いてみたくなっただけの事。]
(+14) 2012/03/15(Thu) 17時頃
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[彼女を抱き留めた腕に他意はない ゆるり体を離すと、触れることへ翠は僅かな戸惑いを。
囁きのような、望みのようなその声に 否やはなくとも返事できないまま。
ふと桜をみれば声が降る。 銀の髪は夜の妖精を思わせる]
無くした、もの…? 大事なものを……
[湖水に波紋が広がるように 静けさに声が零れる]
(+15) 2012/03/15(Thu) 18時半頃
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[青年はふと我に返ったよう
無意識に応えた己と、かえされた微笑み、僅かはにかむ。 今更のように戸惑いながらも拒否せぬ代わりにやんわりと、しかし離さない手
一緒に。隣に。
消えた境界線は体か心か]
(+16) 2012/03/15(Thu) 19時頃
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…そうね。
[男の言葉に、女は僅かに形の良い眉を上げるのみ。 大事だから、探すのだろう。 答えを、求めるのだろう。
青年の返答は、当然と言えば、当然の。 小さく息を吐く様な、仕草は、どこかその返答を聞いて気を落とした様にも見える。
けれど、自分が応えるとしたら―――… そう思うと、心の内で感じるものは、言葉にすれば崩れてしまう。]
(+17) 2012/03/15(Thu) 19時半頃
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[これが、夢では無くて。 本当に、魂だけの存在となってしまったのなら。
もし、そうだとしたら… ]
あーぁ。
[浮かんだ想いに、ぐしゃりと前髪をかきあげた。]
(+18) 2012/03/15(Thu) 19時半頃
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ばかみたい。
[自分で、選んだくせに。 迎えに来てくれないかな、なんて。]
(+19) 2012/03/15(Thu) 19時半頃
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貴女は、何故、ここに?
[当然といえば当然の問い]
貴女には、なくしたものがあるんですか? それとも…気づいたことが、あったんですか?
……綺麗な髪ですね。
(+20) 2012/03/15(Thu) 19時半頃
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お陰さまで。 ありがたい事に、髪だけは老化に負けずにいてくれるみたい。
[青年の言葉には、少しだけ目を細めた。 もう30半ば。 肌は白く綺麗だとよく言われるが、それでも当人にしてみれば随分と皺が増えたやらハリが無くなったやら、感じるもので。]
何で、いるんだろうね。
[青年の言葉には、そのまま疑問を返すかのよう。]
(+21) 2012/03/15(Thu) 19時半頃
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[ちらり。橙に目をやってから 銀色にまた向き直り]
俺は貴女のこと知りません お顔もよくは見えないんです。
今見えるものに、綺麗だといいました。
何故お陰様というのですか?
(+22) 2012/03/15(Thu) 19時半頃
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寂しい人 悲しい人
何かをなくした人が、 ここにいるんだと思います
…桜が、冷えた色をしているから……
(+23) 2012/03/15(Thu) 19時半頃
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"なくしたもの"なのか、"すてたもの"なのか。
[どっちだろうな、と小さく言葉を続けて。]
"なくしたもの"じゃなくて、"なくなってしまったもの"なら、あると言えるかな…、と思うけど。
[自分とは、全く縁のないところで命を落としてしまった、彼の事は。]
(+24) 2012/03/15(Thu) 19時半頃
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同じですよ
俺も気づかないままなくしてしまったものがある
目に見えていた大切にものだったのに。
[青白い花弁が一枚ひらり。
地面に触れて、波紋を描く]
気づいてよかったのか そうでないかは、わかりません
(+25) 2012/03/15(Thu) 20時頃
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社交辞令みたいなもの。
[何故お陰さまというのですか?と問う言葉には、小さく苦笑を浮かべた。]
桜が、冷えた色をしているから、か…。
[ゆるりと小さく首を傾げて、近くの花びらを見つめた。]
それじゃ、みんな幸せになれば綺麗な桜色になるのかしら。
[考えてもみなかったな、と頬に手をあてた。]
(+26) 2012/03/15(Thu) 20時頃
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[彼の言葉 >>+25 には、小さく息を吐いて。]
悲しむ権利が、あるのかって、ね―――…
[ぽつりと、小さく。 それだけ、相手に対してひどい仕打ちをした自覚は、あったから。]
(+27) 2012/03/15(Thu) 20時頃
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桜色とは何色なんでしょう? 桜の薄紅は、死体の血ともいいますが。
でも俺はこの桜が… 冷たくて…綺麗な色だと思います 人の涙のような色。
貴女の髪のような、月のいろ。
[銀色を写し込む深緑はまるでエメラルドに似る]
(+28) 2012/03/15(Thu) 20時頃
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悲しむ権利は、悲しめない理由ではないでしょう……
人の心に、権利なんて届きませんよ。
(+29) 2012/03/15(Thu) 20時頃
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…そうね。
[人の心に、権利なんて届かない、その言葉にゆっくりと、小さく頷いて。]
赦しが、欲しいだけなのかな…
[氷の瞳は、月を見上げて。]
(+30) 2012/03/15(Thu) 20時頃
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確かに、桜色って何色かしら。 でも、死体の血は、初めて聞いた。
[月から瞳を戻せば、その声は何処か柔らかに彼へと落ちる。]
人の涙の様な色か…
[小さく呟けば、暫く黙って。 自分の髪が月の色と言われ、笑みを浮かべた。]
貴方、本は好き?
[銀をうつすエメラルドを見て、唐突に聞いた。]
(+31) 2012/03/15(Thu) 20時半頃
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見ず知らずの俺が、不躾に聞くのも貴女はかまわないんですか? それでよければ、俺は貴女と話します。
[踏み込んだことを聞くのは 奥手な青年には戸惑いが]
貴女が赦される前に、 俺が貴女に許してもらわないと。 これ以上は、聞けないですね。
[やんわり。その声は落とし込むように静かに落ちる]
(+32) 2012/03/15(Thu) 20時半頃
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――……例え喰われるとしても あの人を想えない中の最善を与えられるなら 僕は、それを願う。
[兄さん……――と形造った後の唇が 歌うように言の葉を紡ぐ。 ヴァイオリンの音を借りてでなく、紡いだ願い。
奏者の昏い夜空のような眸は、恍惚の色を滲ませ 哀しい色の桜を見上げる。 そこから降る音がある。 それを受け、応える音がある。
他者には聞こえないとは知らぬ音。 嗚呼、もう随分と奏者の魂は、そちらへと傾き ゆらりゆらりと、時折舞う花弁の間に陽炎のよに揺れる。]
(20) 2012/03/15(Thu) 20時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2012/03/15(Thu) 20時半頃
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本は、好きですよ。たしなむ程度には。 だからかな。少し…変なことを言ってしまうよう。
[自分のことであれば、構わないという意思表示。 また静かに、かすかに笑う]
(+33) 2012/03/15(Thu) 20時半頃
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[バイオリンの人>>20の言葉に、青年は一度、目を閉じる]
…自分が幸せになれない世界は…その人にとっては 一番…いらないものなのかもね。
[大事な人の幸せも、自分の幸せ。そう考えれば]
貴方は、この世から消えたいですか?
[深緑。戯れのように、言葉を零す]
(+34) 2012/03/15(Thu) 20時半頃
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[青年の言葉 >>+32 には、ゆるりと笑って。]
見ず知らずの人だからこそ、話せてしまう事もあるのじゃないかと、私は思うのだけど。
[聞かれることは、構わないと。 彼と同じように、意志表示を示して。]
変だとは、思わないけど。 貴方のものの例え方に、それっぽいなって思ったの。
桜の冷えた色の、理由も。
[手を伸ばし、ひとひらの花びらを指に。]
私は好きだけど。
(+35) 2012/03/15(Thu) 21時頃
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それっぽい、ですか。初めて言われました。 いつも堅苦しいと、言われるだけです。
[橙色はどんな顔をしてこの会話を聞いているのか]
…貴女は…誰に、赦されたかったんですか? 貴女は…まず、貴女に赦されたいのではなくて?
俺はこんなことを聞いてしまいますが。
[良いのかどうかは、彼女の応え次第]
(+36) 2012/03/15(Thu) 21時頃
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愛してくれてた人に。
[誰に、と問われれば静かにこたえた。]
大嘘、ついたから… 自分を赦す事は、意識した事なかったけれど…
[其れを求めていたりするのだろうか。]
(+37) 2012/03/15(Thu) 21時半頃
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俺は貴女が何故、どんな嘘をついたか知らないけど… 貴方はその人の不幸を願った嘘でも、ついたんですか? その人は…その嘘で、悲しんだのでしょうか?
[桜がまた一枚。 すい、と差し出した手に落ちる]
悲しませてしまったのなら 次は…その人の幸せを、せめて祈ってあげられれば
いいと、思います。
(+38) 2012/03/15(Thu) 21時半頃
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負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2012/03/15(Thu) 21時半頃
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(生きてる人………)
[それって、その言い方はまるで―――… 目線が違う所からの答え方に聞こえて、瞬く。 そしてある一つの答えが過ぎった。
きっと、もう、この人は…
なら、私も似たようなものかも知れない。 病院に居たはずなのに、こうして外を出歩けているのが、ずっと不可解だった。 今この場に、魂とか心という概念だけで存在しているのならば、 私も、もうこの世に居ない存在なのかも知れないと思い到る。
ただ、その解に確証も無いまま、詳しく聞こうとはせず]
(21) 2012/03/15(Thu) 21時半頃
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[>>19何を知っているのかと問われるも、全てを知るのはあの桜。 呼ばれた先に、何が待ち受けるかまでは分からなかった。
ただ、はっきりしているのは――]
桜はきっと、ここに居る全員を…
[逃さない。 ――と、隣に居た彼にしか聞こえないような小声で*呟いた*]
(22) 2012/03/15(Thu) 21時半頃
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2012/03/15(Thu) 22時頃
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[長い銀糸は、揺れる。]
不幸を、願ったわけではないけれど。 でも、…彼が悲しんだか、そのこたえは、もう知る事はできないから。
[声が、僅かに震えた。]
彼の、幸せを、祈る…? あの世で、幸せであります様にって…?
(+39) 2012/03/15(Thu) 22時頃
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/* >>21 ようやく>>1:35の伏線回収…!
夢を見ているだけなのか、もう死んでいるのか、 どっちにでも出来そうな感じにしたかったのです。 流れで決めるっ。
(-10) 2012/03/15(Thu) 22時頃
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