48 マーメイドライン
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どうして戻ってきてしまった、の……?
[ぽたり。 頬を海の雫が伝う。
あの方のそばにいた、金の髪の女性。 自分なんかよりもずっと大人で、きれいなひと。
きっと三年前と同じように、 あのひとが私から、またセイレーンを奪ってしまうのだろうか]
(41) 2012/05/18(Fri) 14時頃
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――……そんなの、いや、よ。
[ぎゅ、と唇を強く噛みしめる]
セイレーンは私だけの魔女よ。 誰にも渡さない、渡したくない――……
[嫉妬に歪んだ恋慕は、怨嗟の響きを伴って暗い路地に吸い込まれて消える]
他の女に取られるくらいなら……。
[ちらりと動かした視線の先には、売り物なのだろう。 金物屋らしき店に置いてある短刀が紅い瞳に映る]
また海に還せば……。
[昏い呟きを一つ零す]
(42) 2012/05/18(Fri) 14時頃
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[愛に殉じた人魚姫のお話しは果敢無くてとても美しいけれど、 だけどそんな愚かな事は自分にはできない]
―――……。
[姉姫たちが自らの髪を犠牲にして差し出したナイフを捨てるような、そんな愚かな事は――]
(43) 2012/05/18(Fri) 14時頃
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[人の目がないのを確認し、ぎらりと光る短刀をこっそりと手に持ち、上着の内へと隠し持つ]
……待ってて、セイレーン。 もう一度貴方を海へと還してあげる。
[三年前と同じように。 あの真っ暗な海へと還して、私以外のひとを選ぶことがないように。 ずっと、ずっと――閉じ込めてあげるの**]
(44) 2012/05/18(Fri) 14時半頃
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愚かなことはできない=愚か者じゃない=賢者という 判りにくい役職CO
そしてたいむあーっぷ!
(-11) 2012/05/18(Fri) 14時半頃
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みんなあれかな。 秘話でにゃんにゃんしてるのかしら。
(-12) 2012/05/18(Fri) 14時半頃
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漂白工 ピッパは、メモを貼った。
2012/05/18(Fri) 18時半頃
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―― 海岸公園 ――
[告白なんて何年ぶりかも分からない。 そもそもどうしてこの人を好きになったのか その理由すらわからない。 ただ、彼女を見てるとドキドキして、初恋のような気持ちになる。 思春期に戻ったように、きゅ、と胸が切ない]
……。
[はぐらかされるものだと思っていたから それならば私は一層、彼女の道化師にでもなろうと 無愛想な彼女を笑わせるだけでも、それだけでもいいと―― 告白の後は俯いて。 嬉しい、と小さく聞こえた声には ぴくりと視線だけ上げ 両手で、ピッパが差し出した彷徨う手をぎゅっと握る]
(45) 2012/05/18(Fri) 19時半頃
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考えたことがないなら今から考えればいい。 知らないなら今から教えてあげる。
私が、貴女を、……しあわせに、したいっ。
[だけど相反する条理。 感情ばかりが先走るけれど、 脳裏に響く声色は自分の運命にどんな影響を与えるだろう。]
大人気ないわね、私。 後先考えずにこんなに感情的になったのは久しぶり。 恋は盲目って。
[ほんとにその通りね、と、微苦笑を浮かべる。 ピッパの体温も、ピッパの無愛想な表情が綻ぶ瞬間も 何もかも、恋しくて、心はぴりぴりと震える]
(46) 2012/05/18(Fri) 19時半頃
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[その時はまだ、光る刃の殺意に気付かぬ儘。 仮令気づいたとて、何が出来るだろう。
自分の無力さすらも見失う程に 眼の前の女性に意識を惹かれる。]
好き……好き。
[言葉にすればするほどに募っていく感情と だけど身体の何処かが壊れていく淡い感覚。 恋をしてから、私はひとつの禁忌を破ってしまった――]
(47) 2012/05/18(Fri) 19時半頃
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私の願いは、 彼女と、……添い遂げたい。
[遂げたい?]
彼女と一緒に海の底へ
[うそ]
彼女を連れ去ってしまいたい
[ウソ]
誰かに奪われるくらいなら私が―――
[欺瞞]
(*4) 2012/05/18(Fri) 20時半頃
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ううん
[嘘でもいい]
いいの。それでいい。
[本当を言ってしまえばそれは余りに残酷だから]
私は在ってはならないもの―――
[禁忌を犯したマーメイドは、消え逝く定めなのだと。]
(*5) 2012/05/18(Fri) 20時半頃
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[一瞬彷徨った手を、彼女が両手で握り締めてくれる。 初めて握った時の、冷たい手では無く。 温かくて、柔らかくて]
私、ずっと男性に興味を持てなくて。 凄く苦しかった。
教えて、くれるの?
[何時ぞや、聞こえない位の小さな声で呟いた事を、 ハッキリと、伝えて。 彼女が、自分を幸せにしたいと。 その、言葉の強さに、思わず笑みが零れる]
(48) 2012/05/18(Fri) 21時頃
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[彼女の、複雑な心境は知る由も無く。 自分の、胸の中で痞えてた気持ちが、ゆっくりと溶けるように。
ようやく、自覚する。男性に興味が持てないのでは無く。 自分も女性が好きなのだと。
ずっと、姉を慕っていた。好きだった。 でもそれは姉だから、ではなく。 女性として魅力的だったから、なのだと――]
(49) 2012/05/18(Fri) 21時頃
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同じだ。 小さい頃から男性に興味が持てなくて、 ……自分が同性愛者だって気づいたのは学生の頃ね。
[同じ苦しみを、知っているんだと 共感するものが、脳裏にきゅうと響く]
大丈夫。大丈夫よ。 もう苦しくなんかないわ。 私がこの手を、離さないから。
[握った手を撫ぜ、微笑む。 ピッパの笑みがうれしくて、それが宝物のようで そっと彼女を抱き寄せ、耳元で囁かれようとした言葉。]
……、ッ
[音にならない。 本当なら――ちゃんと、ちゃんと言葉にしたいのに]
(50) 2012/05/18(Fri) 21時頃
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[>>46軽く苦笑いを浮かべながら、 恋は盲目と言う彼女。確かに、盲目的であるな、と。 ふんわりと思いながら]
私は、なんだかスッキリしたよ。 自分が抱えてた、モヤモヤが。晴れた。
初めての、恋。なの。
[本当の意味での初恋は、もしかしたら姉だったのかもしれない。 しかし、自覚させてくれた。何より、自分を好きだと言う。 そんな彼女の言葉が、とても嬉しくて愛しくて。]
(51) 2012/05/18(Fri) 21時頃
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/* マーメイドと言えば少女セクトの詩乃を思い出す。 あの話は切なかった……本当切なかった……
(-13) 2012/05/18(Fri) 21時半頃
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[>>50彼女の、言葉の一つ一つが、 自分の心に、心地よい風を生んで。 楽に、呼吸が出来る様な気がして。
思わず、涙が、零れる]
なんか、ホント。 ……嬉しい。
[そっと抱き寄せてくれる彼女の温もりが。 じんわりと体の内へと広がる。 軽く嗚咽を漏らしながら、呟く]
私も、ミッシェルが好きだよ。
[彼女が、言葉を出せずに居る事など、気がつかずに]
(52) 2012/05/18(Fri) 21時半頃
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……ん
[はじめての恋、と、それを教えてくれたピッパの 頬に伝う涙を、優しく指先で拭いながら]
…ありがと――
[好き、という言葉がじんわりと心地良く鼓膜を伝い、 優しい気持ちを与えてくれる。
言いたい、言いたいのに 話せはする、ただ、その度に少しずつ少しずつ 軋みが増して行く]
(53) 2012/05/18(Fri) 21時半頃
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……ごめんね、 私、貴女の名前を呼べないみたい……
[困ったように眉を下げ、きゅ、とピッパを抱きしめる。
一度犯した禁忌は、もう取り戻すことの出来ないもの。 彼女を一度呼んだ時から、身体は壊れ始めていた。 御伽話の、人魚姫は 言葉を発したら、消えてしまうと言う――]
(54) 2012/05/18(Fri) 21時半頃
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漂白工 ピッパは、メモを貼った。
2012/05/18(Fri) 21時半頃
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…辛いよね。置いてかれるのって。 一緒に居てほしかったよね…
[幸せでいてほしかった。海に往かないでほしかった。 それ>>36は、少女が今でも思う事。 だからこそ、彼女をぎゅっと抱きしめて…]
…うん。
[その言葉は、ただの相槌か問いの答えか。 じっと彼女の顔を見つめて、こくりと小さく頷いた。]
(55) 2012/05/18(Fri) 22時頃
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…海が連れて行くんじゃなくて、海に還ってくのかも。 アニキは、おとなしく連れてかれるような性格じゃなかったし。
[兄だけを連れて行って、自分は置き去りにした海。 彼女の大切な人を連れて行ってしまった海。 …それを嫌えないのはもしかして、そんな理由かもしれないと。 小さな声で呟いて、彼女の言葉>>39に目を見開いた。]
………良いのかな。 もう、泣いちゃっても。
[強い子だ、といった人は居た。冷たい子、といった人は居た。 …泣いても良い、といった人は居なかった。 言ってくれるはずの両親は、受け入れるので手一杯だったから。 少女に泣いていいと言う人は、今この時までいなくって…]
…大物なんて、要らなかったんだ…
[ぽろりと、ずっと零れなかった滴が零れた。]
(56) 2012/05/18(Fri) 22時半頃
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読書家 ケイトは、メモを貼った。
2012/05/18(Fri) 22時半頃
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―裏通り―
[あれから、すこしだけ市場を見て。 カモを物色する気にもなれずに裏通りへと。 ふと、視線の先に見えたのは、 先ほど公園で見たような顔。]
あまり見かけない顔ね。
それに何か思いつめたような顔をして。 何かあったの?
ここら辺は、昼でもあまり治安が良くないのよ。
[小汚い壁が続く裏通りには似つかわしく無い姿。 彼女がナイフを上着に仕舞い込んだ後か。 ゆるく小首を傾げて、問う。]
(57) 2012/05/18(Fri) 22時半頃
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漂白工 ピッパは、メモを貼った。
2012/05/18(Fri) 22時半頃
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一緒に、海の底へ。
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(*6) 2012/05/18(Fri) 22時半頃
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二人、泡と化して。
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(*7) 2012/05/18(Fri) 22時半頃
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歌を歌うわ。
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(*8) 2012/05/18(Fri) 22時半頃
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それが望みなら。
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(*9) 2012/05/18(Fri) 22時半頃
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[彼女の手が、自分の頬に触れて。 優しく涙を拭う。柔らかくて、心地が良くて。
しかし、彼女は言う。>>54 自分の、名を呼べない、と。
その理由は、解らなくて。でも、まだ出会ったばかりの二人。 ゆっくりと、打ち解ける時間は有ると。
――この時は思っていた]
ううん、謝らないで。 まだ、お互いの事、知らなさ過ぎるもの。
気付かせてくれた。今は、ただ。 それだけでいいの。
[抱きしめてくれる彼女を、自分も抱きしめ返して]
(58) 2012/05/18(Fri) 22時半頃
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/* イメージ的に杏子ちゃんなノリでいこうかなーっとか、最初考えていたんだけど。 かなりズレてきちゃったかも。
そういえば、ここ何回か電波が悪くてMXがみれないーっ。せっかくの再放送なのに!!
(-14) 2012/05/18(Fri) 22時半頃
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[どれ位の間だろうか。温もりを感じ合って。 ゆっくりと、体を離す。
少し涙の残る目を、彼女に向けて。にっこり微笑むと]
今日は、帰るね。 なんだか、今なら。素敵な絵が、描けそうな気がするから。
良かったら、明日の夕方。私のアパートに来て。
[そう言い残して。 軽く手を振って、帰路についた]
(59) 2012/05/18(Fri) 23時頃
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―― アパートの自室 ――
[ミッシェルと別れて。小走り気味に家へと帰る。 この、ふわふわとした感覚を、早く形に残したくて。
自室の前まで来て、扉の鍵を開けようとした時に。 感じた違和感]
あ……れ?私、鍵、閉め忘れた?
[自室の鍵は、開いていた。 部屋に入ると、見知った顔]
お、お母さん?!
(60) 2012/05/18(Fri) 23時頃
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