88 めざせリア充村3
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[天幕の中、独り。 ぼうと机に頬をつけて、宙を見る]
…………
[ぽたり、ぽたり。 衝動的に掌を鋏で刺したら、貫通した。 それをそのままにして、ただ虚ろに。
痛くない。熱いだけだ]
……ミナカタ、ヤニ、しーちゃんー……。
神様って、いると思う?
[独り言を、小さな声で口にして ずるり、ようやく鋏を引き抜く]
……神はいるよ。
(248) 2013/06/30(Sun) 18時半頃
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……そして僕らを愛してない。
[流れる血を、ぼんやりと見る。 もうこの傷に包帯を巻いてくれる人も、癒してくれる人も、叱ってくれる妹もいないのだと思うと、気が狂いそうで
また、鋏を突き立てた]
…………あは、はは、は。 全然痛くないや。
[傷を広げるように、かき回しても。 ちっとも痛くなかった]
(249) 2013/06/30(Sun) 18時半頃
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[指が二本あれば銃の引き金は引けるらしい。 なら切り落としても大丈夫だよなあ、なんて危険なことを考えていたら、うさぎのぬいぐるみと目が合った。
しばし、うさぎのぬいぐるみと見つめあう。 ふと、志乃が近くにいる気がして、顔を上げるも当然そこには誰もいない]
……ほーこくしょ。書かなきゃ。
[緩慢に身を起こして、血濡れた手を包帯できつく縛った。
お偉方も医療班も、自分が突然癇癪を起こしたり部下の耳を切り落としたり自傷を繰り返したりしているからか、なるべくこちらに会いたがらないので、これでも配慮しているのだ]
…………
[ペンを持って、報告書を書き始める。 詳細に、分かりやすく、何が戦場で起こっていたのかを記録していく。
途中で一回、吐きそうになった。 というか吐いた]
(272) 2013/06/30(Sun) 21時頃
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[今朝食べたのは、ええとそう、塩抜きした魚のスープだった。 朝って食欲出ないよねえ。
過呼吸気味の息を整えながら、どこか冷静に思う。
間一髪、書類は免れた。 紙袋の口を閉じ、ため息]
……しんどい。
[呟いて、とりあえず紙袋を二重にしておいた。
そのまましばらくぼんやりとしているけど。 人の気配があれば、またペンを握る]
(282) 2013/06/30(Sun) 22時半頃
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[何でもないような顔をしていたけど、やはり無理があったらしい。 眉をしかめるソフィアに、空虚な笑いを返す。 誤魔化すときの癖は、無意識に]
オスカー?特殊部隊のほうの任務にあたっていたようだが……帰ってないのか。 捜索隊……いや、
[魔女や雷神、水龍の被害でこの拠点の兵士はいま補充待ちの状態だ。 他の部隊にまで人員を割くのは難しい。
考える頭は、ほとんど反射的に]
……定時連絡の時間まで待とう。 それまで帰って来なければ、それまでだ。
[自分で言って、その冷たい響きに驚いた。 淡々という自分の声が、知らない誰かのように聞こえた。 どこか非現実感に襲われて、不安で怪我をした手を握ってみる。
熱いな、と思っただけだった]
(287) 2013/06/30(Sun) 23時半頃
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[オスカーは、どこに行ったのか。 いま特殊部隊そのものもごたついているというのに。
思いながら、踵を返しかけたソフィアから書類に視線を移す。
と、ふと影が落ちて顔を上げた]
……ソフィア?
[乱雑に包帯を巻いた手を撫でられ、瞬きひとつ]
(293) 2013/07/01(Mon) 00時頃
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[呼ばれた二つの名に、ただ黙りこむ]
……別に、痛くないから。
[間を置いて、やっと口に出来たのは二人のことではなく、そんな言葉だけだった。
現実を直視できてないのは、先程の部下たちではなく、自分か]
(-207) 2013/07/01(Mon) 00時頃
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