206 “ J ” the Phantom thief
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→ 嘘も方便、
[ 百点満点中、三点と云う男の言葉には、>>265 私は、僅かに首を傾けて、 その素顔を想いながら感想を述べます。 幾度か耳にしたこの、胡散臭い音は、…… ]
あら、私は75点くらい 差し上げてもよいと思いましたのに。 足りないのは、…… ふふ。
[ ── …… 強引さ、かしら?
だなんて。 そうして、カードを受け取れば、 ポケットにそおっと、忍ばせます。 ]
(294) 2017/01/08(Sun) 23時頃
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[ 教えて頂いたのは、カードについて。>>284 それでも、理解には中々及びません。 ]
カードが示すのは私で、 カードと私たちは、惹かれ合うのかしら? … 嫌ね、難しいことは、私は苦手よ。
[ 肩を竦ませて、眉を垂れましょうか。 そのあとは、彼らの会話を耳を攲てて。 “ かの怪盗 ”ですとか、 “ よくある失敗 ”ですとか、 …… 私は、どうでしょうか?
失敗はよくします。 お皿は何度も割りました。 怪盗については、 …… 嘘は、…… 睫毛が僅かに下を向きます。 ]
(295) 2017/01/08(Sun) 23時頃
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[ ─── …… 嘘をついてるかたは、いるのかしら。 例えば、どんな嘘を? 悪意のある、嘘とは? なにを示すのかしら?
彼とは夜明けの約束を交わしたけれど、 ほんのりとこの場にいるのが耐え切れず、 大きな音が鳴るのを良いことに、 私は、彼らの元から立ち去るのでした。 *]
(296) 2017/01/08(Sun) 23時頃
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→ 棘を、切り取る
[ 別室へと案内すれば、>>288 彼女を椅子へと座らせましょう。 蕾をゆっくりと開かせて、 滲む赤を、瞳で捉えましょう。 謝罪の言葉を何度も並べる彼女と同じく、 私も、眉は下がってしまうものです。 ]
謝るくらいでしたら、お怪我しませんように。 もしも、私が“ 探偵 ”でなければ、 気づかぬままになって、 この指が無くなっていたかもしれませんのよ?
[ 細く、繊細な指先。 壊れ物に触れるかのように優しく、 棚から取り出した消毒を軽く乗せましょう。 ]
(297) 2017/01/08(Sun) 23時頃
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昔、…… ─── ええ、そうね。 昔も貴女は、旦那様の言いつけも守らずに 無茶をしては、怪我をしていたんじゃなくて? 私、貴女の後をついて行くのに必死でしたわ。
[ 傍にしゃがみ込んで処置をする私からは、 向けられる視線に気づく事はないのでしょう。 ただ、目の前にある可憐で大切な指先を、 そおっと優しく撫でるのです。 この花が手折られてしまわぬように、 だなんて、私は、 ]
(298) 2017/01/08(Sun) 23時頃
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…… はい、これで仕舞いですの。 こんな指では、誰かと踊ることもできませんわね
[ 丁寧にガーゼを乗せて、疵口を隠します。 溢れ出る赤は、貴女のように美しいけれど、 ─── …… 血の色は、似合わないわ。 ]*
(299) 2017/01/08(Sun) 23時頃
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[ “ 誰彼怪しく見えてくるものです。 ”>>300 手繰る糸は、 …… ── 僅かに揺れる。 彼にとっては、朧げな記憶かもしれない。 私にとっても、はっきりとした記憶ではないから。 其れでも、 ]
…… 、 …… ええ 。 父は、随分前に亡くなりましたの。 覚えていて頂けて、父も喜びますわ。 …… Mr. …… レオナルドさん、
[ 私の父は、医者でした。 仲の良い学者様がいると、聞いてました。 ただ、耳許に落ちる囁きに、 私は、ひとつふたつと瞬くのです。 悟られてはいけない、間違ってはいけない。 … そう、丁寧に言葉を選びます。 ]
(315) 2017/01/09(Mon) 00時頃
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…… 爵位でも、得られましたの? それとも、
[ にしては、必要な記号がありません。 ]
(316) 2017/01/09(Mon) 00時頃
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…… “ 嘘 ”をつかねばならぬ理由でも、 おありになるのかしら?
(-210) 2017/01/09(Mon) 00時頃
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[ もう一度、囁き返しましょう。 貴方は一体、何者なのかしら? その答えは得られたのか、それとも、 闇に飲まれたままなのかしら? ]**
(317) 2017/01/09(Mon) 00時頃
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