270 「 」に至る病
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/* 77+50
(-5) 2019/10/05(Sat) 15時半頃
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/* 2
(-6) 2019/10/05(Sat) 16時半頃
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/* 短いな。+15くらいでいいかな。
(-7) 2019/10/05(Sat) 16時半頃
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/* 過去に類を見ない回想の長さになりそうな! いや、でも今回は削りようが流石にない。 眷属になってからは記憶がないふりをするから、ここで過去をしっかり書かないと後で困る(多分)
(-8) 2019/10/05(Sat) 16時半頃
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[物心ついた時から、胸の真ん中に一本の線があった。
引き攣れ、一定の間隔に隆起する皮膚。 境目の溝から覗く肉の色は、赤みが濃く。
成長しても消えることのないそれは、この身体が 生まれた瞬間から欠陥品だったことを示す証。]
(43) 2019/10/05(Sat) 16時半頃
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[どれだけ手を尽くしても正常に機能しない心臓。
過去の手術による臓器の癒着や、器の虚弱さにより 現状の医学ではこれ以上の治療は見込めない。
──奇跡でも起きぬ限り、二十歳まで生きられないと 医者から宣告を受けたのは、十五の春。]
(44) 2019/10/05(Sat) 17時頃
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[ 『 "サクラ" を 見に 行こう』
と、
彼は言った。]
(45) 2019/10/05(Sat) 17時頃
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[ けれど。
その季節が来る前に――
彼は逝った。**]
(46) 2019/10/05(Sat) 17時頃
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[その頃には既に、この身との付き合い方は理解していた。 動悸がするような激しい運動はご法度で それは感情の揺らぎについても同じこと。
思うように動かぬ身体に苛立ち、 泣いて、喚いて、暴れて、癇癪を起こす度、 余計に苦しい想いをするのは、ほかでもない自分自身。
──だから。 長きに渡る不妊を経て、漸く授かった子を溺愛する 両親からの繰り返される無益な懺悔に眉ひとつ寄せず 敢えて笑って、優しく諭してやれた。]
(47) 2019/10/05(Sat) 17時頃
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父さんたちは何も悪くないよ これは僕の運命で、どうすることもできない
だから、もう泣かないで ふたりには笑って、元気に、長生きして欲しい ……僕の分まで
[彼らにとってどれだけ酷な願いか知っていて。]
(48) 2019/10/05(Sat) 17時頃
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それに──… あんまり謝られても かえって責められているみたいで
今すぐ死にたくなっちゃう から、 …さあ
悪いと思っているなら、残りの人生 僕の好きにさせてよ
ほんの少しでも、──…生まれてきて良かった って、思えるように
(49) 2019/10/05(Sat) 17時頃
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[そう思えたことなど一度もない、と。
薄い唇に乗せぬ本音を、感情の乗らぬ双眸に乗せて。]**
(50) 2019/10/05(Sat) 17時頃
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/* フェルゼくんが生きてくれるなら何でもするよ(強火担)
(-9) 2019/10/05(Sat) 17時頃
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フェルゼは、某医院への紹介状を受け取るのは、それから11(0..100)x1日後。**
2019/10/05(Sat) 17時頃
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[その日も、雨の匂いが鼻を掠める曇天の日だった。]
(51) 2019/10/05(Sat) 17時頃
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[120年前、 リンディン大学にまだ電子機器といったものが見当たらず 参考書も随分不恰好だった頃、 セイルズ・ウォルフォードは1人の生徒の面倒を見ていた。
クラリッサ・ローズブレイド。 当時の名簿にはその名前が記されている。
男女両者の高等教育の有用性が認められてそう間もない頃 「彼女」は、セイルズにとって 「人間の可能性」の一つだった。]
(52) 2019/10/05(Sat) 17時半頃
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「先生、……ウォルフォード先生。 論文の相談に乗っていただきたいのです」 [冬の冷たい雨が降る時期、 クラリッサはよくセイルズの研究室の扉を叩いた。
利発だが女性であるがゆえに 教授陣には相手にしてもらえないことが多い彼女を セイルズは時に応援し、時に研究の相談に乗った。
二人が親密になるのに、そう時間はかからなかった。]
(53) 2019/10/05(Sat) 17時半頃
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[ある令嬢が家を勘当された、などという噂は リンディンの片隅すら震わせなかったが、
程なくしてリンディン大学には、 ある歴史学の教授と揃いの指輪を左手につけた 淑女が現れるようになった。
よき教師と生徒、よき夫婦、 そして、よき吸血鬼と眷属となったセイルズとクラリッサは 時にお似合いだと祝福され、時に笑われ冷やかされながら いつしか、大学の中で認知されていった。]
(54) 2019/10/05(Sat) 17時半頃
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[長い年月の中で研究は枝葉を伸ばし、 愛情は根をはり地を巡った。――――けれども。
季節は巡る。 はじまりがそうであったように、いずれ終わりが訪れる。
(55) 2019/10/05(Sat) 17時半頃
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[15年前。 灰色の冬の時期に、教授セイルズ・ウォルフォードと その妻クラリスは一度姿を消した。
10年前。 大学へ戻ってきたセイルズが左手に携えていたものは 真っ白な薔薇の花束。
120年前の静かさを取り戻したセイルズの研究室は、 今日も、珈琲と煙草、 ――それから白薔薇の匂いに満たされている。]
(56) 2019/10/05(Sat) 17時半頃
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[季節は巡る。時間は降り積もる。 望まぬ全てを引き受けて、悔恨は今も部屋に燻っている。]
(57) 2019/10/05(Sat) 17時半頃
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―― 回想:大通り ――
[リンディンの時計塔が鐘の音を響き渡らせて、 セイルズは灰色の空を見上げた。
頬を拭い指先を見て、雨か、とひとりごちてからようやく 鞄の中身が濡れないように黒い傘を差す。
クリスマスが近づく町はどこもかしこも彩りに溢れている。 ぴかぴかと光る電飾に目を細めて、 黒い傘の花を咲かせた男が町を歩いていくと 石畳を歩く人々の中に幸せそうな親子の姿が見えた。]
(58) 2019/10/05(Sat) 17時半頃
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「ママ、パパ、サンタクロースが来たら ぼくあれが欲しいなあ」
「いい子にしてたらきっとくれるわ」
「おいおい、いつもいい子にしてるじゃないか、なあ? クリスマスを待ちなさい」
(59) 2019/10/05(Sat) 17時半頃
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(「ねえ、セイルズ。私達の間に子供が出来たら、 あなたはサンタクロースになるのかしら?
私はきっとね、ターキーを焼いて、ケーキも用意して サンタクロースが運んできたプレゼントを見て 子供と一緒に喜ぶでしょう。
イブの日に誰が白いお髭をつけていたか、 思い出しながらね…………」)
(60) 2019/10/05(Sat) 17時半頃
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[耳をくすぐる懐かしい笑い声に、 セイルズは思わず首元にかけたリングネックレスを握った。
それから灰色の空に似つかわしい、 重苦しいため息をつくと、 大通りから逸れて裏通りへと向かう。
勝手知ったるリンディンの都で それは自宅へ向け近道するためのもの――の、筈だった。]
(61) 2019/10/05(Sat) 17時半頃
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[季節は巡る。終わりを齎したように、 報せなくはじまりを連れて。]
(62) 2019/10/05(Sat) 17時半頃
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[いよいよ本降りになってきた雨を傘で弾きながら 男は裏通りを歩いていた。 足元駆け抜けるねずみを見るとも無しに眺めて、 今日はここをたむろする孤児の数が少ないな、と考える。
革靴が浅い水溜りを踏む。 白い波紋が石畳に現れては消える。 自宅まであと少し、と言った頃合に、]
――……クラリッサ?
[セイルズの唇は、音もなく、今は亡き女の名を呼んだ。]
(63) 2019/10/05(Sat) 17時半頃
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/* 苗字……苗字どうしよう…って迷うのを後回しにすればあと3時間は早く入村できたね。おろか。
はー緊張する!でもめっちゃ楽しみ!! ももてんさんは最高に滾る企画と村建てと、相方ありがとうございます。よろしくちゅっちゅ
(-10) 2019/10/05(Sat) 17時半頃
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[呼んでから、違う、と思い至る。 亜麻色の髪。紅茶色の瞳。愛した妻と同じ色をした孤児が 裏通りの片隅で、ねずみよりも酷い有様でそこに居た。
病に罹っているのだろう。 口から血を零した少女の姿に生気はない。
黒い傘がひらりと落ちた。]
きみ、大丈夫かい
[セイルズは少女に近づき、肩を抱こうとする。 けれどもその命の火が消えかけている事に気づき あたりの病院の場所に思いを至らせてから、 再び、揺れる視界で少女の姿を見た。
雨の音がやけに強く聞こえる。 眼鏡にかかる水滴が視界を濁らせる。]
(64) 2019/10/05(Sat) 17時半頃
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