270 「 」に至る病
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[ただ――行為を目的として交わる分には問題はなかった。 メルヤの幼い身体に欲情するのは如何なものかと思ったが、 思っただけであった。
仕事は忙しいがその合間合間に身体を弄び、 じっくりと時間をかけて快楽を教えこんでいく。
特に胸を気にしていたので胸回りは重点的に、 それで育つか育たないかはわからないが、 噂では揉めば育つとかまことしやかにささやかれているので試してみるのも悪くないと思ったからである*]
(-161) 2019/10/08(Tue) 00時頃
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/* ヴェルヌイユさんたち、 さては秘話でお楽しみでしたか……?
相変わらずせっかくあるから使いたいの精神で挟んでるけど、全然使いこなせてない気がする。秘話。
(-162) 2019/10/08(Tue) 00時頃
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――それから〜たくさんの時間の使い方――
[男は元々健康体であった。 単身異国に乗り込んで住み込みで働き自らの能力で稼ぎを得られる程の精神の図太さにも自信があった。 だから本当に自分のいのちが伸びたのだという実感が最初はあまりなかった。
世界の色は変わらなかったし、一日が長くなることもなかった。
早朝に起き、準備運動とジョギングで汗を流す。 シャワーを浴びて、生野菜とトースト、ミルク、フルーツの朝食を摂る。 そこから暫くインプットの時間を取る。 新聞のコラムを書写したり、読書をしたり、レコードを聴いたり。 脳に疲れを感じる頃、今度はコーヒーや紅茶を淹れてゆっくり飲みながら、アオに持って行く土産のことを考える。 男が眷属となれば犬の血は飲まずとも良くなるのだから、主人を奪った罪滅ぼしのようにモモ宛の土産の率も高くなった。]
(661) 2019/10/08(Tue) 00時半頃
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[そして散歩をしながらアオのアパートへと向かう。 途中に見かけた花屋に美しい花があれば買うし、露天で興味を惹かれたアクセサリーがあればデザインの参考にと買う。 眷属が罹る病の自覚などない。 こうして自分には「好きなもの」「その時主人に会うより優先したいと思う用事」がまだあるのだから。
ドアが開いてアオの顔を見た時に胸に流れる温かい気持ちは、眷属になったから覚えたものではない。]
(662) 2019/10/08(Tue) 00時半頃
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[アオにとって何の栄養にならないと知っても、昼食はニンゲンの食事を一緒に摂る。 表情の変化があまりないから感情が読めないと彼の担当編集者が嘆いていたが、そんな彼が興味を示す時に眼鏡の奥の黒目に星が瞬いているように見えるから、男はアオの興味を引くように色んな料理をつくり、インプットした知識を惜しみなくアウトプットした。
そしてアオの「喰事」を経て、仕事の為に工房に戻る。 そこからはひたすら制作に没頭し、また夕飯頃にアオのアパートをノックした。
吸血が入る分少し伸びただけで、一日に会っている時間が劇的に伸びるということはなかった。]
(663) 2019/10/08(Tue) 00時半頃
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[吸血時間は互いの為に時間を測ろう、と提案した。 長生きさせられないかもしれないと言う彼が理性なく飲み干すとは考えにくいが、吸われる此方が癖になって死んでしまったら元も子もない。
『もし「足りない」と思うなら、違う欲望で昇華しよう?』
そう言って押し倒したのは幾度も夜を越えない内。 敏腕政治家の息子は狡さをまんまと父親から譲り受け、性的知識が文字上にしかない無垢な吸血鬼に「違う欲望」への興味を植付けたのだった。]
(664) 2019/10/08(Tue) 00時半頃
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[アオが口にした「10年」が経過した頃、漸く男は自分の肉体の老化がゆっくりになったことに気が付いた。
工房は今やすっかり「師匠の後継者の店」ではなく「サクラ ソウスケの店」と世間に認知されているし、男自身の腕は確実に上がっていて時が経過しているのは事実なのに、鏡に映る自分は相変わらずの髭面で、その髭も剃らなくとも同じ長さのままだ。
そして100年ぐらいが過ぎて、取引先の孫も鬼籍に入る頃、アオには老朽化したアパートから自身の工房直結の家屋に引っ越して貰った。
その間に各地の眷属が依存症により死亡したというニュースを多く聞いたが、男にとってそれはまだ対岸の火事だ。**]
(665) 2019/10/08(Tue) 00時半頃
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――――ん、 ……
[もう何回も何百回も身体を繋げているのに、挿入直後は毎度暫く動かずにアオの内壁が自分の再来を悦ぶのを待つ。
キスをして、律動を開始して。]
――呼んで、アオくん。
[自分を求めろと願うのは、依存症によるものなんかじゃない、と自分に言い聞かせる回数が増え始めているのを、男はそろそろ自覚し始めていた。**]
(-164) 2019/10/08(Tue) 00時半頃
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[あの日。 目覚めと共に始まった糾弾に視界を閉ざし、口を結んだ。
彼には己を責める権利があって、詰る理由がある。 否、彼が理解する以上に、己だって理解している。 生きていればそれで良いと、そんな綺麗ごとを吐けるほど無知ではない。]
――――………、
[彼は正当に己を責めた。 その赤誠は鋭利であったが、同時に己を慰めてくれた。
本心で己を糾し、憤っているのだ。 きっとこれは彼の本音だ。 ――― そう、自らを安堵させてくれる叱咤だった。]
(666) 2019/10/08(Tue) 00時半頃
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[吸血鬼の血は人を変える。
碌なことにはならないと再三言い続けた理由。 己が眷属を決して持たなかった理由。
我が身に流れる血は、彼を穢す。]
(667) 2019/10/08(Tue) 00時半頃
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[吸血鬼の血は餌を飼うように、強い依存症で眷属を縛る。
ヤられるんは精神なのか、脳なのか、細胞なのか。 未だ現代医学では解明できていない呪いめいた疾患を等しく発症させるのだ。
二百年以上生きる己ですら、例外を聞いたことがない。 遅かれ早かれ、彼は己無しでは生きられなくなる。
――― 彼の意思に関わらず。]
(668) 2019/10/08(Tue) 00時半頃
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[伏せた瞼の上から両手を押し付け、力無く首を振った。 その後暫く続く自己嫌悪の正体は、彼への不信が故だ。
彼の真摯を支える根幹は、血の病ではないか。 彼本人がそう思っているのか、 彼に血が言わせているのか。
己のエゴで選択した癖、彼の心の変化を恐れた。
―――― 彼を失いたくなかっただけなのに。]
(669) 2019/10/08(Tue) 00時半頃
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[彼は心で、己は身体で、互いに縛られる。 対等であった友人関係があまりに遠い。
この先、彼の吐くすべては血の病が紡がせるのか。 それとも僅かでも、彼の本心が混じっているのか。 精査することすら恐ろしい。
だが、
偽りでも構わないと堕落する己が一番恐ろしい。]
(-165) 2019/10/08(Tue) 00時半頃
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[彼の命を掴んでも、 その心はどこにあるか分からない。
その日から丘の上の診療所は、 沢山の後悔を詰め込んだ柩になった。*]
(670) 2019/10/08(Tue) 00時半頃
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/* あっ、自動更新に変わったー! お疲れちゃんです! 大事な村建て作業も忘れずちゃんとしてる! さすがももてんさん!!
(-166) 2019/10/08(Tue) 00時半頃
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/* >>670 最下段のあたりぞくぞくするくらい好き
そんでチップが並ぶと、さあ 見つめ合ってるようにも背けてるようにも見えるの いいでしょう?
(-167) 2019/10/08(Tue) 00時半頃
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/* >>670の表現めっちゃかっこよくて素敵だ!
(-168) 2019/10/08(Tue) 00時半頃
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("I am you, and you are me.")
(671) 2019/10/08(Tue) 01時頃
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("......Yes, Mom.")
(672) 2019/10/08(Tue) 01時頃
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―― 出会いから13年後 ――
[やさしい微睡の中で、 確かにあたしは女の人の影を見た。
小鳥のさえずりで目を覚ます。 ふぁ〜あとベッドの上で大きく伸びをして、 あたしは目覚まし時計に手を伸ばした。
パパのベッドでいっしょに眠るのをやめてから もう何年の月日が経っただろう。
あたしはもう19歳の女子大生で、 立派な大人に成長していた]
(673) 2019/10/08(Tue) 01時頃
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[目覚まし時計の時間を見て、 あたしは思わず目を大きく見開く]
きゃーーーーー!!!! うそ、うそうそうそ!!!
[慌ててベッドから飛び起きて、 自分の部屋から駆け出した。
どんなに寝坊したとしても 毎日の日課を欠かさないあたしは、 ママの写真立てに向かってにっこりと微笑むと]
(674) 2019/10/08(Tue) 01時頃
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おはよう、ママ。
[写真の中の女性に、いつも通りに朝の挨拶をした。
それから手早く洗顔を済ませ、ドレッサーに向き合う。 化粧水と乳液をして、化粧下地を入念に塗り込む。 そばかすを気合いとファンデーションで消し去った後、 真っ赤なルージュを唇に引いた]
よし、完璧じゃん。
[鏡に映ったのは 写真立ての中のママそっくりな、あたしの姿だ]
(675) 2019/10/08(Tue) 01時頃
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[艶やかな亜麻色の髪。紅茶色の瞳。 淡い薔薇色に染まった頬。
おしとやかさはすこうし足りないかもしれないけど、 お化粧もママのを真似てるんだ。
……ね。母娘だから、似てるのは当然でしょ。
そうして、壁に掛かった時計を見遣って]
やばいやばいやばい。のんびりしてる暇ない!
[1階のキッチンへと駆け下りた]
(676) 2019/10/08(Tue) 01時頃
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ねえ、パパ! どうして起こしてくれなかったの!
[きっともう朝食を先にとり始めているパパに、 精一杯の抗議をしてやるんだ]
大学に遅刻したら単位落としちゃうじゃん!
[何度起こされても起きない私の性分は棚に上げて、 あたしはぷりぷりとトーストに齧りついた]
(677) 2019/10/08(Tue) 01時頃
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……ん、おいし。
[パパの作る朝食は世界で1番だから、 数秒前までぷりぷりしていたことも忘れて あたしは自然と頬を緩ませてしまうんだ。
あたしが朝食に作る 砂糖たっぷりのスクランブルエッグを パパはいつも「おいしい」って褒めてくれるんだけど。
なぜか我が家の朝食当番は、相変わらずパパのままだ]
(678) 2019/10/08(Tue) 01時頃
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[春からあたしは晴れて大学生になって、 パパの生徒になった。
親子だけど、先生と生徒。
あたしはママと同じ道を進んでいる。 自ら望んで。パパといっしょにいるために。
だってあたしたちは家族だから、 いつでもいっしょにいるのは当然のことなんだ]**
(679) 2019/10/08(Tue) 01時頃
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せっかちで結構だね ……飴じゃない、っての
[こういう意味で言ったんじゃないし。 反駁の言葉を浅く吐き出した。
彼女の口腔内を指でかき回してやったらどうなるんだろう。
歯を立てられるたびに疼く皮膚感覚 体は貴方の牙の形をとうに知っている]
(-169) 2019/10/08(Tue) 01時頃
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[女の双眸は仮面の下 その視線を受け止めている気配がする。
極光のように転変する夜の色の眼差しを知っているから 覆い隠されているものを勝手に脳が想像した]
はやく、
[声がザラと掠れた。 白い牙の前へ、指を捧げたまま]
(-170) 2019/10/08(Tue) 01時頃
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