278 冷たい校舎村8
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[ いい加減な作り方された人間ばっかり。]
(596) 2020/06/19(Fri) 11時半頃
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……なあ、ユキ。 怖いよな。しんどいな。 俺は、聞いてて、 おまえはなんも悪くねえなって、 そりゃおかしいよ、おかしいけど、 びっくりするくらい非がなくて、 ……そういう理不尽さに、腹が立つけど、 ……だから、なんなんだろうな。 おまえ自身はどう思うんだろうな。
(597) 2020/06/19(Fri) 11時半頃
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[ だって、泣いてても笑ってても、 どんな言葉を重ねたって、 起こった事実は変わらないし、 流れる血を入れ替えられるわけでもない。
礼一郎は自分が今後、 どう生きるべきなのかもわからないし、 正しい分岐点はもうずっと背後にある気がする。
結局こうして言葉を重ねるのは、 礼一郎の気持ちの問題、でしかなくて、 それって一番不得意なやつなんだけど。]
(598) 2020/06/19(Fri) 11時半頃
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……俺はさ、 おまえ自身が辛くても、 いなくなられんの、いやだ。
ああもうダメだなって思ったら、 蹴り飛ばしてでも連れ戻してやるから、 ……俺がちゃんと見てるから、
もうちょっとだけギリギリ限界まで、 生きてらんねえかな、なあユキ。
(599) 2020/06/19(Fri) 11時半頃
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[ 連れ戻してくる場所はちゃんと、 他のみんなもいるような、笑える場所を選ぶから。
ダメかなあって、礼一郎は、 乱暴な手つきとは裏腹に、落ち着いて言った。 他人にしか向けられない、穏やかな声だ。 嘘じゃないからできる、真面目な顔をしていた。
なあ、おまえなら分かるだろって思う。 簡単に言ってしまえば、ほんと単純な話。 礼一郎は辰美に生きていてほしい。理由。]
(600) 2020/06/19(Fri) 11時半頃
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……俺だって、おまえのこと、 本当に大事な友達だって思ってんだよ。 [ だから、死ぬんじゃねえって、 理屈も道理も通らない理不尽を吐いて、 礼一郎はほんのかすかに笑った。**]
(601) 2020/06/19(Fri) 11時半頃
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/* ふりふりのあれの返事が単体だとすごい素っ気なくなりそうで、保留にしてあったんだけど、愛宮夜不在だもんな。という。 レイとの回想も単体より会ったときに拾う、と思いすれ違い続けて3dにいる。
(-62) 2020/06/19(Fri) 11時半頃
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/* がんばれがんばれといっちーたつみんを応援しつつ、今日はろるいっぱいかけたらいいなぁてしてる。昨日は寝てましたね。
(-63) 2020/06/19(Fri) 12時半頃
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――現在/購買――
[追いついてくればいいと思ってた。
背も、手も。
けれどもそんなことはありえなかったから 今辰美は、強引に阿東礼一郎の襟首を掴んでいる。]
(602) 2020/06/19(Fri) 13時半頃
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知ってるよ。>>585 そっから先行くなって言ってんだよ。
思うだけなら自由だから お前が平気って思う事だって自由だから ……でもそっから先はダメ
[だって辰美は傲慢と言われようが 礼一郎を引き留めていたかった。
礼一郎がひょいとその先に行くかも。 なんてきっと普通の人なら考えもしないが 辰美は兄を殺しかけているので少し、怖い。]
(603) 2020/06/19(Fri) 13時半頃
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[なんで。の所在を考えても誰も責任は取らなくて 結局自分のせいになるんだから、世の中って不公平だ。]
(604) 2020/06/19(Fri) 13時半頃
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[そうして礼一郎を引き留めていた腕が落ちる。 ……泣いてる、と辰美は礼一郎に思うけれど それに言及する余裕は、やっぱりなかった。
いつもだったら茶化すくらいするのに 今の辰美は情けないばかりだ。>>587]
(605) 2020/06/19(Fri) 13時半頃
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[吐き出す、という行為が初めてだ。 昔は感情の整理がつかなくて たどたどしい言葉を叫びながら泣くだけだった。
だからやっぱり話しはじめてから 降り積もる恐怖に耐えかねてしゃがむまでの間 辰美はずっと恐ろしかった。 伝わるのかとか。 お前気が狂ってるよ、って言われるかも。とか。
色々考えて、ちょっとだけ、 さっきの礼一郎の気持ちが分かったような気もする。 ……少しだけだ。]
(606) 2020/06/19(Fri) 13時半頃
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[何を考えてたかって? ……見ないふりして生きてたよ。 少しずつ迫るリミットから逃れたくて 目の前しか見ていなかった。]
(607) 2020/06/19(Fri) 13時半頃
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っ、……、ぐ……んん、 なん、だよ
[静かに聞いてくれていた礼一郎の手が伸びる。 外界から自分を守るように頭を抱えた腕を引きはがされて、 それでも嫌だと顔をあげずにいれば髪を掴まれた。
……何年ぶりだ、と辰美は思う。 思いながら涙の膜に礼一郎を映した。 ぼやけて、流れて、 ――目の前の阿東礼一郎は怒った顔をしていた。]
(608) 2020/06/19(Fri) 13時半頃
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[笑えねえ、と礼一郎は言う。 そうだよ、笑えねえんだよ。
辰美が兄に言えなかった言葉が 礼一郎の唇から出てくるので、
兄貴にそれ言ってやれてたら何か違ったかな。とか 何で許してくれるんだろ。とか そんなことばかり、頭の中で震えている。]
[ほんの少しだけ手の力が緩む。]
…………俺は。
[言葉を止める。]
(609) 2020/06/19(Fri) 13時半頃
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[静かに与えられる言葉を、 まっすぐ礼一郎を見て聞いていた。>>600
見させられていた、という方が近しいのだけれど 途中から辰美は視線をそらすことを忘れた。]
(610) 2020/06/19(Fri) 13時半頃
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[うん、俺もな、 お前がおかしな道にいくのはやだよ。 だから言った以上覚悟しとけよ。
……そういう負けん気の強い言葉は、 今は出られそうになかった。>>599
笑えねえ。礼一郎はそういったくせに 最後にちゃんと少しだけ笑ってくれたから やっと辰美は「大丈夫」だと思える。>>601
理不尽な理由で生まれてきたんだから、 理不尽な理由で生きるくらいがちょうどいい。]
[……礼一郎のかすかな微笑みが滲む。]
(611) 2020/06/19(Fri) 14時頃
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……俺、も、お前のこと、 大事だよ
しにてえとか、おもいたく、ねー……よ
でも、でも、……でも!
[衝動が口をついた。 あふれだせば涙は止まらなかった。 みっともない、と思うのに、 ただそこにいてほしくて礼一郎の肩を掴んだ。 そこから先はずっと泣いていたから、 ただしく礼一郎の顔が見れていたかは分からない。]
(612) 2020/06/19(Fri) 14時頃
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こえぇよ、 あいつのいる家にかえんのも、 継ぐのも、やだよ、こええよ 狂いたくねえよ 鏡見るたびあいつ思い出して嫌だよ 俺の知ってるやつが 知らねえうちにおかしくなってんのも無理 お前も含まれてんだよ分かってるか 分かってて「見てる」って言ってくれてんのかよ
……俺は、
(613) 2020/06/19(Fri) 14時頃
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[無様だな。と辰美は自分に思う。 まとまらない言葉を投げつけて、まるでガキだ。 消え入りそうな声でつぶやく。]
……わか、っ、てるよ お前の言ったこと、わかってるよ。
お前が俺に生きろって言うんだから、 いきてるよ。しなねえ、よ。 だからお前もちゃんとしてろよ
[ただ、もう少しだけ泣かせてほしい。
そう明言することはなかったが、 辰美はそう言い切って、肩を震わせ、泣いた。]
(614) 2020/06/19(Fri) 14時頃
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[そういえば、こんなに泣いたのは何年ぶりだっけ。 ………………ああ、俺は本当にいつも、]
(615) 2020/06/19(Fri) 14時頃
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………… 内緒にしといて、まじで
[そうして涙も涸れる頃に、 からからに乾いて、少しガラガラになった声で 辰美は居心地が悪そうにそういった。
羞恥心って最後にやってくるんですってね。 色々と自分の無様な姿を自覚してしまったので 辰美は真っ赤になりそうな顔を強引にハンカチで拭った。]
(616) 2020/06/19(Fri) 14時頃
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…………聞いてくれてありがとよ、礼一郎。
[泣いても喚いても何も変わりはしないけれど 確かに、泣いたことで恐れは軽くなっていて だから辰美は、立ち上がって まずそれを礼一郎に伝えようとして
辰美幸俊はそれに気づかなかったが―― 本当に久しぶりに、口角をあげて微笑んだ。]**
(617) 2020/06/19(Fri) 14時頃
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/* 全力なのでは 全力です
(-64) 2020/06/19(Fri) 14時頃
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傷つくみんながすき。 悩むみんながすき。 苦しむみんながすき。 そうして 楽しむみんながすき。
(618) 2020/06/19(Fri) 14時半頃
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あたしが真似しているなにもかもを、 自分の手で、どういうかたちであれ、 持っているみんなが、すき、だよ。
(619) 2020/06/19(Fri) 14時半頃
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文化祭楽しかったね、ほんとう。 きらきらしてた、だいすきだった。 舞台に齧り付いたの、まだずっと覚えてる。
(620) 2020/06/19(Fri) 14時半頃
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みんなが うつくしかった。
(621) 2020/06/19(Fri) 14時半頃
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しんどいな。
(622) 2020/06/19(Fri) 14時半頃
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