158 Anotherday for "wolves"
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/*愛だナァ……(そそり立った青い塔を見上げて
あたしもそのくらいの、サイラスに書きたいなぁ。
(-227) 2015/05/18(Mon) 18時半頃
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あいにく、アタシは荒くれ者だからね。 …… まあ、でも。
[濡れ羽色へ手を沈め、 引っ掛かる、ぼさぼさの髪を思い出したように。 数日前、言われた身形の指摘がふっと浮かぶ。
他はどうしようも無いけれど。 髪くらいは、 と、手でがし、と梳きながら。]
どんなのでも売られた喧嘩は買うけどな、 売られなきゃ吹っかけはしないさあ。
…べっつに、やりあいたい訳じゃあないよ。 ただ、負かした面を見てやりたいって、 そう思っただけさあ。
( そういえば、)
(253) 2015/05/18(Mon) 19時頃
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[普段は野良猫だとか。
呼ばれた名を、呼ばれた気がするけれど。 …… やっぱり、気紛れかねえ。
澄んだ青空には、濁った雲はひとつもない。 こーんな。晴れ晴れした天気でも、
心を変えて、雨でも降らないだろうな。]
(254) 2015/05/18(Mon) 19時頃
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なんとでも言えばいいなよ。 あいにく人様みたいに頭よりも 拳を振るう方が、獣は得意だからな。
[ひとのこころは持つけれど。 気にいらないことばは、噛みつくくらいで丁度いい。 ひとおおかみの、半端さをしめすよに。
――― けだものめいても、いいじゃあないか。]
(-228) 2015/05/18(Mon) 19時頃
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ええ? … 心外だ。 アンタのこと、結構好きだったんだけどな。 … もっとも、今嫌いになってきたけけどさ。
( ――― 弄り甲斐のある、おもちゃとしてね )
[あえて、紛らわしいことばをふわり浮かべて。 『人は、見かけにはよらない』。 そんな言葉を体言するよに、 躍る火の粉よりももっと、激しく。
――― 爆ぜるよう、 命を燃やし続ける星は 焦がれる程に つよい つよい 熱を、持つ。]
(-229) 2015/05/18(Mon) 19時頃
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…… 違和感?
[ きょと。
唐突に発せられたことばに、 外套の中のガーネットが熱を帯びた、よな。 そんな気はしたけれど、
ただ 見開きは純粋に、 乖離する自分の存在を、奥へおしのけた。]
…… 『ルール』を破るやつと、 おんなじ位置に下がる気はないけれど、 戦場で、ひとを殺した数は覚えきれてない アタシなんかは、結局 同じなのかもねえ。
…… でもさあ、出来るだけ違えたくないし、 たぶん 今ここに在る、『ぼく』のこの姿が。
(-230) 2015/05/18(Mon) 19時頃
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( 醜い 闇の炎に身を焦がす姿が。)
―― 違和と言われたって、 平和ボケを抜けた、ほんとの姿だって。 … うすうす、そう思うよ。
[ けれど 泡沫のように浮かんで消える。 一冊に綴られるなかの、空白の頁は。
その 自分自身への『違和』は。 考えたくもないけれど、 …… ―― そこを問われれば、
きっと否定できない。 そして、 気付けば。
自分自身でも疑わってしまわないか、 ああ とっても、 ( 怖い )。 ]
(-231) 2015/05/18(Mon) 19時頃
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[ だから、見ないフリをしたまま、 ぱたぱた 尻尾を風に切る、黒犬を眺める。
叶うならば、わらうよな犬を。 そっと 撫でてやろうか。 ]
[ 挑発するよな口振りに、目尻をあげる。 ]
…… ‟それ”って、何さ? 遠慮せずにいくらでも呼んでくれていいのに。
[ そう、恥ずかしがらずにさあ。
―― くすくす、という音はないけれど、 小鳥の囀りが 代わりに、わらってくれた。]
(-232) 2015/05/18(Mon) 19時頃
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[ 触れた、指の。 誰でもない、その掌の感触。 驚きに見開いた目は、 徐々に 細まっていく。
…… だって、本当に今日。
――― … 気味が悪いくらい。 企んでるのか、悪いものでも食べたのかい。
[ それなりに酷いことを口走りながら、 蒼は 逸れて、 まだ形成不利なままで言うのは、 癪だけれど でも、 ]
[ たまには、 素直に。 ]
…… けどね、 …… ありがとう。
[ 消え入る透の声で、空に融かした。 ]
(-233) 2015/05/18(Mon) 19時頃
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おっかしいなあ、 こないだ ぶあっつい辞書で 引いたばっかりだったんだけどねえ、
間違ってたのかねえ、アレ。
[>>228調べてみろ、なんてのたまわれれば。 唇に人差し指を ちょん、っと当てて。
わざとらしく、都合のいいことばかり書かれた あたまのなかの辞書を、開いてみせるポーズ。]
…… それは残念。 ―― 心はいつだって、少年なんだけどなあ
[きっぱり断れれば、ああ 残念。 大仰に肩を竦めて、軽口をひとつ。 止まった時計の盤は、強ち間違っても居ないけど。]
(255) 2015/05/18(Mon) 19時頃
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…… じゃあ、 そういう事に『しといて』やるよ。
もの覚えは、おもしろくないことには。 そんなに、宜しくないからねえ、
[きっと、こんな絵画があるならば。
不吉と、不幸を集めたような、 黒絵具で塗り固めた、一面の漆黒か。 はたまた タロットの13番目か。] …… スティにも、 ボケてるって言われたくらいには。お墨付きだよ。
[呵、 普段 意地悪してる分、弱いときくらい、 ( 下に敷かれれば、手を噛むが ) 彼の言い分に付き合ってあげても悪くない。]
(256) 2015/05/18(Mon) 19時半頃
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…… そう、『仕方なく』ね。
[柔らかな。
―― 青白磁の染め色が、 繰り返しを ふんわり、包んで。 まぶたの奥に、それを持ち帰る。]
…… っくく、
そりゃあそうだよ。
アンタ『たち』よりも ずぅーっと アタシはこころやさしいからなあ!
[へん、と 煽り文句は、その辺りで自嘲を施して。 ついでに鴉も一緒くたに貶してやった。]
(257) 2015/05/18(Mon) 19時半頃
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[>>232遺品でもなんでもない。と。 言われれば、そう。と。
… なあんとなく、ふたりの口振りから そんな気はしたけれど、 ……。
顔を、伏せる。 ]
―― ま、 ね。
[外套の上から、『お守り』を、握る。 傭兵仲間から、聞いたことがある。 赤い 赤い 柘榴石は、兵士たちのおまもり。
…… 話半分で、そん時ゃ聞いていたけどな。 手元にある そんな石は。
どんな想いで どんな経緯で、 アタシがもっていたのか、空虚のまま。]
(258) 2015/05/18(Mon) 19時半頃
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[見るのが、辛かった。
億が一にも、そんなことはない。 ないと、思うけれど。
―― …… 犯人を許すまいと意気込む奥で。 微粒子の可能性が、 疑念が。
渦巻く泥沼に 自らの炎に。 紅蓮の石に揺蕩う赤炎に足を掴まれそうで。]
[そうして。 別のものに頼ろうしたけれど、 …… 分かってたはなしに、銀に、手を引く。
儚いひとひら、
散りかけた青い花弁は、 >>205聞き捨てならないことばに ぴたり。 落ちることを、踏みとどまった。]
(259) 2015/05/18(Mon) 20時頃
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…… あん? 誰が、仔犬だって。 その眼帯の掛かってない目も 節穴なのかい、鴉はよ。
[ じろり。 ]
[犬歯をちらつかせるように、 ジョーに向けていたむくれとはまた違う。
天敵に対するよに。 薄らわらいに紛れさせながらも 鋭利を向けることを、忘れない。]
――― … 懐く、なんてさあ、
[ ちいさく漏れた、その先は。 赤毛の鴉にだけ聞こえるような、
…… 水のさざめき。]
(260) 2015/05/18(Mon) 20時頃
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…… もう、
誰かに新しく懐こうなんざ 思わないさ。 …… どーせ、皆消えてっちまうんだからな。
[ それは、諦観のような。 あきらめ、のような。
新しい飼い主を探すよな口振りのなかで、 本当はもう求めようなんて、
…… 一切思っていなかった。]
[ ふ 、と、 その葡萄酒のような赤を見上げようとして、 懐から 銀色がちろり、
蛇が舌出すように、覗いた。]
(-235) 2015/05/18(Mon) 20時頃
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/*アルてんてーの出力の落ちなさっぷりにも頭が下がるマジ
(-234) 2015/05/18(Mon) 20時頃
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― まどろみの中 ―
[ うつら、たゆたう意識。 ] [ 誰かが咽び泣く声が聞こえた。]
( マーゴット。 そうやってすぐに泣くんじゃない。 )
( ……マーゴット。 )
[暗闇の中、白い手首をぎゅうと握って、 抑えようとして、>>+4 その幻影は男の手をすりぬける。]
[――そうして、響き渡る泣き声に耳を塞いだ。]
(+81) 2015/05/18(Mon) 20時頃
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[ それはラディスラヴァの嗚咽に聞こえた。 それはメアリーの「やめて」という声に聞こえた。 それはグレッグの「叔父さん」という声に聞こえた。 それはサイラスの萎れた声に聞こえた。 それは「ヨハネス」の血を吐くような叫びに聞こえた]
(泡を吹かせるのは此方のほうだったが) (置いて逝く方も悔しい事を、君は知らない。)
[ そしてまた、それはあの日背を向けた友>>0:456の 声無き泣き声のように、聞こえた。]
(+82) 2015/05/18(Mon) 20時頃
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( ……キャサリン。) (僕は、どうすればよかったんだろうか)
[彼の涙を拭うものは。 ただ。妻のたおやかな白い指先であるべきだった。
――奪ったのは自分だ。医者の顔をして 何一つ守れはしないこの自分だ。]
(……泣いているのは、誰ですか。) ( 心の痛みに効く薬はありませんか。)
[噫、患者が沢山いるのに、 男はそれを救う術を 一つも持っていなかった。]
( 必要なのはきっと誰かの温もりで そしてそれを与えるのは、 自分の役目では ない。 )
(+83) 2015/05/18(Mon) 20時頃
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[知っている。よく知っていた。 ならば、どうすればいいかわからなかった。
だからこそ、あの時。>>2:358>>2:360 そして彼に「誘われ」た時。
男は、優しさと反対の道を行った。 あの家族から更に父を奪う事になると知りながら 大義名分をたて、信じた道を進む事にした。 話し合うこともあるいは出来ただろうに。 うらまれることなど重々承知だった。]
(+84) 2015/05/18(Mon) 20時頃
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[――……「村医者」を罰すならば、 一番最後につるし上げればよかったのだ。 すべての罪を押し着せて、 「疑いあいを唆した、こいつこそが大罪人だ」と そう云って処罰してしまえばよかったのだ。 それを予感し、受ける覚悟すらあった。]
( ……残念だったね……。)
[それとも、「裏切りもの」たちは (それが男の予想する彼らだったならば) あの火刑で少しは、溜飲が下がったのだろうか。
そうならばいいなと思う。 きっと、生きる限りそうではないんだろうなとも思う。
罪は人の心にすまうもの。 けして、逃れられはしないものだから。]
(+85) 2015/05/18(Mon) 20時頃
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[ 夢の中に彼の背を見た。 無邪気に声をかけていた時は最早遠く 降り注ぐ雨の中立つ彼の姿は 一層、孤独なように思えた。 ]
( ……ルパート。 )
( ………………、僕は)
[ 聞き覚えのある足音が聞こえた。 ]
(+86) 2015/05/18(Mon) 20時頃
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[ 一人の男として妻の死を嘆き哀しむ一方で 一人の父として家族を支えなければならない
そんな彼は、もしかしたら、 もう、疲れてしまっていたのかもしれない。
心から愛を捧げた相手が死んでも尚 毅然と独り、立ち続けることに。
……僅かな血の馨と、静かな誘いを思い出して ふと、そんな事を思った。 ]
(-236) 2015/05/18(Mon) 20時頃
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― 現実へ ―
[目を開ける。 顔も体も、依然として真っ黒な影のまま。
( ……足音。)
視界の端に、蒲公英が揺れていた。 白い綿毛が風にそよいでは、
( ……噫、聞きなれた、足音だ。)
一つ、また一つと飛んでいく。]
タンポポの綿毛を一息に吹き飛ばす。 ――種が残らなければ、恋が叶うんだと。
昔、よく遊んだ人間の子が言ってたよ。
(+87) 2015/05/18(Mon) 20時頃
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[彼女はとうの昔に亡くなったが。]
[影は前を向いたままそういうと、 ずるりと立ち上がり、
彷徨う幽霊の目の前に立った。>>+80 自分が抉った首の惨状がそのままなのを見ては、 虚勢の様な笑顔を浮かべる。 全て黒く塗り潰された顔では伝わりはしないが]
…………やあ、ルパート。
[そう、静かに元友人の名を呼んだ。*]
(+88) 2015/05/18(Mon) 20時頃
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…… はっ、
なあに、アタシは飼い主が死んだときの方が 良い顔でも、してるって?
余計なお世話だな。
[ 恐らく、鴉が意味しているのとは違う 『勘違い』に、皺寄せて。
自嘲に 身を沈める。 炎が、 かるく足許を撫でる気がしながら それには触れさせぬよう、 顎をすこしあげる。]
…… で、なあに、それ。
(-237) 2015/05/18(Mon) 20時頃
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[きらり、 よく磨かれた、 破邪の剣のごとき 銀の刀身。
そこに映る鏡写しの (ぼく) は、 ちょっと情けない顔を晒すなか。
その奥に 見守る (あたし) を ( …… ねえさん、 )
幻視(み)たように、見開いたけれど。 きっと 気のせいだろう。
すこしずつ、仄暗い焔がめだまのしたに隠れた 天使の蒼は、細まってゆく。]
(-238) 2015/05/18(Mon) 20時半頃
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/* ベネットの8人兄弟が七匹のこやぎ由来なら ベネット家の末っ子のこの村での立ち位置も 面白いことになっているんじゃないかと 勝手に妄想が捗っております。
(-239) 2015/05/18(Mon) 20時半頃
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―教会にて―
俺とドナルド、なあ。 多分俺とサイラスぐらいは繋がっているんじゃないか?
お前らどっちも、俺は信じてるからな。
[個人的に言えばグレッグもだけど、 今は庇える感じではない。]
それに、メアリーとグレッグが繋がっているのなら こんな馬鹿なことをグレッグが許さない気もするんだ。
[かといって、他に誰がメアリーと繋がるのか 一人を除いて検討もつかないのだけど。*]
(261) 2015/05/18(Mon) 20時半頃
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