41 アンデッドスクール・リローデッド
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私は、会長も、その男も信用していない
ローズマリーを信用する理由は…――― そうだな、私達は、お互いの事を誰よりも知っている 随分昔から、親交があってな 少なくとも「アンデット」なる者でない事だけは知っている 彼女はただの、女生徒だ
だから、彼女が例えば、意思のあるゾンビとなっていても いずれそれを元に戻す手段があるなら、問題ない 私は、彼女を守り、生かす
そして、その男の言葉が正しいかどうか それを知る為に、今から試しに行くんだ
[広間を出る前、ベネットにはそう答えたはずだ]
(142) 2011/12/06(Tue) 00時半頃
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ああ、そうだ、あれを塗る もし私がゾンビ化したら、それで私を斬ってくれ 麻痺した所を、拘束してくれればいい そして、アンデットなる者を倒して、治療してもらおう
ロゼットがそうなっても、同じ事をする 君と、日常に戻る為なら、私はなんだってする
[震える彼女を抱き寄せようと、手を伸ばしながら]
ああ、人間は怖い 誰も信用してはいけない、少なくとも今は ゾンビ化したら、助けられるかもしれないけれど 人に殺されたら、助けられない
…――――
ロゼット、君がいない日常なんて、私は要らないんだ
(=15) 2011/12/06(Tue) 00時半頃
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ああ、ちょっとだけでもいい 怖い事させて、ごめんな
[まぁ、私も簡単にゾンビになるつもりはない けれど、絶対安全という保障も、ないわけで 人を守る力があるわけでもないし
飛び込んできた彼女を、受け止めて 彼女の瞳を、じっと見つめる]
二人だけで、いよう ずっとってわけには、いかないけれど 出来るだけ、二人だけの時間を作ろう
[もっと早く、と言う彼女 もっと早く、彼女に会えていたら、何か変わったろうか こうなる前に会えていたら、そう、二人でデートにも行けたのに]
そうだね、もっと早く出会いたかった
(=17) 2011/12/06(Tue) 01時頃
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でも、困ったな このまま二人でいると、私の理性が最初に飛びそうだ
[こんな状態で、不謹慎極まりないけど このままでは、私の方が危険だ、主に性的に わ、私だって、健全な男子学生なんだよっ]
(=18) 2011/12/06(Tue) 01時頃
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二人の馴れ初めは、ゾンビ溢れる学校の校舎ですって 結婚式で、スピーチされたら面白いな?
[背伸びをした、彼女の唇を受けいれて 頬に、小さく残る、唇の形をした温もり 今この瞬間の為に、私は生きていたのかもしれないな]
一緒に寝るって、うん、それは、そうだけど…――― 私も、一応男の子だから、な?
[だから、我慢しようにも、限界はあるんだ 彼女に唇を重ねようと、顔を寄せながら]
何をされても、知らないぞ
(=21) 2011/12/06(Tue) 01時頃
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ゾンビにライスシャワー投げられるんだな 面白い結婚式になりそうだ?
[彼女が笑っていてくれる、それだけで私は嬉しい 非日常にあって、それでも私が正常でいられる だから、身を捩る彼女には、少し照れたように笑って]
そうだな、女の子だもんな 知ってるよな…――――
[私の方が、何も知らないような気が、しないでもなかった 今から勉強しようにも、教材がないしなぁ]
ああ、優しくするよ 心に、体に、お互いを刻んでおきたいって、想うから
[始めて、女性と触れあわせた唇 なんだか、不思議な味がして 離してみれば、名残惜しさだけが心に残った 近寄れば近寄るほど、もっともっとと思うのは、人の性か]
(=23) 2011/12/06(Tue) 01時半頃
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じゃ、後から教えて貰おうか? 私は、そういうの、あまり知らないんだ
[知ったかぶり、と言うか、強がりだと言うのはわかっている 彼女は、そう言った知識には、妙に疎い だから、私が強がったり、知ったかぶりしなければいいんだ 彼女が幾分か、ギブアップしやすくなるように]
ん…――――
私も恥ずかしい こう言うのは、言葉にするものじゃないな
[でも、部屋に帰っていきなり押し倒したんじゃ、ただの獣だ こう言うのは、段階を踏まないと、な…―――]
(=25) 2011/12/06(Tue) 02時頃
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何回だって、しよう? 我慢する事なんて、ないんだ
[いつ、何があるかわからない今 むしろ焦るくらいでいい、明日は二人でいられるかわからない だけど、焦ってそうなってしまった先には、何もないから]
こんな状況じゃ、ムードはないけれど いっぱいしよう、飽きるほど
[そう言って、また唇を落とした 暫くしたら、ゾンビの血を取りに行こう だけどそれは、彼女を存分に感じてからでいい…――――]
(=26) 2011/12/06(Tue) 02時頃
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ん…――――
行くか、ロゼット
[幸せそうに微笑む彼女 彼女は、私が守らなければ 今、皆武器を所持している そんな中に、彼女を放っておく事なんて出来やしない]
…――――
[彼女に近寄る者は、斬り捨てよう アンデットだろうと、人間だろうと、私には関係ない]
(163) 2011/12/06(Tue) 02時頃
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―― 何処か ――
[暫く、私とロゼットは部屋で休憩をした 私も、彼女も、狂気の恐怖を感じたからだ あの雰囲気は、異常だ
あの広間の会話 あれで、人を殺す事が正当化されてしまった ただ疑うだけでなく、疑わしい者を殺す理由が出来てしまった
これは、危険な状態だ これからは、他の人がいるから安全、ではない 誰もかれも、自分以外は皆死んで良い、と思うようになる これからは、他人に近寄る事すら出来ない だから…――――]
これで、良いはずだ
[あの男子生徒の言っていた物を手に入れる事は、簡単だった 何処にでも、あるような物であったからだ]
(165) 2011/12/06(Tue) 02時半頃
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[後は、これでテストをしてみるだけ これを塗った刀で斬れば、ゾンビは麻痺すると言う事であった もっとも、正常な人間にこれを塗った刃で傷を付けると…―――
まぁ、それはそれで構わない 解決法も、存在するのだから]
後で、試してみような
[ロゼットとは、離れないと約束をした だから、何かどうしようもない事情がない限り 私は、彼女から離れる事がない]
(166) 2011/12/06(Tue) 02時半頃
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―― そして、掃除した客間へ ――
[探し物を入手した後、先ほど掃除した客間に戻って来た 私達は、生き残らねばならない]
ロゼット、少し休め
[客間に戻ると、私はまず入り口を塞ぐ事にした 衣装入れを引きずって、入口を塞いで 本棚を移動させて、窓をふさいだ
ベットは一つしかないが、交代で使えばいいだろう 外に出る時は、自分達で家具を動かせばいい いきなり押しいられる事の方が、今は危険だ
私は野太刀を降ろして、椅子に腰を降ろした これから、どうするべきであるのか 思案しなければならない]
(167) 2011/12/06(Tue) 02時半頃
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―― 客間 ――
[重ねられた、年上の、しかし心は幼き少女の手 本当の彼女を知る者は、今はもう私だけになってしまった 本当の私、こうやって心の中で思って、語っている私 そんな私を知る者も、今は彼女しかいなくなってしまった 笑ってくれるのは、もう彼女しかいなくなってしまった]
おやすみ、ロゼット
[彼女が誰かと入れ替わったなら、私にはそれがわかる 私が誰かと入れ替わったなら、彼女にはそれがわかる その程度に、お互いを包み隠さず語り、信じあう者同士 これを、他人に説明しようなど、無理な話だ 私達の携帯が通じる事だって、運命的な何かがあるのかもしれないし、それを信じたい気持ちも存在する]
(187) 2011/12/06(Tue) 14時半頃
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[もし引っ張られたなら、私はそのまま彼女に任せて 隣に、横たわる事になるだろう]
(=30) 2011/12/06(Tue) 14時半頃
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[私は彼女の過去を知り、二度と一人にはしないと誓った 置いてはいかないと、心に決めた だからこうして傍にいるし、こうして彼女を守るのだ 他の誰を信じなくなっても、彼女だけは信じられるのだ]
…――――
[私も彼女も、生き残る為に その為には、アンデットを狩らなくてはならない ゾンビの弱点だと言う薬品が、アンデットに効く可能性は五分五分だと言うが、それでも対策が無いよりはマシだ これで、例の効果が出ればゾンビ、もしくはアンデット 別の効果が出れば、それは人間 それでも、判断する事が出来るはずなのだ]
…――――
[私は、出来る事をしよう]
(188) 2011/12/06(Tue) 15時頃
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…――――
[彼女の顔を、じっと見ていると、やはり胸が高鳴る こんな時に、何を考えているんだと、いつも思うけれど こう言う時だからこそか、と思う私もどこかにいる 人は命の危機を感じた時、種の保存の意識が強く働くらしい 私のこの感情も、そう言った物の一つなのかもしれない 彼女が好きなのは、メル友時代からだけれど 彼女を抱きたいとか、キスしたいとかって感情は、どうだろう だがそれも、考えた所で理解できない事である]
大好きだよ、ロゼット
[これだけは、間違った感情ではないと思える事 だから、それだけしか、口には出来なかった]
(=31) 2011/12/06(Tue) 15時頃
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ん…――――?
[ドアが、がちゃがちゃと、音をさせている 誰か、中に入ろうとしているのだろうか ゆっくりと起き上がり、野太刀を拾い上げた ロゼットはまだ寝ているのだろうか、起きているだろうか わからないが、私はドアの方に近寄った]
誰だ…――――
[そう、声をかけてみる 気のせいなら返事はないだろうし]
(199) 2011/12/06(Tue) 17時頃
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コーネリア・・・か 何をしているって、何時だと思っている 人間、睡眠をとらないというわけにはいかんのだ
[誰も信じない、と決めたばかりであるのに 後輩の、頼りない声を聞くと心が揺れる辺り 私は、きっと駄目なのだろう 非常とか、非道とか、そう言った感情は私には持てない ドアを開けてやろう、と思う心を抑えて 刀に手をかけたまま、答える]
話は、聞いたろう 今は、全員が自分だけは生き残ろうと思っている アンデットだの、人間だのは関係ない 機会さえあれば、全員が全員の寝首をかく お前も、眠る時は、誰も中に入れない場所で眠れ
…――――
誰も信じるな、勿論私もだ
(206) 2011/12/06(Tue) 17時半頃
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そんな曖昧な基準を元に、誰を、どうやって殺す アンデットを殺したから、終わると言う保障もない 怪物に襲われなかった人間など、ここにはいやしないよ
だから、選択は二つしかない 誰にも殺されないように守るか 誰もを殺すように攻めるか
私は守る方を選んだが、攻める方を選んだ者もいる ただ、それだけの事だ
[扉越しに、そう告げる私の手が、震えている 私は、いつもそうだ 冷静に考えているような言葉を吐いて、真顔で話す 心の中で思っている事の、半分も言葉にしない 本当なら、ここで彼を殺してしまうべきであるのに 私には、それが出来ないでいる 私はまだ正常なのだ、絶対に信じられる相手がいる分]
(211) 2011/12/06(Tue) 18時頃
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私は、アンデットだろうと、人間だろうと 私に危害を加えない者を、死なせたくはないんだよ
コーネリア、生き残れ 私には、誰かを守る程の力はない だから、貴様は、自分の力で生き残れ 私はどうも、人殺しには向かない人間らしい
[小さな声で、彼に囁いた言葉 それは、壁越しの相手にしか聞こえない程]
それから、私がゾンビになった時は、躊躇い無く殺せ あんな無知で無能な輩になるのは、耐えられないからな
(-163) 2011/12/06(Tue) 18時頃
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大丈夫だ、私は強いからな 強いから、ゾンビにはなかなかならないよ
[アンデットなる者の方が、強いのだろうけれど それはそれだ、例の薬品もあることだし]
お前も、体は休めておけよ? いざと言う時、寝不足で負けましたじゃ笑えないぞ
(-166) 2011/12/06(Tue) 18時頃
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皆生きられるわけではない事は、間違いない
[そう、扉越しに答えて だからこそ、私は生きなければならない 生きて、またあの日常に・・・ 戻れないかもしれないけれど、戻る事を願わなければ そして、日常に戻りたかったら]
攻める者は、疑われないというのか? 自分を殺そうとする者より、守る者の方が怖いか? そうであれば、狂気に飲まれてしまっているのだろう 私は、どうしようもない
人を殺したがる者と、私は夜を過ごせないからな
(218) 2011/12/06(Tue) 18時半頃
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可能性に任せて、人を殺して、本当に終わったとして それでお前は、その先、胸を張って生きられるのか 友人を、大事な人を殺したその手で、何かをつかめるのか
[やはり、全員、信用出来そうに無い あの、コーネリアですら、こうなったのだ 他の者もきっと、自分が生き残る為と言いながら、誰かを殺す そんな中で、私は彼女を守れるだろうか いや、守らねばならないのだ]
疑いを持ったなら、いつでも殺しに来い その時は、遠慮なく戦ってやる
[声が、だんだんと離れていく その声が聞こえなくなるまで、私は刀を構えたまま 聞こえなくなれば、また先ほどの場所に戻る]
(226) 2011/12/06(Tue) 19時頃
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…――――
[そっと、ロゼットの髪を撫でた 彼女の睡眠を、妨げてはならない 私は、彼女の微笑みを、守らなければならないのだから 彼女の夢を、壊してはならない そんな気が、していたけれど]
(=33) 2011/12/06(Tue) 21時頃
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気にするな 睡眠は、大事だからな
[私は、殆ど眠れはしなかった 眠る事が必要だと、わかってはいたけれど 彼女が眠っている時に、眠ってしまうと二人でいる意味がない 次は、私が眠らせてもらおう、と思うくらいだ]
さて、そろそろ行こうか アンデット、探しにいくんだろう?
(258) 2011/12/06(Tue) 21時頃
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平気さ、私はな? ロゼットの寝顔で、十分癒してもらったからな
[軽口のつもりであるけれど、顔が真顔のものだから ちょっと、変な誤解をされたら嫌だな、とか想いつつも]
ああ、試してみよう これが本当に効けば、ゲームクリアも近い
[さて、それを試すには…――――
とりあえず、衣装入れをずらして、外に出られるようにした]
(262) 2011/12/06(Tue) 21時半頃
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足手まといなんかじゃ、ないさ 君がいてくれるから、私は頑張れるし、正常でいられる ロゼットがいなかったら、私はきっと…――――
[既にもう、狂ってしまっていたかもしれない]
(=35) 2011/12/06(Tue) 21時半頃
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