88 めざせリア充村3
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/* ところで今は夜なんですか。 なんかそんへんわかんないから、 時間の描写は一切せずに突き進んでいる!
なんたってこの世界、バーチャル!! なんだってアリだ!!
(-99) 2013/07/02(Tue) 02時半頃
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/* ええと、リッキィが俺無視で赤軍を潰しにかかるなら、 さすがに止めるよな…ってところに キリングへの道ワンチャン。
でも攻撃したら防御もせずに食らってくれそう。 それがPC目線でも予測が出来てしまうから、 ……ううん…どうしたらいいんや。
メタ思考では、 サクッとヤニクのとこ逝かせてあげたい…が…… すまんな…兄ちゃんすごく想定外に弱いんだ……。
(-100) 2013/07/02(Tue) 03時頃
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[日は既に暮れて、黄昏。 薄闇に呑まれる焼け野が原を進み、 自陣営へと戻る途中。
背後からの破裂音に反応するより早く、 中身を失い風に揺らいでいた左袖が 鉛弾に撃ち抜かれてはためいた。
右手を握って、解くと、 そこには眩い電気の塊。
振り向きざまに放ったそれは、 的確にリッキィの手元を狙ったが。さて。
向き直った時、 そこに居るのは、誰だ? 俺の妹か?青の魔法使いか?]
(130) 2013/07/02(Tue) 20時頃
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覚悟決めなきゃ生きらんねぇよ。 [生きて来られなかっただろう。今日まで。
多くを殺して多くを殺され、 失い続ける二年半だった。
名乗りを上げるからには、 彼女はハローシィ王国認定能力者として その言葉を俺に投げているのだろう。
なら、俺達の距離感はこれが正しい。
適切な攻撃射程を意識して、 彼女と向き合う。]
(131) 2013/07/02(Tue) 20時頃
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[覚悟ってのは、重いな。
二人で生きてはやれないし、 二人で死んでもやれない。
風の流れを感じて、 後方に建つ見張り櫓に雷を撃つ。 焼けて崩れる木材が風の刃の動きを阻み 鉄壁の数枚を護ったが、 それでも赤の被害は甚大だ。
左腕を損ねてバランスの取りづらい身で 前方へ駆け込みながら右手を大きく振る。
始まったばかりの夜に光が走り、 風を繰り出す“千枚刃”の周囲へ降り注いだ。 天から落ちるてリッキィを取り囲む細い稲妻の鳥籠は、 彼女の動きを止められただろうか。]
(138) 2013/07/02(Tue) 21時半頃
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嫌だなぁ……絶対に俺、殺される。 母さんに。
[走る途中に落とす呟きは、 風の唸りに掻き消えたかもしれない。
何があっても誰に恨まれても憎まれても、 親友を亡くしても、妹を手に掛けても… それでも生きて、生き延びて、 最期まで足掻こうと決めたのに。
こんな馬鹿げた悲しみの連鎖なんて、 断ち切ってやろうと思ったのに。
覚悟していたはずなのに。]
(144) 2013/07/02(Tue) 22時頃
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[光の籠を一気に狭めてしまえば、 中に閉じ込められた小鳥はすぐに死ぬ。
なのに、強張る右手はその決断を躊躇い、 雷の具現化を持続させるためだけに 能力を放出し続けている。]
リッキィ、
[籠の傍に立ち、 ただ、彼女の名を呼ぶ事しか出来ない。]
(145) 2013/07/02(Tue) 22時頃
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[右腕が痺れる。 籠を持続させるのはもう限界だろう。 逡巡を引き伸ばした末、 息を呑み、唇を引き結んで、 妹を包む籠へと向かい一歩踏み出す。
この鳥籠を解いてやる事は出来ない。 それが、たまらなく悲しかった。
ゆっくりと右手に拳を握ると、 それをきっかけに籠は小さく狭くなり リッキィを強い光と痛みで追い詰めようと。]
リッキィ、
やっぱ俺……お前の兄ちゃんはやめらんねぇ。 すげ………………苦し、…、
[結局は、情けないダメな兄の顔で、 妹の生命を奪う光で、彼女を、包み込んだ。]
(153) 2013/07/02(Tue) 22時半頃
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[リッキィは、弟妹たちの中でも、 ひときわ手のかからない子だった。と思う。 少なくとも俺にとっては。
もっとワガママ聞いてやれば良かった、 もっと甘やかしてやれば良かった、 もっと愛せば良かった、 もっと愛していると伝えれば良かった、 もっと一緒に過ごせば良かった、 もっと、 もっと、
こんなふうになって尚、 兄と呼んでくれる声に、 押し殺していた心を撫でられて。
息も出来ないくらいに苦しい。]
(155) 2013/07/02(Tue) 22時半頃
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/* オスカーwwwwww すごい展開を残して逝くなよなwwwwwww
(-135) 2013/07/02(Tue) 23時頃
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[具現化持続の限界を迎えつつある光は 端から綻び、夜に溶けていく。
崩れる光はか細い糸のようになっても 苦しげな声を漏らすリッキィを抱き続ける。
伸ばされた手を引き、 痛みと熱しか与えない光の膜越しに リッキィの小さな身体を強く抱きしめて。
頬を撫でてくれる手に、 言葉に、声に、肯いて。]
愛してる。
ずっと、これからも、 ………生き続ける限り、ずっと。
[腕の中で崩れる身体は確かに支えて、 光の失せた闇の中、ひどく掠れた声で呟いた。]
(164) 2013/07/02(Tue) 23時頃
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[光が消えてしまえば、 焼け野が原には暗い夜が落ちた。
青の残兵が数人この場から逃げ去ったが、 それを追うつもりは無く。 リッキィの…愛しい妹の身体を抱いて、 長い時間、その場で打ち拉がれる。
軋む。 胸の奥が。 頭の芯が。 ギシギシと、ギシギシと。]
(169) 2013/07/02(Tue) 23時半頃
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/* もにかあああああああああwwwwwwwww
(-142) 2013/07/02(Tue) 23時半頃
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[ようやくリッキィを腕から離し、 地面に横たわらせ。
痺れる右腕で呼ぶ落雷の光で、 肉体を焼いて無へと帰す。 その雷鳴は夜の静けさ割って響く。
閃光が失せた後に残るのは、灰。 一握の灰を、 持っていたすべての錠剤と併せて飲んで。
赤の防衛線の内側へは戻らず、 ふら、と荒野を歩み出した。*]
(175) 2013/07/03(Wed) 00時頃
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