270 「 」に至る病
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[新しいお父さんが来て少し経った後のことです。 その日、朝起きると家の中には女の子が一人だけ、 "お母さん"の姿はどこにもありませんでした。 その日はあいにく雨降りでしたから、 外に遊びに行くことはできません。 そもそも、文字も時計も読めませんから 家の中に暇をつぶすものもありません。
それでも、 テーブルの上には菓子パンの袋が置いてありましたから。 退屈だなぁなんて呑気に考えて、 女の子は一人でお留守番をしておりました。
けれど、その日もその次の日も、 女の子の"お母さん"は家には帰ってきませんでした]
(20) 2019/10/05(Sat) 11時頃
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[それから何日か────
いなくなった"お母さん"のかわりに、家の扉を開けたのは"お父さん"でした。
その頃にはもう、食べるものはありませんでしたから、女の子は起き上がるのも面倒くさくて床に寝っ転がったまま。 なにやら酷く慌てた様子のお父さんをじっと眺めておりました。
"お父さん"と"お母さん"に何があったのかは知りません。 帰ってこなくなった理由ももちろん。
ただ、荷物のように"お父さん"に担ぎ上げられたとき。 もうここには帰れないのだと、女の子はなんとなく感じました。
そうして、その日から。 女の子は"チビ"と呼ばれるようになりました*]
(21) 2019/10/05(Sat) 11時頃
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── そして ──
[それから何年か 誕生日も、元の名前もすっかり忘れた頃。 家がわりになった古い倉庫で]
うん、わかった ねぇ。兄さん 上手くいったらたくさん褒めてくれる?
[地を這う虫が鳥になれるわけもなく。 底辺を這うものは底辺のまま。
生きるためには金が必要なことも、 貧相な体でも需要があることは教えてもらった。 金がなければ、あるところから奪えばいいということも。
言われた通りに動けばいい、それで間違いはない]
(22) 2019/10/05(Sat) 11時頃
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メルヤっていう女の子ね? 兄さんたちがお仕事している間 その子と仲良くしていればいいのね
それで、できたら その子から家族の帰宅時間を聞いて──
[年は自分の方がずいぶん上だそうだけど問題ない。 栄養の偏った身は肉付きも悪く、年齢よりもだいぶ幼く見える。 子供二人が話しているのを不審に思う者も少ないだろう。 あとは会話の端々を電話に拾わせればそれで充分。
いつもより危険らしいけれど、実入りの良い仕事だと かつて"お父さん"と呼んだ相手へ頷いて]
(23) 2019/10/05(Sat) 11時頃
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["お父さん"の知り合いが教えてくれたという そのおいしい仕事がある場所は45(0..100)x1番地にある、青い屋根の家。
昼間は家主は仕事で居らず、子供と世話係、それに使用人がいるのみ。 子供が友達などを呼べば当然、世話係の大半はそちらへ注意が向く。
その間に──と、頷いて背を丸め路地裏から大通りへ**]
(24) 2019/10/05(Sat) 11時半頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2019/10/05(Sat) 11時半頃
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[この種は急き過ぎた。
自重を自らの脚で支えられない生き物は、 大切な進化の過程を間違えたのだろう。]
(25) 2019/10/05(Sat) 14時頃
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― アルブレヒト医院 ―
身体の痛みや心の不安、生活環境や制度。 私たちはあらゆる手段を講じて医療にあたっています。
その努力により患者さんたちの苦しみを 少しでも和らげることが出来れば、 医師としてこれ以上報われることはありません。
お大事に。
[アルブレヒト医院と冠する診療所を郊外に開業したのは、歴史深いリンディン大学の学位を修めてから程なくのことだった。]
(26) 2019/10/05(Sat) 14時半頃
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INTRODUCTION 人類の変異体である吸血鬼は、稀ではあるが身近な種として共に社会を形成してきた。しかしながら、老い、病、死と闘う者達にとって、”治療としての吸血行為”という概念は多く意識にのぼるところであるにも関わらず*1 その議論や研究は長年にわたり明らかな成果を得られていない。これには歴史的、宗教的、倫理的な抵抗という社会的課題も大きいが、最も大きな問題は-誰もが知るとおり-“感染症としての吸血行為”である。 非吸血者-眷属と呼称される-にもたらされる身体的変化もダイナミックなものであるが、彼らは同時に精神疾患罹患者となり、この依存症は、現在のところ進行性かつ不治の病であるとみなされている。*2 疾患の終末期にはしばしば悲劇的な結末を迎えることが知られているが、その詳細な経過を体系的に分析してつまびらかにしようという試みは進んでこなかった。近年になり文献や資料の検討は行われているが、前向き研究としては症例件数自体の少なさに加え、社会的ハードルや疾患特性から、当事者の研究への協力自体が得られにくいことも理由として挙げられている。*3*4*5 本研究は、これまでの報告を踏まえ、長期計画で情報の集積を進
(27) 2019/10/05(Sat) 14時半頃
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は
[読みかけの雑誌をテーブルに投げ出した。 唇に挟んでいた烟草を摘んで灰皿に押し付ける。そこには短くなった燃えさしが3つ。そろそろ休憩時間の終わりだ]
──、
[医療雑誌の表紙、何かの顕微鏡写真の上にへばりついていたパンくずをティッシュで拾って塵箱に。
実際、熟読していたわけではない。 そこに文字が見えると、特に理由はなく読んでしまう癖があった。それが菓子箱の成分表であれ、便所の落書きであれ]
(28) 2019/10/05(Sat) 14時半頃
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[立ち上がって腰にエプロンの紐を巻きつける。 この日のバイトは、ビアホールのウェイトレス。伝統ある醸造所のリンディンビールは地元民にも滞在客にも人気で、臨時の求人には事欠かなかった。
清掃員、左官、カメラマン、シッター、運び屋……接客以外も”なんでも”やる。 契約は日雇いに限った。 いつ死ぬかわからないのに明日のことなど考えない。 烟草代とドミトリーのベッド代くらい稼げればなんでも良かったが、たまに払いのいい仕事で小銭が貯まることもある。気が向いたら、カメラとノートだけ持って旅に出たりもする。
いつからそうやってリンディンで暮らして来たか。日記はノートがいっぱいになるたび捨ててきたから、はっきりと覚えてはいなかった]
(29) 2019/10/05(Sat) 14時半頃
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[吸血鬼とラベリングをされる一群に属している我が身は、その特徴に漏れず、在学当時からある専門分野において頭角を現していた。
ペインクリニック。
緩和医療などとも呼ばれるそれは“治す”ためではなく、少しでも苦しくないように、少しでも惨めにならないように、少しでも息がし易いように、病魔に阻害される人間らしさを取り戻すことに特化した医療である。
―――― 己が携わる分には 自らに流れる万能の血を研究対象として。と但し書きが付くが。]
(30) 2019/10/05(Sat) 14時半頃
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ああ、いいね アガリまで生きてたら行くよ
[酒場で働いてるのにバイト後の飲みに誘って来る同僚。たぶん顔を見るのは3回目くらいか。 緩やかに唇を撓めて、騒々しいホールの仕事に戻って行く。
この日は、そういう日だった。 出逢いの35(0..100)x1時間前。
日常はただ刹那をつなぎ合わせただけのもので、 それがいつか途切れることに、憂いも希みもなにも、なかった**]
(31) 2019/10/05(Sat) 14時半頃
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独尊隊 ツヅラは、メモを貼った。
2019/10/05(Sat) 14時半頃
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[吸血鬼の特性を研究し、その過程で得た知見によって医学進歩の糧とする。
進化の最先端――― 突然変異であるとされる吸血鬼に不明な点は多いが、何も魔法や呪いの類ではない。……そのように表現する人間がいないとは言わないが、少なくとも自身にとってはまやかしではない。 現代の医療技術で模倣し、医学的なアプローチを試みる。 人の肉体は吸血鬼よりもずっと脆いが、医術の手が届く範囲にある。
無論、設備の限られた診療所でやることではないが、大病院に所属するにはこれもまた己の血が邪魔をした。 リンディンが大都市であるからか、己が早くに築いた地位故か。吸血鬼に対する露骨な偏見や差別は受けたことがなかったが、他者の身体と精神の健康に携わる者としては望まれていなかった。
今でこそ痛みを和らげたいならアルブレヒト医院へ、と年間に何枚も紹介状を書かれるが、それでも全てが破られず己の下に届いているとは思わない。 根幹を治癒できない病を恐れる気持ちは、痛いほどよくわかる。]
(32) 2019/10/05(Sat) 14時半頃
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[結露で曇った窓の向こうは、 あたたかで幸せな景色が広がっている。
室内に飾られたクリスマスツリー。 ほのかに湯気がたちのぼるテーブルの料理。 微かに漏れ響いてくる、家族たちの談笑。
“あたしも中に入れて”と唇だけで問いかけても 誰も応えてくれやしない。
曇った窓には、愛らしい子供ではなく 枯れ枝のように痩せ細った みすぼらしい孤児の姿が反射するだけ]
(33) 2019/10/05(Sat) 14時半頃
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("I'm lonely.")
(34) 2019/10/05(Sat) 14時半頃
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[覆りようのない事実を反芻する。 街はクリスマス一色。 鉛色の曇天とは反対に、華やかな飾りに彩られている。
しあわせな人々。ふしあわせなあたし]
(35) 2019/10/05(Sat) 14時半頃
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("Anyone will never ever, never ever, never save me ...")
(36) 2019/10/05(Sat) 14時半頃
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[音もなく、またあの季節がやってくる]*
(37) 2019/10/05(Sat) 14時半頃
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[己は優秀な医学の徒ではあったが、敬虔ではなかった。 人命とは限りがあり救えないと諦めた先に、それでも安寧を探すのが緩和医療の理念だ。
己が職務に没頭したのは単に、それ以外の生き方を知らなかった所為だ。 普通の人間なら往生している時間を生きても、まだ折り返しにも至らない。己の人生から最初に脱落したのは両親で、次は同じ幼少を過ごした友人だった。 己以外の人間はみな、先に欠け逝くのだと理解すれば、寄る辺は職務だけになった。
幸い、世界には痛みも苦しみも溢れている。 決して救うことは出来ないが、救う振りは出来る。 代償行動であるとは自覚があっても、終わりがないのは都合が良かった。**]
(38) 2019/10/05(Sat) 14時半頃
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―― 回想:裏路地 ――
[大通りには沢山のしあわせが溢れていて、息苦しい。
華やかな街にあたしの居場所なんてなくって、 あたしは掃き溜めのような臭いの漂う 灰色の裏路地へと逃げ込んだ。
湿ったアスファルトに腰を下ろして、 こんとひとつ咳をする]
さむい。
[口を覆った手を離せば、 微かに指先に血がついている]
(39) 2019/10/05(Sat) 14時半頃
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[流行り病に掛かったところで、 ドブネズミのように生きるちっぽけなあたしを 誰も助けてくれやしない。
孤児仲間たちも、今はあたしに誰も近付かない。 病気を移されたら大変だもんね。 あたしはきっと、ひとりで死んでゆく]
……あめ。
[ぽつり、と頬に当たる冷たいものを感じて あたしは目を細めた]
(40) 2019/10/05(Sat) 14時半頃
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[何だか立ち上がる気力がなくって。
雨が本降りになって、髪も服もずぶ濡れになっても あたし鉛色の曇天を見上げていた。
こん、と空に向かってまた咳をする。 今度は血の塊が口から零れ落ちた]
あれ。
[嫌だなあ。足に力が入らない]
(41) 2019/10/05(Sat) 14時半頃
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/* すごい…、全員から不幸の匂いがする…。 薄暗い、仄暗い…、粘っとしたいい感じがする…。
(-1) 2019/10/05(Sat) 14時半頃
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("I'll die to ever, never ever, never feel...")**
(42) 2019/10/05(Sat) 14時半頃
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ミルフィは、7(0..100)x1回、荒い息を吐き出した。**
2019/10/05(Sat) 14時半頃
山師 グスタフは、メモを貼った。
2019/10/05(Sat) 14時半頃
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/* >>0:27 こういうの凄い好きです! ひぇー、ムードある!
(-2) 2019/10/05(Sat) 14時半頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2019/10/05(Sat) 15時頃
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/* 少しメモを足した。
(-3) 2019/10/05(Sat) 15時頃
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/* とりあえずこの子がメルヤにならないと、中の人の灰がこまる
(-4) 2019/10/05(Sat) 15時半頃
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