255 【ヤンストP村】private eye+Violine
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あ…?
[それが店員――とは思わなかった。
女性物だけを取り扱う店だから 店員は、女だと思ったのもある。]
な。
[気色の悪い雰囲気を纏う男が フローラの下着のセンスを朗々と語るのを 呆気に取られ、口が塞がらない。]
(70) 2018/12/06(Thu) 23時半頃
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[なんで? なんでこの男がどんな下着を選ぶか把握しているのか。 サイズまで語るのだから余計に意味が分からない。 フローラちゃんの彼氏です とでも自己紹介があったとして、 理解できない、無理だ。
フローラとこの男とでは年齢に開きがあり過ぎて。]
(71) 2018/12/06(Thu) 23時半頃
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[―――顔も声も覚えのない男は去っていく。 茫然自失から返ってきたのが今。]
お前、っな。 なん……なんなんだよ……
[ブティックを出て行く男を追うにも、 距離はとっくに開いていて。 店を慌てて出ても、通りは人気が無かった。]
(73) 2018/12/06(Thu) 23時半頃
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あ、あいつに付け回されてんのか? あいつが犯人だったのか……? いや、 だが……
[配達の商会を装った男とは別人だと思う。 声すら聞き覚えが無いだけに 山羊の頭を押し付けられた異常事態は アポロの耳にも、記憶が刻まれていて。]
――――っ
[直後、届いたメール。>>63 服の採寸や靴下のことよりも目が向くのは やらしい意味ではなく、 今しがた口添えられたブラジャーのサイズと メールに書かれているサイズの一致。
……だけではなくて。 好むデザインまでも。]
(74) 2018/12/06(Thu) 23時半頃
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[いや、気持ち悪い。 無理だ。 何が嬉しいのかにたついて、 訳のわからない人物から 勧められたデザインなんか。
フローラの要望であっても 生理的に、嫌だ。
それに、花に―――蝶。 幼い頃、蝶にもみじみたいな手を伸ばす 幼い妹の姿は知っているけれど アトリエで抱いたパピヨンの着用していた 下着に、デザインが似ていて。]
(81) 2018/12/07(Fri) 00時頃
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『服のサイズは解った。 靴下もお前の言うとおりのやつが 置いてあるらしい。
だけどその下着、売れ筋らしいな。 俺の前に来た客が 買って帰っちまったよ。
だから、別の同じサイズのやつを 見繕ってもらうよ。』
[嘘を――ついた。]
(83) 2018/12/07(Fri) 00時頃
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パピヨンみたいな下着を あいつが着けてるなんて、
[服だって、少女の域を超えない格好を している印象が男の――アポロの脳内では強く。 だから。 もっと、子供っぽい下着を付けるのだろうと そう、思っていたのだ。
ガキっぽくクマがプリントされているだとか。 少女らしい小花柄であったりだとか。
アポロがフローラという少女を 妹と“認めようと”していた頃の印象から 大きく掛け離れないものでないと―――]
(85) 2018/12/07(Fri) 00時頃
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気持ち悪い………。
(86) 2018/12/07(Fri) 00時頃
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[その声を。 その想いを。
車椅子の一部に取り付けられた“何か”が 拾っているなんて思わなくて。
――――誰に届くのかも、当然、知らない。]
(87) 2018/12/07(Fri) 00時頃
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[不快感を隠せない顔を一度手で覆う。 ブティックへと引き返し、 華やかな柄物のサテンワンピースや 肩が出る色気を誇張するカットソーや ジッパーでスリットの開閉が出来る 妖しいスカートなどには目も呉れず。
型落ちで安くなっていたが 値段が質に比例しているのではなくて この店では流行らないから値引の末路を辿った 丸襟で、何処か少女らしさを主張している 水色のニットのワンピースを選ぶ。
膝下丈――
きっとこの店に通う客から見て、 一番“センスがない”地味な服。]
(88) 2018/12/07(Fri) 00時頃
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[だがきっと、花屋の薄桃色のエプロンに映えるだろう。
どぎつい原色ではなくて。 水彩で描いた空のように、優しい水色だから。]
(89) 2018/12/07(Fri) 00時頃
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[下着展示の場所に差し掛かれば、 正直、人目がどうにも気になって落ち着かない 靴下はメールにあった通り取り置いて貰うが
下着は店員が強くお勧めをする 贔屓のメーカーではなくて 白地にラベンダー色の小花の刺繍が入った ごく、清楚なものを上下組で。
もう絶対に、一生買いたくない。 こんな買い物は、生理用品の次くらいに困る。 だが、そもそも、そんな機会は あと数日経てば訪れないことを思い出す。
それが嬉しい筈なのに――――
大好きだから分からないと 訴える顔を思い返すと、 肌を引き攣るような寂しさを ほんの微かに、感じてしまう]
(90) 2018/12/07(Fri) 00時頃
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[……それでもやっぱり下着の買い物はない。 独特のチョイスから、 同年代の女房や愛人に対する 贈り物ではないのだろうなあ……と 言いたげな店員の目が刺さるから。] 早いとこ会計を済ませてくれ。
[下着はいの一番で包んで欲しい。 買った事実を隠してほしいから。
非常に気まずい顔で会計を終え ラッピングの有無に絡むのか プレゼント用か否かの問答には是を返す。
まさかCカップトップ80の どちらかといえば小振りな表示を見て ――そもそも女物の品を買っているのに―― 自分用ですかと確かめたい訳ではないと思うが……]**
(91) 2018/12/07(Fri) 00時半頃
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/* めちゃくちゃかわいい女の子にきもちわるい・・ って言わなきゃならない俺のきもち、考えたことある? ゲスクズすぎて*ねばいいのにってアイリスちゃんもゆってる
(-46) 2018/12/07(Fri) 00時半頃
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/* ふーむ、時間ないだろうしこのまま直行でいいな。 んで挙手ないのか。
(-68) 2018/12/07(Fri) 21時頃
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― 花屋 ―
[2階建ての構造を見る限り、>>62 1階の通り沿いの店の間口から先は 表に出していない鉢植えもあるのだろうが… キッチンや風呂があるのかもしれない。]
1階に借りれる部屋が無いと 泊まるのは難しいだろうな。
[夫妻の他に年老いた存在がないだけ、 ホームエレベータの類は着いていないだろう。
既にシャッターは降りているようなので ショップの紙袋を抱えるまま、 車椅子を裏路地に向かわせる。
花屋側にしかこれまで用は無かったが そちらに回れば住居の玄関に出た。]
(111) 2018/12/07(Fri) 21時頃
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[こちら側からも台車で花を運び入れることがあるのか 幸いなことに、玄関には段差は無さそうだ。 靴を玄関で脱ぐ習慣の家もあれば そうではなくそのまま入る家もあるだろう。 ヌヴィル家が後者であるように。 いかんせん靴を脱ぐ風習を重んじる家は 車椅子を持ち上げて貰う必要があるので 後者であって欲しいところだが……。
車椅子を進め、ドアの前まで行こうか。
窓の一箇所には電気が灯っている。 窓の厚さでそこがキッチンだとは分からないものの 既に夕飯の支度でもしているのか 微かに―――“いい匂い”がした。 ただ、香辛料の香りは鍋を彷彿とさせる。 焼肉では無かったのかと、首をすこぅし傾げ]
(112) 2018/12/07(Fri) 21時半頃
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……あ、しまっ……
[座っていると――否、座る移動しか出来ないと 色々と不便な事があるが。 インターホンに手が届かない事に気づいた。
仕方なくノックを数度と。]
『今玄関側に居るんだけど インターホンが高くて押せない』 [フローラから返信は無かったから立て続けだが ノックが聞こえなかった際の保険に、メールを送信。 もっとも、この携帯のGPSを 掌握されているだけに―― 無用な心配ではあるのだが]*
(115) 2018/12/07(Fri) 21時半頃
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/* さて、今日の挙手どうなるもんかなあ・・?
(-72) 2018/12/07(Fri) 22時頃
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/* 酒場を火事に発展させるのは食事の後じゃないと 飛び出してしまいそうなんだよね。 なので、まだ回収はしない。 火事となるだろうの前兆は立てたが。
(-78) 2018/12/07(Fri) 22時半頃
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[ブティックに寄っている間に、 贔屓の酒場の中を灼熱が舐め回している事を。
騒ぎになる前に花屋に着いてしまったアポロは ――――――知らない。]
……ん。
[頼まれた下着は無かったと送っただけに 不機嫌なメールが返ってくるかと思えば 到着を知らせた返答だけの短いものだった。>>135
些細な違和感はドアが開けば>>136 別の違和感にすり替えられる。]
(141) 2018/12/07(Fri) 23時頃
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お…前……?大丈夫か
[一瞬、唖然としたが。 フローラが“痛がっていない”事に気づいて。]
鶏肉か何かか? 血抜きからするとなると。
[乱暴に打ち付けた包丁で切られた肉。 解体をしたのだと解るくらいに エプロンには少し血が飛び散っている。]
(143) 2018/12/07(Fri) 23時半頃
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[その染みの香りまでは―――― 湯気の熱気で乾いており、解らなかったけれど。 花屋の店主の手伝いはあったのだろうが フローラが血抜きや解体作業を行えても おかしいとは思わない。]
びっくりした、怪我じゃなくてよかったが…。 そうなると服を買ってきて正解だったな。
[ヌヴィル兄妹の家はもともと、農園で。
食用となった羊は肉屋に流す際、 父や義母が解体をしていたし 自身は自警団で働いていたものの 家の手伝いをフローラはしていただけに。
エプロンの下までしみているのなら 衣服を調達しておいたのは正解といえる。 プレゼント用に包まれた衣類が入った 紙袋をまず手渡し、中へと進む。]
(145) 2018/12/07(Fri) 23時半頃
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[目立った段差は中には無かった。
それでもつっかえそうな所があれば 背面にあるハンドルで前輪だけを持ち上げて貰えば きっと乗り越えられる程度だろう。]
ああ、どう―――
[挨拶を口にしかけ、]
『…ぅあ、ワットさん、いらっしゃい。 懐かしいなあ……ウチに来るのは…』
[愛想笑いは、固まる。]
(148) 2018/12/07(Fri) 23時半頃
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………は?
[何故、―――父親と間違えられる。>>137 釣り目であるし、父親も短髪ではあったが 車椅子の世話になる前に死んでいる。 声にどうしても険が乗るのは否めない。
強い、不快感――――― 嫌なことが立て続けにあり、 仮面は、とっくに罅割れている。]
(149) 2018/12/07(Fri) 23時半頃
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…………あ。 そうでしたか。
それより、フローラを預かっていただいて 本当にありがとうございます。
僕まで一泊させていただくことになりまして 急なお願いを聞いて下さり、 なんとお礼をしたものやら。 [酔っているからだとフローラは言うし、 確かに何処か、ぼんやりしているようで。 ただ、顔色は平常だから 顔には出ない体質なのだろうと。 奥方は愛想よく笑顔を向けており 以前挨拶した際と変わらぬ態度にもみえたが。]
(152) 2018/12/07(Fri) 23時半頃
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すみません、こちらつまらないものですが。 [店主ではなく奥方に渡す方が良いのだろうか。 ブティックの帰りに店じまい直前で購入した 菓子折りの箱を奥方へと手渡そうと。
確か店主には弟が居たと聞いているが、 その姿は見えず、一先ず夫妻に挨拶は済ませ。
食事の出来るテーブルが設置された 台所へと通されれば、高さは問題無さそうだ。]
ああ、ありがとう。 薬を飲むから酒じゃない方がいいな。 お茶か水で。 [ノンアルコールであれば正直なんでも良かった。]
(153) 2018/12/08(Sat) 00時頃
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確かに……。
でも、鍋物の方が助かるなあ。 あんまり今日食欲がないんだ。
[テーブルの上には鍋敷きの上に 鍋物の用意がされている。
とりわけ皿やアク取りの準備も整っているし 野菜や豆腐、香辛料と共に煮込まれていて メインの“食材”の原型は全く分からない。 胃がやられている訳ではなく、 気疲れする事ばかりで食欲が薄かっただけで 香辛料の香りは、食欲を誘うものだった。]
(156) 2018/12/08(Sat) 00時頃
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それで、フローラ。 御夫妻には何処まで事情を話してあるんだ。 …………?
[水は不純物を混ぜれば目立つ、 であれば水か茶で用意してくれるのは 必然的に茶となろう。
フローラを音沙汰が冷めるまでは 今後も預かって貰う頼みをするのに 口を開き、後ろ姿を一度振り返る。
何かを―――入れるように見えたのは 気のせいだろうか。 テレビで放送している利口犬の鳴き声に釣られ 深く気に留めないまま、視線を流してしまったが]*
(157) 2018/12/08(Sat) 00時頃
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や、ぎ………?
[てっきり、鶏程度と思っていた。>>175 家庭で裁く程度を考えて。 ただ、花屋なれば切花を揃えたりするのに 広い流しは必要で、その設備はあるといえる。 解体に不可能ではない――でも。]
っああ、……言って、なかったな……。 その、嫌がらせをされたって言ったろう。 山羊の頭を知らない男に押し付けられて。
だからあまり………
[いくら美味しいと言われても、 フローラには悪いが食欲は更に下回った。]
(190) 2018/12/08(Sat) 01時半頃
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