35 星降る海岸に纏わるエトセトラ
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子供みたい、かあ。 いいんだよ、俺らに比べりゃあ、まだまだ子供だ。 だあれも、馬鹿にしたりはしねえよ。
[指を立てた、内緒、の仕草に目を細める]
源蔵先生も、朧も、おめえのこと本当に可愛がってる。 ずっと前から、そりゃあもう……
[ずっと前から、自分はそれを、確かに見てきた筈なのだ。 弱くなる語尾を、咳払いでごまかした]
ほんとにな、先生は凄いお人だよ。 俺もだいぶ助けてもらったし、面白い仕事、たくさんさせて貰った。
[一平太の肩が僅かに揺れる。源蔵の真似は、どうやら伝わったらしい]
(169) 2011/08/17(Wed) 23時頃
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んで、そりゃあ……うちゅう、せん……? 星まで届く、船え?
[あからさまに怪訝な表情で、張り子をじろじろ眺める]
これが、船だって? ……この中に人が乗るんだとすりゃあ、牛車だとか、駕籠に近いのか。 空を飛ぶってなあ、どうやって飛ぶんだ。 俺あ仁右衛門から空飛ぶ船って話を聞いたときにゃあ、羽でもついてて、羽ばたかせるのかと思ってたぜ。 ……いや、まあ、詳しいこたあ、後で先生に聞くかね。図面もそっちにあるんだし。
[ついつい構造を解明しようとして、我に返る。 それから一平太をじっと見つめて、尋ねた]
一平太、おめえは……先生に習って、学者になる気はねえのかい。
(172) 2011/08/17(Wed) 23時半頃
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今日はスイカ祭り
(-42) 2011/08/17(Wed) 23時半頃
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そりゃあ、な。 もっと子供らしく、甘えたり泣いたりすりゃあいいのに、って思うことは、何度もあったけどよ。
[目を伏せる一平太へ、軽い調子で]
でもなあ、真面目で、兄貴思いで、やっぱり可愛い奴だよ。 親父さんとお袋さんがいねえ分、早く大人にならなきゃならねえ部分もあるんだろうが……ゆっくりでいいんだよ、ゆっくりで。 朧もきっと、そう思ってる。
[それから空飛ぶ船の話になれば、とたんに少年の声が弾む。 それでいいんだ、とばかりに頷いて。
いい歳をした船大工にも、 想像の空へ、共に翼ある船を浮かべてみるくらいの童心は、残っている。 技術者としての好奇心と、綯い交ぜのものではあるけれど]
(192) 2011/08/18(Thu) 00時頃
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……そう、学者だ。 学問は好きなんだろ? 向いてると思うんだがなあ。
[もしも、と問われれば、目を輝かせ、しっかりと首を縦に振る]
そりゃあ、応援するさ。 試作品だって何だって、手伝ってやるぜ。 おめえがずっとこの村にいてくれりゃあ、俺だって嬉しいしな。
……なあ。 俺あ、いつかおめえとも、一緒に酒を飲めるの、楽しみにしてるんだぜ。
[ふと目に宿るのは、寂しげな色]
(194) 2011/08/18(Thu) 00時頃
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源蔵先生と朧と一平太のこと好きすぎるね団十郎さん
(-48) 2011/08/18(Thu) 00時頃
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ああ、そうだな、それがいい。
[学問が好きだと、この村にずっといると、そう口にする一平太へ、何度も頷く]
そりゃあ、稼業にしちまえば、必ずしも楽しいことばかりじゃねえが……。 それでもやっぱり、好きなことして食ってけるのが、一番幸せだ。 俺にできることなら、いくらでも手伝うからよ。
だから、ああ、そうだな。 いつか朧も、この村へ落ち着くんだろう。 源蔵先生と、朧と、一平太と、一緒に飲める日を、楽しみにしてる。 本当に、楽しみにしてるからな。
[いつもと変わらぬ、穏やかな少年の表情を見つめた後。 彼の手の中の、飛ぶことのない張り子へ、視線を落とす]
(212) 2011/08/18(Thu) 00時半頃
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[やがて、ゆっくりと頭を振って]
……ああ、すっかり長話になっちまったな。 用事の途中じゃ無かったかい?
もし休みなら……神楽の、朝顔んとこへスイカを食べに来ねえかって誘われたんだが、一緒に来ねえかい。
[そう声を掛けてから、歩き出した**]
(213) 2011/08/18(Thu) 00時半頃
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船大工 団十郎は、メモを貼った。
2011/08/18(Thu) 01時頃
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