260 【R18ペア村】“Bloody Curse”
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[ その言葉を 守るようになったのは、 "故人"が 居なくなってしまってからだ。 ]
(54) 2019/03/10(Sun) 12時頃
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[ ソファの方向は 15°くらいずれてはいたが 今の借部屋よりも勝手を知っているかもしれない "こいつ"の家だ、 道に迷うなんてこともなく、 俺のものかのように 広々と使って、 ソファに腰を下ろした。
長袖で隠した左手を 時折、 掻き毟らない程度に袖越しに擦り、 ]
(55) 2019/03/10(Sun) 12時頃
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…怪我じゃねえ、 し 女だって呼び込んだりは してない……たぶん。 ──── つーか騙されたッてなんだ。 俺は田舎女に騙されるほど 阿呆じゃねえから!
(56) 2019/03/10(Sun) 12時頃
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[ 寝る前の記憶が飛んでいるので曖昧ないいぐさである …が、 変なところだけは確りと否定して
──── カルロという男は 初見でだけはモテるタイプなので 女がらみで言えば割合クリーンだ。
「 騙された! 」と言いがちなのは、結局、女の方 見ためだけでは、男は選べない。良い教訓になろう。
…諸々を"悪い女に騙されない自分"に昇華して 都合の良いように理解している辺りは、 童貞の思考にさえ近しいが ─────……… ]
(57) 2019/03/10(Sun) 12時頃
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─── なんか、腫れてンだよ。 軟膏偶々切らしてて、 苛ついて仕方ない。
"この街"で魔法がらみの薬なんて 彼処ぐらいしか作れないだろ。
[ 左の袖を叩いた。 見せるにも何だかグロテスクなので やめておき、 くしゃくしゃになった処方の紙だけは ポケットから引き出して、 ]
(58) 2019/03/10(Sun) 12時頃
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──── たぶん 直ぐには出来ねぇから 早めに頼んで起きたい。
[ 俺あの店入れねえから。
──── 眼鏡の奥を覗きつつ、 すこぅしばかり 珍しくも、
"かゆいのいやだ"って書いてあるような 誰にも見せない弱味を 噛み潰したような …苛つき混じりの"おもしろい"顔! **]
(59) 2019/03/10(Sun) 12時頃
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公安部 カガは、メモを貼った。
2019/03/10(Sun) 12時頃
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[ ぐうの音も出なかった! ]
(96) 2019/03/10(Sun) 23時半頃
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[ 物置に閉じ込められた頃、 カルロと言う少年は、 そりゃあ図に乗っていて 同年代のこどもだって、 どうせ、 おとななんてのも "おれみたいな"頭は持っちゃいないんだ、…と、 ( 婆さん家の庭に来る、猫ばかりが友達で、 )
…頭のよさ、 というよりは、 田舎の何処が悪いかの欠点を並び立てることを 何よりもすごい発明だと そう 信じていて。
───── 其れを嗜める"おとな"は とうにいなくなってしまっていたから。 ]
(98) 2019/03/10(Sun) 23時半頃
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[ 唯、 つい あの日ばかりは、
…きっと すこしの "さみしさ"が、 無かった訳ではないんだろう。
物置の中から猫の声がする、 との話に わざわざ首を突っ込んで、
「 おれがみてきてやるよ! そのかわり、 "焼きそばパン買ってこいよな!" 」
と、 そりゃあ意気揚々と突っ込んで、 ────── ガシャン! ]
(101) 2019/03/10(Sun) 23時半頃
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[ ───以降 "すきなもの"は 弱味と信じている。 魔法が苦手なこの体質だって、 "故郷"では ふたりぐらいしか もう 知らないだろう。 きらいなものばかりが 世の中 多すぎて ……にんげんだって すきじゃあ ないんだ。
預けてきた猫は、 元気にしているだろうか*]
(102) 2019/03/10(Sun) 23時半頃
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[ 噛みつく前の犬のように、 ぐううう、 と 喉を鳴らしていたが、 茶瞳を キッ! と上げ、
──── お前ッ、 と 声をあげかけた、 が、 ]
(104) 2019/03/10(Sun) 23時半頃
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[ 眼鏡の奥の "違う色"に あれ? と 尖った声は折れてしまって、 いくつか瞬いた。
見間違いだったろうか、 ほら、"黒"だから、光の加減で似るものだし、
──── 左手の痒みが酷くなった気がして、 其処で思考をぱつん! と 切ってしまった。 せっかち なのは 何時ものこと、 ……此れは唯、 目を背けただけだろう。 ]
(105) 2019/03/10(Sun) 23時半頃
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" ──── 殴りに来るっつってたのに "
(106) 2019/03/10(Sun) 23時半頃
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[ そういう"好奇心"だけは、 認めていた。 "故人"の存在に慣れても、結局は "ゆるし"を向けたことはなくて、
都に出てくると言うのなら、道案内くらいは。 "オノボリさん"なんて馬鹿にされたくないだろ?
……なんて軽口も そういえば、ひとつ前の里帰りの時で
葬式は きらいだから。 後から聞いたからと言って、怒りもしないが… ──── 厭、 やっぱり 何処か いちばんに話を 貰いたかったような
"未だ"左に収まったままの ぎんいろを 思わず 見下ろしてしまいながら さて、どんな顔をしていたのやら もう 覚えていない。]
(107) 2019/03/10(Sun) 23時半頃
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[ ───── 唯、 めのまえのおとこの顔からは 目を背けたことだけは 鮮明に記憶している* ]
(108) 2019/03/10(Sun) 23時半頃
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──── え? 嗚呼……
[ "右"手を、ソファに擦るように宥めながら、 "世間話"に 頭を戻す。 どうにも昔を思い出す、 ふしぎ。 ──── この男が、 此処に 居なかったなら、]
(109) 2019/03/10(Sun) 23時半頃
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……此処に来なくなるだけだろ。
[ "さみしい"とか …そう言う前に "こんなとこ"に帰ってくる理由なんて もう たったひとつしか 無いのだから、
"帰る場所"を 無くすだけだろう。
さみしい とか 思うんだろうか 抑、……棺桶を覗くことが、 出来るのか とか 考えているうちに世間話の体を越えたので、 頭を振って 諸々を追い出し、 ]
(110) 2019/03/10(Sun) 23時半頃
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──── でも『猫の額亭』の看板娘殿が言ってたが、 "したたか"な奴は長生きするンだと。 お前なんてそう簡単に死なねえよ。
[ ……本文は"強かな女"だったが、 ひとつ、 消しておこう。
──── "故人"もまた 好奇心が旺盛で、 "したたか"な奴だったと 思うから。**]
(111) 2019/03/10(Sun) 23時半頃
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公安部 カガは、メモを貼った。
2019/03/10(Sun) 23時半頃
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[ ──── 本来、里帰りといえば、 親兄弟の元へ帰ることを言うのだろうし、
今回の職場 …… 教会に設けられた『のろいをとく』という奴に特化した とある 部署に 確かに所属はしている。 其処でだって 長期休暇で故郷に帰る、なんて伝えたら
" 親孝行してこいよ " と …性格を揶揄したとしか思えない送り文句を 背中に掛けられたものだったが、
──── もう、 とっくに死んでるンで、
そう、 打ち返してやれば ソイツの笑みだって固まっていた。]
(146) 2019/03/11(Mon) 07時半頃
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[ 故郷に帰る理由なんて、 ただひとつしか無い。
"こんなとこ"から一度も出たことがないという、 "コイツ"に自慢してやるためさ! ]
(147) 2019/03/11(Mon) 07時半頃
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[ 室内で待っていようと思った。 利き手ではない とは言え、 ずるずると長い袖は不便だし、
これは全身蕁麻疹が出るやつだ、 と
確かな予感があったから 其処ら中のモノに当たってしまいそうだ。 ( 悪い癖だという自覚はある… )
アルコールなんか入れたら もっと大変なことになってしまうし、 大人しくしているのが 一等良い。 ]
(148) 2019/03/11(Mon) 07時半頃
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[ 殊勝にも、…いやこれは体質への諦めか、 此処にいる、という選択をして 態度ばかりは殊勝でもなんでもなく 体重をかけてソファに沈み、
出ていくおとこに ふらっ、 と 擦ったせいか、 赤く色を変えている右手を 振った ───── 直ぐだった! ]
(149) 2019/03/11(Mon) 07時半頃
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[ "すごい音" が 室内にもしっかり聞こえた。
はあ!? って …当事者よりも驚いた声を上げて 飛び出してみれば 地におちたおとこの姿
階段を駆け下り地面から数段のところで ──── 見下ろした。 覗き込むように階段に座り込んで、 まァ 打撲ですんでそうだ。 それだから ───── ]
(150) 2019/03/11(Mon) 07時半頃
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─── 珍しい顔してんな。
[ 心配の声より先に にんまり笑った。 数段上に落ちていた眼鏡をついでにつまみ上げ、 頭上に ─── 空に、 吊るしてやろう。** ]
(151) 2019/03/11(Mon) 07時半頃
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/* こう たぶん みなさん発症するので
しない方が 地獄ではないか…?ってにこにこしてるところです ロザリオ外して発症フラグ、とも思ってたんだけど するなら遅れてでもいいかな とか
エピで発症するのも面白い…
(-39) 2019/03/11(Mon) 16時頃
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/* もしくは 対になるやつ…かなあ…これはアオくんのが明確に出たらにしよう……
(-40) 2019/03/11(Mon) 16時頃
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/* 視界が歪む、とかなら 逆に視界が澄む、 で
見えすぎて酔うみたいなやつかな
(-41) 2019/03/11(Mon) 16時頃
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[ ぶら下げた眼鏡を もう一度 ふら と 振るも、
"ずれた"ゆびさきと 視線は 音のみを追っているように思えた。
見下ろした先には 確かに、 "故人の色"を宿した ──── 赤黒いような、 ぼんやりとした 瞳があって、 それなのに 目が合うことはなく ………、 ]
(169) 2019/03/11(Mon) 22時頃
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──── それ、 やっぱ どーでもいいわ。
[ 薬の件、 と 見下ろして 言葉だけをぽつり と 落とす。
眼鏡を摘まんだ指を下ろして、 鼻先に触れるくらいにぶら下げてやれば 流石に "見える"だろうか それとも "鼻に触った"と 辿るのか、
…きっと "珍しい顔"をしている。 真剣そのものに、 悪戯めいた行動で。 ]
(170) 2019/03/11(Mon) 22時頃
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たぶん ……お前を立ち上がらせようとしたら、 効く薬も効かなくなるやつだし。
[ 口調だって、努めて軽いが、 そういういい方しか知らないだけかも しれなくて。
───── くらくて せまいところを のぞきこむのは いやだったから。
都での ある程度の経験が、 頭の何処かを 冷静にしていたのか、 それこそ "優先度"が 変わっただけかもしれない。
空を泳いだゆびさきを掴み、 とりあえずは身を起こすよう、 背中を押し上げてみる。 ]
(171) 2019/03/11(Mon) 22時頃
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