160 東京村
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『ママ』
[それははっきりと聞こえない声で、でも私にはしっかりと聞き取れる声で]
(*3) 2015/06/06(Sat) 00時半頃
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ヒナコは、ようやっときた電車に急いで乗り込んだ。**
2015/06/06(Sat) 00時半頃
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/* やばいボリスかわいいwwwwすきwww
(-39) 2015/06/06(Sat) 00時半頃
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/* ふつうにうまそう
(-41) 2015/06/06(Sat) 01時頃
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[新宿駅に降りて東口から歌舞伎町方面出口を出て見ると、息がしづらくなった。 はっ、はと浅い呼吸を繰り返す。昨日色んなことがあったせいだ。 近くにあるコインロッカーや、なぎささんの真っ直ぐに見てくる瞳が思い出されて私を不安にさせる。 そして歩いていけばアルタ前の交差点、アイリスの画像の場所が見える。 何も、ない。 昨日の通り……いつも通りだ。 顔を地面に向けて、足早に通り過ぎる。
「香港小吃」に向かうにはまだ早いかなと思っていたんだけど、一度店の場所を確認しておくことに。 私は交差点の数で道を覚える癖があって。 下を向いて一つ、二つ、と曲がり角を数えながらゆるいくだり道を歩いていく。 靖国通りを渡って、また一つ、二つ、三つ……。細い路地を通って。 そうしていたらどうやら道に迷ったみたいで、あの中華料理屋がそろそろ見える頃だと思っていたはずなのにまだ違う通りだった。]
あれえ……?
(137) 2015/06/06(Sat) 09時半頃
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[覚え違っただろうか。 でも確かこの通りなら、一本か二本向こう側の道なだけだ。 ちょっと不安だったが、店はすぐに見つかった。 店の前まで行ってちゃんと確認して、よし、じゃああとどのくらい時間を潰せばいいかなとスマホで今の時刻を見れば、ちょうど13時。 ……? そんなに迷ってたかな……? 不思議に思ったけれど、気にしている時でもない。人を待たせるなんてもってのほかだ。すぐに、店内にお邪魔することにした。]
(138) 2015/06/06(Sat) 09時半頃
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ヒナコは、店内に入ろうとするまで、店の前の通りにいるジャニスに気づかなかった。
2015/06/06(Sat) 10時頃
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[店に入ろうとしたところ、大平さん、と呼ばれて私は自然に振り向いた。(>>146)]
あ……じゃ、ジャニス、さん そこにいたんですね……すみません、気づかなくて
[会釈していると、私の背後からジャニスさんに声がかかった。(>>140) 振り向けば神谷さんがいて驚いたが、まだ「大平あいり」としてやっているのを知られるのもばつが悪く、ジャニスに嘘がバレるのも嫌なので。軽く挨拶しておとなしくやり過ごすつもりだ。]
(148) 2015/06/06(Sat) 17時頃
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おなか……
[言われてみれば、もうお昼時だし。]
そう、ですね……じゃあ、そうします
[中華料理屋なのにここで食べようとはあまり考えていなかった。昨晩食べたところだったし。 落し物だけ受け取っていくつもりだったけど……まあいいか。お金もワタヌキさんからもらった分があって、大丈夫だしね。]
(150) 2015/06/06(Sat) 17時頃
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[神谷さんに会釈だけして、招かれるまま店内へと。 扉の閉まる音がすれば、ジャニスさんが私を見る目が……何か。 その細い目が向ける視線の先がいやらしくて、すごく……居心地の悪い気分になる。]
化け物……?
[冗談らしいけど、何が冗談なのかもちょっとよくわからなかった。 日本語があやしいのだろうかと思ってしまう。もしくはギャグセンスの国での違いだろうか……。]
店の裏……?行って、いいんですか……? ここで待ってても、いいですけど……
[あ、なんだか聞き覚えのある言葉だな、と思った。 『あっちに置いてあるからさ』『ちょっと一緒に来てよ』 そうやって、痛い目に合わされたこともある。 でも……もう、いいけどね。
大丈夫だと言われれば、多少警戒しながらも店の奥へと私はついていくだろう。]
(155) 2015/06/06(Sat) 18時頃
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ああ 窓から覗いていたのは あなただったんですね
(*4) 2015/06/06(Sat) 18時頃
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[彼が何を考えて私の下腹部を眺めていたのか。 そこに何がいるのか。私は知っているし、知らなくもある。
知られてはいけないものが、そこにあることだけは知っている。]
(*5) 2015/06/06(Sat) 18時頃
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[……たとえばここで、彼以外の店員さんたちも合わせて私を襲ってきたとしても別にかまわないと思った。殴られて、抵抗も出来ず嬲られたとしても。 私のこのお腹をぐちゃぐちゃに掻き回して、何もかもなかったことにしてくれるならそれでもいい。
私は、どうかなってしまうべきなんだ。 ……アイリスのように。]
(156) 2015/06/06(Sat) 18時頃
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[置かれた椅子や雑貨などを避けながら店の奥へ、奥へ。 裏口から路地へ抜けた時、明らかなおかしさを感じた。落し物を置いておくのに、店の音にあるわけがないから。が、私にはもう彼が何を考えていようと拒否するつもりもなかった。 そうして、彼は言った。(>>157)]
…………
[私はこんなにも簡単に、多く見透かされる嘘をなんでついてしまったんだろう。 ワタヌキさんにもバレていたのだから、彼にも知られていて当然だとは思えたので今までほど動揺はしなかった。少し、声は掠れて出てしまったけど。]
……はい ……あの……嘘ついてごめんなさい……
(158) 2015/06/06(Sat) 18時半頃
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[矢継ぎ早な質問が投げかけられる。私にとってはもうこれは尋問で。 軽かったジャニスさんの声はいつの間にか、その軽さで誤魔化されていたものが消えて刺すような空気を備えている。
アイリスを?わたしがどうしたって。目的?目的ってなに。 名前を騙ってたことがバレてどうこうなんて話じゃないのはわかった。 動揺していなかったはずの心持ちが、一気にぶれる。]
え……え? ま、まっ、待って、待って…… 何だって、な、なに
[彼が何を訊いているのかわからない。彼がなんのためにそんなことを聞いているのかもわからない。 ジャニスさんはそもそも、大平あいりなんて多分知らなかったはずで。だからアイリスには関係なくて。 なんでそんなことを聞くの。 私は、緊張で吐きそうになる。]
(162) 2015/06/06(Sat) 19時頃
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[ひなこの動揺は、普通の人間のそれのように見えるだろう。 彼女は何もしていないのだから。
しかし、対面しているジャニスの目にぼんやりと映るかもしれない。立体視のように重なりぶれて存在する、股から流れるひなこの血。
そして、ひなこの鞄の隙間からぎょろりと覗く、何者かの目玉を。]
(-64) 2015/06/06(Sat) 19時頃
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[涙とともに、吐き気がじわりとせり上がって来る。]
な、なんで、なん…… わた、わたしが、私がアイリスを、どうかするなんて
[こんなにも、私はアイリスを想ってるのに。]
(163) 2015/06/06(Sat) 19時頃
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だから 私とアイリスの間に踏み込んで 私のことを暴こうなんて だめ
(*6) 2015/06/06(Sat) 19時頃
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アイリスは私 ひなこはアイリスじゃないけど だってアイリスはかわいそうな子なんだから あんなにかわいいのに、かわいそうだから かわいそうなところは 私と同じ アイリスが出会った苦しみは私のもので それで私もアイリスみたいに 許されてる気がして
だから 許され 許さ 許し 許されなかった
「救い」 ください ねえ
(*7) 2015/06/06(Sat) 19時半頃
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(>>165) [乱暴に伸びてきた男の手、私は思わず悲鳴をあげる。]
やっ……!
[なんでだろう。思わず抵抗してしまった。あんまり、わけがわからなくなっているものだから。 振り払うように身体を動かして路地から逃げようとする。 けれど、身体を反転させようとしたところで鞄を掴まれた。 そうだ、どうせこうなってしまうから、抵抗なんて最初からしない方がいいに決まってるのに。]
(173) 2015/06/06(Sat) 20時頃
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[鞄が乱暴に揺れ動けば、隙間から覗くものは目玉の他に小さな指も見えるだろう。それは人の指に見えるようで、明らかに歪だった。獣の関節に似た形をしているような……そして、どろどろに濡れていた。 鞄の外側には濡れている形跡はないが、目玉と指の隙間が開けばそこからどんどんと漏れでてくる。 その液体はどろどろで、臭いはしないが肌色に濁った緑のような色をしている。鞄を引っ張ればジャニスの方にも滴が飛んでくるだろう。 それと、呻くような声も。]
(-72) 2015/06/06(Sat) 20時頃
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[揉み合ったとも言えないが、暴れた甲斐あって何とか彼の手は離れてくれた。(>>175) 私も体のバランスを崩して転びそうになるが、何とかこらえる。 彼の顔を見れば、異様な、何を求めているかわからない、不純に楽しんでいるような笑顔をしていて、ぞっと。 吐き気も忘れるように鳥肌が立ったけど、その分こらえきれずに涙がでてきた。声も。]
なっ…… ……なんなんですかぁっ!!?
[私が出せたとは思えない大きな声。初めて襲われた時以来かも。 声を出せたら、体も動いた。引っ張られた時に手から離れて落ちていた鞄を一気に拾って、路地の逆側へ逃げ出す。 男性相手に逃げられないだろうなんて考えてる余裕はなくて。]
(177) 2015/06/06(Sat) 21時半頃
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[引っ張って転げ落ちた鞄からは、あの目玉は見えなくなった。どろりとした液体も一瞬で消えた。跡形も無い。 代わりに聞こえてくるのは、ジャニスの近くにある業務用ゴミ箱の蓋が、がたがたと開いていく音。 振り向けばそこからさっきと同じ目玉と、指先が見えるだろう。 そして聞こえる。呻くような、舌足らずなしかし重い声。]
『ママを』
[はっきりと聞き取れたのはそれだけだったろう。はっきりとしない声は、人のものだとは思えない。]
(-75) 2015/06/06(Sat) 21時半頃
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[狭い路地を駆けているのに、行けども表通りが見えてこない。右、左、右と曲がって、分かれ道もあって、大通りの明かりが見えないなんてことがあるだろうか。 背後から追いかけてくる足音がしてきて、私は焦燥していく。息は荒く、鼓動は激しい。
そうして走っているままなのに、その声はやけに耳に届いた。 穏やかな声。]
え……?
[思わず足を緩める。]
(182) 2015/06/06(Sat) 22時頃
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/* 村建て権とかもう、全部メルヤさんに描写お願いしたいくらい惚れ惚れしていますが\(^o^)/ ひ、必要でしょうから受け取っておいた方がいいでしょうか……
(*8) 2015/06/06(Sat) 22時半頃
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[『寂しくなんかない』とは、どういう意味だろう。 寂しさ……孤独、満ち足りなさ。 私は孤独だった。やさしい両親がいても、私は孤独だった。 どうしようもなく、私はただ自分のせいで、一人だった。 私は寂しさから救われたいと……ずっと思ってた。
『大丈夫です』と声が響く。(>>190)
大丈夫なのか、と思わせる波長をその声に感じた。 後ろからは追いかけてくる足音。 足音から逃げるように、声を頼りにするように明るさの見えた表通りに飛び出た。]
(197) 2015/06/06(Sat) 23時頃
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[通りには誰もいない。人の声もしない。 新宿の路地は意外とチラシの一つも落ちていなくて、その綺麗な路面が静けさをより演出していた。 こんな場所があるだろうか。違和感がぞわぞわと足首から上がってくるような感覚で。
私は、どこにいるんだろう。
そんな思いがよぎったが、後ろからは足音が迫ってくる。 私は、声のしてくる階段を……下っていった。]
(198) 2015/06/06(Sat) 23時頃
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/* ここまで狼もう一人が赤ログ喋らない理由が思いつかないので、ミルフィ狼でほぼ確だと思ってますが……どうでしょうね。
でも私もちょくちょく見てはいるので欲しいひとにさらっと渡せますから!
私の描写はあまり期待せずにどうぞ……。 いざとなったら頼りますありがとう〜〜。
(*11) 2015/06/06(Sat) 23時頃
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/* そう、実はこの村は今日で終わる可能性が多大にあります……状況的に。 でもRP的に回避するのが厳しい……!!
天に祈ります……。
(*12) 2015/06/06(Sat) 23時頃
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[突然の、背後からの声。(>>200) 驚いて、振り向く――]
(201) 2015/06/06(Sat) 23時頃
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[何も、いない。 私は階段の上で振り返ったまま足を止めている。 聞こえてくるのは向かってくる足音で。 逆を向けば、階下が遠く感じるような階段がある。
私は、階段を――]
(210) 2015/06/06(Sat) 23時半頃
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[――飛ばなかった。]
(214) 2015/06/06(Sat) 23時半頃
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