265 魔界娼館《人たらし》
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[ そもそも、施術そのものが、一個の作品めいていた。
四肢を拘束するのは無骨な革紐ではなく、手の込んだ飾り紐で、薄い刃が肌を滑って恥毛を切断するかすかな音も、後戻りできない進行を知らせて昂奮を募らせる。 クリームめいた白い泡の下からあらわれるのは生まれ変わったような肌という構図。]
…見ずともわかります。
[ 完成したと"彼"に促されて、返す言葉は恬淡としたものだったけれど、汗の匂いは甘い。*]
(-110) 2019/05/17(Fri) 16時半頃
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[ "彼"の思い込みに口を出すことはしなかった。 ただ、"彼"の物言いはいつもどこか呪詛めいていると思う。 優しく言い聞かされ続けているうちに、刷り込まれてしまうような。]
初めて… ですか。
すみません、わたくしは覚えておりません。
[ 最初に声をかけられた場面は思い出せる。 そのときにはもう知らない相手ではない=常連客だという認識だった気がしたが、出会いはどのタイミングだったろう。 どうして"彼"の名前はすぐ記憶からこぼれ落ちてしまうのだろう。]
(-113) 2019/05/17(Fri) 17時半頃
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[ "彼"が身体の位置を移動して上をとる。 奪われた接吻けは軽く、無重力というよりも夢の中のできごとのようだった。]
お仕置き… あなたが?
[ さっきから"彼"は再三、それを口にしていたけれど、 わたくしは、"彼"が、わたくしの態度を女将に申し立てて処罰を促すのだとばかり思っていた。 それで女将が、やはりわたくしは《花》向きではないと考え直してくれればいいと 、そんな気持ちであったのだ。
だが、"彼"のいう「お仕置き」は「縛られ、打たれても、甘く啼くように」からシームレスで導き出されるものであるらしい。]
(-114) 2019/05/17(Fri) 17時半頃
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[ 手首の拘束を解かれれば、わたくしの上体はゆっくりと落ちる。 とっさに彼の髪なり耳なりを掴もうと、怪我していない方の手を伸ばした。]
──… 悪魔
[ ただそれだけをつぶやいて。*]
(-115) 2019/05/17(Fri) 17時半頃
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[ 背を抱かれ引き寄せられる。 顔が近い。
だが、次の瞬間にはふたび失墜していた。 今度は"彼"も一緒だ。
悪魔にもままならぬものはあるようだった。]
(-119) 2019/05/17(Fri) 18時半頃
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[ 同じような色をしているから、どこからが床でどこまでが寝台か境界はよくわからなかった。 受け止められる衝撃で、その高さに寝台があると判明する。
気づけば"彼"はわたくしの下方に回り込んでいて、仰向けに横たわっていた。 庇ってくれたのだろうか。
その胸に手をついて身体を起こすと、彼に跨る形になった。 剃ったばかりの場所が"彼"に密着する。
手を伸ばし、彼の喉輪に指を乗せた。]
油断はしないでください。
[ 見下ろす目線で告げる。*]
(-120) 2019/05/17(Fri) 18時半頃
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[ 足の間に確かにあったはずの存在が消える。 否、変化した。
魔物を客として迎える娼館だから、これまでも、人ならざる姿はいくつも見てきた。 中には、しばらく食欲の失せるような異形もいた。 それに比べれば"彼"の変容はまだまし──と言えないのは、その核に直接に触れたせいだ。
粘性の闇が皮膚を這いずり、隈なくしごき上げる。 それはある意味、子宮回帰にも似て、わたくしをコピーされるかと思ったほどだった。]
(-140) 2019/05/17(Fri) 21時半頃
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[ 一昼夜、あるいは数瞬の後に解放されて、視界に光を取り戻す。
"彼"の声が背後から聞こえた。
振り返ろうとしてわたくしは、両腕が戒められているのに気づく。 脅威とみなされたのだろうか。 あるいは、これがお仕置き?]
(-141) 2019/05/17(Fri) 21時半頃
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…どこまで、か わたくしにもわかりかねます。
[ "彼"の言葉を拾って、そっと返す。 その声の端は我ながら震えていたけれど、続けた。]
あなたの前に扉の開かれんことを。
(-142) 2019/05/17(Fri) 21時半頃
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[ "彼"が望むならば、わたくしは開かれるだろう。
身体を戒める縄が増やされる。 そこまでしなくても逃げられはしないとわかっているはずだが… 宙に浮かぶ鏡が映し出す光景を視界に入れ、理由は別にあるのだと気づいた。]
(-146) 2019/05/17(Fri) 22時半頃
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[ "彼"の賞賛の声が耳に届く。 縛られて血の巡りが悪くなっているせいか、首筋が少し熱い。]
黒は、 お好きですか。
…んっ
[ 身体がきつい時は無理に堪えず息を吐く。*]
(-147) 2019/05/17(Fri) 22時半頃
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[ わたくしの前にいる時の"彼"は黒が好き。 だが、他の場合は違うのかもしれない。 掴みどころのない"彼"らしい回答だった。
ついでのように"彼"の指が口に侵入してくる。 噛みついてやったら怒るだろうか。 試してみるつもりはなかった──今のところは。]
(-158) 2019/05/17(Fri) 23時頃
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[ "彼"が指の間に摘んでみせた鮮やかな色は、わたくしが拒んだ贈り物である。 閉ざすことの許されない状態の口腔にそれを押し込まれた。]
ひぅ…っ
[ 味のない果実もどきに蹂躙され、唾液が溢れる。 何度か喉が鳴ったが、飲み込ませるつもりはないとみえ、取り出してくれた。]
(-159) 2019/05/17(Fri) 23時頃
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[ が、"彼"はあくまでも最初の指示を完遂させるべく、逆の端にある深い穴へ咥えこませる。 いつものように、これから何が起きるか聞かせられて、わたくしの身体は弾む。
この形を受け入れるのは初めてだったけれど、思い出していた。 あの疼きと蠢動。 "彼"がもたらした熱夢と、その後の虚脱感。
今回は、それで終わりではなかった。]
(-160) 2019/05/17(Fri) 23時頃
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[ 手のひらで、竹の鞭で打擲され、わたくしは縄を軋ませる。
続けたれら、きっとすぐに声をあげてしまうとわかった。 焦がれるような、甘い啼き声を。
痛みからではなく、それがわたくしを呼んでいるようなものだから。*]
(-161) 2019/05/17(Fri) 23時頃
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