88 めざせリア充村3
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――中庭→食堂――
[案外素直にチアキは立ち上がる。 このまま従わなかったら、無理やり引っ張るつもりだった。
片方の手は繋いだままで。 離したら、そのまま倒れてしまいそうだったので。 それと何と無くの親近感。 ヤニクの体温が高いせいか、少しチアキの手が冷たく感じたのもあって、強めに握った。]
肉食いたい肉。 昼は違ったし、掃除させられて腹も減った。
[廊下にでて食堂の方へと歩く。 ついた頃には誰かいただろうか、最後にぐいっとチアキを引っ張り、自分より先に食堂へと押し込んだ。**]
(265) 2013/06/26(Wed) 13時半頃
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[チアキの同意の言葉になるほどと納得。 笑っていれば愛してもらえる、という考えはなかった。]
お前は努力してんだな。
[対してヤニクは何をしただろうか。 何もせず、万然と望んでいるだけ。
本当のところは、愛してもらうという意味もろくにわかっていないのだが。 チアキには親近感を抱いたので、しばらく手は繋いで引っ張っていく。]
(-169) 2013/06/26(Wed) 13時半頃
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――食堂――
ハンバーグ? わかってんじゃねぇか。
[志乃の言葉>>272を聞いて偉そうに頷く。浮かぶ表情は笑顔。 労働の後の食事は美味しい、と機嫌を浮上させ取りに行く。 チアキのハンバーグが半分だけ多い>>226のに気がつくと、ずりぃと露骨に顔と声に出しながら、俺にもねぇのと尋ねてみたり。]
えー、だって俺も掃除したじゃねぇか。 談話室二人だったんだぜ、割とめんどくせぇじゃんあそこ。 ……えー……
[結局増量は却下されて、ふてくされながら机につく。]
ん、美味い。 俺も食堂掃除すりゃよかった……
[チアキの増量は食堂掃除の結果だと聞けば、未練がましくそう呟いて。 やっぱり談話室だって大変だった、と本気で主張継続。 次があるときは自主的に食堂にしよう、めんどくさそうだけど。]
(276) 2013/06/26(Wed) 20時半頃
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[頑張りを熱心に自己主張していたら、いつの間にか皿にハンバーグが追加>>289されていた。 顔をあげて明らかに犯人のチアキを見るが、先ほどの楽しそうな自慢げな様子とは打って変わって知らぬ顔。 まさか彼からもらえるとは思っていなかったというか、もらうつもりもなかったので、降ってわいた(肉の)幸運にどうしようかと迷っていると。]
……や、やっぱいらねぇ! 今度は俺がもらっても分けてやんねぇし!
[近くに座っていたライジの揶揄する言葉>>290に反応して、ハンバーグは彼の皿に返す。 返したもののその視線はちらちらと向けられていて、もう一度チアキに渡されれば誘惑に負けて食べてしまうけど。]
(292) 2013/06/26(Wed) 21時半頃
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ん、なっ……!
[聞こえた。ぎりぎり聞こえた。 言いそうなのがそもそもライジしかいないから、キッと彼の方を睨みつける。 睨みつけるが昼間の出来事を思い出して、ぐぐとうなりながら言いかえさない。]
(-215) 2013/06/26(Wed) 22時頃
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ヤニクは、思わずスプーンを落としそうになってから、思いっきり握りしめた。
2013/06/26(Wed) 22時頃
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/* さすがに中身が割れていると思う今日この頃。
(-217) 2013/06/26(Wed) 22時頃
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/* ですよね!やられると思ったww>チアキ
(-233) 2013/06/26(Wed) 22時半頃
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[聞こえてしまったライジの言葉にグルルと唸りそうになっていると、眼の前にハンバーグonスプーン>>296が出現する。 笑顔で差し出しているのはチアキで、どう考えても子供扱いしかされていなかったのだが、眼の前にある肉が魅力的すぎて、そのまま口を開けた。]
(299) 2013/06/26(Wed) 22時半頃
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/* 確定で食べようとしたが これですいっとスプーンのけられるのもまたアリ
(-234) 2013/06/26(Wed) 22時半頃
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ヤニクは、あーん。
2013/06/26(Wed) 22時半頃
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[口の中にスプーンを突っ込まれる。 そのままはくり、とハンバーグを噛んで満足げな表情で咀嚼。 チアキのあからさまに子供扱いな言葉には>>309ピクリと眉を動かしたものの、口の中にハンバーグがあったので聞かなかったことにしてやった。]
ん、ごちそっさま。
[この研究所に初めて来た時に誰からか教わった挨拶をして。 食べ終えたのはチアキとほぼ同時だっただろうか。 片付けを終えるころには、腹も膨れて少し眠くなっていた。]
ふぁ……戻るかー。
[大きく伸びをして一言。]
(313) 2013/06/26(Wed) 23時頃
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ヤニクは、ライジのつぶやきもスルーできる肉の魔力。もぐもぐ。
2013/06/26(Wed) 23時頃
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――食堂→自室――
なんか眠ぃから寝る。
[チアキの問いかけ>>322にそう答えて。 念のために一応彼の服を引っ張ってちゃんと注意。 そのあと少しやりとりもしたかもしれないけれど、風呂に入るのは朝でいいやと投げることにした。
それから自室へ帰ると、ベッドの上にひっくり返る。 布団をかぶってもぞりと丸まってから自分の両手を見て、思い出すのは今日のこと。 他の部分よりは色の薄い掌を自分ではない人を思い浮かべて何度かなぞりながら、眼を閉じた。]
(327) 2013/06/26(Wed) 23時半頃
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帰宅拒否すんなよ? また明日ー。
[軽い挨拶をしてひらり手を離した。]
(-249) 2013/06/26(Wed) 23時半頃
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――早朝:自室――
[自室の扉がノックなしに開けられる。 鍵などつけられていないから当たり前なのだが、睡眠中に布団を毟られ立つように命令されれば誰だってイラっとするはずだ。]
なんの用だよクソ……
[寝起きの回らない頭で悪態をつくと、温度のない声で実験をすると告げられる。]
ザけろ、何時だよ。空気読め。
[ぼやいて舌打ちするが、相手は何も答えない。 早朝のこういう抜き打ちの実験はあらかじめ決まったものではないからか、普段とは"違う"もので。 ろくな思い出がないため、本当に本当に嫌いだったりする。
しかし無駄な抵抗をする無意味さを知っていたので、大人しく従って廊下を歩いて行く。 すれ違えば、普段よりは幾分かげんなりしたヤニクの顔が見えるだろう。]
(331) 2013/06/26(Wed) 23時半頃
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――早朝:実験室――
[左右に居た研究員に身体を拘束され服を脱がされて、四肢をくくりつけられ、実験室の中央に寝かされる。
分厚い壁の向こうに全員が引っ込んでから、ガゴンと音をたてて奥の方にあった機械が動きだした。 何をするかは知っているから、紺の目はじっとそれを見据える。
機械の丸く開いた部分から、ぼうっと黄色い炎が上がる。 ゴガン、と音がして、炎はヤニクの固定された右足へと舐めるように襲いかかってくる。 足がそのままで耐えるのはやはり数秒、皮膚が赤くなり弾け黒くなり、中の組織まで焦がされていく。
慣れた激痛も一瞬のこと。神経まで死ねば痛くもない。 じわじわと進行する炭化は骨をむしばむ直前で止められる。]
……い、てぇ。
[炎が止めば徐々に細胞がざわめき中から再生されていく。 時間にすればたいした時間ではないだろう。 炎が壊した時間よりは長い時間をかけて、足は再生する。 同様のことを腹部にもやられると、血と肉と脂肪と内臓の焼ける悪臭が周囲に漂った。]
(332) 2013/06/26(Wed) 23時半頃
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[終わりか、と思っていると機械は再びガゴンと動く。 扉が開き、研究者たちが中に入ってくる。]
え、なんだよ終わりか?
[だが拘束は取られることなく、そのまま実験台の上に寝かせられて。 手足の拘束はさらにきつく縛られ、首まで紐をかけられ固定される。 その実験は同じものを過去にされたことがあったから、すごく、ものすごく嫌な顔をするものの、もうここまでこれば逃げることもできなくて。
案の定、両眼に器具を押しこまれ、瞼を閉じることができないようにされた。 以前はこれに針を突きたてられてかきまわされて。]
(333) 2013/06/26(Wed) 23時半頃
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――って、おい、マジか……待て……
[研究員が手にしたのは針ではなくて小さな器具。 その先の小さな噴出口に、ボッと青い炎がともる。 近づいてくる青の炎から視線をそらしたくてもそらせなく、眼を閉じたくても閉じられなくて、めらめらと今から眼球を燃やす熱がじりじりと近づいてくるのをただ待つ。
大きく見開かれた紺の眼に、炎の先が舐めるように近づいて。 一瞬で角膜が混濁し、視界はそこで失った。 痛みもまた一瞬に。 続いて眼球が沸騰した音が、ガポリと骨を通して聞こえてきて。 後はもう、焼ける臭いがするばかり。]
(335) 2013/06/26(Wed) 23時半頃
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……さいあ、くだ、くそ。
[煮えて固まった眼球が元に戻るには、想像以上の時間が必要だった。 針で抉られた時よりもっと、ずっと、視野のない時間が続いた。 そして何より――初めての経験だったので――戻らないかもしれない、という恐怖が続いた。 腹をえぐられた時や、両足を折られた時や、背中を折られた時や、乱暴に臓腑をひっかきまわされた時より、周囲を認識できないのは怖かった。
さすがに常のように悠然としていることはできず怯えるヤニクに、じゃあ怒ってみろだの楽しんでみろだの意味不明な言葉をささやかれて。 その度に腕や足を深く斬られては、何かを計測された。]
くそ、気分悪ぃ……
[服を着るのもだるくて裸のまま地面に転がる。 ひやりと冷たい床に頬を当てて、元に戻った紺の眼を閉じた。 いつもなら早く出ろといわれるはずなのに、今日に限ってはそれが無いことには思考力の落ちた頭では気がつくことができなくて。
少しだけまどろんだら、部屋に戻って、朝食を食べてそれから――**]
(336) 2013/06/26(Wed) 23時半頃
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[冷たい床の上。 まどろみの中で白い手を握る。
それは昨日見た夢と同じ光景。 これから先の事など知らない無意識が見せた、夢。]
(-255) 2013/06/26(Wed) 23時半頃
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