267 【突発】Sanatorium,2880【RP村】
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あな■のせんせい■冷たいのね、と 検査が終■って着替える時に言われまし■た。 そ■子のせんせいはい■も手を引いてくれて 眠れな■時には温■たミルクをくれる■だと、 教えてくれました。
君の冷たいは僕の■かい■んだよと言ったら、 そんなの変だ■て言われてしま■ました。 陸と海■は常識が■って当たり■なのに…。
(163) 2019/06/14(Fri) 02時頃
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[ ─── 特殊で閉鎖的な環境下では、 医師や患者、看守や囚人…或はそれに類似する ■■の違う者同士の間に■■性が生じやすい。 ……とは言われるものの、 ヨリックはその例に該当したか否かといえば、 一概にそうだと言い切れないものがあるように 私には読み取れた。彼の記している限りでは。 ]
(164) 2019/06/14(Fri) 02時頃
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・・・・・・・・・・ ほんとうは、海に帰して欲しかったけど サナトリウムの外には出られないそうなので、 僕がせんせいに 眠る場所をお願いした時です。
(-31) 2019/06/14(Fri) 02時頃
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光のとおさないカーテンを閉めたら 夜になるより早く、世界が暗くなりました。 月の光も、星の瞬きも見えないけれど、 せんせいが用意してくれた箱の中に横になると 揺蕩う波のゆりかごに慰められるようだった。
青白い心臓のとくん、とくん、と光る音が 子守唄のように僕を眠りに誘い込みました。
(-32) 2019/06/14(Fri) 02時頃
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夢の中でうたった 52Hzの寝言は 誰にもきこえない泡と弾けて…消えました。
(-33) 2019/06/14(Fri) 02時頃
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“ 夏眠 ” のあいだ 冷たい箱は何度か開けられたかもしれませんし、 栄養補給を受ける機会があったかもしれません。 一度も開かず、飲まず食わずかもしれませんが、 僕の意識はずっと氷点下よりも深くにあった。
(-34) 2019/06/14(Fri) 02時頃
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しっとり濡れた髪と芳香が 夏が終わって暫く経った陸地の空気に触れて また融けて少し小さくなった身体を起こす頃には 心臓の青白い光はすっかり消えていたでしょう。
(-35) 2019/06/14(Fri) 02時頃
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─────── 目が覚めて
いちばんはじめに聞いたひとの声に、 言いようのない感情が湧き上がってきた。
(-36) 2019/06/14(Fri) 02時頃
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[ 自分を冷たい “ 氷 ”に喩えていた彼は、 “ 海洋生物 ” や“ 硝子 ” と不定形に病態を変える。 ・・・ 常套句の存在は読み取れずとも、 >>122 医師の言葉に影響を受けていることは窺えた。 具体的が記述は無い為に確信は出来なくても。 ]
(165) 2019/06/14(Fri) 02時頃
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「 ……こんなにも冷たい僕は、 きっと氷からつくられた硝子でしょう。 」
星になって…砂と崩れたおんなのこから 医務室に向けてどんどんと遠ざかりながら、 せんせいにそうやって笑いかけました。 コツ、コツ…と床をたたく靴底の感触が、 いつもより鋭敏に全身に行き渡ります。
(*22) 2019/06/14(Fri) 02時頃
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「 せんせいは … 僕のことが見えなくなっても、 いつもみたいに見つけられるんでしょうか 」
(-37) 2019/06/14(Fri) 02時頃
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賑わいのなくなった、灰色の街。 降り積もる雪が死化粧の白粉のようだった。
病魔に蹂躙されるしかない身体を引きずって、 火葬された誰かが天にのぼる煙を見上げて… その頃からずっと考えてもわからない疑問。
(166) 2019/06/14(Fri) 02時頃
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いくら “ せんせい ” でも、 きっとわからないそれを少し曲げて 僕は痛む皹から意識を逸らそうとしました。 答えなんて最初から…期待すらしていなかった。
(-38) 2019/06/14(Fri) 02時頃
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僕の肌はうっすら霞んで、 ほんとうに自分が無になっていくようでした。 掌を広げたらそのまま床が透けて見えて、 内臓や骨もない空っぽのようでした。 あの砂になったおんなのこと同じように、 きっと…あっけなく人のかたちを失ってしまって 軟膏を塗っても、包帯を巻いても 今度は前のようにはいかないかもしれない。
(167) 2019/06/14(Fri) 02時頃
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見上げたら、 春の遠い…■■い色の瞳は見えたでしょうか? もっと近くに浮かんでいたような気がするのに、 縮んでしまった僕には遠いばかりでした。 医務室で簡単な処置を終えたあと、 冷たい■の中で眠りたい…とお願いしました。 ほんとうは雪の布団に横たわりたいけど、 あそこがきっと、そこにいちばんちかいから。**
(168) 2019/06/14(Fri) 02時頃
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