48 マーメイドライン
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毎日毎日……
[同じ事の繰り返し。]
何度怒鳴れば解るの。 何度言い聞かせればいいの。
あなたは私の部下であり唯の傀儡じゃないの。 人間らしくもっと知恵を働かせないと、 餓鬼扱いされるわ。
[全く――と大袈裟に手を振り、額に乗せる]
いい? 人間らしく在りたいなら其れらしく行動しなさい。 頭や身体を動かしなさい。 応用力ってものを働かせなさい。
(18) 2012/05/12(Sat) 18時頃
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[部下への小言が終わると、そろそろ定時の頃。 この開放的な町では残業というものが滅多に発生しない。 それをいいことに、部下たちはさっさと姿を消し 自分が簡単な後片付けを行う]
ぃくしっ
[小さくくしゃみ一つ。 今頃部下の誰かが自分への忌み事でも言っているんだろうと 気にせずに軽く鼻を擦った。]
(19) 2012/05/12(Sat) 18時頃
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毎日、毎日――
[繰り返される日常。 修羅と化して生きることも必要なのだと 自分に言い聞かせるけれど、 それでも心には虚ろな穴が空いている。]
……。
[は、と小さく息を吐き、 ツーピースにボトムスという扮装の私服に着替え しんとした町役場を後にする。]
(20) 2012/05/12(Sat) 18時頃
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[磯の香りが微かに漂う、この町には 心を揺り動かす伝承が残っている。
マーメイドとセイレーンの、禁断の恋。 悲劇として残る伝承は少しだけ、 シェイクスピアの物語にも似ていると思っていた。]
……ジュリエットが死んでいると勘違いしたロミオは 毒薬を飲んでジュリエットの後を追ったが、 ジュリエットは目覚め、ロミオの死に慟哭する。 そしてロミオの腰の鞘に収められた短剣で自ら――
どうして人は悲劇に焦がれるのかしらね。
[ふふ、とシニカルな笑みを浮かべて 海の方向を一瞥する。 少しの逡巡の後、そちらへと歩き出したのは 何の気まぐれか。]
(21) 2012/05/12(Sat) 18時半頃
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―港―
[飛んでゆく海鳥の姿を目で追っていたら、すれ違う人とぶつかった。小さく謝って、視線を空から水平線の方へと戻す]
今晩はお魚もいいかな……。 サラダは作りおきのものがあるから、それを食べちゃわないとね。
[慣れない一人暮らしだが、この街で出会うものは何でも新鮮で、だからこそ慣れないことが楽しい。 軒先で売り込みをかける魚屋に微笑みかけてひやかしたり、遠くやってきた船の姿に足を止めたり。 人の多い中を、自由自在に歩いて]
(22) 2012/05/12(Sat) 19時頃
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―路地裏―
ははっ。
[港の街並みから隠れるように存在する影。 伊達眼鏡の中の瞳が細くなり。 その影の中で一人ほくそ笑む。]
カモもいいとこ。 間抜けが多くて助かるよ。
[手の中でくると回転するように動くは、 たった今、その本来の所有者の胸元から離れた財布。]
(23) 2012/05/12(Sat) 21時半頃
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けっこうあるじゃない。 ほんと運がいい。
[財布の中から抜き取った金額は想像以上。]
さて、と。 今日はもう店じまい。
これだけあれば、ね。
[既に用済みとなった財布を路地裏のゴミ溜めに投げ、 一仕事終えたとばかりに、 女は、満足そうに唇に指を当てた。]
(24) 2012/05/12(Sat) 21時半頃
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久しぶりに――。
[何か美味しいものでも。
そう、喜色交じりに呟くと。
路地裏から足取りも軽く、 港町の中心部に向けて歩き出した**]
(25) 2012/05/12(Sat) 21時半頃
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― 港 ―
[掃除をするのにも飽きて。
小腹が空いたのと、冷蔵庫に夕飯のおかずになる物が何も無くて。この時間なら、売れ残りの魚が安く手に入るだろう、と。アパートを抜け出して、港へと。
―――港の市で、お目当ての安い魚を買って。ついでに料理に使う用にと、オレンジを三つ。
海からふく風が、とても心地よくて。キラキラと光る海に目をやる。とても綺麗で、御伽噺の人魚でも出てきそうな、そんな雰囲気を感じて。
桟橋に腰掛けて。海を眺めながら、オレンジを一つ頬張った]
(26) 2012/05/12(Sat) 23時半頃
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漂白工 ピッパは、メモを貼った。
2012/05/12(Sat) 23時半頃
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―港―
あら、おいしそう。
市場で? [港の市に向かう途中。 ちらと視線に入ったのは、 桟橋に腰掛けながらオレンジを頬張る>>26の姿。
にこ、と笑みを浮かべ。 持ち前の気安さで、語りかけた。]
(27) 2012/05/13(Sun) 00時半頃
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―港―
………せりゃーっ!
[腕輪に糸を巻く溝を付けただけの糸巻と、 その糸の先に付けた針。 …要するに、釣具としては肝心な釣り竿が無い訳で…]
…むー。大暴投。 やっぱ、回さないと飛ばしずらいねー。
[重りが有っても結局手投げ。 飛距離は正直微妙なところ。 一度回収し投げ直し、 のんびり座って読書再開。]
(28) 2012/05/13(Sun) 00時半頃
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/* 尚、この釣具ブレスレットは中の人の願望です。 実在する商品・道具などとは無関係なのです。 あしからず。 */
(-1) 2012/05/13(Sun) 00時半頃
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/* ケイトもいたっ!
この村のコアって何時くらいなんだろ?
(-2) 2012/05/13(Sun) 00時半頃
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[オレンジを頬張りながら、ぼーっと海を眺めていると。 不意に声が聞こえて。 辺りを見回しても、オレンジを食べて居るのは自分だけ。 声のする方へ、視線を移すと>>27
心地の良い笑みを浮かべて、 気さくに声をかけて来る女性の姿が目に入った]
えぇ、市場で見つけたので。 おいしいですよ?
[相手が女性なので、特に警戒する風も無く。 ただ、普段から無愛想と言われてる自分。 笑みが浮かべられたかどうかは解らない。
自分が桟橋まで来た道の方を指差しながら]
この道の先、威勢の良い魚屋の隣。 そこの青果店のオレンジが、一番美味しそうだったから。
(29) 2012/05/13(Sun) 08時半頃
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漂白工 ピッパは、メモを貼った。
2012/05/13(Sun) 08時半頃
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いいわよね。 あの市場って、新鮮な果物も揃っていて。
[指差された方を見詰め、 普段、無愛想と言われているとは知らぬまま、 警戒されていない様子に、さらに表情を緩めた。]
アタシもオレンジ買おうかしら。 今日はね。
ちょっと裕福なのよ。
[聞かれてもいない事を語りつつ。 美味しいのならオレンジを仕入れるのも悪くない、 幸いに金銭事情は悪くないのだから。]
(30) 2012/05/13(Sun) 20時半頃
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[名も知らぬ女性が、なにやら嬉しそうに喋っているのを見て。 多分、何か良い事が有っての事だろう、と。 それ以上は、別に気になる事も無く]
えぇ、色々と揃いは良いですよね。
でも、あの青果店のオレンジ、買うなら早く行った方が良いかも知れないですよ?残り少なかったから。
[裕福が、羨ましいとは思わない。 けれども、臨時収入が入った時の事を思い出せば、 やはり嬉しいな、と。表情の緩んだ彼女につられて軽く微笑んだ]
(31) 2012/05/13(Sun) 21時頃
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あら、残り少ないの。
[>>31なら、早く行った方がいいのかもしれない。 売り切れていたら、折角の運が落ちそう。]
あそこのお店ね。 ありがと、いいこと教えてもらったから。
今度、美味しいモノ見つけたら……。 そうね、お礼に何か、しなくちゃ。
[つられて軽く微笑む姿に。 くす、と目を細める。]
あッ、そう、言い忘れていたわ。 アタシはベッキー。よろしくね。
[ヤダと笑ってから、とびきりの笑顔を浮かべた。]
(32) 2012/05/13(Sun) 21時頃
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[>>32お礼に何か、と言われて]
あ、そんな。 別に何もお礼をされる様な事でも無いですし。
[と、一言口早に。次いで名を聞けば]
あ、私はピッパです。
本当、そんな大した事では無いですから。 お礼とかはお構いなく。
[名を告げて、改めて丁重にお断りする。 流石に、名を聞いたからと言って、初対面の人に其処までして貰う義理は無い、と。
少しだけ、困った様な表情を見せた]
(33) 2012/05/13(Sun) 21時半頃
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あら、そう。 [少しだけ困った表情を見せ、 丁重に断る様に、自分とは違ったタイプかも、と。 そう、興味を抱くように視線を向ける。 断る素振りにそれ以上強要する心算もなく。]
でも、知り合ったのも何かの縁だと思うの。 ほら、此処って不思議な言い伝えもあるでしょ。
また、機会があったらよろしくね。 ピッパさん。
[今、教えて貰った名を目を細めながら紡いでから、 教えてもらった市場の青果店に向けて足を向けた。]
(34) 2012/05/13(Sun) 21時半頃
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/* あ、強要する心算がないといいつつ。
微妙に、何か、言っているような。
ベッキーでした。
(-3) 2012/05/13(Sun) 22時頃
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[ベッキーの、興味を抱く視線には気がつかずに。 軽く返された言葉に、少し安堵の表情を浮かべて]
えぇ、確かに。縁、が有れば。 どこかで会う事も有るかもしれませんね。
はい、機会が有れば。
[ベッキーが青果店に向かうのを見て。ホッと一息つき。
視線を再び海へと移し、ベッキーの言った不思議な言い伝えの話に想い巡らせた]
(35) 2012/05/13(Sun) 22時頃
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[口には出せないが、自分は、男性に興味が無い。 姉が、恋をしている風に見えて、安堵したのはそのせい。 姉が結婚してくれれば、自分が道を外れても大丈夫だろう、と。 しかし、姉は死んでしまった]
……まさか、ね。
[姉の死は、事故で処理された。 岬から、滑り落ちた跡が見付かったのと、遺書みたいな物が見付からなかった事と、事件性になる物も見付からなかったからだが。
もしかしたら姉も私と同じ?本当は、自殺?と――]
(36) 2012/05/13(Sun) 22時頃
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[そこまで考えて、首を振った。 姉は、そんな簡単に自殺する様な人では無かった。
とても無邪気で、明るくて、誰に対しても優しくて。 そして皆から愛されていた]
姉さん……。私、辛いよ。結婚とか、したくないよ。 どうして死んでしまったの……。
[再び小さく一人ごちて。 手の内に有る、オレンジの残りを口に詰め込んだ]
(37) 2012/05/13(Sun) 22時頃
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漂白工 ピッパは、メモを貼った。
2012/05/13(Sun) 22時頃
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・・・あ。引いてる。
[手首を引かれる感覚に、魚がかかったと分かったけれど。 読みかけの本も良い所。 わざと合わせず放置して…]
………うひゃぁぁっ!?
[餌だけ取らせて逃がそうと、放っておいたら強く引かれた。 どう考えても大物です。 慌てて足場にしがみつき…]
…さて。どーしたもんか… というか、何処行ったハサミ。
[糸巻だけでは引けないし、 糸を切らなきゃ腕が危ない。 鋏をきょろきょろ探すけど、何処に置いたか分からず終い・・・]
(38) 2012/05/13(Sun) 23時頃
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[何処かで、悲鳴にも似た様な声が聞こえて>>38 思考の迷路からハッと現実に返り、辺りを見る。
少し離れた所に、足場にしがみ付いてる 人の姿を目に捉えた]
あ、危ない。
[買い物袋を手に取ると、 急いでその人影の見える方へと走った]
(39) 2012/05/13(Sun) 23時頃
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[近付くと、腕を何かに引っ張られている様な感じで。 このままだと、海に落ちてしまう、と。
咄嗟に、買い物袋を投げ出して、 慌ててその女性の体を捕まえて]
大丈夫ですか?その糸巻き、外せないんですか?
[引っ張られて、痛そうな腕を見ながら、口早に質問する]
(40) 2012/05/13(Sun) 23時頃
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えと、釣りしてたら大物かかっちゃって… 普段だったら糸切るんだけど、鋏がどこに行ったか…
[捕まえてくれた女の人に、困り顔になってそう返す。 糸巻を外せばいいのだろうけど、 兄が作ったのはこれ一つだけで。]
…外せなくはないけど、一つしかない物だから無くしたくなくて… どうにかして糸が切れればいいんだけど…
[…流石に本だの鉛筆だのじゃ、どう頑張っても糸は切れない。]
(41) 2012/05/13(Sun) 23時半頃
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[糸を切らないといけないと聞いて、 ポケットから布に包まれたソーイングセットを取り出して。 ハラリとそれを広げて、スッと鋏を取り出して。 有無を言わさず糸を切った]
大事な物なのに、切っちゃってごめんね。
(42) 2012/05/13(Sun) 23時半頃
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いや、大事なのはこの糸巻の方なんで… 糸の方は結構よく切ってるんで大丈夫です。
[根がかりしては糸を切り、大物釣っては糸を切り。 しょっちゅう切っている物だから、謝られると逆に困って。 わたわた慌てて首を振り、とりあえず糸を巻き直し。]
えと、ありがとうございました。 ………あのままじゃたぶん海に落ちてたし。
(43) 2012/05/13(Sun) 23時半頃
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