229 観用少年
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ぁ、む…
[濡れた唇をまた濡らされて、 その粘膜を食む仕草は滑らかで自然な動き。
砂糖菓子を溶かしたミルクをねだったせいで、 実際に甘く蕩けた口腔が迎え入れ、 求められるままに絡められた舌を擦り寄せて]
(-30) 2017/10/08(Sun) 01時半頃
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……ケイ、……
[柔らかく見開いたままの双眸は全てを記憶する。 鎖された瞼が仄かに震えていることも、 そっと上がって濡れた黒瞳が自分を映すことも。
ほんの僅かの距離を繋ぐ透明な糸を、 また、薄桃の舌が舐め取って名を呼びかけ、 吐息の熱に、とろりと融けた瞳を細める。
彼が何を望むのか、理解できてしまう。 その彼に応えようとざわつく心の根源への理解も]
(-31) 2017/10/08(Sun) 01時半頃
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[唇がまた塞がれるその刹那、 ゃ、と小さく反応したのは彼が泣いているように見えたから。 その感情を言葉にはできなかった。 彼に焦がれて愛されたい、 その根源よりも深い場所に突き刺さった何か。 苦痛は無く、熱い。 何かが満たされ、乾いていく感覚。
怯えと、期待と、思慕の混ざる双眸は、 ずっと彼を映し出したまま]
(-32) 2017/10/08(Sun) 01時半頃
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するの……?
[乞われた唇は柔らかく剥がされて、 そこから零れた吐息交じりの言葉は乞うように。
何をされているか理解している。 何をされようとしているかも。
その影が彼を撫でるならば、 その苦痛が及ぶ前に自ら唇を口端へと触れさせて。
彼も同じだと、過る。 そうれは無いと乞う思考も主張が激しい。
だからそれに抗わず素直に感情に]
(-33) 2017/10/08(Sun) 01時半頃
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……僕を、棄てないで 今度はちゃんと我慢する、から……
ケイイチの傍にいたい、……お願い……
[――素直に感情に従い、願いを、切実に**]
(-34) 2017/10/08(Sun) 02時頃
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ん……、
[彼の声に従って、ゆっくり目を閉じる。 撫でる手が、" "を思い出させる。 けれど合わさった唇は、思っていたよりもずっと柔らかかった。
久しぶりの、誰かとの触れ合い。 何年ご無沙汰だっただろうか。
あの日彼に心を奪われてしまってから、 誰とも深い関係になろうとしなくなった。 なのにこんなあっさり、今は。
彼のキスは嘘偽りなく上手かった。 そういう風に仕込まれていたのだろう。 つい、その甘い口付けに夢中になって 気付けばもっと欲しがるように口を薄く開いていた。
……救えない、自嘲気味にそう思った。 どうせ彼のことなんて、抱けやしないのに]*
(-36) 2017/10/08(Sun) 08時頃
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/* ※まだ抱く方だと思っています。
(-35) 2017/10/08(Sun) 08時頃
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[差し入れた舌を迎え入れ擦り寄る柔らかさは、初心のそれではなかった。 脳の裏側で警鐘がガンガンと鳴っているのがわかる。 けれどその警鐘を、これではいけない、という理性の声を、 絡める甘さが溶かしていってしまうから――ケイイチはただ、無我夢中で貪った。
唇を離して僅か、見つめる瞳は熱く声は甘い。 ケイイチは、ああ、と思った。 ガーディは知っている! 何を求め何が起ころうとしているのか 知って尚受け入れる気でいる!
先程の予感は確信へと至る。 泣きたくなるような光景だった。 いや、もしけしたら泣いているのかもしれない。 再び唇を擦り合わせる間際、小さく漏れた言葉は拒絶に似ていて、 聞きたくなくてそれを吐こうとする唇ごと呑み込んだ。]
(-37) 2017/10/08(Sun) 08時半頃
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[それでもこちらを見つめる瞳に拒絶や嫌悪や恐怖はない。 ――当たり前だそう作られている。
そうして、今度こそケイイチが何か言おうとして、 けれどそれよりも…… ガーディの微かな問いかけのほうが、早かった。]
ぁ…………。
[情け無いかな、大の大人であるケイイチが返せたのはそんな掠れた音ひとつ。 唇の端に柔らかなものが触れる。 観用少年が放つ甘い香り。
ガーディは、 ケイイチは、]
(-38) 2017/10/08(Sun) 08時半頃
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っ………………!!!
[ケイイチは今度こそハッとして身を起こした。 勢いのまま飛び退けば、まるで尻餅をつくような形になる。 それでも目を離すこともできず見つめれば、 黒髪の隙間から覗くガーディの姿に心がざわつく。 唇を濡ら情欲の香りを漂わせる幼い少年、 そのアンバランスさ。
――我慢、と、ガーディは言った。 つまり「これ」は、ガーディにとって苦痛に依って齎されるものだと――]
………し、ない。
(-39) 2017/10/08(Sun) 08時半頃
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[首を横に振れば、遅れて黒髪が頬を叩く。 声は掠れて震えていた。]
違う、違う違う違うちがうちがう――…… お前に、我慢させたい、わけじゃ……苦しませたい、わけ、じゃ………
[ただ、――ただ? 見て欲しくて。自分だけであって欲しくて。 それがガーディにとって恐ろしくないだなんて、 どうして僅かでも思えたんだろう。 少し考えれば、いや考えずともわかるはずだった。 ケイイチは震えた。 己のしでかそうとしたこと、 それは理性を持った人の所業では成り得ない。
こんなの――己が保身のために母を死に至らしめ自分を追放した、 あの女よりも酷い所業じゃないか。]
(-40) 2017/10/08(Sun) 08時半頃
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/* あー使用人とか無しにすれば良かっ……大人邪魔……
(-41) 2017/10/08(Sun) 09時半頃
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ん、…コースケ…
[薄く開いた唇から舌先を差し入れ彼の口腔を探るように舐る。 歯列をなぞり、歯茎や口蓋を角度を変えて嬲り続ける。
―――…南方の気持ちいいところはどこだろう。
薄く開いた黒瞳は反応を見逃すまいとしている。 角度を何度も変えて口内を味わう。舌先を捉えて吸い付く。
舌の上を擦り一旦間近で見つめる。 つ、と銀の糸が垂れ南方を間近で見つめる。]
コースケ…平気?
[嫌では無いだろうか。 恐る恐る覗き込む瞳は僅かに不安で揺らいでいる。]
(-42) 2017/10/08(Sun) 10時頃
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[込み上げるのはどうしようもない恋情だ。そんな風に出来ていると言えば簡単だけど。 人に触れるのも許されるのも初めてで。
もっと味わいたい。 もっと触れたい。
手は自然に脚のあいだをズボンの上から柔く握り込んでいた。 余り反応していないようだが。]
……コースケ、溜まってんじゃねえの?
[じっと見つめて問い掛ける*]
(-43) 2017/10/08(Sun) 10時頃
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は、……ん、
[口の中を舌でなぞられると、どこでも気持ちがいい。 口内がそれほど敏感だということはなかったはずだが、 あの男にされていたときも、そういえば善かったような気がする。
……知らず知らずのうちに、記憶を辿る。 そしてそれに気が付いてはっとする。 目の前の少年は決して彼ではないのに、と。
唇が離れると伝う銀の糸。 目を開けて、ぼんやりと彼を見る]
(-44) 2017/10/08(Sun) 10時半頃
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大丈夫だけど……あー、もう。 そんな顔するなって。
[不安そうにこちらを見つめる瞳に苦笑して、微笑む。 訳が分からないのはそのままだけれど、 彼が愛玩道具であることも考えると 要はそういうことなのだろう]
ちょ、そっちは……っ、
[しかし、彼の手が下へ伸びると流石に慌てた声を出す。 溜まっているのかと聞かれれば、確かに抜いたのは 随分と前だと思うけれど、まだ混乱の方が大きくて 反応以前の問題である。 とりあえず、聞きたいのは――――]
(-45) 2017/10/08(Sun) 10時半頃
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えーと、……ヤるの?
[その一点のみである]*
(-46) 2017/10/08(Sun) 10時半頃
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…………。
[どことなく上の空という訳では無いが。 釈然としないようなものを感じ取った。
霧がかったように掴みきれない人形は 瞬き一つで黒い靄のようなものを吹き飛ばす。]
平気だけど、なに? コースケが嫌がることは”出来ない”けど。
[口にしながら慌てた声も無視してズボンの中へと手をいれる。 下着の上からやんわりと触れる熱はまだ柔い。何度か下着の上から擦りあげ、陰嚢も揉み込めば緩く固くなったか。
満足げな笑みを浮かべる。]
(-47) 2017/10/08(Sun) 11時頃
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[投げかけられた問いには、ぱちり、瞬きをひとつ。
どこをどうされれば”悦い”のか学習するように凝らすように見つめていた。]
ヤるって何?
[元の持ち主は上流階級なので直截な物言いはしなかった。 全く何も知らない無垢な少年の顔を浮かべながら
手は無遠慮に下着の中へと入り込み、彼自身の熱に触れる。 熱くなってきたのを手で扱く。先端部分はゆるりと触れる程度に
竿の部分はやや強めに扱いて気持ちいいと訊ねた*]
(-48) 2017/10/08(Sun) 11時頃
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[嫌がることは出来ない、という言葉とは裏腹に 彼の手は動く、動く。
言ってることとやってる事が違うじゃねぇか!と 突っ込みたい気持ちは山々なのだが、 なんとなく分かったことがある。
この少年は、分からないことが多い]
あ、ん……っ、ちょ、手を止め、ろ…って! ヤるってのは、今してるやつで、だな。
だから、その……っ、ぁ、は、
[喋りたいのに、うまく喋れない。 快楽が先にきて、口から声が零れ落ちる。
気持ちいいかと言われれば、もちろん気持ちがいい。 立ち上がった熱は明らかにそれを示している。 彼の技も、巧みでいいところをついてくる]
(-49) 2017/10/08(Sun) 11時半頃
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[――けれどそういうことではない。
そういうことではなくて……ただ、自分は眠りたいだけなのに。 どうしてこうなったと、そう思うばかりであった]*
(-50) 2017/10/08(Sun) 11時半頃
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[かすかに善がって気持ち良さそうにしてたのに。 どうして歯止めを掛けられたのが不思議でならない。 黙っていれば文句無く見目麗しい顔で小首を傾げる。 先走りの液で濡れた手をぴたりと止めた。
焦らすとかではなく、やめろ、という声が本気で聞こえたからだ。]
気持ち良さそうだったし。 ここで止めたら辛いのはコースケじゃねえの?
大丈夫、俺に任せたら怖くないから。
[額に口づける。空いている手で宥めるように頭を撫でる。 だが手は止まったままだ。先を続けて欲しいなら言わないとやらない、と言わんばかりに。
出来ないと言わんばかりにじっと見つめ]
手が嫌なら口でしてやっから。
[盛大な勘違いをして頭を下へと下げていった*]
(-51) 2017/10/08(Sun) 13時半頃
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/* あーーー………あーーーーー!!!!!!あーーーーーーーーーー(語彙力の死)
(-52) 2017/10/08(Sun) 14時頃
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ちょ、ちょっと待て……! 口でしなくていいから! 手でお願いします!!!
[最早自分が何を言っているのか分からない。 気持ちいい。やめて欲しくない。 昔仕込まれたせいで快楽には弱い。
触らせたくはないのに、途中は嫌だ]
もう、好きにしていいから、
[ぽろりと、そんな言葉が口から出る。 これも昔の名残。今考えれば随分酷いセリフだ。 けれどそれは口の中に留まらなかった]*
(-53) 2017/10/08(Sun) 14時頃
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……手がいいんだ? 口、巧いよ? 俺。
褒められてたし口の方が気持ちいいのに。
[平然と告げた。何故ならオスカーはそういうものだから。
南方は明かに快楽の拾い方を知っていても 比べる相手がいないので気にも留めなかった。
だが。弱々しく好きにしていいという声にスイッチが入った。]
……好きにしていいなら口でもいいよな? 大丈夫。すぐに夢中になって何もかも忘れられる。
俺に全部任せればいい。
(-54) 2017/10/08(Sun) 14時頃
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[オスカー自身もうろ覚えだが そういった類の言葉の後には制止を”掛けなくていい”
”好きなように”奉仕していい、という刷り込まれている。
元の持ち主は、自分の好みで少年を偏愛していた。 家事万能で口が悪く、閨ではやや強引。
そんな風にカスタマイズされた人形は、きらりと目の奥光らせる。]
(-55) 2017/10/08(Sun) 14時頃
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[南方がそれ以上制止を掛けても無駄だったろう。 布団の中に潜り込んでオスカーの姿は見えなくなった。
おもむろにズボンを下着ごとずり下ろせば緩く勃ちあがった熱を手で扱く ゆるゆると裏筋や竿を声と反応を見て南方の弱い部分を責め立てる。
ちろり、赤い下を出して濡れた先端を嘗める。”雄”というのは大体ここが弱い。 視覚的には竿を、下から上へと嘗めるのが良いが見えないので徹底的に弱い部分だけを責めた。
先端の亀頭の部分は舌で嘗めるだけでも刺激となる。敏感な部分なので決して歯や爪は立てない。 快楽のみを与えるように口淫でもっとも気持ちいいとされる裏筋を舌でぐるりと嘗めた頃には完全に固くなっていた。]
ん……。
[口に含んで手も同時に愛撫する。顔は見えないが南方は気持ち良いか気に掛かる少し疎かになった*]
(-56) 2017/10/08(Sun) 14時頃
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[けれど、夢は目醒めるものだから]
(-57) 2017/10/08(Sun) 15時頃
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ちが、そういう、ことじゃ……っ
[口はやめろと言ったのに、これじゃあ何の意味もない。 そういう意味じゃない、とそう言いたいのに。
制止の言葉はもう意味を持ってはいなかった。 彼の手が離れ、布団の中へと潜り込む彼を見て 諦めたように、――期待したように、小さく息を吐いた。
性的な関わりを持つのは、久しぶりだ。 故に、それは前よりも敏感にさえ感じる。
ぬるりとした感覚。再び手で扱かれる感覚。 見えない部分でされている行為は、 目隠しをされているのと同じようなもので。
その強い刺激に、だらだらと透明な液を流す]
(-58) 2017/10/08(Sun) 15時半頃
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は、ぁ、あ…、あ
[熱い、布団が邪魔だ。 見えないことでのもどかしさもある。
布団を強引に引きはがして、彼を見て。 もっと、とうわごとのようにつぶやいた]*
(-59) 2017/10/08(Sun) 15時半頃
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