131 SACRED JUSTICE ―闇の正義と光の祝福―
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[元第六王子に、最後の王。 これはまた随分と大きく出たものだと思いつつも、二人の紋様を見比べ。 そこから、特に剣を持つヘクターから強く感じる力に笑い飛ばす事も出来ず。]
…王とはまた御大層な身分だな。 それを聞いてお前…いや、ヘクターがどう動くのかは知らんが。
闇が常に傍らにあるのならば。 オスカーの言う事が真であるのなら、鞘は探さずとも勝手にやってくるかもしれんぞ?
[茶化すでもなく真顔でそうヘクターへと告げて。 その頃には去って行ったオスカーの姿も既に消えていた**]
(444) 2014/08/15(Fri) 14時半頃
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[すぐに同じ転移魔術で行こうと思っていた場所へ行っても良かったのだが――何せ失敗した直後である。 今度こそ見知らぬ場所へ飛ばされても可笑しくはない。
杖を構える女性>>416に視線を固定して。白銀と翠玉の優美な杖からは闇の気配が露程も感じ取れない。]
……素敵な二つ名ね、感謝でもすべきところかしら。 本音を言えばその認識は改めてほしいけれど……まあいいわ。
[白闇の翅と呼ばれていたことは知らなかった故に驚いたような表情を浮かべたが、すぐに口角を上げる。 随分と曲解されてしまったものだ。子供たちの様子を見るに、まだ幼子には知られていないのだろうか。]
(445) 2014/08/15(Fri) 15時頃
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[医薬との言葉を聞けば>>419、あの研究所に置かれていた薬を思い出して笑みが消えた。 鮮やかな紫色の液体に淀んだ得体の知れない薬。医薬だなんて到底思えない。]
――その子供達は? ……今から"教育"を施す存在かしら。
[色々な手段を使い、教会の情報は大方仕入れていた。ここで既に教養を受けている子供なら、恐らくは魔術の訓練も受ける筈。しかし見たところ、まだそんな様子は窺えない。 ならばと、少し教育という言葉を強調して。答えの分かりきったことを問いかけた]
別に子供たちを取って食おうという訳じゃないの、ヒトなんて食べても美味しくないから。 だからその杖を構えるのを止めてくれると嬉しいわ。
[我ながら無理なお願いをしている。神聖教団の軍服を着た女性は、ここの思想に浸かっているはずなのだから。]
(446) 2014/08/15(Fri) 15時頃
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[父と崇める神の教えに反する存在に向ける警戒を止めるなんて難しいだろう。]
それにしても、神聖教団も大変ね。
わざわざ子供たちを連れて来てまで教団に従順な人間を作りたがるなんて。
[くるん、と室内であるというのに黒い日傘を廻し。 頭に思い描くは研究所の大人たち。教団の思想を植え込まれ駒と化した人間の成れの果て。**]
(447) 2014/08/15(Fri) 15時頃
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― アマネ回想/カーライル王都フォーデルハウト ―
[それは表舞台から姿を消すよりも更に前の事だ。ひとり、随分変わった友達がいた>>435。 彼は闇聖霊や狂聖霊とはまた違う、肌の色も気配も完璧に「そっち側」に馴染んだ存在で、流石にはじめは身構えてしまった物だけど]
『あはは、良い質問ですねイアン君。 くたびれた家宝にして、僕の研究対象なんだ。持ってみる?』
[怖い者見たさに、何度も顔を覗かせればそこからはもう慣れた物だ。習慣は人間が持つ最大の武器だろう。事実としてレガリヤを触らせる程度には、最終的に随分友好的な関係だと認識していた物だ。 多少の知識があれば、旧遺物のレガリヤがひとつ『王の錫』である事も、そして好んで『神秘研究家』ですと自称するアマネが、事実、レガリヤの用法や起源を探る研究をしていた事は知れる事だろう。後半の方では寧ろアマネは積極的に彼の手に錫杖を握らせ、特殊な血統に生まれた彼が錫杖の気配に高い親和性を持つらしい事の理由を調査する、研究の対象にしていた]
(448) 2014/08/15(Fri) 15時半頃
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[彼と云う特殊な血統、姿形の者は、流石に何処の国でも奇異の対象で。然し普通に日常を過ごし話をする限りでは、普通の人とほぼ全く変わらないらしく]
『それが昔からからかい続けた所為か、最近アマトも耐性ついちゃってさ。 小さな頃は、文献と間違えた振りしてエロ本見せたら真赤な顔で卒倒してたのに、最近は何食わぬ顔でばりぼうバインバインのお姉さんをガン見するし、最近料理も覚えたから、たま〜にご飯の中に唐辛子を仕込んで、悶えるアマトの観察日記をつける事も出来なくなって……』
[絶対可愛いよその内会わせる!とアマネは息巻いていたが、残念ながらそれは最後まで適わず。 やがて、彼に起きたとある理由を切欠に、彼、イアンはカーライル王国を出、それが別れとなった>>437]
― 回想/了 ―
(449) 2014/08/15(Fri) 15時半頃
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― 現在/聖都レグレシア 「FSM」店内 ―
[色々珍品どもを物色していたら店主が現れた>>432。草臥れた白衣、見るからに安物ぽい服、ああ如何にもこの店の主ぽい変わり者だ。寧ろ清潔な白衣に立派なスーツをシャキ、と着こなした人が現れてくれなくて安堵した]
へぇ。『使用者への負担が若干大きな薬の為、連続しての服用、お子様への服用には注意してください』。 なるほど。魔術師じゃ無くても魔法の効能を得られる薬なんだ。
聖霊術の効能も作ろうと思えば作れるのかな。
[然し微妙な薬が此処まで多いと、物珍しさで購入する人は多かれど、ラインナップが残念圏内から脱却する事はなかなか難しそうだ]
(450) 2014/08/15(Fri) 16時頃
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いやおじさん、普通逆でしょう?「覚醒」とか無いの?
[確かに酩酊を求めて酒に手を出す人もいるが、需要の方面では寧ろ酔いをシャッキリと醒ます酔い止め薬の方が、と思わなくも]
……はぁ。 おじさん、今『耐熱』効果の薬に、体感温度が変わらないて言ったよね。 構築した術式に穴なんて無い?熱感覚の遮断。いやクオリア(感覚質)の鈍化かな。魔力の神経系への伝導が上手く築式出来てなかったり。
[ふと興味本位、親切半分で口にした事で、アマトは普通の客ではない。魔術に造詣深い人間だと知れるだろう。しかも技巧よりも理論体系に強そうな。 アマトの方もひとり、聖霊術を薬にしてしまう事は理論状可能だろうか、どういう手法で出来そうか、なんて事をぶつぶつ、微妙性能の魔法薬を眺めながら考えていた]
(451) 2014/08/15(Fri) 16時頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2014/08/15(Fri) 16時頃
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まぁ、使えるようになるわけじゃないから何かを投射したり何かを召喚したりするのは魔法薬じゃ無理だけどなー。 精霊術ってのがどんなのかは良く知らないんだが、名前からすると精霊に力を借りたりする術なんだろ? ・・・魔力で直接事象を起こす内容じゃないと、薬にするのは難しいと思うぞ。
[薬に精霊を配合したりするわけにもいかないし、やるとしたら術式もだいぶ改良が必要だろう。 そんな事を考えていると…だいぶ鋭いツッコミ>>451が飛んできた。]
いや、一応酔い覚ましの効果有るのは置いてるぞ? ・・・酒精だけ抜くのが難しかったんで、毒とかその辺に纏めて効くようにして「解毒」の魔法薬として売ってるけど・・・
「耐熱」は、基本物にかける付与魔法だったものを魔法薬として人用にしたもんだからなぁ。 感覚に作用する部分の術式は後付け出し、その辺に不具合が有るのかねー。
[魔術に造詣の深い人間だと言う事は分かっても、 それ以上を男は特に気にしない。 此処は魔法薬を売る店で、彼は客。それ以上踏み込むのは不味いだろう。]
・・・流石に、フリーって事は無いだろうしなぁ。
[客をスカウトするわけにもいかないしなと、小さく息を吐くのであった。]
(452) 2014/08/15(Fri) 17時頃
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―雑貨「イ・フウド・ウ・堂」―
[頁をめくる音が店内に響く。 店主の冷ややかな視線も気にせず、東方の草子を読み進めていると、店へと近づく気配に気付く。>>434]
おっと小童、≪そこからここまでは売約済みだ≫。 下手に触って壊すんじゃないぞ?
[声に呪を込めて宣言した。 視線をまた草子に戻し、眼鏡をくいっと直す。**]
(453) 2014/08/15(Fri) 17時半頃
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弁士 仁右衛門は、メモを貼った。
2014/08/15(Fri) 17時半頃
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…………。
[去るつもりだった断罪者は、背後からの声>>441に足を止める。 追いついてきたヘクター>>442が掴みかかって来るままにさせ、怒声のような叫びも黙ったまま受け止めていたが。]
……。 わかります。 いきなり「王」だなんて話をしても信じがたいでしょう。
[ヘクターの腕を右手で掴む。]
私だって……。
(454) 2014/08/15(Fri) 18時半頃
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私だって貴方なんて知りませんッ!
[叫んだ瞬間、ざわっと右手より闇が溢れ出す。 黒霧のようなその闇の圧によりヘクターとの距離を離し。]
私はっ、てっきり。 てっきり……誰か、生き残ってくれていたとばかり。
貴方は一体誰なんですか?
[目元はフードで隠れたまま。 泣くのを堪えるように声が震える。]
(455) 2014/08/15(Fri) 18時半頃
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……例え、信じがたいとしても。 貴方の持つソル・ニゲルの紋と剣は真実です。
黒羽の始祖を持つ「王」たる証。
道先が暗闇に閉ざされ見えずとも。 歩み行くその先に「運命」は待ちかまえるだろう。 イアンさんのおっしゃるように、"剣"が貴方を選んだのならば"鞘"もまた惹かれ現れるかもしれません。
ですが私は違う。 私の道は最早「王」の元にはない。 だから、忘れてください……。
[まるで自分自身に言い聞かせるように。 拒絶の言葉を吐くと背を向け、少年は今度こそ二人の前から駆け去っていった。**]
(456) 2014/08/15(Fri) 18時半頃
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/* 実際どんな関係か。 普通に物凄く似てない兄弟とかなんじゃないかな。
(-76) 2014/08/15(Fri) 18時半頃
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へえ、流石に万能な訳じゃないんだね。 術式を薬に詰めるのも見た目より難しそうだし、本来の術式から改変するならそれだけで魔術学界に論文をひとつ提出できるって、兄に昔聞いたことがあるよ。
[案外この男、優秀なのかも知れない。唯才能の使い方が非効率且つ残念なだけで。アマトは聖霊術師であり、魔術自体の専門知識まで知る訳ではないが、本来の用途から掛け離れた用途に術式を改変する事の大変さは、魔力の世界に馴染みのある人間なら、察せるだろう]
あ、確か魔術には『思考共鳴』て云うのもあったよね。 魔力が問題ならそっちの魔術の方がいいのかも。
[遠話と似てるが、特定の個人と個人が、思考で会話できる術式だ。 本来の魔術においては、お互いの精神パスを繋げたり、精神が微かに相互影響を起こしたり、扱い難い術式だが、魔力量は意外と少ない。元々こういう術式理論を弄る研究に、アマトもそれなりに詳しいのは兄の影響も存在したのだが]
(457) 2014/08/15(Fri) 19時頃
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[然し今の所、入り用の薬も無く、アマトも目的がありレグレシアを訪れた身。その内時間が出来た時にでももう少し魔法薬の構成組成に首を突っ込みたいが、今は長居は不要で]
唯の冷やかしでごめんね、おじさん。
僕はアマト。ええと。 しがない『神秘研究家』なんだ。
[また暇があれば来るね。そう手をひらひらさせて店のベルを響かせた。 やはり何も買わなかったのが残念なのだろうか、背中で小さく、店主が息を吐いていた>>452*]
(458) 2014/08/15(Fri) 19時頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2014/08/15(Fri) 19時頃
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[拒絶の言葉を吐いて去っていく少年にほんのりとした興味が湧いてくる。 だが追いかける事はせず。]
さて、どうする? カーライルに鞘を探しに行くのしても路銀は必要だろう。 取りあえずは件の雑貨屋に行ってみるのがよいのではないか。
[傍らに立つ男にそう声をかける。 元々の目的は雑貨屋に案内する事。 予想外に面白い話が少年から聞けたが今は関係ない。 鞘がこちらに来ている>>425なんて事にはまだ気づいていないのだから。]
それともここに剣もあるのならば鞘もあるやもしれんな。 ならば探してみるか?
[彼がそれを選ぶのならば自分はここで分かれて雑貨屋に行くつもりでそう尋ねた。]
(459) 2014/08/15(Fri) 19時半頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2014/08/15(Fri) 19時半頃
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― レグレシア表通り ―
[…しまった。魔法薬に気をとられてたけど、今の店なら、ソル・ニゲルの関係から何か剣の主の情報を聞けたかも知れないのに。魔法薬店を離れて、そこが見えなく為るほど通りを歩いてからアマトはそんな事を後悔した]
流石に、このレグレシアでそれは聴けないし……。 探すと云っても、人から話を聞いていたらキリがなさそうだよね。
[純粋に、レグレシアという聖都がどんな場所なのかと言う興味も手伝い、まずは入都してみたは良い物の、探し人に繋がる情報は、すべてこの光の国では口にしたらどんな事になるか知れた物じゃないから]
(460) 2014/08/15(Fri) 19時半頃
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やっぱり、聖霊術師らしく、聖霊に尋ねるのがてっとりばやいか。 レグレシアの近郊には確か、古い聖霊遺跡もいくつか点在していたはず。
[ならば一度レグレシアを出て、聖霊遺跡に足を運ぶべきだろう]
早く、動乱の指導者を。 カーライルやルーベリオンの生き残りを取り纏めれる。そんな人が本当にいるなら。 それとも。
……立たないのかな……『あいつ』は……。
(461) 2014/08/15(Fri) 19時半頃
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[レグレシアの外へ出て行こうとする、東方の姿をした少年。その懐には、レガリヤと非常に良く似た、濃い闇の気配漂わせる鞘。唯で見過ごすには不安が過ぎる彼の情報は、暫く後、教団の者には内密に伝えられる。同時に、遺跡を探している様子だとも]
…………えぇと……。
さっき酒場のおばさんから聞いた話だと。 正門を出て北西へまっすぐ10分も歩き通せば、火聖霊サラマンデルの遺跡。 更に西に道なり8分で、光聖霊リーヴィスの殿堂があって…。
[何処かわからない路地を歩き、ともかく正門を目指す、東方の少年。地図とにらみ合いながら歩き、視野はとても侠客なのに、ひょいひょいと道をスタスタ歩いていく。 だからアマトは気づかない。そうして市外を歩く内に、黒衣のフードに身を隠した少年と偶然にも鉢合わせることに>>456。黒衣の少年が気づけば、正門へ向かう曲がり角へ姿を消したアマトの背中が確かに認められたろう*]
(462) 2014/08/15(Fri) 19時半頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2014/08/15(Fri) 19時半頃
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…………そうよ。 クラウディア卿の御慈悲に混沌より救われ、知識と身を守る術を知り、光の元に生まれ変わる子供達よ。
[>>446教育、という言葉に、なにやら含みは感じるが。迷いなく、答える。
事実、全てが正しくはないが、嘘でもない。算術や医療知識といった人の思惑を介さない学問に関しては、正しい意味での“教育”なのだから。 尤も。知を行使する価値観も教育に養われ、その成果のひとつと言える少女には、その歪みを知る術も無かったが。]
(463) 2014/08/15(Fri) 20時頃
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杖を納めろ?
…………無理な話ね。 救済の妨げたる異端は、一つ見逃せば、其処から闇が広がるのよ。
[白銀の要求に、首を横に振る。 そもそも、武装を解いた途端襲われる可能性すらあるのだ。 只、闘いになれば一対一とはいえ、此方は子供達を護りながらとなる。援軍への期待に、視線は一瞬、扉へ。]
(464) 2014/08/15(Fri) 20時頃
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[だが。 >>447くるり回る黒傘に、咄嗟に返す。]
従順? ……違うわ、全ては信仰よ。 神を信じ、十字の救済を信じ、その為に奉仕する。
神の名の元に、各々が正しく己の天命を成し遂げれば。 秩序を以て世界は満たされ、万人が平穏を享受する世界が訪れるのよ。
[整然とした言葉は、しかし。 外の世界に生き、経験を重ねたものならば、仕込まれた通り早口に繰り返すだけの物とも、取れただろうか。 また一歩下がりながら、白銀を睨み付ける。]
(465) 2014/08/15(Fri) 20時頃
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なあに? 不審者ね……ありがとう。
[個人的な用事を終えると、神聖十字軍の者から報告が入る。曰く、見た事の無い服装をした不審者が遺跡を探している様子だと。]
さて、どうしたものかしらね。
[先回りも考えたが、それよりも。 何処へ向かうか、つまりは情報をどこまで持っているかを見極めるかと。]
そのまま監視を続けて。 不審者が遺跡に到達したら再度報告なさいな。
(466) 2014/08/15(Fri) 20時頃
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・・・その辺はもう、慣れとしか言いようがないなぁ。 ただでさえ素材との相性でも効果が変動しちまうんだ。 術式改変はある程度感覚でやれないと、 調合どころじゃないからなぁ・・・
[そうした結果できたのが体感温度の変わらない断熱軟膏やら全身粉砕骨折する筋力増強の飲み薬なのだが、 少なくとも「それだけの効果を発揮する」術式と「その術式を付与できる」薬は作れている。 そう言った意味では、薬師としても魔術師としても、そこそこの腕前はあるのだろう。 もっとも、どちらも一流と呼べるほどではないのだが。]
ああいう魔法は、魔法薬だと二人とも飲まないと効果が出にくいんだよなぁ・・・ 一人が飲んだだけじゃ相手との繋がりが弱いから、 相手側も飲んで繋がりを補強してやらなきゃいけない。 『視覚共有』の魔法薬を作った時試してみたんだが、 相手に飲ませるのに苦労したよ…
[尚、その時の被検体は自分と近所に居た野良ネコである。 野良ネコとネズミで異種族間で使っても悪影響が無い事を確認した後だったとはいえ、 目の違いまで考えていなかったせいで暫く視界が酷い事になっていた。]
(467) 2014/08/15(Fri) 20時半頃
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…なるほどなぁ。 やたら博学だと思ってたら、学者さんだったか・・・
[一見さんなら冷やかしになっても仕方ない。 そんな事を思いながらしみじみ頷いて、 暇な時にでも手伝ってもらえるかと少々考える。 もっとも、彼が暇な時が有るかどうかは分からないのだが…]
俺は、此処の店主でミナカタってんだ。 路銀が入用になったら寄ってくれよ。 おにーさんみたいな学者さんなら、手伝い頼めそうだしな。
[術式の調整に薬の調合。下手すれば二、三日は作業場から出られないと言うのもよくある事で。 そんな環境だから術式の構成に詳しい人材は割と欲しかったので、 名乗るついでに冗談交じりに言ってみた。 もっとも、相手がどうとったかは分からないのだが。**]
(468) 2014/08/15(Fri) 20時半頃
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測量士 ティソは、メモを貼った。
2014/08/15(Fri) 21時頃
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クラウディア……ああ、あの女。 ――ふふ、そう。無知は何とやら、ね。
[言葉だけを聞けば何とも素晴らしく慈悲に満ちたものだ。学を得られぬスラム街の子供を環境の良い教会に住まわせ勉学を教える。 ――ただし、その後の未来や価値観は固定されたも同然ではないか。 彼女の様子を見るに、そんなことを言っても平行線になるだけだろうが。]
闇は心地いいものよ。光なんて眩しくって見てられないもの。 …ただ、救済を邪魔するつもりはないけど……信じて貰えなさそうね。
[視線がほんの一瞬、扉へ向いたのを見つめ。 誰か来ることを期待しているのだろう。向こうは敵を攻撃して刺激するわけにもいかない立場だ。]
(469) 2014/08/15(Fri) 21時頃
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[整然と早口で並べられた言葉>>465は、素晴らしい信仰心を持った信者のようにも聞こえるけれど。 少女はぱた、と羽を揺らす。仕込まれたような言葉の羅列だと気付いた故に。]
……素晴らしい信仰心ね。 神聖教団の教えは嫌いだけど、貴女の一途な信仰は尊敬さえ覚えるわ。
[本心を口にして数拍。睨みつけられ困ったような表情を浮かべ、問う。]
…貴女の天命とは、一体何?
[それは純粋な疑問。なんの含みもない、子供のような幼さに満ちていた。]
(470) 2014/08/15(Fri) 21時頃
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― 雑貨「イ・フウド・ウ堂」 ―
……世話を掛けてしまったわね。
[ティソ>>434の案内で「イ・フウド・ウ堂」に辿り着いた後、その店先で改めて頭を下げる。 そして店の方へ向き直ると、そこには東洋風の装いをした男がいた。>>453 彼の言う「売約済み」の商品には興味がないため、その言葉は何気なく聞き流そうとしたのだが]
――あら?
[同じく言葉を力と為す預言書であるが故に、少女は気付いた。 男の声に微弱ではあるが、人の運命を捻じ曲げる作用があることに]
その力は気安く使うものではないわ。
[男の身形から彼の立場は察せられたが、それでも平然とした口調で呟く]
(471) 2014/08/15(Fri) 21時頃
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ッ !?
[>>455 両者の間に放たれた闇の圧に、数歩後退り。 魔法と奇跡に充ち溢れた旧時代やこの時代とは違い、 神に見放された未来では、現存する魔法など極僅か。 予想していなかった衝撃に、暫し茫然として。 ]
……………………。
[同じ黒陽の気配に、儚い希望を夢見たのであろう。 震える少年の声に、男は気まずげに顔を背け。]
………………… 俺が知りてェよ…………
[胸に少し変わった痣が在るだけの、只の学者。 そう思っていた。……否、思い込もうとしていた。 その認識が今、根底から崩れようとしている。]
(472) 2014/08/15(Fri) 21時頃
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