278 冷たい校舎村8
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――回想:嘘つきはなんとかのはじまり――
[面倒くさいコイバナに巻き込まれて、 彼氏の名前を挙げないと逃げられない。 かくも女子とは面倒な生き物である。]
……お前、嘘つくのヘタだろ。嘘つきのくせに。
[辰美はあきれ果てた様子で>>339 汗をだらだら垂らす葉野の前で 仁王立ちしていた。
絵面が完全にカツアゲです、 本当にありがとうございました。]
(393) 2020/06/11(Thu) 22時半頃
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――回想:文化祭準備――
やりい!カッコイイ役もーらいっと! ……ハッ、もしかして“(いい役)”か!? まあいいやどっちでも!
[ うるせえと委員長に叱られた>>330が、あまり気にせずはしゃいだ。 仕方ないじゃないこういう性格なんだもの、と開き直りつつ。]
キャーッ、可愛くキュートに綺麗になってしまう……! 期待してるぜお二人さん!
[ 衣装係とメイク係の二人の自信ありげな宣言>>231>>259に、文化祭へのワクワク感が更に増した。 俺は男なのに可愛くキュートに綺麗?という気持ちが全くないわけでもないが、きっとこの二人なら似合う感じに 仕上げてくれるだろう。圧倒的信頼感*]
(394) 2020/06/11(Thu) 22時半頃
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[実のところをいえば、 女子に「かっこいい」と言われて どきりとしないわけはなかったが (彼は腐っても男子高校生だ。褒められれば照れる) こんなに縮こまられてしまうと 真実に気づかざるを得なかった。
見た目にそぐわず辰美幸俊の精神は普通の男子なので 気づいてしまったことに傷つかないでもなかったが 葉野が「なんでもする」というので>>339]
ふーん。 あー。考えてやるよ。 そうだな…………………………
[辰美は己の顎に指を添えると、]
(395) 2020/06/11(Thu) 22時半頃
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文化祭。CG研も出し物するって聞いた。 そん時案内して。
なんでもするって言ったよな?
[と、彼女に言ってみたが、どうだっただろうか。 芸術の分野と縁が薄かったので興味があった―― というのもあるが、 単純に、文化祭を女子とまわるという 今の学生生活では成し得ないことにも興味があった。
鬼のできる悪行といえば、その程度であった。*]
(396) 2020/06/11(Thu) 22時半頃
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―― 回想:初夏の昼休み ――
[ その日、誠香がひとけのない廊下にいたのは、 “やらかして”しまったからだった。 学年が上がって、クラスが変わって、 作家業について触れられると ブリザードが吹き荒れるということを知らない 悪意なき好奇心に接する機会が、何度かあった。 ほとんどはちょっとした冷気で済むのだが、 その日は少しばかり相手もしつこくて、 誠香はとげとげしい言葉を投げつけて、 教室を飛び出す羽目になった。 飛び出してはみたものの、行く当てがあるわけではなく、 かといってすごすご戻ることもできず、 人のいない方へ、いない方へと足を向けている時に、 トイレから出てきた千夏を見かけたのだった>>351 ]
(397) 2020/06/11(Thu) 22時半頃
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あれ、こんなところで、どうしたの?
[ トイレから出てきた千夏は、 いつもよりも少し、元気がないような気がした。 手に持ったポーチに、ああ、と合点がいく ]
痛み止めあるけど、いる?
[ 結果的にその合点は大外れだった。 その日から、誠香はノンシュガーじゃない飴を、 ポケットに忍ばせるようになった。 もっとも、3年8組にはみんなのお母さんのような 心乃がいる。 誠香の飴の出る幕はめったになかっただろう* ]
(398) 2020/06/11(Thu) 22時半頃
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── 回想/中学時代 ──
むしろお前に聞かずに誰に聞く。
経験豊富なレイ君だからこそ、 見えてきたものってものがさー。
[ 整った形の眉がぎゅっと寄せられる>>296のを、 礼一郎は愉快そうな面持ちで見ていた。
礼一郎が氷室をレイと呼ぶのも、 氷室が礼一郎をレイと呼ぶのも、 当人同士には特に不便はないが、
時折、第三者の「レイ」という呼びかけに、 二人して振り向いては笑った。愉快だった。]
(399) 2020/06/11(Thu) 22時半頃
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[ もったいぶる仕草>>297まで、 恰好がつくんだからイケメンってのは。
礼一郎は答えを心待ちにするように、 にんまり笑って続く言葉を待っていた。
紡がれた言葉は言ってしまえば平凡で、 礼一郎は「ほーん」とうなずく。 わかってるんだか怪しいような顔で。]
ありきたりじゃないとは言わねえけど、 結局そういうものってことなんじゃね?
いろんな女の子を見てきた結果、 改めて出した結論ってとこ? このモテ男め。
(400) 2020/06/11(Thu) 22時半頃
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/* 淫夢じゃん(セルフつっこみ
(-95) 2020/06/11(Thu) 22時半頃
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[ 普段の雑談と同じ語調で礼一郎は言って、 でも、氷室の様子はどうにも違った>>299。
じっとその顔を見つめたって、 いつも通り、整った顔があるだけだけれど、
礼一郎なりに「うーん」と言葉を絞り出す。]
おまえにコクってくる子、 全部が全部知ってるわけじゃねーし、 わかんないけどさ、
いいなって思った子は何してても、 なんかかわいいなって思うじゃん。
うまく言えなくて、 とりあえず「カッコいい」っつってる、 ……っつーー場合もあんじゃねーの。
(401) 2020/06/11(Thu) 22時半頃
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/* 辰美君可愛いな! そして釣り目気味の誠香は好みじゃないんでしょ知ってる!
(-96) 2020/06/11(Thu) 22時半頃
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[ それなりにまじめに答えたつもりだった。 礼一郎なりに、それなりにちゃんと考えて。
言ってから、礼一郎も恥ずかしくなって、 「今のキモイからナシな」とか、 「頭のいい子がいいんじゃね」とか言ったけど、
それ以前に、プリントの渡し方がかわいいとか、 そういう話をしてしまっていた>>147ので、 今更なかったことにできたかは、怪しい。*]
(402) 2020/06/11(Thu) 22時半頃
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/* ヒューッ壁ドン組デートする(したん)ですか!?どきどきわくわくしてしまう
(-97) 2020/06/11(Thu) 22時半頃
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──通学路──
うん、いいお返事ね
[ よしよし、って頭をなでたくて、>>352 マフラーでもこもこになった頭に手を伸ばす。
きっと生足だろう、氷室くん。 私よりも幾分も女の子らしい彼、 出会えば同じことを言うだろう。 冬ならもっと暖かくしたほうがいいよって。 ]
(403) 2020/06/11(Thu) 22時半頃
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─── やくわりぶんたん ───
[ あたしが宣伝を選んだ理由は、 ……多分どこかで言った気がするけれど。>>114
ほら、主役って感じでもないし、 メイクも小道具も、他に適役っぽいひと、いたし。 役割分担の時、結構最後の方まで、 あたしはぼんやりしていた。
ほんとはね、ほんとは、 なんにもやんなくても、 劇が見られたら良いかなーって、 思ってたんですよ、いいんちょ。 ところでいいんちょーって強そうだよね。偉いし。 内申良い感じになるってほんとかな? ]
(404) 2020/06/11(Thu) 22時半頃
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いいの、まなちゃんが風邪ひいたら 毎日お見舞いに行くことになっちゃうもの
[ いつもの感じ。 漫画でいうとふわっとした柄が 辺りにぷかぷかと浮かんでいる感じ。 ほのぼの、っていうのかな。 それが、私とまなちゃんの間に流れる空気。 ]
(405) 2020/06/11(Thu) 22時半頃
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[ だったのに、一瞬ぴりっとして 薄い瞳はちょっとだけ開いた。 ]
(406) 2020/06/11(Thu) 22時半頃
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あのさー。いいんちょ。 あたしもできると思う?
[ 教壇を挟んだむこうがわ。 宣伝係の余ってる枠を指して、 あたしは役割分担が終わった頃に、言っていた。 聞いた理由、劣等感、じゃない。 ごくごく単純に、あたしは、阿東君に聞いている。 そうして、多分、答えをもらって、 宣伝係に収まっている。 ]
(407) 2020/06/11(Thu) 22時半頃
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[ さく、ふわっと、 まるでワッフルを頬張る時のように しあわせな音だと思えたらよかったのに。>>362
見た目よりも重たい雪は、 女の子たちの足取りを重たくさせていた。 視力もよくて背の高い心乃は、 まなちゃんが気付くよりも先に 学校の姿を捉えていたように思う。 ]
そうねえ、いつもなら、 もっとたくさん人がいるのにね ……私?
[ ひと気の少ない周囲に同意を示しつつ、 将来のユメ≠書かされる用紙に思いを馳せる。 ]
(408) 2020/06/11(Thu) 22時半頃
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[ ぴぴっと受け取った信号は、 内容までわかるはずもなくって。 ぱちっと目が合ったときには、 いつも通りにっこりと微笑んでいた。
ただ、それだけだった。 ちょっと前の、お話のこと。>>360 ]
(409) 2020/06/11(Thu) 22時半頃
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[ ……動機自体は、大きなものじゃあなくたって。 結果、せいかちゃんにお礼を言われたのなら、 やって良かったかなって、思う>>367。
ぶきようさん。まじめさん。 あたしからのせいかちゃん。おともだち。
優しさがとっても嬉しいことは、 お母さんこと、ここのちゃんにたくさん学んでます。
ミントキャンディー、食べますとも。 一個、ちかちゃんにもあげたいね、なんて、 ありがとうのお返事とともに、添えた、その時。 ]*
(410) 2020/06/11(Thu) 22時半頃
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架空惑星 レンは、メモを貼った。
2020/06/11(Thu) 22時半頃
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とりあえず、大学進学かなって みんなの役に立ちたいけれど、
……まなちゃんは?
[ このご時世、だれかの役に立つには ある程度の地位も必要になってくる。 なにをするかまでは、お悩み中と付け足して。
校門をくぐり抜けながら、 ふわっと、まなちゃんにも尋ね返す。 深い意味はなく、みんながするように 当たり前のように聞き返しただけのこと。* ]
(411) 2020/06/11(Thu) 22時半頃
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/* 文化祭の多角は…… これ入ったら交通渋滞おこしそ。やめとこ。
後の時間軸でぼやっと拾うかー。 役者だし
(-98) 2020/06/11(Thu) 22時半頃
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―― 回想 / プールにて ――
[水の中でもがきながら、 頭上の水面に輝く陽光を見た。
口から漏れた空気の泡が真珠のように輝き、 その隙間から、にゅ、と 誰かの手がこちらに伸ばされる。 力強く、肩を掴まれた。
――――浮上]
(412) 2020/06/11(Thu) 22時半頃
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ぷはぁっ、
[水面から顔を出す。 肺で思い切り息を吸う。 ゲゴコホと激しく咳込んで、そこで初めて 辰美に助けられたのだと知った]
うっせえばか。
[ブサイク、という辰美の言葉>>309が なぜか心地よかった。 それと同時にムカつきも、する。 頭が回らず、小学生のような罵倒しか出てこない]
(413) 2020/06/11(Thu) 22時半頃
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[ざまあみろ、という罵倒>>310を聞いたのを最後に、 意識が遠のいて――気付けば、保健室にいた。
ただでさえ顔がいかつくて不良に見える辰美が、 この事件でさらに周囲から怖がられたのは 当然の帰結であった。
曰く、級友をプールに沈めて焼きを入れた。 曰く、級友を保健室送りにして悪びれもしない。
好き勝手に噂をされた]
(414) 2020/06/11(Thu) 22時半頃
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[――噂ってロクなもんじゃねえよな。
俺のせいで、失恋させて。 俺のせいで、女子からさらに怖がられる。 大きな負い目を辰美に感じていた。 あのときから、今でも]
(415) 2020/06/11(Thu) 22時半頃
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[もちろん、俺が女装をするようになるまでに、 これだけじゃあなくって 他にも、本当に……本当に色々あったんだけど。
俺が女装に至った理由のひとつを、 正直に「辰美に悪いと思ったから」って言ったら おまえはどんな顔をするんだろうな。 墓場まで持っていく心づもりだけれど。
辰美に好きな人が現れたら 罪滅ぼしに徹底的に応援してやるんだって、 元恋愛マスターの俺は思い続けているわけだよ]*
(416) 2020/06/11(Thu) 22時半頃
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CC レイは、メモを貼った。
2020/06/11(Thu) 22時半頃
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/* ここちゃん、セリフのとこの改行ちゃんと統一して><><
(-99) 2020/06/11(Thu) 22時半頃
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/* この人何も考えてないからそんなに深刻にならなくていいよレイちゃんくん…!!!
(-100) 2020/06/11(Thu) 22時半頃
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