18 Orpheé aux Enfers
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― 大練習室 ―
[さて、どれほどの人の話が聞けただろう。 思ったよりも協力的だったかもしれないし、 予想通り、たいして聞けなかったかもしれない]
それで、って、先輩もずっと懇親会にいましたよね。 その後はカルヴィンに引っ張られてたの見ましたし。
[本当は合奏中のメモ用の小振りのノート。 それに時間軸を書き込んで、聞いた話を書きくわえていた。 前に何かの推理アニメでそんな書き方をしていたのを思いだしたからだ。 あるいは、母親が大好きなサスペンスドラマでのワンシーンだったか。
・・・みてくれだけ真似したところでどんな効果があるかは謎だが。
ともかく今はナユタを前に話をし、書き終わってから―伸びた]
(220) 2010/09/07(Tue) 21時頃
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え……?
[右耳に唇を寄せられて囁かれた言葉。 しばらく思考が停止して、瞬くこともできず。 数秒後には冗談だと撤回される。 からかわれたのかなと少しだけ複雑な顔]
うん、練習はいつでも。 携帯に電話でもメールでもしてくれていいよ。 俺は…しばらく寝れないと思うから。
その時に、少しだけ話したいことあるんだ。
[お願いにはいつもと変わらぬ笑みで応じた]
(-193) 2010/09/07(Tue) 21時頃
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ヤニクは、書き込んだノートを前に、椅子に凭れてくってり。
2010/09/07(Tue) 21時頃
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― メインホール ― 〔副部長が走り去る辺りぐらいから 北校の辺りで何か話していたヤニクが 時折大学生と口論気味になりつつ 何かしているのを僕は見る。ワットも見ていた。〕 〔暫くすれば彼はこちらにも 懇親会からここにくるまで、 何をしていたかを尋ねにくる。〕 『……僕は…あの後は練習室Cで練習を…… その後はサイラスとここに来たよ。 ……何をする、つもりなの?』 〔携帯に言葉すくなに…練習人数も故意に書かなかった 北校周辺で彼が言っていたことは こちらには聴こえてこなかったから、 疑う形は違えど、やはり同じ疑うことにも見える質問に 先ほどの大学生の様子もあり僕は警戒して〕
(221) 2010/09/07(Tue) 21時頃
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セシルは、ラルフの、視線に力ないけど笑って手を振る。
2010/09/07(Tue) 21時頃
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宛先:ジェレマイア先輩 件名:えっと……大丈夫、ですか?
あの……急に、走り去ってしまいましたが…… 大丈夫、ですか……
(-194) 2010/09/07(Tue) 21時頃
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セシルは、走り去った先輩が心配で、メールを一通送る。
2010/09/07(Tue) 21時半頃
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何って・・・探すんですよ、犯人を。 こんなに疑われて、黙っているなんておかしいでしょ?
それに俺達、ここには音楽をしに来たんです。 上の人たちと一緒にやって、勉強するために来たんです。 文化祭だって、ポシャらせるわけにはいかない・・・。
今は誰を疑っているわけではないです。 もちろん、心証は悪いでしょうけど・・・、大体のみんなの居場所がわかれば、 無くなった可能性のある場所くらいはわかるかもしれない。
[何をするつもりと記されたセシルの携帯>>221を見た時、、そう答えた。 瞳には強い意志と、迷いが両方垣間見えるか。 正直どうすりゃいいのか、わかってるわけじゃないから]
あ、ありがとうございました。 何か、見たり思い出したら・・・教えてくれるとうれしいです。
[話をしてくれたことにぺこりと頭をさげるのも、忘れなかった]
(222) 2010/09/07(Tue) 21時半頃
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―C部屋―
[ため息ひとつ。 顔を洗おうと身を起こした]
携帯?
[机でかたかたと振動している携帯に気付く。 少し唇を歪めた]
……大丈夫、って言うのかなこれ。
[今の状態を何というんだろう。 かたかたと文字を打つ]
(223) 2010/09/07(Tue) 21時半頃
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from:Jeremiah sub:Re;えっと……大丈夫、ですか? -------------------- 僕の身体に関してなら、大丈夫。 スコアブックに関してなら、大丈夫じゃないね。
(-195) 2010/09/07(Tue) 21時半頃
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[ドッキリ囁き大作戦を決行した時、 ラルフの反応にはくすくすと笑っていたか。 複雑な表情を見て、また何かを囁きかけたが― それは音になる前に飲み込まれた]
え?話?ああ、はい。 じゃあ・・・後で、連絡します。
[お願いを承諾してくれたことに黙って頭を下げて、 それからその場を離れたのだ]
(-196) 2010/09/07(Tue) 21時半頃
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〔ヤニクが話し始めることに僕は目を丸くさせて。 そう言えば敬語を使うところを 見ると2年なんだろうか? 見つめる彼の瞳は複雑な感情に彩られてて。〕
『そっか ……例えば、それで疑わしい人がでてきたら 君は、その人を疑うの?』
〔返ってきた答えに浮かんだのは素朴な疑問。 先ほど疑われたことを思い出すと 空っぽになってしまった胃袋が またむかむかする〕
『……ううん、練習室に居たから たいしたこと知ってなくてごめんね』
〔それでも、何もしないよりは 何かした方がいいのかなと、 複雑な彩りなれど動き始めたヤニクがなんだかまぶしかった〕
(224) 2010/09/07(Tue) 21時半頃
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―回想・喫煙所 >>@42>>@43―
誰かが好きになる音楽は、きっと良い音楽です。
[講師の言葉に同意を示すように、子供っぽい笑みを浮かべた。 父が今の台詞を聞いたらきっと嘆くだろうとか、心の中で少し思ったが気にしない]
ありがとうございました、スティーブン先生。 僕はもう少しだけ、此処で月を眺めています。
[講師の柔らかな笑みに、自然と表情を緩ませて。深く頭を下げて、彼の姿を見送った]
It's easy to fall in love――――…
[夜風に乗るのは、静かな旋律]
(225) 2010/09/07(Tue) 21時半頃
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先生も、好きな人がいるんですか……?
[思わず零れた声。 きょとんとして呟いてから、はっと我に返る。 目上の相手へ失礼な質問だったかと反省したらしく、慌てて頭を下げて苦笑した]
(-197) 2010/09/07(Tue) 21時半頃
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セシルは、携帯が震えて……返信に考え込む
2010/09/07(Tue) 21時半頃
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――――――――――…♪
[月を仰ぎながら、僕は待っていました。 約束などしていないのだから、会えなくて当然のことです。 まして連絡すらしていないのだから、 僕が何処で何をしているのかなんてきっと彼は知らないでしょう。
それでも、彼が煙草を吸いにふらりと現れてくれないかなとか。
そんな我儘な空想を乗せた歌声は、風の中に溶けて行きます]
(-198) 2010/09/07(Tue) 21時半頃
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[星が道を照らすことが無いとしても―――――…]
[それでも、きっと僕が望んでいたのは、]
(-199) 2010/09/07(Tue) 21時半頃
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―回想・喫煙所―
[どれくらいの時間が経っただろう。 届いたメールを確認すれば、それは友人からのもの。 部長のスコアが盗難されたということを知らせるものだった]
………………。
[不安げな面持ちで一度携帯電話を握り締めると、かちかちと返信を]
(226) 2010/09/07(Tue) 21時半頃
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from:Cyrus sub: ---------- スコアの盗難……? 交流イベントのどっきり企画、…という感じでもなさそうだね。 分かった。教えてくれてありがとう。
僕は、少し散歩していたんだけど。 今は喫煙所に居ます。煙草は吸ってないよ。大丈夫だよ。
落ち着いて、セシル。僕は此処で待っているよ。 いなくなったりしないから。 呼んでくれれば、ちゃんと返事するから。
いつもありがとう。頼りなくて、迷惑ばかりかけてごめんね。 ……本当にありがとう。
(-200) 2010/09/07(Tue) 21時半頃
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―回想・喫煙所―
[遠くから足音が聞こえてきた。 携帯電話をぎゅっと握る手はそのままに、セシルへと振り返る]
…………大変なことになったみたいだね。
[表情が優れないのは、事件のことを聞いたから]
ごめんね。走らせちゃった。
[息を切らす彼の様子を申し訳なさそうに労わりつつ、軽く相手の背をさすって]
――――――…んっ。
[声無く、最後に彼に差しだされた腕。 にこりと何処か頼りない笑顔を浮かべながら、それでもそっと相手と手を繋ぐ。 彼が感じた寂しさを、知ることはなく―――――]
(227) 2010/09/07(Tue) 21時半頃
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大丈夫だよ、怖くないよ。
[繋いだ手に僅かに力を込めて、自分にも言い聞かせるように紡ぐ]
………皆いるから。
僕だって、此処に居るから。
(-201) 2010/09/07(Tue) 21時半頃
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宛先:ジェレマイア先輩 件名:それじゃあ 身体は大丈夫だとして、心は、大丈夫でしょうか?
スコアブックは……ヤニクが盗っていった人を探しています。探した方が、いいんでしょうか……?
(-202) 2010/09/07(Tue) 21時半頃
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―メインホール―
[訪れたメインホールは、練習の時とは異質の緊迫感で満たされていた。 飛んでくる刺すような視線が痛い。 小さくなりながら不安げに思案していると、袖をひかれているのに気づく]
――――――……セシル…。
[茫然としている友人へ、かけるべき言葉が見つからない。 自分だってどうすれば良いのか、分からなくなっているから。 ただ、きっと何とかなると願いを込めて、先ほどの延長のような力無い笑みを浮かべて見せた]
あっ。
[ふと、セシルが此方を庇うように目の前に立った。 彼だけを矢面に立たせるわけには―――…。自分も前へ踏み出すべきだと思ったのだけれど、相手の行動に圧倒されてしまって。暫し友人の背を、見つめていた]
(228) 2010/09/07(Tue) 21時半頃
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[友人を見つめる竜胆は、一体何を思っていたのか。 否、そこに何か思いは、あったのだろうか。
かちあうことのなかった視線。 追いかけても、届かない]
……っ。
[零した声は、喧騒に消えた。 駆けだすベネットへ心配そうな視線を送った蒼色は、次の瞬間それを追う彼の姿を見ることとなる]
……………………。
[自分の情けなさに泣きたくなる。 今度は追いかけることすら、出来ない]
(-203) 2010/09/07(Tue) 21時半頃
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[理不尽とも思える疑いの難癖は、黙って耐えた。 下手すれば音大生飛びかかっていきそうなドナルドを、落ち着かせるように宥めつつ。
だけど]
―――――――……それは、違います。
[声が出ないセシルに対し、身に覚えがあるから反論できないのだと責める大学生へは、静かに視線を向けてきっぱりと言った。毅然とした声だった。 ……言った後、刺さるように返って来る視線には、また身を竦ませてしまうのだけれど]
(229) 2010/09/07(Tue) 21時半頃
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[色んな可能性を思い巡らせながら、意識的に右耳にそっと手を当てる。
周囲の喧騒を遮断するように。 あまり口汚い言葉をこの耳からは聞きたくないと思ってしまった。 指を触れさせれば、少しだけ熱を帯びているように感じる]
…………
[小さく息を吐くと、首を振って考えを中断させる]
んーー。大丈夫、かなぁ。
[遠くにいるセシルに手を振り返しながら、力ない様子に少し心配そうな瞳を向ける。 ヤニクの聞き込みが始まるのを見れば、結局声はかけずに見守るのみ]
(230) 2010/09/07(Tue) 21時半頃
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……身体は大丈夫。 心?
さあ、意外と……大丈夫かもしれません。 何故かな 片恋を悟られていて、その上でからかわれてたと知ったのに
[左程間を置かず戻ってきたメールに対して独り言。 けれど、返信には載せなかった。 代わりに一言添えて、立ち上がる]
(231) 2010/09/07(Tue) 21時半頃
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from:Jeremiah sub:無題 -------------------- 心配なら僕の音を聴いてみる? 良くも悪くもトリップした音は健在ですよ。
ヤニクが探しているのは、誰? まだメインホールにいるようなら戻ります。 先ほどは取り乱してしまいましたから、少し気恥ずかしいですが。
(-204) 2010/09/07(Tue) 22時頃
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・・・それは。
わからない、です。 でも、話は聞くと思います。
[疑わしい人が出てきたら疑うのか? その問い>>224には即答できなかったけど]
俺が嫌なのは、理不尽な疑いを向けられることだから。 そうやって誰かを追い詰めることはしたくないから。
[疑う理由が欲しいだけなのかもしれない。 そう思ったけど、それは言わないでいた]
(232) 2010/09/07(Tue) 22時頃
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― 少し回想 ―
〔繋いでくれた手、一緒に歩いた距離。 囁いてくれた言葉に僕は一つ、頷く
皆やだれか……がいなくても、 サイラスがいてくれたらそれでいい〕
”サイラスが此処にいるなら良い”
[皆や、だれかがいても…… サイラスがいないなら ……僕には意味がないなんて……そこまでは 声ない声に零せはしなかったけれど]
〔袖を引いたとき、同じように不安げでも 笑ってくれたサイラスや 唇を噛んでいた時聞こえた声に その想いを僕は強くしながら〕
(-205) 2010/09/07(Tue) 22時頃
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宛先:ジェレマイア先輩 件名:はい。 はい、先輩と僕ならそれが一番、早そうです。
〔おい駆けて言ったバーナバス先輩は 結局どうなったのだろうと、気にはなったけど ……音を聞けば、 なんとなく判る自信があったから今は問わずに〕
えーと……まだ、皆が懇親会から今まで何をしていたか聞き込んでる段階で、特定の誰か……を疑ったり探したりは、してないです。ジェレマイア先輩も来た方がいいか聞きますね
(-206) 2010/09/07(Tue) 22時頃
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― メインホール ― 〔ラルフに心配されているのは 距離もあり気が付かないままに 僕はヤニクの話を、ふーむ……と 緩く首をかしげながら聞いて〕
『……そうだね、追い詰めることは…… したくない…… 話せることも話せなくなっちゃう かもしれないしね』
〔即答出来ないヤニクにそう文字を打って返す 最後の一説には 「僕みたいに声がでなくなったりしてね」と いう風に、自分を指差しえへへと笑って。〕 〔疑う理由が欲しい、 その気持ちがあることには気が付かぬまま〕
『……このオケの……何がいや、なんだろうね 噂に出てきた…と言っていいのかな、の人は』
(233) 2010/09/07(Tue) 22時頃
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from:Jeremiah sub:じゃあ -------------------- 来て欲しいなら、行きますよ。 いらないなら、練習室に行くことにします。 目が冴えてしまいました。 このままじゃ眠れそうにありませんし
(-207) 2010/09/07(Tue) 22時頃
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セシルは、携帯からの返信にヤニクに手を招いて
2010/09/07(Tue) 22時頃
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ちょっ・・・変なプレッシャーかけないでくださいよ。
[声が出なくなってしまうかも知れない可能性を 冗談だろうけど示唆されて思いきり困った顔をした]
俺達、このオケの内情って知りませんしね。 それに・・・案外このオケとはあまり関係ない理由・・・ なのかもしれないですし。
[事件の原因を疑問に思う言葉には、 それだけ言って首を振った]
(234) 2010/09/07(Tue) 22時半頃
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