255 【ヤンストP村】private eye+Violine
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……なっ、
[花屋の店主の弟――にしては年齢が合わない。 まして、服装も家人にそぐわなかった。 そうと思えば侵入者だと思うのが道理。
この男が妹を襲い、 これまで悪質行為をしていたのだろうか そう考えるも、 アポロはこの人物に“会ったことがない”。 清掃業者に変装していた人物と直面はしていないが 少なくとも配達業者に紛していた男とも 生徒らに混じり声を掛けてきた男とも別人だと解る。 年齢、声、雰囲気、どれも一致しない。]
(172) 2018/12/09(Sun) 13時半頃
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なんだあんた……?
見ず知らずの相手に介護される謂れはない。 [フローラが寄越したならメールにそうと添えるだろう。 嫌がらせをして来た男とは別人としても 不審者には変わりなく、背負おうと促す腕を拒む。 この状況で警戒しないほうがおかしい。 それにしたって此方は両足が無い。 まして体力も底を尽きかけてろくな抵抗は出来ないが そうして手酷い“搬送”となろうとも 拒絶の姿勢を変えはしない。]
(173) 2018/12/09(Sun) 13時半頃
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……お嬢様?
[囁かれた事情の説明に首を捻る。 父親にお世話になったお嬢様――となると]
クロリスさんの事か?
[義母を母親と呼べない理由は二つある。 彼女が自身と年齢が5つくらいしか 変わらなかったこと。 そして、心から母親とは認められなかったからだ。]
(174) 2018/12/09(Sun) 13時半頃
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[しかし、次の一声で全ての点が一本に繋がる。 疑心に強ばっていた顔は、 確信に変わり敵意に満ちる。
この男が告げているのは礼ではない。 ――― 少なくとも感謝の意を籠めた礼では。 業者に扮して不法侵入や大掛かりな盗難をするのも 一個人の手筈で出来るものなのかと勘繰っていたが
――――この男が手を回していたのではないか。
義母方の関係者であれば財力もある。 人を雇うのも困りはしないだろう。
そして。]
(175) 2018/12/09(Sun) 13時半頃
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あんただな、倉庫室を開けたのは。 [仮面を持ち出したのは“別の誰か”とは気がつかず、
けれど。 死んでから――なんて勿体ぶった言い回しは “お嬢様”を呪う痕跡を見たからこそだろうと。]
何を疑ってるかしらねえが、 あんたのお嬢様は病死だ。 [そう、ほんとうに―――病死だった。]
(176) 2018/12/09(Sun) 13時半頃
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[“あれ”を見れば――― 日々少量の毒を飲まして殺したのだとされても 弁解できるのはアポロの舌のみだ。
潔白を示す物証は医者の判断しかないが 金を包んで口を封じる事ができないとは“いえない”
真実を知る遺体はとっくに 墓の中で骨だけ残し、分解されているのだから]*
(177) 2018/12/09(Sun) 14時頃
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ぁ、
[>>+37あたしを穿っていたものが、 ずるりと引き抜かれた。 内側を擦っていく感覚に、息を吐いて。
問いへの、こたえ。 耳元に囁かれる低い声に、身体が揺れる>>+38
ぼうっとする、あたしの頭。 疲れてるんだろうなって思う。
―― けれど、]
じゃあ …………、
[不安が、胸の中を渦巻いているから]
(+50) 2018/12/09(Sun) 14時頃
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あたしは子供を産むための、道具?
[召集されたあたしは、 子を産むための道具になる筈だった。
なら――、 今は?
護る>>4:+12って、言っていたけれど。 そーさんが本当に欲しいのは、 子を産むための腹なんじゃ、ないかって。
そんな、不安が。寂しさが。恐怖が。 あたしの胸の内に、ある]
(+51) 2018/12/09(Sun) 14時頃
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[面倒くさいって、思われてるかもしれない。
でも。 あたしを愛してる、って 言ってくれたとしても。
求められているのは身体だけで、 心がはおまけだったとしたら。 あたしの心は、どこで生きれば良いのだろう。 ―― って、思ってしまって。
この場所から逃げられないのなら。 せめて、せめて。 『道具』じゃない、あたしになりたいから]
………… ひとりは、さみしいの。
[心がひとりぼっちなのは、嫌だって。 ちいさな本音を、発露した**]
(+52) 2018/12/09(Sun) 14時頃
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[携帯が鳴る。それは薬屋からの帰りか 焦る手は、慌てて画面を見た。
息を飲んだのは早まるタイムリミットのせい。 『お迎えにあがりました』と告げるメッセージ 息があがった、急ぎ足で街中をいく。
どこまでと切実に。]
(178) 2018/12/09(Sun) 14時半頃
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あ、…ごめんなさい
[――ぶつかったのは、散歩中のロイエさん>>155 慌てる身はそのままごめんなさいを繰り返し走りさろうと して、でも怪我をしていないか心配で
少し様子を伺って>>156離れただろう*]
(179) 2018/12/09(Sun) 14時半頃
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―花屋―
[男が笑う。 何を、おっしゃいます。と。 損と得なら後者のほうがずっとあった。ずっとずっと。 血族は、すでにないのだから。そう
今の社長以外誰もかれも>>167 どうして誰もいなくなったかを明かさずとも 絶える前に欲するのは道理。
―――迎えの男は、彼の言い分に笑う]
(180) 2018/12/09(Sun) 14時半頃
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[それは一方的な愛ゆえに。>>174 うなずくことも返事することもなく>>176
ただただ笑う。]
(181) 2018/12/09(Sun) 14時半頃
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[――倖せになるのだと ラッキーなのだと。 笑ったお嬢様。ああそのお嬢様がどうして悩むのだろう。 幸せに結婚したはずなのに、なのに。 誰かが、その倖せを陰らす
病死だといわれて、誰が信じるだろう>>177]
『関係ないのですよ』
[そう。 死んでから、奪われた尊厳を。 お嬢様は、再び殺されたのだと手は拳をつくり 彼にむかって、一瞬怒気をのぞかせた。>>176 嫁がれたときに一度しんだ。 理想の、お嬢様は。
鉾を収めろといわれ、]
(182) 2018/12/09(Sun) 14時半頃
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『私がどれほど見守っていたか
……ああ、でも>>175』
[ひとつ間違えていますよ]
(183) 2018/12/09(Sun) 14時半頃
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『私は、仮面を持っていない』
[女が持っている ――貴方が込めた憎しみを。 それをみて、泣いた女は、ただただ犯してしまった事を やってしまった事を隠して、走った。兄さん。 兄さんと、その想いを強くもって。
彼女と男の違いは何処にもない ただ愛した先が違っただけ。―― −]
(-69) 2018/12/09(Sun) 14時半頃
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[そう告げれば、]
『貴方の「妹」さんからの
お願いですよ』
[したがわないのなら。 それこそ、若い女を欲しがる男はどこにでもいると 彼に告げる。ぱたぱたと階段を上がる男たち
そのまえで男はただの、案内役の仮面をかぶり 怒りも憎しみも隠してしまう]
(184) 2018/12/09(Sun) 14時半頃
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[その中には、あの配達業者>>172の姿 洋服屋で彼に囁いた声の主も
――学校帰りに声をかけた男も、
すべてが、居て]
(185) 2018/12/09(Sun) 14時半頃
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………兄さん。
[―――妹が、花屋の前に息を切らせ たっていた。**]
(186) 2018/12/09(Sun) 14時半頃
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[願いが叶う
ふたり一緒にいられますよ。 ――――、旦那さまがお待ちです。
私の願いは、兄さんと居ること。 兄さんだけいればそれでいい
兄さん以外いらない。 ――兄さん、兄さんさえ。ああ何処で間違えたのだろう。 もうなにもかもわからない。あのラベンダー畑は遠く
貴方だけを、映す目は、虚空の色をだす]
(-70) 2018/12/09(Sun) 14時半頃
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[私を『見て』ほしかっただけなのに]
(-71) 2018/12/09(Sun) 14時半頃
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[同じ頃、
自警団によって、大学にかかった絵が剥がされた 一時的な処置だという。この絵を描いた男には 反逆罪の容疑がかけられているから
―――だから、押収されると**]
(187) 2018/12/09(Sun) 15時頃
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[自警団が来る前に隠したのは とある講師の男。
彼にできるのはそれだけだった。 それだけでも、してやりたかった。といえば自己満だろう
だが、講師の男は見ていたのだ。 聞いていたのだ、電話越しのかれらを**]
(-72) 2018/12/09(Sun) 15時頃
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/* 灰で叫ぶ暇が、ないっ 兄さんすきだよ兄さん、ほんとううまくて 色々たすけられてます……
なんでこのひとこんなにもっていきかたうまいのってなる 気付いたらどこどこ運ばれていて、
愛を叫ぶ暇がないんだぜ(秘話に思いをこめてます
(-73) 2018/12/09(Sun) 15時頃
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―少し前―
[ヌヴィルの傷は治療院相当らしい。 それをフローラは理解している。>>126 理解をした上でなお、応急処置の品を求めていた。
彼女は自分のせいだと責める。>>127 言いつけを守らず、飛び出した、そして襲われた。 ならば自警団に…と開きかけた口は、その後の言葉によって閉じられる。>>128]
――は、ヌヴィルが?
[その小さな声は確かに聞こえた。 理解出来ないとでも言いたげに、片眉をつり上げる。 "何故"より、"どうやって"が先行してはいるが。]
(188) 2018/12/09(Sun) 15時頃
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[ピスティオ同様、ヌヴィルとて、腹で何を考えているかは知らない。 ただ、ピスティオよりも動機は理解出来る。 彼の召集が食用なのだから。自棄にもなるだろうと。 だがあの足で彫像を壊せるかと言えば、首を横に振る。 彼の詳細な罪状までは読み取れなかったから、考えられるのはそこまで。>>36]
フローラが…… ……無理はするな。
[街を包む異様な空気は感じ取れる。 ――それが男にも迫っている事は、その時はまだ。
その必死さに半ば押されるように、彼女の求めるものを準備する。]
――気を付けろよ。
[男に礼を言うには、まず彼女が無事でなければならない。 襲われたのがフローラならば、細心の注意を払うべきなのは彼女に違いないのだから。 そう言葉を付け足し、見送った。>>129*]
(189) 2018/12/09(Sun) 15時頃
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/* うぅむ……反応がまずかっただろうか。
ホント申し訳ない……私も落ち着いて考えよう…… 酷い動きしか出来てない……
(-74) 2018/12/09(Sun) 15時半頃
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なんだ、いい歳こいて夢見がちな男だな。 金勘定する方が得意そうな面構えをしているが 案外、空想論主義者か? 冒涜なんて死んだ人間に届く訳がない
そんなに土いじりの得意な男に盗られるのが嫌なら 鎖でも付けておけば良かったんだ。
あんたは“お嬢様”を飼い猫か何かと 勘違いしてるんだろう?
[父親の肩を持つつもりは一切ないけれども、 父親と後妻の間に恋愛感情が強く存在したのは 間違いなく、確かなことだ。
父親が誑かして一方的に連れて行かれた―― シャム猫を盗んだような話にも聞こえ 怒りを顕にした男に油を注ぐよう皮肉を浴びせる。]
(190) 2018/12/09(Sun) 15時半頃
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散々脅かしてくれやがったな。 危うくちびるところだったぜ、糞野郎め。
[呪い―――などでは無かった。 あのアトリエの何処かに盗聴器やカメラでも 仕掛けてあったのかもしれないし。 此方の位置を特定して嫌がらせをしていただけあり 車椅子にも何かが仕掛けてあると想像は出来る。 ただ―― 一つ気がかりで、一つ、不穏がある。
足同然に傍にあった車椅子に仕掛けをする。
、、、、、 そんな機会が全くの他人にあるのだろうか。]
(191) 2018/12/09(Sun) 15時半頃
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[謝る度に、構わないと言ってくれて撫でてくれる。 優しい人、温かい人。 私、すっかり甘えて身を委ねてしまうの。
夢見心地に感じる指先。>>+46 触れられるとそれだけで落ち着いて、 ゆったりと眠りに落ちていくの。
そうして全て忘れて眠って――、 夢も見ないほどの深い眠り。 覚ましたのは、鍵の開く音。>>+48]
(+53) 2018/12/09(Sun) 15時半頃
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