97 wicked ROSE 【ハジマリの五線譜】
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[神父に伝言内容を問われたならば。 どうにか、伝えるつもりだが。 それよりも。]
事情よく分かってないんだけど 俺と交代で現れる「セシル」って、幽霊か何か? 一体、俺の何?
…コンデンスは、俺に何隠してんの?
[今さらながら。 こちらが大事なことのような。**]
(222) 2013/10/01(Tue) 09時頃
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……私、ですか?伺っても……?
[尋ねても言わない様子に、こちらへの 伝言とは思ってもいなくて。 一つ、二つ目が瞬く。
ともあれ、アルレッキーノ、セシル、アスラン。 3人の間で何かあるやりとりを 青年はぽかんと見つめるばかりで。]
(223) 2013/10/01(Tue) 10時頃
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…………セシルは……貴方の前世、なのだそうです。 アスランはセシルの来世。
コンデンスは響会機関というところの、 道化師《アルレッキーノ》であり ……人形遣い《パペットマスター》なのだ、とは。
[紛い物、失敗作の言葉を思い出し 軽く眉を寄せたけれど。 これ以上情報を伏せても アスランは混乱するばかり、と 青年は息を吐いてから言葉を続けた]
(224) 2013/10/01(Tue) 10時頃
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貴方……アスランと、セシルは 人形使い《パペットマスター》によって 声《ヴォイス》の能力《ギフト》を持つ魂を入れられた 人間《オートマタ》なのだとは……
[天使の紛い物とは言えなくて。 更に続く言葉は、 視線を落とす。]
《指揮者》のサポート…… 調和《ハーモニー》を整える調律《チューン》 それが、役割……なのだそうです。
[床を見ながらそうとこぼす。 その声はどこか苦かった*]
(225) 2013/10/01(Tue) 10時頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2013/10/01(Tue) 10時頃
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/* すごい今更だけどアルレッキーノに造られたってことにすればすごくあっさり事が済んだよね! 割と思いつきで書いていたんだ……すまない……
(-73) 2013/10/01(Tue) 12時頃
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…前世? ああ、そうなんだ…
[神父から聞いた話。 それは、御伽噺みたいなもので。 ここまで、派手な不思議の連続からしたら。 あってもおかしくないくらい、に。]
それは、その…生まれ変わりがこんなので 申し訳ないとしか…
[神父の語るセシルは。 惜しい人を亡くした補正を差し引いても。 大事な思い出の1ページくらいではあるのだろう。]
(226) 2013/10/01(Tue) 12時頃
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[彼への愛情がどのようなものかは分からないが。 自分への落胆度合い。 そして、床を見て零した声の苦さが。
その深さを思わせる。]
(227) 2013/10/01(Tue) 12時頃
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で、コンデンスさんや…ここおいで
[部屋の隅で丸くなり。 様子見していた白鼠の名を。 有無を言わせぬ強い口調で呼ぶ。]
(228) 2013/10/01(Tue) 12時頃
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ちゅちゅ!?
[名前を呼ばれた瞬間、ビクッと。 猫に睨まれたかのように。
しばらく、ぷるぷる震えていたが。 観念したらしく。 ちょろちょろとアスランの膝にやって来た。]
(229) 2013/10/01(Tue) 12時頃
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で、どの顔下げてのマスターなんだよ? オートマタだ? 何で、自分でやらないだよ、ぁあ?
しかも、セシルには洗いざらいぶちまけてるとか 俺って…そこまで、馬鹿とか思ってた訳?
[手の中に包んだら。 そのまま、握り潰しかねない剣幕で。]
気づかなかったと思ってんのかよ? …っていうか、気づいてなかったよ
俺の時には、人語話さないとか…何様?
[鼠の話が真実ならば「ご主人様」なのだが。 その前とほとんど、否むしろ逆転にも見える有様。]
(230) 2013/10/01(Tue) 12時半頃
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[風のさざめく音。 木擦れのささやき、かすかな水音。 心地よい響きに包まれて、チェレスタは"眠って"いる。]
[夢を見るような眠りではない。 空間の捻れに巻き込まれて、不安定な魂がショックで停止している。 人間で言うなれば気絶に近いもの。]
[そのはずなのに、あたたかい夢を見た気がする。]
(231) 2013/10/01(Tue) 12時半頃
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"ねえ、どうしてあんなところに眠っていたの"
[知らない、女の声。 優しく髪を撫でる感触。やわらかい衣服。]
"まだ眠っているのだもの、わからないわね"
[笑って、子守唄のよう静かな賛美歌を歌う。 いつかの、遠い、あるはずのない礼拝堂の記憶。]
(232) 2013/10/01(Tue) 12時半頃
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"……あなたは、なんて言うの? お名前よ、お名前"
[きっとはじめて、人間に名前を聞かれた経験。 答えない眠り人形に、また彼女は笑う。]
"ないのなら、ちゃあんと付けてあげなくちゃいけないわ"
(233) 2013/10/01(Tue) 12時半頃
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で、《指揮者》はああだし… 俺に何をしろっていうんですかね?
身体がないから わざわざ、未来から生まれ変わりをお取り寄せ? そこまで、出来るんだったら… セシルを死なせない方がよかったんじゃない?
セシルだって、あんな事書いて…
[ノートを見ていたら、嫌でも分かる。 自分が自分でいる必要などないことが。]
(234) 2013/10/01(Tue) 12時半頃
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"あなたのお名前は――"
(235) 2013/10/01(Tue) 12時半頃
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[チェレスタは眠っている**]
(236) 2013/10/01(Tue) 12時半頃
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…人間、なめんなよ!
人形使い《パペットマスター》だか 道化師《アルレッキーノ》だか、知らないけど
弄んで好き勝手にした相手に 後始末させんな!
[中身が沸騰した薬缶のように。 ぷんすこと、怒ること67(0..100)x1秒。
ようやく、治まった頃に鼠はどうなっていたか。 そんなことなど、お構いなしに。 ポツリとこういった。]
(237) 2013/10/01(Tue) 13時頃
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神父様…セシルからの伝言だけど
「あなたの伴奏でアリアを一曲歌いたい」って
…曲目は、ヘンデルの「"Ombra mai fù"」 レチタティーヴォつきの全曲《フルコーラス》で
[オペラ「セルセ」の有名なアリア。 声楽の入門書「イタリア古典歌曲集」の初巻にあり。 声楽を学ぶ者でなくても知ってる曲だ。
これに、神父はどのような顔をしただろうか?*]
(238) 2013/10/01(Tue) 13時頃
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―真理の森―
────お前
[後ろから聞こえてきた名前。 誰かに呼ばれた最古の記憶はもう思い出せないぐらい遠い。 それが聞こえたことにわずかに驚き
呟かれた言葉に、空白の時間を置いて小さくこぼれた]
…悪かったな、まだ生きてて。
[ちょうど、七拍と三拍が駒鳥を間に挟む。 表情は大樹の落とす影にかくれ、 近くにまた新たに訪れた存在あれば 少しくらい視線は向けた。 黒竜が遊んだあの少年だと一瞬見ただけでは気づかなかったが]
(239) 2013/10/01(Tue) 13時頃
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[アスランの剣幕に。 白い鼠はぷるぷる震えているだけだった]
(240) 2013/10/01(Tue) 13時頃
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[何処かで、鐘が響いているのは感じていた。 幼い羽が背に揺れているのを認めつつ]
ゴートリンゲンに、成り下がったか。
[淡々とした口調は感情を乗せない。 ただの信号にすぎない、音。 息を吐き出して、見据える]
(241) 2013/10/01(Tue) 13時頃
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[このまま、森を清浄な状態で保つことは恐らく難しい。 森に様々な来訪者が増えたこともあり 森の音律は不安定になってきている。 何より本来は森の音律を構成する要素であるはずの鳥の存在が 不協和音に刷り変わっているのだから。
咲き乱れていた花は散りはじめ 生い茂っていた草木は徐々に枯れ始めていた**]
(242) 2013/10/01(Tue) 13時半頃
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[無意識の指揮存在は気がついている。
ゴートリンゲンの存在に、 封印の解放に、 欲望に囚われた グウェドリンがいることに。 不協和音があることに。
けれど、彼らがただ、あるだけならば、 それは、彼らの旋律だ。 それも、世界の旋律だ。
それは、楽曲の新たな楽章に過ぎず、 指揮存在は無意識に聴衆として漂う。 世界が壊れないのなら それは調和《ハーモニー》が 取れているに他ならないから。]
(243) 2013/10/01(Tue) 14時半頃
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[会ってはいけない南天と北天だとされても それは、人の決め事。 世界は何も禁止していない。]
[例え、連れ出してはいけないソプラノでも それは、人の決め事。 世界は何も禁止していない。]
[例え、決められた絆ではない、別を欲しても それは、人の決め事。 世界は何も禁止していない。]
[だから、指揮存在は、 ゴートリンゲンの隣に立ち 烙印ある喉の歌を美しいと思い 決められた絆持つ娘にも会う。]
(244) 2013/10/01(Tue) 14時半頃
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[けれど、たとえどのような旋律であっても、 調和《ハーモニー》を乱し、 世界という楽曲を壊す 旋律になるというのなら……]
[指揮存在は世界を、楽曲を 壊す、壊れる兆候があるまでは ただ、そのままに…………]
(245) 2013/10/01(Tue) 14時半頃
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ー 1900年初頭 大聖堂 ー [ >>226には、パッと顔をあげる]
いえ……アスランが謝ることでも なんか感じることでもないんです。 あなた自身言ったじゃないですが。 セシルとアスラン、二人に失礼なことだって。
[ゆるりと首を振って。
コンデンスこと、アルレッキーノに対しての 剣幕は静かに見つめる。 彼の感情は最もだとも思うし、 その怒りの旋律を 青年は壁に持たれたまま静かに聞く。]
(246) 2013/10/01(Tue) 14時半頃
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― 真理の森 大樹の根元 ―
[不協の音色は高らかに、欲望と狂気の旋律が共に流れ行く。 花が散り、草木が枯れ、森が死に逝く大樹の根元で。
警戒し足音を忍ばせて梢の影からそっと顔を覗かせた時。 少年は対峙する三つの影を認めた。
幼い羽が揺れるのをその視界に納めて]
(247) 2013/10/01(Tue) 14時半頃
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[ロバートの姿、女王の庭で別れたキリの彼の姿。 何故こんな所も不明な場所に、と瞳を瞠ろうとしたが、それよりも。
少し未来の物だろう、学生服と、その表情には笑顔。 彼は笑顔を簡単に浮かべる様なタイプで無かった気はするが。
然し、寧ろやはりと云うかその笑顔は何処か歪だ。 嗜虐性や虚偽、裏に黒い物を隠した笑顔と云う感じは受けないのに。 本心から浮かべている彼の笑顔は、やはり何かが歪だ。
そして何より、その背を宙に浮かばせる、雛の幼翼]
(248) 2013/10/01(Tue) 14時半頃
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[後二人。構図的には、多分ロバートと対峙している様な両者の片側。 背高の格好をした青年層の男。初見だ。 が、彼の方も、解り易い違和感を感じた。
何もそれが、悪い方向の物ではない。 然し、常時は軽く場を支配する様な存在感、森のざわめきが歌う旋律との、奇妙な一体感。
後、驚愕や歓喜、人間らしい動的感情の乏しさ。 ひとことで云えば、人間を越えた何物かに見えていた。
流石に、橋元に於いて、少年を玩んだあの黒曜の竜の使役主とまでは思い至るには足りなかったが]
(249) 2013/10/01(Tue) 14時半頃
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[そして最期のひとりは――]
……ッッ!
[表情、よく窺えない。 何故なら、その姿を見た時、ズキン、と際立つ鼓動が心臓を駆け抜け、頭痛に転化したから。
頭を抑える代わり、便りにする物を探す様に、右手が抑えたのは緋色の鎖]
(250) 2013/10/01(Tue) 14時半頃
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