229 観用少年
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[閉ざした目蓋を開けた時、 女のセルリアンブルーの双眸に 無垢なきらきらとした金糸雀の眼差しが移りこむ。 それはやはり大変なものを手に入れてしまった、という思いを抱かせる]
あ、駄目。 ファンデーションが付いちゃう。
[>>205 ミルクと砂糖菓子と愛情。 綺麗なものだけで出来てるプランツの口唇に、 そんなものを触れさせるのはあんまりだ。 制止の言葉は間に合わない、困ったように微笑んだ]
……朝か寝る前がいいと思うわ。
[ハンカチでナナの口唇をそっと拭う。 人形の柔らかで小さな唇を擦らないように、そっと]
(221) 2017/10/08(Sun) 23時半頃
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『 さあ、私のお勧めはこれよ! 』
[芙蓉が自信満々に広げたふりふりのパニエのゴシックロリータは、明らかすぎるほどに少女向けだった。彼女の性的嗜好について今は語るのはよそう]
それ、この子本人の趣味からは、 明らかに遠いところにあるわよね。 あ、ナナ、気にしなくていいわ。 彼女全部わかってて言ってるしやってるから。 嫌って言っていいからね。
そうね、こっちがいいんじゃないかしら。 ……動きやすそうだし。 [どこで手に入れてきたのか。仕立てのいい乗馬服めいたサスペンダー付きの衣装に、鳳凰の刺繍の入ったチャンパオ、浴衣は金魚の柄だし、スタッズだらけの猫耳付きのパンクファッション一式、小さなサイズの黒服もある。それから本当に普通のTシャツやらGパンやら、などなど。統一性のなさにむしろ感嘆する。]
(222) 2017/10/08(Sun) 23時半頃
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向こうの部屋で着替えましょうか。 芙蓉にはここで待ってて貰いましょう。
[友人に信用が置けないわけではないが、 “うちの子”のプライバシーは尊重したい。
本人からの異論がなければチャンパオにする。 残念ながら、こちらは人のお世話なんて未経験だ。お洋服を脱がしてあげるのも一苦労であたふたしてしまう。作業のために腕まくり、なんて、人生で初めてのことかもしれない。]
お世話って案外、難しいのね。 ……その、不器用で、ごめんなさいね。
[長く整えた爪は切ろうと思った。 柔らかな肌を傷つけてしまいそうで、怖い]
(223) 2017/10/08(Sun) 23時半頃
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[早いもので、あれから3ヶ月が経った。 最初はぎこちなかった生活も、段々と慣れていた。
研究で忙しい時期には、また何度か帰れない日があって。 そんな日に一度死んだフリをされて、 こちらが死ぬかと思うほど焦ったのは思い出したくもない記憶だ。
ある日、研究がやっと一段落して休みができた。 土日と合わせて、4日の休み。 こんな休みはいつぶりだろうと、心底浮かれていた。
だからこそ、いつもとは違う部分が気になったのだろう]
なぁ、オスカー。 お前飯食わねぇの?
[自分が見る姿はいつも、ミルクばかり。 だから少し心配に思っていたのだ。 ちゃんと食わなくていいのか?なんか食いに行く? そんなことを呑気に聞いただろうか]*
(224) 2017/10/08(Sun) 23時半頃
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えっ、これ。 あなたから生えているの?
[そしてこの子の着ていた衣装、 愛されていた証のような王子様。 大切に保管しなくっちゃ、とひと段落したところで気づく。 王子様をらしく見せていた緑の花冠は、飾りではなさそうなことに]
……その花冠、少し変わっているわね。
[そう呟くのはきっとその日の終わりくらいの頃だろう**]
(225) 2017/10/08(Sun) 23時半頃
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[凄く焦った時の南方には申し訳なさしか覚えなかった。 少し、ちょっと拗ねてただけだ。
南方は説明不足の点が多いので未だに”研究”がどういったものかわからない。
多忙に追われているので聞くタイミングすら失っている。 だけど。南方と一緒に住んで4日も休み。
正直、浮かれていた。 一緒にいるだけで嬉しいのだが今一つ伝わってない。]
バッッッカじゃねえの? 説明書読めよ。
[外野から見れば全く浮かれているようにも喜んでいるように見えないので伝わらなくても仕様が無いが、オスカーは知らない。
定期的に投げつける自分の説明書を投げながら、深々と嘆息した。]
(226) 2017/10/09(Mon) 00時頃
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一日三食はミルク あとは週に1回程度の砂糖菓子でいいんだよ。
俺を成長させたきゃ他のもんも喰わせてもいい。 でも大概はそのままの姿を好むし、俺は他のもん喰いたくねえ。
人間じゃねえって言ってんだろ。
[ベシベシっと投げつけた説明書で頭を小突く。 阻まれてもお構い無し。
全く読む気がないので南方の人形への知識は一日一歩以下だ。
もしかして南方は自分が成長した方がいいのだろうか。などとはこれっぽっちも過ぎらない。
もう一つ不可欠なものは口にするのは憚られた。 どうせ読んでないだろう。
――――持ち主の愛情など。 目に見えない、誰も計れないもので生きているなど、言えやしない]*
(227) 2017/10/09(Mon) 00時頃
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[小さく潜めた返答。不安混じりに、それでも上手に隠れたつもりで膝を抱え隅に座り込んだ。存外近くで聞こえた声に、すぐ見つかるだろうかとどきまぎしたが。
側で気配がするものだから、気付かれぬよう息を押し殺す。 扉一枚隔てた向こうに潜んだ悪意などつゆ知らず。 冷ややかな目つきは記憶のはるか向こう、 痛かったのは、きっと怒らせてしまったせいだ。
それでも、今は期待通りに遊んでくれている──と 最後の声を聞くまで、信じて疑いはしなかったけれど。]
……シメオン?
(228) 2017/10/09(Mon) 00時頃
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[──「じゃあね」って、どういうこと?>>218 遠ざかる鬼の気配に、抱いたのは安堵と程遠い不安。 呼びかけた声に返事はない。確かにあった人の気配は感じられず、耳をすませた先に音もなく。
“見つかるまでは、いい子で”
告げられたばかりの言いつけを忘れたわけではない。 けど、じっと待つばかりではいられず。見つからないように覗くくらいなら別に構わないだろうと、少しだけ押し開ける心算で、扉に手を掛け。 こつりと不自然な抵抗に、嫌な予感は確信に変わる。]
ねぇ、どうしよう、開かなくなっちゃった。
シメオン、ねえってば。 ……お部屋に、いるんでしょ……?
[呼びかけの返事はない。狭く暗い空間に、透き通った子どもの声が反響。ドンドンと叩いても、体重を乗せ押してみても、小さな身体ではどうにもならない。]
(229) 2017/10/09(Mon) 00時頃
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[遊びだと信じ込むには恐怖心が強すぎた。 まだ腹を空かせたわけではない。けれど抜け出せないと分かれば、込み上げる感情につられ次第に眼は熱を帯びて。]
……はやく、開けてよ……っ、
[扉に凭れ掛かる。びくともしない、気付く相手もいない。 ぽろぽろと溢れ出した涙を、拭うことも今は忘れて。 蹲り軋む音を立てる。それも届かず無意味に終わり、やがては泣き疲れ知らずのうちに眠ってしまう。
──まるでいつかのようだと思った。 誰かを待ち続けるだけの、終わらないままの“ゆめ”]
(230) 2017/10/09(Mon) 00時頃
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[微睡みに落ちた無意識のうちに、再び夢見たかもしれない、 出かけたままのあの子の居場所は、今も知らない。
……また取り残されるのは嫌だった。 ひとりぼっちは、たまらなく怖い。*]
(231) 2017/10/09(Mon) 00時半頃
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/* もっと返しようのある文章書こうぜワタシ!
それはそうと閉じ込められるのおいちぃ…
(-74) 2017/10/09(Mon) 00時半頃
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/* このプレイ誰得……? すまないジョージ……
(-75) 2017/10/09(Mon) 00時半頃
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[別れ際、名前を呼ばれた気がしたけれど。>>228 呼び掛けに応える事はなく、衣装部屋を後にする。音を立てないよう扉を閉めると、埃臭さのない清浄な空気を吸い込む。 部屋への足取りは行きよりも軽い。ほんの少し憂さ晴らしが出来た、その程度の認識だ。不安と恐怖に泣く姿が過ったが、──…まぁいいか。
どうせ、朝には迎えに行くんだから]
…… ♪
[上機嫌な兄の様子を、使用人達は勝手に解釈する。 どうやら二人はもう仲良くなったらしい、と]
(232) 2017/10/09(Mon) 01時半頃
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─ 翌朝 ─
[陽の昇りが浅い早朝。夜は過ぎ去り、爽やかな空気と鳥の囀りが耳に届いた。早々にベッドを抜け出すと、昨日人形を置き去りにした部屋へ向かう。 分厚い遮光カーテンを引くと、軽い音が響く。どんよりとした室内に陽光を入れると、昨晩よりは幾らかマシになった。 クローゼットの扉で耳を澄まし、彼の様子を窺う]
……ジョージ?
[取っ手に挿んだハンガーは少し歪み、攻防の跡が窺えた。それを引き抜くと、寄り掛かった重みで扉が自然と開いた。預ける先を無くした肢体は傾き、咄嗟に手を伸ばす。小さな体躯を受け止める事には成功したが、よろけてその場で尻餅をつく。鈍い痛みに呻きながらも、彼に視線を向ける]
おはよう、ジョージ。 ちゃんと迎えに来たよ。
[先程の衝撃で目覚めていなければ身体を揺すり、彼を起こす。そうして目端に朱色を見止め、昨晩の心境を知る]
(233) 2017/10/09(Mon) 01時半頃
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……泣いていたの?
[親指で目元を撫で、子ども涙を拭うような慰撫。瞳を細め、眉を寄せて痛ましさを堪えるが。上がった口端は正し損なった]
怖かったかな、ごめんね。 許してくれる……?
[腕に力を籠め、抱き寄せる。昨日の不機嫌と理不尽の理由は告げず、謝罪の言葉だけを紡ぐ。頬を擦り寄せ、まるで愛しいものを扱う仕草で、懇願]*
(234) 2017/10/09(Mon) 01時半頃
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[終わらない夜は長かった。開かない扉に身を預け、屈んだ格好。狭く埃っぽいクローゼットは、閉めきればいっそう不快感が際立つ。
けれどいったん眠りについてしまえば、恐怖は忘れられた。 頬に濡れた跡を残し、やがて朝を迎えたなら、店にいた長い時間よりはずっと短い眠りだと体感する。]
──…ん……、
[不意に身体が傾いた。同時に昨日にはなかった眩さが刺激して、瞼は落ちたままで眉根を寄せる。衝撃を身に受ければとっさに目を覚まし。瞬いた視線の先に、長らく待ち続けた主人を見つけたなら]
(235) 2017/10/09(Mon) 07時半頃
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……っ、シメオン!
[少しだけ掠れた声で名を呼んで。「約束どおり」見つけに来たのを知れば、安堵と同時に押し寄せる、昨夜のことを思い出す。 整った造形はたちまち崩れた。くしゃりと顔を歪ませて、再び涙が込み上げて。]
ふ ぇ……っ、怖かったよ、ぉ……
[拭われる側から止めどなく雫が頬を濡らした。堰が切れたようにしゃくり上げ、縋り付きシャツの袖をぎゅうっと掴んで。 肩口に顔を埋めて泣きじゃくった。ひどく恐ろしかった、まだ鮮明な記憶を紛らわすように、子どもの腕で強く抱きしめる。
頬に触れる温度を感じながら、涙も止められぬままこくりと首肯する。懇願を受けては頷くほかにない。どれほど恐怖を味わったとしても、たとえそれが故意であったとしても。 ちゃんと、主人が迎えに来たという事実だけで、少年が許すには十分だった。*]
(236) 2017/10/09(Mon) 07時半頃
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/* なんかこう、朝はだいたい何かがおかしくて昼間くらいに悶絶するからどっきどきしつつ
(-76) 2017/10/09(Mon) 07時半頃
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/* 失礼します、村建てです。 48時間以上発言が無いため、緊急事態を憂慮しご連絡しております。
大丈夫でしょうか。 何かお困りのことがありましたら、可能な限りではありますが対応致します。 お声かけ下さいね。
(-77) 2017/10/09(Mon) 09時頃
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/* 失礼します、村建てです。 相方サミュエル様に48時間以上発言が無いため、緊急事態を憂慮しご連絡しております。
リッキィ様宛に何か緊急事態の連絡等入っておりますでしょうか。 もし宜しければ連絡有無のみ構いませんのでお教えいただけますと幸いです。 また、何かお困りのことがありましたら、可能な限りではありますが対応致します。 お声かけ下さいね。
(-78) 2017/10/09(Mon) 09時頃
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[休みで彼が浮かれていることなど、知る由もない。 この男、持ち前の鈍感さを発揮して 彼の気持ちなど何一つ分かってやしないのだ。
だから彼への理解も、結局は彼の口から出るもののみである]
いっ、いって、ちょ、叩くなっての!! あー、へぇ、そうなの? 成長してもしなくてもいいけど、 お前が食いたくないなら食わなくていいか。
あー、じゃあちょっと高級なの飲む?
[説明書で小突かれて悲鳴をあげながらも、 彼の説明を聞いて、初めて聞きましたの顔。
彼が呆れるのもそりゃあ無理はないだろう。 ミルクと砂糖菓子でいいのなら、 いつもよりも少し高級なのを買ってやればいいのか。 そこら辺は単純思考のため、そんなことを暢気に思う]
(237) 2017/10/09(Mon) 10時頃
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[―― 彼に必要な、愛情。
一度説明書で読んだそれを南方はもうすっかり忘れている。 だから必要とならなければ、思い出すこともない。 彼が黙っていることすら、気づいてやしないのだ]*
(238) 2017/10/09(Mon) 10時頃
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[薄々気づいているがこの現持ち主は超が付く類の鈍感なのだろう。 溜息を吐くな、という方が無理な話だ。]
そこはてめえが決めろよ。 てめえはどんどん老けて腰が曲がって俺はつやつやの美少年のままだぜ?
[自らぺろりと口にする。]
牛乳をちょっと高級にして済ませようとしてんじゃねえよ! せめて砂糖菓子の方にしろよ! 和三盆寄越せ!
[初めて言ったが共に暮らしだして何日経っていると思っているのか。 余程、興味が無いのか。暢気に生きているのか。
後者だろうと早々に見切りを付けた。]
(239) 2017/10/09(Mon) 10時半頃
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んなことより、せっかく四日も休みあんのに まさかずっと家にいるわけじゃねえだろうな?
昼のテレビでやってたぞ、運動しねえと早死するって。
つーことでどっか行くか連れてけ。 何か服買ってくれてもいい。
[何故か上から目線で要求しているのがオスカーである。 服もそこそこ増えたが最初に来ていたものは箪笥に仕舞い込んでいる。
何故なら南方が買って来る服は安物だからだ。 どう着飾らせるか。そんな風にも楽しむ、言うなれば目の保養にもなる少年人形にあるまじき庶民っぷりだが。
持ち主色に染まるのだから止む無しと諦めた。]*
(240) 2017/10/09(Mon) 10時半頃
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決めろよって言われてもな。 別に俺はお前がそれでいいならいいし。
[相変わらずの人形判断である。 こちらが導くべきだということを分かっていない]
わ、和三盆って、お前! 安月給なめてんじゃねーぞ!!
[彼の言葉に慌てて言い返す。 そんな金あったらもっと別のものを買っている。 ……とは、流石に失礼であるが。
けれど、彼は元々高級な人形。 たしかに今の暮らしでは不便なこともあるのだろうと思う。 だからと言って、良い暮らしができるというわけでもないのだが。]
(241) 2017/10/09(Mon) 11時半頃
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どっかつれてけ? ……いや、そりゃ運動も大事だけどなー。 疲れをとるためのぐうたら生活をだな……
あー、分かった。分かったよ。 じゃあ温泉でも行くか?服とどっちがいい。
[どっちかしか無理だと前置きして。 旅行と服と、どちらがいいと問う。 この男、また判断させる気満々である]*
(242) 2017/10/09(Mon) 11時半頃
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主導権を渡そうとしてんじゃねえよ、ダメ男 こっちは奉仕精神しかねえっつーのに無駄に知識増やさせんな。
[オッサンに引き続き最近はダメ男が増えた。 悪意はない。オスカーなりの愛情表現だが伝わっていないだろう。]
安月給が俺を養ってんじゃねえよ! 生意気な!
[色々と無茶な物言いだが特に不満があるわけではない。
正直、砂糖菓子の良し悪しはわかるがもっと南方が居たほうがずっといい。 和三盆で南方の研究とやらが増えても困る。
外に出ることはほとんど無い。 攫われたらどうするんだ、のゴリ押しでメールに買物リストを送って、南方がそれを買って来る。 そんな風に遣り繰りしているがつい最近。
家計簿の付け方を覚えてしまった。 もう色々後戻りが出来そうにない高級人形であった。]
(243) 2017/10/09(Mon) 12時頃
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てめえは俺を連れて自慢したいとかないのか。
[無いだろう。]
それなら服がいい。 冬服、俺に似合ってりゃいい。
[旅行も捨てがたいがどうせこの南方という男はぐうたらするのだ。 ぐうたらする場所が変わるなら服を選ばせたい。
何だかんだと二人の生活は順調だった。 多少、オスカーは不満があるがそれが露呈することは無かった。
取りあえずこの日までは――――。]*
(244) 2017/10/09(Mon) 12時頃
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んなこと言われても、お前に全部お任せしたい精神なの。 奉仕精神しかないってのも大変だな。 つーか、本当に口悪いよな。
[特に他意はないが、頬をつんつん]
んな!俺が買ったんじゃねーんだけど!? いや、返品しなかったのは俺ですけどね!?
[彼の物言いにこの生意気な!と噛みつくように言い返す。 養ってんじゃねぇと言われても、養われないと困るのは 向こうだというのに、相変わらずの物言いである。 だからと言って、気分を害すわけではないが。
そもそもにおいて、彼がいる生活に慣れつつある。 彼が起こさない朝はなくて。 彼が食事を作らないときはなくて。 気が付けば、家計管理まで彼がしていた。
今更いなくなられたら、困るのはこちらも同じ]
(245) 2017/10/09(Mon) 13時頃
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