212 冷たい校舎村(突)
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── 現在:校舎へ ──
[ 指摘の末にさいた傘がふたつ。
男物の無地の傘なんて、花に例えようもないが、 傘の”ひさし”の幅の分、ひとりとひとりの距離は開いて、 体温は遠く、濡れた服から余計に寒気が染みるが、 それでも、その距離感が、ほどよかった。]
…………あ、 そういえば、俺、英戸生、理一しか、見てねー 休校連絡、ミスってたとかだったら、 マジでありえねーんだけど
[ そうだ。一度は浮かんだ疑問を忘れていた。]
(200) 2017/03/09(Thu) 00時半頃
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[ 人通りが少ない、という指摘に、 そうだそうだと、げんなりした声を返す。
けど、]
おまえが笑えねーとか言うと、シャレになんねーから
[ きっとまた笑う級友に、冗談めいた言葉をかけた頃。
視界は相変わらず、不良。 雪 はなんだか、もくもくと立ち篭もる煙のよう。
それでも、通い慣れた校舎の影は存在感を放ち、 なんだか、そびえ立っている ようにさえ、思える。 なんだか、いつもと違う場所 みたい。
がらんとした、空気の中、英戸高校の、校舎が見えた。]
(201) 2017/03/09(Thu) 00時半頃
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寡婦 パピヨンは、メモを貼った。
2017/03/09(Thu) 00時半頃
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[ "おんなのこだから?" そうだね、もし そう聞かれたとしたら、
多分、イエス。
でも 百点満点、とは 違う。 半分正解みたいな、そういう感覚。
なんてったって 不特定多数の"おんなのこ"相手と ただひとりの"おんな"は 全く別の存在だから。 ]
(202) 2017/03/09(Thu) 00時半頃
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/* 投稿し忘れてた気がする!!! 投稿してたらとてもはずかしい
(-82) 2017/03/09(Thu) 00時半頃
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[ "おとこでもした?" って聞かれたとしたら、
…するべきかどうかの答えを、 生憎俺は "教わって" ない なあ。 ]
(203) 2017/03/09(Thu) 00時半頃
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[ つっかえながらでも、礼が返ってくる。 熱は彼女の手に収まって、 古辺通のまっさらな手はたちまち冷えた。
手袋が嫌いとかじゃあなくて、 単純にスマホが弄れないから面倒なんだ。 彼女の手前、歩きスマホはしないけれど。 ]
(204) 2017/03/09(Thu) 00時半頃
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……マジで、誰もいねーな
[ さすがに、些細な疑問は、違和感へと芽吹き、ふくらみ、
俺は、眉をひそめて、あたりを見回してみる。 と、遠く、遠くに感じる、ほど近く。 校舎の入り口あたりに見えた、人影ふたつ。>>185]
(205) 2017/03/09(Thu) 00時半頃
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[ が、現代っ子が目をこらせど、個人の特定には至らず。]
──── あ。 誰か、いる
[ ぽつん、と呟いたのと同時に、 いっとう強い風が、雪をびゅうと運んだ。]
……さっ む! いいや、とにかく行こうぜ
[ もう一度、理一のほうを振り返って、 それから、水はねの気にならない長靴で、 ぴしゃん、と湿った地面を叩いた。**]
(206) 2017/03/09(Thu) 00時半頃
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―― ん? ん。 ありがとー。
[ コートに突っ込もうとした 手。 入らなかったのは、 彼女から冬のお供が差し出されたから>>183。
好意はね。有り難く受け取るものだよ。 ( 流石に 何時かみたいな 食いかけパンケーキは遠慮するけれど。 ) 迷うこと無く カイロを両手で包む。 ―― こうすることが当たり前に出来るって、 きっと幸せなんじゃない? ]
(207) 2017/03/09(Thu) 00時半頃
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[ささらちゃんも手を振っている。>>174 わたしみたいに誰かに会えた喜びを動作で表してるんだろうか。 でも見た限りテンションに変化はないから、ただのまねっこなのかも]
みんな車……、その発想はなかった。
[いろいろ心配してたわたしと違ってのほほんとして見えるささらちゃんから、 車道へ車を移す。 なるほど言われてみればいつもより車の通りが多い――のかは分からなかった。 いつもってあんまり意識して車道を見ないから]
うん、来てない。 ちよちゃんのとこにも来てない、ってさっきメールで。
[視線はやがて、車道からこれから歩く道の先へと移り変わる。 ささらちゃんに応える前に息を吸えば、 冷えた空気が入りこんで喉の奥がツン、とした]
(208) 2017/03/09(Thu) 00時半頃
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ん。いいじゃん。 [ お互いに温もりを貰った。 なんていうんだっけ、ええと。イーブン? 例えば 彼女が聞いてと言った勉強>>180のお礼に、 適当に摘まむ菓子を買うような。 …これが対等になるかはさておき、
まあ、そういうものだ きっと。 ]
(209) 2017/03/09(Thu) 01時頃
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[ さて、そこから話題が逸れたのは、 三星からの連絡があったからだ。 どうやらあちらにも連絡が無い、と なると。 もはや担任の仕事に疑問を持ってしまう。
彼女は他のことを 思っていたようだけど>>184。 ]
(210) 2017/03/09(Thu) 01時頃
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―― へーきへーき。
[ 性格の違い、だろう。 考えすぎにも見える彼女と反対に、 さく、さく 雪を踏みながら ああでも、タオルは用意してやるべきか、とか そういうことを考える 頭。 こんなに思考が色々飛んでいても "滑らない"で学校にたどり着けた辺り。
受験生、縁起の悪いことに対して 気をつけられているのかも知れない。 ]
(211) 2017/03/09(Thu) 01時頃
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縁起、良いんじゃないの。
[ なんて。 帽子の下、今は揺れない黒髪を幻視して。 おどけたような、声に やっぱり調子よく返した、その後。 ―― 静まりかえった校舎を ふと見上げた。 彼女との初対面、 あの頃と変わらない長い前髪の下で、 隠れた瞳が揺れる。 ]
(212) 2017/03/09(Thu) 01時頃
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……静かだなあ。 俺まず職員室行こうと思うけど、 大和は?
[ 開け放たれた校門に、 水を吸ったローファーで入り、一歩ずつ 中へ。 さて今度は、校舎内への境界線。 昇降口の戸に手をかけながら、 帽子を見下ろし、聞いてみよう。 ]
(213) 2017/03/09(Thu) 01時頃
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……かまくら?
[ささらちゃんの口から出た言葉をそのまま復唱する。>>176 心配事が色々あって落ち着いてばかりじゃいられなくって、 そんなことを考えている余裕もなかったから。
やがて。 わたしは、張り詰めていた空気が抜けたみたいに、笑った]
もう、ささらちゃんってば暢気なんだから。 ……でも、これだけ降ったらホントに作れちゃったりして。
[12月。センター試験も新しいカレンダーを一枚めくった先に迫っている。 だからこそ息抜きが必要だけどままならなくって。 その息抜きが今まさにできそうな感じ]
文化祭の時みたいにみんなでぱーっと作れたらいいのに。
[クラスでかまくらを作る。そんな図柄を脳裏に浮かべながら応えた**]
(214) 2017/03/09(Thu) 01時頃
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[ ぴしゃり、と。 昇降口に入る足音が、静かな校舎に*響いた* ]
(215) 2017/03/09(Thu) 01時頃
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/* 投稿した後に陥る発言分けたい病ッ
(-83) 2017/03/09(Thu) 01時頃
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―回想:文化祭でのこと―
いいけど!たしかに!
[>>156 その辺は正直なのだ。 浮かれた理一はムードメーカーで、ぱっとあたりが明るくなるような気がする。
怒ったところとか、悲しそうなところとか、 能久はあまり見たことが無い。 ――どころか、そんなことあったか?というレベルだ。 能天気なのか、強いのか。 いいなあ、と能久は、思う。 楽しそうなのは、きっといいことだ。]
(216) 2017/03/09(Thu) 01時頃
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── 回想:文化祭当日 ──
[ 元賀は動かない。>>197
歯切れの悪い返事を前に、俺は思案する。 その裏にある本音を読み取れればいいのに。
少なくとも、食欲をそそる という点については、 確かに同意を得られたところで、昴の助け舟。>>152
俺のことを気にする様子>>198に、 あー と、今度はこちらが歯切れの悪い返事をする番。]
(217) 2017/03/09(Thu) 01時頃
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……食べ物とか飲み物、 人とシェアすんの、苦手なんだよな
[ 人の輪の方向を見たまま、 ちょっとした秘密でも打ち明けるようなトーンで。
実際、表立ってそう主張したことはないし、 ちょっとした秘密 と呼ぶには相応しいかもしれない。
違和感のない、嘘でもない言い分を、 その線引を、探りながら、会話を進める。]
(218) 2017/03/09(Thu) 01時頃
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元賀、食う気あるなら、ついでに様子見てきて いけそうなら、俺もあとから、行く
[ 文化祭。その盛り上がり。 その中じゃ、埋もれてしまいそうな、会話。
騒ぎは、いっそう大きくなっていて、 多分、混ざるなら今だって、教室の中心を指差した。
その、理由付けにも、頼みにも、 嘘偽りは、一切なく、なかった、けれど、
ただ、切り取られた、ほんの断片。**]
(219) 2017/03/09(Thu) 01時頃
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/* 書きたいことがたまっていく とりあえず苦手教科を決めよう 1番目のやつにマイナス-30
現代文:30+34 古文:30+24 数学:30+36 理科:30+27 地理:30+38 歴史:30+48 政経/倫理:30+10 英語:30+10
(-84) 2017/03/09(Thu) 01時頃
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/* この圧倒的まあまあ感
(-85) 2017/03/09(Thu) 01時頃
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/* パンケーキの輪に混ざるか迷うけれども安田を一人にしてはいけないんじゃないかという気もする……すごくする……どう返すべきか… いや一人にしてはいけないというか、一人にしたくない……でも無理に連れてははいけないしいけるような性格でもない…
(-86) 2017/03/09(Thu) 01時半頃
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うん。かまくら。 中にこたつ入れて、ぬくぬく囲んで、パンケーキ食べるの。
[>>214理想を述べれば、文化祭でつまみ食いしたあの時の味の記憶が想起される。 みんなで食べるものといえば、パンケーキ。 そういう認識で、何か問題があるかしら。]
文化祭の時みたいに、ね。 でっかいやつ作れたら楽しそう。
[わたしは暢気なのかな。ピンと来ない。 だって、休校なら普通に帰ればいいし、そうじゃないなら普段通りってことだから何も心配することはないもの。
でも、莉緒ちゃんが笑顔になったなら、別になんでもいいよね。]
(220) 2017/03/09(Thu) 01時半頃
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[——ああ、でも、そういえば。]
もし休校になってたら、バイトも無しかな……。
[ぽつりと、小さく独り言のように呟きが漏れる。 それは他人に聞かせるつもりのないもの。
別に、高校生がバイトをすることくらいは普通でしょうし。 それだけじゃ何の変哲も無い呟き。に、聞こえていてほしい。
“バイト”をしていることはともかく、 その内容は公にはしていなかったから。]
(221) 2017/03/09(Thu) 01時半頃
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[そうして歩いていれば、やがて校舎が見えてくるだろうか。 窓から漏れる、室内の明かりを確認して、 少なくとも休校じゃなさそうだ、とわたしは思ったわけだけども。*]
(222) 2017/03/09(Thu) 01時半頃
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―回想:文化祭でのこと― [文化祭は本当に楽しかった。
女の子たちが皆で写真を撮っているのも。>>195 かわいくって微笑ましかった。 見せてもらった写真に能久もひっそり 見切れていた。 もちろん、 ちゃんと映っているのもあったけれども。
それに、古辺がなんだかんだで>>175 ちゃんと美味しい、といって 食べてくれたのもうれしかった。 「お粗末さまでした」 と、挨拶を添えて。
うっかり、エプロンをつけたまま下校しそうになったのも笑い話だ。]
(223) 2017/03/09(Thu) 03時頃
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――回想:文化祭準備――
[教室の隅の方で、頼まれた生地の切り出し作業をしていれば突然『すごいね』>>188と天ケ瀬に声をかけられ、 驚いたようにぴくりと少し肩が跳ねる。]
いや……割と器用な方、というだけだ。
[動揺を表に出さないようにしつつそう返せば、彼女も内心そう思っていたのか、それ以上追及されることはなかった。 そのことに安心して、彼女が去った後にほっと息を吐いただろう。
また、衣装が仕上がる頃、自分にまで意見を求められた>>189時はどう答えるべきか困ったものの、」
……そう、だな。女子の衣装なんだし、もう少しフリルをつけた方が……可愛い、かもしれない。
[――と、少し曖昧に答えた。]
(224) 2017/03/09(Thu) 03時頃
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