97 wicked ROSE 【ハジマリの五線譜】
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/* おちてからなおログが頭に入ってきませんが
真の天使さまがんばってください…… 応援いたします。ええ。 あの村側と対峙するのは気合が必要でしょうからおくります。エアで。
(+18) 2013/10/05(Sat) 19時半頃
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[みんなで居れば、嬉しい、そして歌える。 生を伝える心臓の音色、温かい身体を感じながら]
――うん。お前を調律《なお》すよ。
最後まで、調律《なお》すから。 歌おう。
[調律の半分は済ませた、その音色は、囁く様な小さな夜の瞬き。 手に届かない高さに煌く物に触れる為の、ささやかな旋律。 包んだ腕の中の身体から、微かな身動ぎを感じたと、同じ時]
(165) 2013/10/05(Sat) 20時頃
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[Call your name《なまえをよぼう》…
右手に生まれた、指と指が絡み繋がるぬくもり。 繋がる意志の声、想いとして願い。 身を寄せ、すぐ近くにあるチェレスタと、思いが繋がる]
(166) 2013/10/05(Sat) 20時頃
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[流れ込む、溢れ出す、染み渡る様に共鳴《シンクロ》する]
(167) 2013/10/05(Sat) 20時頃
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[流れ込む、溢れ出す、染み渡る様に共鳴《シンクロ》する]
" ねえ、どうしてあんなところに眠っていたの "
[人の身体に宿された、最後の実験体、"体鳴楽器"の魂]
" まだ眠っているのだもの、わからないわね "
[眠り続ける、長い長い空白の鼓動に訪れた、髪を撫でる優しい手]
[静かに優しく響いてくる賛美歌は子供の寝物語の様柔らかな歌。 いつか遠くの礼拝堂。 そこから聴こえてくるのは、そよ風の囁き、葉桜の祭り、泉は優しい凪の色。 心地良い音楽の中で、眠り続けた人形は、やがて音色と云う魂を吹き込まれていく]
(-72) 2013/10/05(Sat) 20時頃
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[沈み渡る。流れて来る。 深化する意識の奥から流れる、遠い遠い記憶の旋律と柔らかな賛美歌。
勢いは奔流の様に、なのにあたたかくも切ないメロディは漣の様に繊細で。 欠片と断片は、やがて少年に教えた。
一際あたたかな煌きを放つ、老女が唇を動かし吹き込む魂の刻みを]
(168) 2013/10/05(Sat) 20時頃
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[――それは、澄み渡る青空?煌き広がる夜空?
果てしない歌の境界、至上の天空。 笑顔と共に、旋律の器へ吹き込む、とあるシスターの願い。
そう、やがてこの世を去ったひとりの老女こそが。 廃棄すら赦されず見捨てられた旋律に、魂を吹き込んだ]
(-73) 2013/10/05(Sat) 20時頃
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[右手を絡み合わせた先には、柔らかくはにかむひとりの"少年"。 まるで、欠片に宿る、"母"の微笑とそっくりだ。
残る左腕で覚醒めたセシルが、そこから離れる。 空いた左腕はそしてゆっくりと断片の想い出を思い起こしながら。
その黒髪を優しく撫でながら]
(169) 2013/10/05(Sat) 20時頃
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[撫でる黒髪に隠れた額に、そっとあたたかな口付けを贈る。
包み込む様に髪撫で、紡がれるのは子守唄の様に柔らかな歌。 最後の《調律》を仕上げる、鼓動と覚醒の歌]
(170) 2013/10/05(Sat) 20時頃
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" ぽぉん………… "
" 楽しい夢 優しい夢 それとも悲しい夢? "
" 君の夢をどうか歌ってよ "
" 晴れ渡る青 星の煌く夜 それとも灰色の雲? "
" 君は今日の空模様をなんて奏でたい "
" ぽぉん………… "
(171) 2013/10/05(Sat) 20時頃
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" ぽぉん………… "
" 夢が響いている 月の綺麗な空 "
" 夢が醒めて仰ぐ 陽の眩しい空 "
" ねえおはようの君 どんな至上の歌を聴かせてくれる? "
" 君の歌はきっと 果てない天空にも手が届くよ "
" ぽぉん………… "
(172) 2013/10/05(Sat) 20時頃
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" …そらの様に 広く美しい名前が心にあるなら 君の心は きっと至上の旋律を 歌えるね "
(173) 2013/10/05(Sat) 20時頃
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セレスト-至上の天空-
[Call your name《なまえをよぼう》。 君の中で美しく煌く、大切な君の名前を。 太陽にも星々にも負けない、あの人から貰った君だけの名前を*]
(174) 2013/10/05(Sat) 20時頃
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[小さく輝く欠片の中、少年はきっとあるはずだと確信する]
" 漸く起きたのね おはよう セレスト "
[やがて眼の醒めた少年を視ては。 そんな、当たり前な朝の挨拶で、優しい笑顔を浮かべる。 老いたシスターの表情が、あるはずだと*]
(-74) 2013/10/05(Sat) 20時頃
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/* ちらっ そわ。 相変わらず地上がひどいことだけわかった
目かすーべーるー(キャッキャッ
(+19) 2013/10/05(Sat) 20時半頃
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― 世界創世記XXX年 ―
[遙か古の時代。 世界を護る為、維持する為に 強大な力《音楽》が必要だった]
[清らかなる音は清らかなる魂に宿る。 そうして生み出されたのが原初の天使。 古の祖先を意味する名前を、 穢れ無き乙女を意味する名前を与えられ 外界から隔絶し歌う事以外の意義を見出せぬ存在。 しかしそれを不自由な暮らしだと感じたことは無い]
(175) 2013/10/05(Sat) 20時半頃
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[そう感じる心が無かったから]
[天使には、人の心は不要だったから]
(*1) 2013/10/05(Sat) 20時半頃
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[ただ歌い、奏で、囀り、それが世界の全てだった。 それだけで世界は完結していた。 そして確かに、その力《歌》は世界へ加護を与えていた。 故に、きっとそれは間違ってはいないのだ]
(176) 2013/10/05(Sat) 20時半頃
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[心を封じ、檻に閉じ込め。 歌うこと以外の意義を与えられなくても そこに苦痛は存在せず、ならば間違ってはいないのだ]
(*2) 2013/10/05(Sat) 20時半頃
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― 世界創世記5XXX年 ―
[旋律が乱れたのは、たった一つの過ちが原因だった。 いつからだろうか、同じ《音域天使》として 共に在る時間の増えた相手が居た]
[彼は何故か、時々“不思議そうな顔”をしていた]
[ある時彼はこう言った]
“ ”
[その意味が分からなかった]
(177) 2013/10/05(Sat) 20時半頃
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― 世界創世記5XXX年 ―
[旋律が乱れたのは、たった一つの過ちが原因だった。 いつからだろうか、同じ《音域天使》として 共に在る時間の増えた相手が居た]
[彼は何故か、時々“悲しそうな顔”をしていた]
[ある時彼はこう言った]
“外に出よう”
[その意味が分からなかった]
(*3) 2013/10/05(Sat) 20時半頃
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[手を取って走り出す]
[何故かとても、■■■が■■気■■■]
[封■■■■■■■心■■■■■■
―――――......
(178) 2013/10/05(Sat) 20時半頃
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[手を取って走り出す]
[何故かとても、胸の奥が熱い気がした]
[封じられたはずの心が早鐘を打つ。 それは端的に現すのであれば、高揚と呼ぶに相応しい。 天使にはその理由が分からなかった。 ただ、自分よりも一回り大きな手の温もりに、 何故か息が止まりそうだったのを思い出す]
[二人で走って、走って。 見たことのない扉を潜り抜け、 ひたすら駆け抜けたその先に]
[本当の世界は広がっていた]
(*4) 2013/10/05(Sat) 20時半頃
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[それはあまりにも、言葉にするのも おこがましいほどに美しかった]
[広がる空も]
[吹きつける風も]
[鳥たちの囀りも、何もかもが美しい]
[それよりも何よりも美しいと感じたのが、 隣で微笑む彼だった]
[言葉の代わりに溢れるものは涙]
(*5) 2013/10/05(Sat) 20時半頃
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[分からない。なぜ涙が零れるのか。 何故こんなにも胸が苦しいのか。 なのに何故、すごく温かい気持ちになるのか]
[真っ白だったはずの封じられた心が 愛情を覚えてしまったその時に なにもかもが、狂ってしまった]
(*6) 2013/10/05(Sat) 20時半頃
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[それが、たった一つの、過ち]
(*7) 2013/10/05(Sat) 20時半頃
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[感情の暴発《オーバーフロー》]
[長年封じられていた心は、反動で歯止めなど利かなかった。 感情と力が暴走し、世界中の《音》を集めてしまう。 世界は美しいだけではない。 醜い事、苦しい事、悲しい事…… それら全ても、意思と無関係に吸収してしまう]
[どうして世界はこんなにも■■■のに]
[こんなにも穢れてしまっているのだろう]
(179) 2013/10/05(Sat) 20時半頃
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[耐えられない、耐え切れない]
[音を、力を、感情を、呪いを撒き散らして]
[古の天使は、その身を裂かれた]
(180) 2013/10/05(Sat) 20時半頃
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う、あああああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!
[奏でられる二重奏。 荘厳なるパイプオルガンの音色。 何もかもが“心”を掻き乱す]
[苦しい]
[五月蝿い]
[苦しい]
[五月蝿い]
黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れェ!!!!
[清らかな、穢れの無い、純白の翼を広げる]
(181) 2013/10/05(Sat) 20時半頃
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その、音を、止めろッ!!!!!
[かつて世界を護っていた音色は、 破壊の音へと反転し、世界へ……否。 聖堂の者達へと襲い掛かった]
(182) 2013/10/05(Sat) 20時半頃
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