261 エイプリル・トフィーの融解点
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時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
ヨーランダが無残な姿で発見された。
噂は現実だった。血塗られた定めに従う魔物“人狼”は、確かにこの中にいるのだ。
非力な人間が人狼に対抗するため、村人たちは一つのルールを定めた。投票により怪しい者を処刑していこうと。罪のない者を処刑してしまう事もあるだろうが、それも村のためにはやむを得ないと……。
現在の生存者は、ソフィア、フェルゼ、オスカー、ピスティオ、ラルフ、グスタフ、コリーン、ロイエの8名。
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[悲鳴じみた嬌声で弛緩する姿を確かめてから 漸く鼠蹊部あたりに込めていた力を解放した。 濡れそぼつ膣肉と腫れた亀頭の擦れ合う感覚に 夢中になったふりをして腰を叩きつけ やがて睾丸が収縮する快感を享受する。 臀部の引き攣りと視点が定まらない白転の中で 身の下の女の表情を何より一番に確かめていた。
鼻を鳴らす仔犬のような鳴き声も慣れたもの。 懇願めいた力加減で強く首元を抱きしめて 舌ったらずの声で女の名を囁いた。 ]
(-0) 2019/03/26(Tue) 06時頃
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[ 少しばかり泣きそうな子供の声を演じて、 あとは甘えきった掠れ声を鳴らせば 慈しむ手が後頭部に添えられる。 それをを合図にしてペニスを引き抜き、 スキンを処理してゴミ箱に放り込んだ後には 今度は女を包むように抱きしめる。
吐精後の急激な虚脱感は温度に解され 途端に襲う喫煙への欲を押さえ込んでは 余韻に浸るのを許すように頭を撫でる。
それがいつものお約束のパターンだ。 ]
(-1) 2019/03/26(Tue) 06時頃
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[ 最大限善がらせて最大限縋らせる。 それが己の身売りに於ける前提条件だ。
プライドももリピートへの期待も宛ら、 ある種の願望が宿っていると言っても 過言じゃない。
好きだよ。 綺麗だ。 気持ち良い。 もっと欲しい。
支配と暴虐を8割と、2割の懇願と隷属。 愛とサービスに濡れた身振りは、 母性と被虐の欲を適度に引っ掻いて やさしく己を抱きしめてくれる。 ]
(-2) 2019/03/26(Tue) 06時半頃
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[ 一戦交えたあとの反応は様々だ。 もう一度と熱の篭る目で見てくる。 執拗ぬ愛の言葉を強請ってくる。 萎れた陰茎に触れて悪戯をしてくる。 寧ろ労って胸に頭を押し付けられる……。
その度、求められた反応を返すのだから 先程まで夢中で口に含んでいた乳房の間で いい加減大した役者だよなと自嘲した。
母性を象徴する双丘の感触に 安寧と信頼を覚えることは終ぞない。 ]
(-3) 2019/03/26(Tue) 06時半頃
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( まったく、 お前は悪魔みたいな子だ。 産んでる最中も、その後も 私に苦痛しか齎さない。
でも孕んだ最中だけは気持ちが良かった。 私がお前を愛する理由はそれだけだよ、 和宏。 )
[ ……自分の名前が、碌に考えもされずに 母親を捨てた男と同じものだったってことは ベッドに両腕を括り付けられて 産まれた胎に「戻され」ながら 聞いた話だ。 ]
(-4) 2019/03/26(Tue) 06時半頃
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[ 食う、寝る、抱く。 三大欲求のすべてが空虚に感じられて、 産まれ落ちた自覚さえ、いつまでも 得られないままだった。
諸悪より逃避するように、 乗り方を知らないバイクで走り抜けた夜は 理由のわからない涙で溺れ死にたくて 都会の路地裏で嘔吐しながら嗚咽した。
通りがかったお人好しに拾われた後も 見返りの渡し方がわからなくて 結局枕を共にすることしかできなかった。 ]
(-5) 2019/03/26(Tue) 07時頃
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[ライトアップ、ライトアップ、 フラッシュ音が連打する 遠くから近くから私の側で響き渡る
無機物の音、求める音、 貴方達がスクープを求めるのは]
…人の不幸が蜜の味だから?
[分からないな それを幸せと思っているかもしれない うるさいな それを羨ましいと思っているのでしょう 考えたくないな それの真実を考えたところで答えはない
締め切ったカーテンの奥、部屋の隅で あったかいココアを飲んだ]
(0) 2019/03/26(Tue) 10時頃
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[機能しなくなったSNS 一応動いてはいるのだけども リツイートリツイート 回ってくるのは終末への失望
『貴方なら最後は何をする』 『妹が生き残れることになった』 『どうして私なのだろう』
終わりへの予定調和 いずれ来るだろう未来に思いを馳せるのは あまりにも重たいことで]
(1) 2019/03/26(Tue) 10時頃
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[@****** コリーン 来週は終末前最後のライブステージです 皆の前で精一杯歌います.宜しくお願いします:D]
[返信先:@****** 自分だけ生きる高揚感に浸ってろ]
[返信先:@****** 代わりに俺にシェルター行きの権利頂戴 皆そうしてくれることを望んでいるよ]
[返信先:@****** 私たちのことを思ってじゃなくて コリーンが私たちより優位な立場なのを 見せびらかせるためのステージなのでしょ?]
[返信先:@****** コリーンに減滅しました:D]
(2) 2019/03/26(Tue) 10時頃
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此処にも、逃げ場ないな…
[業務用にしか使わなくなったSNSには 世界中からバッシング嵐 一部の人間だと分かってはいるけど 私なんかよりも理解されるのはバッシングする者達で
コメントへいいねと煌めく 赤のハートに首を振って 通知音を切って、電源を落としたの]
皮肉 皆好き勝手で、…意地悪…
[緩くなったココアを飲み干して 私はマグカップを床の上に置くの 力なく転がすマリオネットのように]
(3) 2019/03/26(Tue) 10時頃
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[…でも…ああ、きっと そうきっと…SNSがいまだに動くのは “そういう準備が出来ている”からなのでしょう 脚を折り曲げて、てっぺん膝小僧に 顔を埋めて声を零し落とした]
誰も私のことを思ってくれない癖に
[どんな言葉もうわべだけの言葉に 聴こえてくるの]*
(4) 2019/03/26(Tue) 10時頃
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/* 皆の話が素敵だなぁ…何より急に変わっていく 普段の生活、最後を考えていた時の絶望とか
コリーンさんはこの後もっと精神的に追い詰めたいと 中の人は言っておりまして
(-6) 2019/03/26(Tue) 10時頃
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/* デモとかテロは起きそう あとは犯罪
みょーんみょん
(-7) 2019/03/26(Tue) 10時頃
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/* まじでフェルゼくんがシェルターにいく理由が見つからなくて何でこんな動かしにくいPCで参加してしまった……?
(-8) 2019/03/26(Tue) 12時頃
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人の口に戸は立てられぬ。
火のない所に煙は立たぬ。
Amantis,amentis. (愛する者に正気なし)
昔の諺が今になってもまだ生きてるなんて 何だか亡霊みたいじゃない?]
(5) 2019/03/26(Tue) 15時頃
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[ 会社にも、友達にも、親にも 保護シェルターの招待状のことは黙っていた。 偶々得た幸運(傍目に見ればきっとそう映るの)を ひけらかすつもりもなかったし そのせいで人から辛く当たられるのは悲しいもの。
誰だって助かりたい。 誰だって愛しい人を助けたい。
けれど、何処からこの話が漏れたのでしょう。
外を歩けば 「浮気女」「あばずれ女」
「淫売」「娼婦」 風に乗って聞こえてくるの。
「どうせ身体で勝ち得た権利でしょう」 「どうしてあんな女に」
みんな何も知らないくせに。]
(6) 2019/03/26(Tue) 15時頃
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[ あの内容証明は会社にも両親にも届いていて その日から、徐々に私の居場所はなくなっていった。
初めてパパに叩かれたし ママはずっと泣いていた。 友達のSNSアカウントにはブロックされて 会社の受付は私には相応しくない場所だって 私物が返送されてきたのはつい今朝ほどのこと。
そんなの分かり切っていたこと。 それでも、彼が好きだった。
この先何も得られない、儚い恋だと分かっていても 愛の炎を止めるには至らなかった。]
(7) 2019/03/26(Tue) 15時頃
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[ けれど不満なのは 皆が私を謗る言葉の最後に付け加える文句。
「どうしてお前なんだ」
私たちの悲恋に落ちた、ただ一点の染み。 私はそれを聞く度、苦々しい気持ちになるの。
それは私のせいじゃないもの。 私達の罪な恋とは何の関係もない。]
(8) 2019/03/26(Tue) 15時半頃
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[ あの手紙が届いた日から誠司さんに会えてない。
できるなら今すぐ抱きしめてほしい。 あの逞しい胸に抱かれて 世間の冷たい視線や心無い言葉から守られたい。 もう何も考えなくていいように 私の身体を情熱の炎で焼き尽くしてほしい……!
ああ、でもきっとそれはかなわぬ願い。 これから、奥さんと弁護士さんとお会いしなくちゃ いけないのだけれど、その席にきっと貴方はいない。
優しい貴方は、奥さんに責められるのも 私が期待に満ちた目を向けるのも、耐えられないの。]*
(9) 2019/03/26(Tue) 16時頃
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店番 ソフィアは、メモを貼った。
2019/03/26(Tue) 16時頃
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/* 死因:セルフヘイト
(-9) 2019/03/26(Tue) 16時頃
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/* >どっちかっていうと彼が好きというより〜
ひぃい
(-10) 2019/03/26(Tue) 18時頃
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/* ソフィアめもさいっっっっっこうじゃない?? そういう女さいこーですね
コリーンの有名人だからこそおこることも 最高に最高なので見てて楽しい。 炎上ねーーーするよねーーーー すき
(-11) 2019/03/26(Tue) 21時頃
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[ブラッディゾーン また此処で人が死んだらしい 目深く被った帽子の下から見た世界は 警官たちが事件の捜査を行っていた
きっと彼らにも家族がいて いつも通りだったいつもの生活を送る 暇なんてないに違いないのに きっと彼らにも事情がある いつも通りだったいつもの生活の通り こなさないといけないのだわ]
「大丈夫?」
…うん、大丈夫だよ
[私を気遣って名前を呼ばないマネージャーの 手を掴んで私は下を向いた]
(10) 2019/03/27(Wed) 01時頃
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[邪魔にならないように立ち去った そのあと知った事だけども 死んだのは封筒を受け取った少女だった 殺したのは陸軍の男だった 封筒を得たところで救われはしないのに
まだ未来ある少女の生きる希望すら 許してはいけないだなんて]
「なんて意地汚いのでしょうね」
…うん…
「こういうときは祝福してあげなきゃダメよ」
[人は欲に忠実な生き物だから…なんて、よく言うわ まったくもってその通りじゃない 私はマネージャーの苦笑にも目を背けた]*
(11) 2019/03/27(Wed) 01時頃
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[ 終わりの終わりを手にした心算]
(12) 2019/03/27(Wed) 05時頃
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[ぱらら、ぱらぱらら 人々は行進する 人々は叫び声を上げる
-人権に配慮できていない!- -これは差別行為である!- -全人類平等と唱えたのは誰だったか!-
日々エスカレートする叫び声は 時に爆発して人為的被害をもたらした]
「もうあの家で暮らせないわね」
[マネージャーの言葉に静かに頷くしかできない 一日、一日、破滅すると言われている日付が 近付くにつれて人々は本性を剥き出しにするの 荒れる声広がるニューヨークは血に染まる]
(13) 2019/03/27(Wed) 11時頃
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[争いは幸せを生まないわ 争っても何も解決もしないわ]
…ああ、神様…神様… どうして皆、を、救っていただけないの
[それを知ってから知らずか人々は叫ぶ お前がお前が妬ましいのだと 銃を握った人々は破壊と暴力で権利を主張する それで解決などしないのに 頑張りが神が報いをくださると思うのか]
青い鳥、どこいるの 白い鳥すら見当たらないこの世界のどこに
[私には分からないや]*
(14) 2019/03/27(Wed) 11時頃
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