212 冷たい校舎村(突)
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/* >>42 その発想はなくて笑ってしまった……中の人的にこいつ天然かもなとは思っていたけども
(-11) 2017/03/14(Tue) 01時半頃
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[男らしい、とか、女らしい、とか。 どうして、そんな言葉が生まれたのだろう。
女らしい男とか、男らしい女が居ては、いけないのだろうか]
(43) 2017/03/14(Tue) 01時半頃
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――回想:かくしごと――
[物心ついた時には、既に母は居なかった。 父さん曰く、『事故で死んだ』、らしい。
父さんは、いつも俺に、こう言っていた。 「強い男になれ」、と。
父さんは、俺に男らしく強くあってほしいという思いからか、よく“男らしい”ものを勧めてきた。 キャッチボールやランニングに俺を誘って体を鍛えさせたり、一緒にスポーツ観戦に行ったり、戦隊ものを見せたり、少年漫画を買ってきたり。
でも、俺が、好きなものは。 どうしようもなく惹かれたものは。 それらとは、全く真逆のものだった。]
(44) 2017/03/14(Tue) 01時半頃
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[ふわふわしたもの。きらきらしたもの。かわいいもの。 魔法にお花、甘いお菓子。
そんな、“女の子らしい”もの。
でも、そういうものが好きだというと、父さんは苦いものを食べた時みたいな顔をした。 戦隊ものより、その後の魔法少女のアニメを見てみたい、と言ったら、「それは女の子が見るものだ」と言った。
周りの男の子は、父さんが勧めた戦隊ものや少年漫画、スポーツが好きみたいだった。 自分と趣味が合いそうなのは、いつも女の子の方だった。
確か、保育園を卒業するくらいまでは、女の子と一緒に遊んだりしていた、と思う。 でも、小学生になって、だんだん女子の集まりに近づきづらくなって、でも一人でいるのは嫌だから。 せめて男子に仲間外れにされないようにと、話題に合わせる為だけに、対して好きでもない漫画やアニメやスポーツを見るようになって。]
(45) 2017/03/14(Tue) 01時半頃
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[そうしていつからか、女の子らしいものが好きだということは、隠すようになった。 周りに合わせるために、父さんに嫌な顔をさせないために、そうするしかなかった。
でも、隠していても、好きでいることは止められなくて。 父さんに隠れてお小遣いで買った、可愛らしいキーホルダーとか、綺麗な飾りとか、きらきらしたお姫様が出てくる絵本とか。 そういうものは、まとめて自分の部屋の押し入れの奥に隠した。 そういうものを集めて眺めている時が、一番楽しくて、自分らしくいられる時だった。
そんな俺の隠しごとが、2回だけ、バレてしまったことがある。]
(46) 2017/03/14(Tue) 01時半頃
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[一度目は、小学5年生の時。 その時一番仲が良かった男友達が家に遊びにきて、ジュースを取ってこようと、1度自分の部屋から離れて、戻ったら。 友達は、押し入れを開けて、そこから取り出した可愛らしい猫のキーホルダーをぶらぶらと揺らしながら、
「なあ、なんでこういうの、隠すみたいにしておいてあんの?」
と、聞いてきた。 俺は正直、期待した。 今まで隠してきたが、こいつなら受け入れてくれるんじゃないかと。 好きでいることを、認めてくれるんじゃないかと。 だから、正直に話した。「実は、こういうのが、好きなんだ」と。
そうしたらそいつは「ふぅん」って言って、それから、]
(47) 2017/03/14(Tue) 01時半頃
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「男のくせに、気色悪ぃ」
(48) 2017/03/14(Tue) 01時半頃
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[ああ、ほら、やっぱり。 隠さないと、だめなんだ。
多分こういうのも、捨ててしまった方がいいのだろう。 好きでいることを、止めてしまった方がいいのだろう。
でも、俺にとって、それはとても、難しいことで。 結局ずるずると、その隠しごとを続けてしまった。
ぬいぐるみを買うなんて出来ないから、それなら作ってしまおうと、初心者用の本を買って下手くそながら作ってみたり。 ケーキ屋さんに入りにくいから、それなら作ってしまおうと、お菓子作りの本を買ってまずはクッキーを焼いてみたり。 手芸だけじゃなく編み物にまで興味が湧いて、気づいたらピンク色のマフラーが出来上がっていたり。
そうして、どんどん押し入れの中身が増えていった。]
(49) 2017/03/14(Tue) 01時半頃
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[中学生の時、こういう、女の子らしいものが好きなことを“少女趣味”と呼ぶことを知った。 ――あまりの似合わなさに、笑ってしまった。
父さんには……親父には、多分バレていないと思う。何も言ってこなかったから。 親父に勧められた柔道部も、ちゃんと入って、真面目にやっていたし。 まあ、結局、柔道が好きでやっている人の中に、柔道が対して好きでもない自分が混ざっていることが、どうにも居心地が悪くて。高校では続けたくなく、家事をやるからと説得して、高校は部活に入らないことにしたのだけど。
その説得をする時は、少し、緊張した。家事なんて女の仕事だ、お前は部活をやれと言われるんじゃないかと。 まあそれまでも父と分担してやっていたこともあり、杞憂に終わったのだけど。]
(50) 2017/03/14(Tue) 02時頃
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[そうして、隠れて趣味を続けて。 “2回目”が訪れたのは、高校3年の、文化祭が終わってからだった。
親友と言い合うくらいに仲が良かったけど、高校入学と同時に地方に引っ越していった奴が、「今から健士郎の家に行くから」と半ば強引に押しかけてきて。 部屋の物勝手にいじったりするなと警告して、お茶を取りに部屋を出た。
やるな、と言ったら逆にやるような奴だって、どうしてあの時の俺は忘れていたんだろう。
部屋に戻ったら押し入れが開いていて、そこから色々なものが見えた。 うさぎのぬいぐるみ。猫のキーホルダー。表紙にお姫様が描かれた絵本。手編みのマフラー。裁縫セット。お菓子作りや手芸、編み物、花言葉の本。 他にも色々、とにかく“女の子”って感じのものたちが、顔を覗かせる。]
(51) 2017/03/14(Tue) 02時頃
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[どうしよう。どうしよう。 無言で、無表情で佇んでいる親友が何を言うのか、怖くて仕方ない。 でも、とにかく、何か言わないと、って、焦りながら口を開いた。]
……い、っ、今まで、言わなくて、悪かったな、その、実は、そういうのが……すき、で、 でも、その、言ったら……もしかしたら、気持ち悪がられるかも、とか、嫌われたら、って、思って、それ、で……
[そいつは、まるであいつみたいに、「ふぅん」って言って。 それから、口を開いた。]
「俺、別に健士郎がこういうの好きでも、気持ち悪いだなんて思わないよ」
(52) 2017/03/14(Tue) 02時頃
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[それを聞いて俺は、心底安心した。 ああ、なんだ、怖がることなかったんだ、と。心配して損した、と。 でも、そいつの言葉はそれだけで終わらなかった。]
(53) 2017/03/14(Tue) 02時頃
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「でも、隠されたことには失望した」
「だってお前、ソレってさ、俺がそういうのを気持ち悪がるような奴、って思ってたってことだろ? お前がそういう趣味持ってるって知ったら嫌うような、そんな奴だって、お前はずっと思ってたわけだ。 何でも話せる親友、って……そう思ってたのは、俺だけだったんだ」
「ちゃんと信頼されてる、って思ってたのに」
(54) 2017/03/14(Tue) 02時頃
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[思いもしない部分を押されて、崖の下に突き落とされたような、そんな感覚がした**]
(55) 2017/03/14(Tue) 02時頃
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・父さんが母さんの仏壇の前で「弱くてごめん」と言ってる →父さんが弱かったから母さんは死んだ? →つまり母さんの死因は事故ではない? →たぶん父さんが俺に強くなれっていうのは自分みたいになってほしくないから →それなら尚更その通りにしなきゃ……
/* 的なのを挟みたかったけど入れるならどこだ?んん???ってなってしまったのでとりあえずこっちに落とす。 尚母さんの死因は強盗殺人。父さんはその場に居たのに母さんを守れなかった(健士郎のことは守った)
(-13) 2017/03/14(Tue) 02時頃
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――昨夜:3年3組教室――
……?
[能久の呟き>>42が耳に届いて、「どこがだ?」とでも言うように首を傾げる。こんなゴツい男に「いやしけい」だなんて、無縁の言葉じゃないだろうか。 どちらかといえば、その言葉は能久の方が似合うような気がする。実際、文化祭で彼が作ったパンケーキは、皆の心を癒しただろうし。
それから保田や上須賀、入間を出迎えて、皆に合わせて寝袋に入った。が、そうして静かになると、放送されている泣き声が妙に耳につく。 そういえば、色々あって考える暇もなかったが、この泣き声はなんなのだろう。昨日までは、楽しそうに笑っていたのに。 そもそも、この笑い声や泣き声は一体誰のものなのか。やっぱり、メールの送り主のものなのか。それとも……もしかしたら、それを“聞いている方”なのだろうか]
(109) 2017/03/14(Tue) 18時半頃
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――翌朝――
――……?や、すだ……?
[誰かが自分を呼ぶ声>>70が聞こえて、少しずつ意識が浮上する。 あれ、なんで保田がいるんだ?なんて寝ぼけた頭で思って、昨日の出来事を思い出した。ああ、そういえば、皆で教室で寝たんだった。そうだな、うん、それはそうだ。友達を自分の家に泊めるなんて、今の俺がするとは思えないし。 それで、ええと、何、だったか]
古辺と能久が、居ない……?
[繰り返すようにそう聞き返しながら、のっそりと起き上がる。辺りを見渡せば、確かに古辺や能久が入っていたはずの寝袋が空になっていた。 時計を見れば朝のチャイムが過ぎて間もないくらいの時間で、それを見て思い出したのは……昨日、夜のチャイムが鳴ってすぐに、“水野に似たマネキン”が見つかったこと、だった。 ぞくりと、背筋に悪寒が走る。]
(110) 2017/03/14(Tue) 18時半頃
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[それからようやく、すぐ傍に居た保田の方を見る。 その表情から不安を読み取れなかったとしても、さっき、古辺達がいない、と自分を起こしに来たことを考えると、 もしかしたら不安なのかもしれない、とは思っただろう。]
……一緒に、探しに行くか。
[保田が不安なら、それを無くしてやりたいと思うし、俺自身も……もし、彼らも水野のように、不穏なマネキンを 残して居なくなってしまったら、と思うと、不安だったから。 文化祭の時に買い出しに誘った時のような気軽さで、とは流石にいかないが、その時のことを少し思い返しつつ、そう誘いかけてみた。 ……いや、文化祭準備の時だって、毎回気楽に楽しく2人で買い出しに出かけていた、とか、そういうわけではなかったが。]
(111) 2017/03/14(Tue) 19時頃
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――回想:保田と買い出し――
[文化祭の、準備期間中。クラス委員の庶務……という名の雑用係だった俺は、買い出しを任されることも多かった。 買い出しと言っても割と頼まれる物は多く、一人ではきっと大変だっただろうが、そういう時に一緒に行ってくれたのが保田だった。
あの日も確か、保田が「買い出しー」って言ってメモをひらひらさせていたから>>71、丁度その時手が空いた俺は、「そうか、分かった」といつも通り頷いて、保田と一緒に出掛けようとして。どういうものを頼まれたのか、メモを貸してもらってざっと確認したりして。 でも、そんな時、追いかけたきた水野が追加で頼んだもの。 横から覗き込んだメモの中身、『フリルレース』。]
(112) 2017/03/14(Tue) 19時頃
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[ああ、そうか、そう言えばさっき、聞かれたんだった。 天ケ瀬に、「もっとフリフリつけた方が可愛くない?」>>0:189と、そしてそれを聞かれた俺は、曖昧に同意して>>224。結果、装飾を増やすことになったんだった。 そうなれば、材料が必要になるのは当然のことだ。 でも、今から二人で買い出しに行く、ということと、『フリルレース』というたった6文字に対して生まれたのは、 漠然とした不安感。だいじょうぶだろうか、という、危惧。
手芸コーナーで棚を睨みつけ、毒づく保田>>75を、少し後ろから、何も言えずに眺めた。
そうだな。普通、男子は、分からないんだろう。全部一緒に見えてしまうんだろう。それが、きっと、“あたりまえ”なんだ。
でも、ごめんな、保田。 俺は、お前の言う“俺ら”には、どうやら入っていないらしい]
(113) 2017/03/14(Tue) 19時頃
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[保田が振り返って、文句を零した。]
……そう、だな。
[そんな、ただの肯定だけ返した俺の表情は、辛そう、とまではいかずとも、困っているようには見えてしまっただろうか。
そうだな、女子が居れば、俺としても、有り難かったんだが。
一歩、前に出て、目の前に並んでいるレースやフリルを見渡して、目的のものを探す。 俺にもこんなの、分かるわけない、と保田に同意して、間違ったものを買って行って、二人で怒られる。 その選択肢も、考えたけど。その方が、ある意味では、安心するけど。 嘘を吐いて、そのせいで保田も怒られて、また買いに来る羽目になる、というのは、流石に申し訳なかった。
目的のもの。フリルレースは、大して時間もかけずに見つけられた。 それもそのはずだ。だって、ほんの数か月前、自分もここに買いに来たんだから。知ってる人が、誰も周りに居ないかと、人目を気にして、こっそりと。 その時買ったのと同じものを、保田が見ている中で手に取った。]
(114) 2017/03/14(Tue) 19時頃
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……た、ぶん、これ、じゃないか?
[ぎこちなく言って、棚から視線を外し、保田の方を向く。 彼は驚いた顔をしていただろうか。 何にせよ、慌てて付け加えるようにもう一度口を開いただろう。]
この前……そう、この前、たまたま、テレビで見たんだ。 最近流行りの手芸用品だか、何だかで……
[視線を逸らして慌てたように言う姿は、嘘を吐いていたり、何かを隠しているように見えたかもしれない。 せめて、母さんか、姉や妹が居てくれれば、家族が手芸好きだから、と、もっとマシな言い訳が出来たんだろうけど。 だからといって、全てが嘘、というわけでもなかった。テレビで見たのは本当だ。ただ、“たまたま”ではなかったというだけで。]
(115) 2017/03/14(Tue) 19時頃
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[でも、多分、保田なら。 たとえ嘘だと分かったとしても、隠し事をしてると思ったとしても、無理やり踏み込んだりはしてこないだろうな、という安心感は、どこかにあったと思う。
俺も、無理に踏み込んだりはしないから、お前も、無理に踏み込んだりしないでくれ。 そんな自分勝手かもしれない願いが、保田と一緒に居ると許されるような、そんな距離感が。どこか、居心地よかった**]
(116) 2017/03/14(Tue) 19時頃
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[頷きが返ってきた>>122ことに安心感を覚えながら、立ち上がって寝袋を軽く畳む。保田が上須賀達に声をかけ終わってから、2人で一緒に教室を出て廊下に出た。 昨日と同じように飾り付けられた廊下、輝く電飾。 ああ、でも、と見た先にはスピーカー。そこから流れてくるのが、泣き声から囁き声に代わっていた。 俺と同じくスピーカーを見ていたらしい保田が呟きを零す>>130。]
……ああ、俺もだ。
[多分、同意を求めたわけではないのだろうが、それを嫌だと感じるのは俺も同じだった。 まるで自分たちが、自分が噂されてるんじゃないか、と思ってしまいそうになるから。 例えば、“あのこってもしかして、他の子と違って”――だとか。 噂なんてしないで、放っておいてほしいのに。]
(142) 2017/03/14(Tue) 21時半頃
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[「違う、だろう。」
「放ってほしいんじゃなくて、認めてほしいんじゃ、ないのか」
「“俺”は、認めてほしい」]
(143) 2017/03/14(Tue) 21時半頃
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……やっぱり、椅子で殴り掛かっておけばよかったか。
[放送室で何をやっても放送が止まらなかった時、天ケ瀬や三星とそんな話をしたな>>1:235>>1:265と思い返しながらぽつりと呟く。 もし保田が何のことだと聞いたら、「放送機材」と答え、それから放送室でのことをざっくりと説明しただろう。]
行きそうなところ……?と、言われてもな…… 能久なら、朝食作りに行ったりしそうな気がしないでもないが……それなら食堂の方だろうか?
[古辺や能久が行きそうなところを聞かれて>>134考えてみるが、それくらいしか思いつかない。 そんなことを保田と話していたら、廊下の奥の方……屋台の方からだろうか、能久の伸ばした声が聞こえた>>141。]
……案外、近くに居たみたいだな。
[なんて保田に声をかけて、心配することもなかったみたいだと微かに笑った。それから二人で、能久の声がした方に向かっただろうか*]
(144) 2017/03/14(Tue) 21時半頃
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/* あさごはん食べたい…能久のパンケーキ……(素直に美味しく食べれるかはわからない) でも天ケ瀬のマネキンとか見つけてあげたい気持ちもある……というかこれもしかして6人くらい屋台の近くにいる(行く)ような状況なのか?
(-38) 2017/03/14(Tue) 21時半頃
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――回想:保田と買い出し――
[フリルレースを手に取って振り返ると、保田は喜びと驚きの混じった声を上げた>>120。その反応は、どうして知ってるんだ、とか、そういう、疑うような、俺が危惧していたものではなかったけれど、それでもなんだか気まずくて。 つい、言い訳するように言葉を重ねた>>115。]
そう、だな。たまたま知ってて、良かった。 次はもう少し、ちゃんとメモに書いてもらえるように、後で頼んでおくか。
(183) 2017/03/14(Tue) 23時頃
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[保田は、俺の言葉に、納得……してくれたように見えた。 だが、そのまま納得してくれた、というより、隠していると察したけど引いてくれたように感じたのは、勝手な錯覚、だろうか。 何にせよ、よかったと思う。隠しごとがバレずにすんで。
しかし帰り道では、なかなか口が開けず、沈黙が続いたりして。 普段より、気まずいものになってしまっただろうか。
そんな空気の中で、心の中で思うのは。 もしあの時、俺が、「実は手芸が趣味で、こういうのもよく買うんだ」なんて言ったら、保田はどんな反応をしただろう、ということ。 たぶん、きっと、保田は、きもちわるい、だなんて、女みたい、だなんて言わないと思う。 言わない、とは思うけど。それでも言えないのは、つい、“もしも”を考えてしまうから。
全て、自分の心が弱いせいなんだと。本当はどこかで気づいている*]
(184) 2017/03/14(Tue) 23時頃
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――2階廊下――
[放送室でのことを話すと、保田は笑いがこみ上げてきたようで>>159。こんな時だけど、少しでも楽しく思えたなら、良かった、なんて思う。 つられるように笑っていたら、保田が付け足した言葉>>161が聞こえて、目を瞬かせた。 その言葉が、なんだか、機材やスピーカーだけでなく、他の何かに向けて言っているような、そんな感じがして――まあ、何に対して言っているにせよ、]
……ああ、後でやってみるか。 他の皆を誘ってみても、いいかもしれないな。
[そう言ってまた、笑った。 「保田も天ケ瀬や三星と同じくらい怖いこと言ってるぞ」なんて笑い交じりに言いつつ。]
(185) 2017/03/14(Tue) 23時頃
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