253 緋桜奇譚・滅
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この村にも恐るべき“人狼”の噂が流れてきた。ひそかに人間と入れ替わり、夜になると人間を襲うという魔物。不安に駆られた村人たちは、集会所へと集まるのだった……。
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なんと、これは奇っ怪……分かったゾ!
(0) 2018/11/04(Sun) 21時頃
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―― 六道珍皇寺にて ――
[今は冬、雪がはらはらと舞い吐く息は白い。
だというのにこの季節にこの桜は美しい花を咲かせていた。
まだ五分咲きではあったが異常事態に変わりはなく。]
嗚呼、これはあきまへんなぁ。
[はらはらと散る花弁は桜にしては色が濃く。
紅梅に比べると多少は白い。
その美しさと珍しさに参拝客は感心した様に溜息を洩らし。
住職である仁右衛門は憂いの溜息を洩らす。
この桜に纏わる言い伝えを思い出せば溜息の一つも洩れよう。]
(#0) 2018/11/04(Sun) 21時頃
[狂い咲きの桜が紅い花弁を散らす刻、冥府への扉が開く。
そんな言い伝えも実際に眼の前で桜が常とは違う赤みを帯びた花を咲かせていれば。
否が応でも真実味は増すというもの。
咲いたその日は普通の桜の様であった。
次の日に見れば薄っすらと紅く色づいて。
更に次の日にはもう少し紅く。
日に日に花弁の赤みは増していく。
最終的には真っ赤に染まり冥府への扉を開けてしまうのではないか。
そんな不安を笑い飛ばす事など出来ようはずもなく。
仁右衛門は溜息を一つ落とした。]
(#1) 2018/11/04(Sun) 21時頃
[仁右衛門が憂いている頃、京の都では二つの噂が流れていた。
一つは六道珍皇寺の狂い咲きの桜の話題。
もう一つは神隠しが頻発しているという事。]
『六道さんとこの桜、あれは人を喰ろうてるらしわ』
『きっと神隠しで消えた人らは喰われたたんやろねぇ』
[ひそひそと噂を交わす人々の反応は様々だ。
怯えて震えている者もいれば、面白がっているものもいれば半信半疑の者もいる。
真偽はどうであれ、人々は普段と変わらぬ日常を送るだろう。]
(#2) 2018/11/04(Sun) 21時頃
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― 京・へいも屋 ―
[都の片隅にある菓子屋。
一風変わった名前のその場所の店主はどこからか流れてきた女。 凜と名乗った彼女の傍らには変わった色の唐傘。]
おこしやす、何にします?
[関西に馴染もうとして。 それでいて、東の言葉が抜け切れない。
言葉の癖はどうしたって仕方ないと彼女は笑う。 そんな中で、とある客が言った言葉。]
「特製団子、5人前で」
へえ……ではあちらにどうぞ。
(1) 2018/11/05(Mon) 23時頃
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[へいも屋の裏の顔。 そちらに行くための符牒。]
さて、何をお望みで?
[曰く、都を去って行きたいが。 騙されて背負った借が返し切れないと嘆く女。
凜は笑顔で引き受ける事にしたのだった。 彼女の逃亡と、その護衛。]
(2) 2018/11/05(Mon) 23時頃
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[果たしてその道の先で。 追手に追いつかれてしまうのだったが。]
諦めた方がええよ? そう……諦められない。
なら、仕方あらへんね。
[くすりと笑い。 唐傘を広げると、意表を突くように飛び上がる。]
(3) 2018/11/05(Mon) 23時頃
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ふ わ
あ
り
(4) 2018/11/05(Mon) 23時頃
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うちを倒すには、人数が足らへんわ。 そう思うやろ?「へいも」
[その呼びかけに答えるように。 唐傘から唐突に打ち出されるのは下駄だった。
的確に顎を狙った下駄を放ちながら。 唐傘片手にまるで幻惑するように周囲を飛び跳ねる。
その刹那――唐傘に仕込んだ短刀で相手を切り裂いていくのだ。 結局、追手は凜に触れる事すら叶わず。 無事に依頼主を逃がす事は成功した。
彼女を無事に国境まで送り届け。数刻の後。 凜は元の場所へと戻って来たのだった。]
(5) 2018/11/05(Mon) 23時頃
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さあて……「へいも」 喰らってええで?
[唐傘の一部が広がっていく。 まるで意思を持っているように咢を広げたそれは。
周囲に立ち上る魂を吸い取っていくのだった。]
しかし……思ったよりも都に骨のある相手はおらへんな。
「太夫の元に居た頃の方が楽しかったか?」
せやね、旦那の元に居た頃。 随分と大変やったけれどねえ。
(6) 2018/11/05(Mon) 23時頃
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―京・無縁墓地―
屋宅舎。欲左有流水。謂之青龍。右有長道。謂之白虎。前有洿池。謂之朱雀。後有丘陵。謂之玄武。為最貴地。
[言う間でもなく、京は千年前に建設された時から風水によって霊的防護を施された都市である。東の鴨川は青龍、西の山陰道は白虎、南の巨椋池は朱雀、北の船岡山は玄武、これ四神相応。
とは言え、千年も経てば地形も変わり、都も荒れる。政治の中心が遥か東に移ったのはもう数百年も前の事だという。だからこそ都には妖怪もはびこり、中には自分のような海を渡ってきた者の居場所もあるというものだ。]
……寒い。
[寺の片隅の無縁墓地にひっそり立ち並ぶ積み上げられた石。その石に埋もれた埋まった柩の中で、ちらちらと降る雪を見つめながら、ツェンは呟いた。]
(7) 2018/11/05(Mon) 23時頃
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さて……
[先ほど同様に、軽快な足取りで大樹の上へと駆け上がっていき。 てっぺんまで登ると、都を眺めていた。 その光景に目を細め。]
綺麗なもんやねえ。
[懐から大福を取り出して、自分でも一つ食べつつ。 もう一つは上へと放り投げ。]
ほら「へいも」も齧り。 そのまんまだと喰らった臭いが残るで?
[放り投げられた大福は唐傘の咢へと消えて行き。 凜と唐傘は都の片隅でまずは一服**]
(8) 2018/11/05(Mon) 23時頃
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[往来の一角。 掃き溜められた枯葉の山から昇る煙一筋。
ふわぁ
ふわあ
ふわぁ ん
まぁっすぐに空へと昇って行く。]
(9) 2018/11/05(Mon) 23時頃
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[風が吹いてもまっすぐに。 形を散らすどころが集まりながら。
京を一望できるほどの高さまで登った、所で。]
ふわぁん。
[煙の先端がぱくりと、口のように二つに開く。 渦巻く白い煙が、幾本かの角のような形をとる。]
(10) 2018/11/05(Mon) 23時頃
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[それは、その形だけを見れば、竜のようであった。]
ふわん。 わぁおん?
……がおぅ?
[ふわふわ浮かぶ煙は、気の抜けた"声"を出しながら。 頭部を模したそこを左右に傾けて。]
(11) 2018/11/05(Mon) 23時頃
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むずかしいなあ。
[しゅるるるぅ、と。 上ってきたのと同じ呑気さでゆぅくり。 形を散らしながら、煙は地上に向かっておりていく。]
(12) 2018/11/05(Mon) 23時頃
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[ツェンは中華の道士だった。峨眉山にある道教の寺院で師兄弟達と共に修行を重ねていた。 本当は生きながら天に舞うか、霊山に遊ぶかして仙人になりたかったのだが、それはどうも生前には敵わず、このままでは仙人にはとてもなれないので、最後の手段として死に際に銅剣を帯び、これを肉体に見立てて尸解し、尸解仙になろうとした。
しかし、どうも埋葬された場所の風水が悪かったのかどうか、陰陽の気の乱れのせいで仙人にはなれず、霊気だけを蓄えた体は百年の間に殭屍(キョンシー)へと変じてしまっていた。
もっとも、ツェンにはそれはそれでよかったのだ。何しろ功夫を積みさえすれば、殭屍とていずれは仙人と変わらない力を持ち、天地と齢を同じくする事すらもできなくはないのだから。
だが、いざ体の硬直も解けて現世に出てみれば、アジアに比類なき唯一の超大国であった中華の地は、今や戦に敗れ、西欧列強の軛を受けていた。まだ「眠れる獅子」と呼ばれてはいたが、敗戦以降国に最早かつてのような栄華はなく、人間達は民族としての誇りも失いかけていた。]
(13) 2018/11/05(Mon) 23時頃
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/* さてさて
結局、いつものノリになってる感はしつつ
元ネタは私と同世代なら分かるかもね
(-0) 2018/11/05(Mon) 23時頃
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[それは別にどうでもよいと言えばよかった。何しろ、もう自分には関係ない人間界の話なのだ。
だが、こと妖怪の世界の事となれば話は別だ。敗戦以降、中華の妖怪も不況で矜持を失いかけている。せっかく妖怪として蘇っても、これでは甲斐がない。
そこで、思い立ったツェンは船の積み荷に紛れて海を渡り、単身で日ノ本にやってきたというわけであった。日ノ本を何としても中華妖怪の新天地とせねばならぬ。 幸い法力は十分にある。まずは京で勢力を築き、同朋を呼び寄せて日ノ本に植民するのである。
そのためには日ノ本の妖怪と衝突することは覚悟の上であったし、利用できるものは何でも利用するつもりであった。しかし]
………寒い。寒くて参る。道観になりそうな寺を早く探さねば… 何か飛んでいる。なんだあれは。日ノ本の妖怪か。
[今は単身、寒空の下で柩の中に身を横たえながら、天に舞う龍のような姿>>11を見つめて思案をするばかりであった**]
(14) 2018/11/05(Mon) 23時頃
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/* いきなりはさんだね!ごめんね! 妖怪村楽しみにしてました!
ツェンくんに早速目撃されてる。
(-1) 2018/11/05(Mon) 23時頃
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/* じぶん早速漢字変換間違ってますねえ?
竜 → 龍
(-2) 2018/11/05(Mon) 23時半頃
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― 京・六道珍皇寺付近 ―
[ふらり、ふらりと京の都を歩いている。 歩く男の髪は金色に輝き瞳も太陽の光を反射すれば金剛に。 しかしそれを奇異に感じる者はいない。 多少の目眩ましのおかげだろうか。 都を行く人々は男の金を認識出来ずただの黒であると誤認する。 だが多少でも妖気を持つ者であれば輝く金を見る事は容易いし、それは随分と目立って見えるだろう。
男は悠々と都を歩く。 鼻歌混じりに歩いてするり、するりと人々の合間をすり抜けていく。]
へいも屋はんに行こかねぇ。 ああ、でもえらい寒いし蕎麦か饂飩がええかな。
[ちらちらと雪が舞い散っている>>7 ならば寒いのは当然であった。 吐く吐息が白く濁って、しかしそこにひらりと赤い花弁が一つ。]
(15) 2018/11/05(Mon) 23時半頃
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[花弁の飛んできた方角を見た。 そこにはただ塀が続いているだけで、花弁を飛ばしたであろう桜の木は見えなかったが。
男は花弁を指で摘んで、もぐ、と食べてみる。 美味しくも不味くもなかったが、口内に僅か感じられる香りは確かに桜のもの。
最近赤い桜が乱れ咲いていると聞いてはいた。 それはどうやら本当の事らしく。]
僕が動くんはまだ早いんよね。
[桜の噂は不吉であるし、それに纏わる逸話もあれこれと知っている。 只、冥府への扉なんてそう簡単に開くものなのかだとか。 開いてから閉じればいいだろうとか。 兎に角今はまるっと他人事であるので。]
(16) 2018/11/05(Mon) 23時半頃
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やっぱ団子がええな。
[ならばへいも屋に向かおうか。 今、そこに店主がいない>>8なんて事は勿論知らない。 だから呑気に鼻歌を口ずさみながらそちらへと向った**]
(17) 2018/11/05(Mon) 23時半頃
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