255 【ヤンストP村】private eye+Violine
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[どうして、ねえ、どうして そんな事を言うの。兄は気づかない。 羊が果たして本当に『草食』なのか、どうか。 兄は気づかない、いってしまうと未だに思っているから。
えっと、怖がる顔をみせてしまう。 怖がってしまう]
……分からないよ。 火をつけたかなんて、私。
[――貴方の大切な人なんて知らない]
(-8) 2018/12/12(Wed) 21時頃
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兄さん、ごめんなさい。 わたし、私、酒場のことは知っていたけど。
あの人を見かけたことはあるけど。 いなくなればって思ったけど。
[前のめりの兄に ごめんなさい、を繰り返す。 話を逸らしたつもりなんて、なかったのに。と言う様に。 手を震わせ、身体を震わせ、――兄を怖がる。
こんな風に兄に思ってもらえるなんて 羨ましい。こんな風に兄をしてしまうなんて やっぱり邪魔だったんだ。]
(-9) 2018/12/12(Wed) 21時頃
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[そう、思い込む。ことにした。]
(-10) 2018/12/12(Wed) 21時頃
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本当に、分からないんだって 大切な人だって言われても、私
買い物のあと、花屋に行ったから
あの人のこと…話をしたけど、 オズワルドさんは 最初から全部知っていた
[――、ごめん。 って繰り返した言葉ととも、 ちょっと、奥にいって落ち着いて整理するって告げた。 その間にご飯食べておいて、 お願いと言い残し、怖がりな風に 兄の勢いに怯えたように。―――迷いにまよって]
(-11) 2018/12/12(Wed) 21時頃
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大切な、ひとって …兄さんの母さんより?
[貴方の、――お父さんと、結局同じなのかな 疑問は、奥の部屋に、寝室に消えていく*]
(-12) 2018/12/12(Wed) 21時頃
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[言えないわけじゃない。 実際火の手を回したのは私じゃないから。 無事を確かめたいという言い方に首を振った。 兄さんは、怒って見えるって。
心は落ち着かず]
…嫌いじゃなかったよ あの絵も。
[あの人も。でも。]
(-20) 2018/12/12(Wed) 22時頃
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…兄さんが言ったんでしょ
[理解ができないという目に 私は心を零す。上手くいかない、嘘をつき続けられない 兄の事を、考えれば考えるほど嫌われる気がして
落ち着こう。とこの場を攫おうとし 兄が手首の包帯に気付けば、]
(-21) 2018/12/12(Wed) 22時頃
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……兄さんが、言ったからだよ だから、居無くなればって
[言葉をつづけた ――家族の情と、男女の仲。 再度首を振ったのは、それが分からないから。 兄が、兄の母に誠実であれば、きっと生まれなかった。 兄が私に『話』をしてくれたのなら。
見てくれたのなら。全て、後から考える事だ]
(-22) 2018/12/12(Wed) 22時頃
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兄さんが、いってくれたら
[――そこまでで 口を噤んだ。身勝手な思いだと分かっているから。 山羊肉に込めたものも、手紙のことも。 そして、貴方が望んだから
と、叶えた願いも ――ぜんぶ、身勝手な私の行動だ]
オズワルドさんが何を考えているのか …どこまで動いているのか 私もしらないよ
……気づいたら、……取返しの付かない事になってた
(-23) 2018/12/12(Wed) 22時頃
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[写真家の男がどうなったか 私はまだ知らない。けど ―行方知れずなのは、オズワルドの手が及んでない為 もしかしたら、復讐に現れるかもしれず。
気持ちは落ち着かないまま寝室に]
[兄が、掻き混ぜるカレーには おなじように『香辛料』が入っていた。 台所を調べれば、妹が、そこにあったものを使ったと分かるはず レトルトカレーを少しでも、おいしくしようとしたのか。 怪しいものを、怪しいものと思わずいれたのか
また、それ以外の理由があるのかは 兄の推測に任せるしかなく]
(-24) 2018/12/12(Wed) 22時頃
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―寝室―
[どうしよう。 どうすればいい、開き直れれば ずっとずっと楽だ。でも、兄と一緒にいたい。 その慾がつよすぎて、嫌われたくないと思ってしまうから ――肯定できない。それが更に深みにはまらせる。
開き直れ、と自らの手を握る。 嫌われてもいいじゃないと言い聞かせる。
ああ、でも、どれほど愛しい男(ひと)でも、それでも
大好きな、兄(あに)だから、こそ
―――言いたい事を整理する*]
(-25) 2018/12/12(Wed) 22時頃
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[見てしまう。聞いてしまう。 兄と妹はすれ違ったまま。誰かを案じる貴方を見る。 そのことに私は堪えられなくなる。
兄の事を、思えば思うほど 嵌る深みから、抜け出せず、寝室で呼吸を整えた。]
(-38) 2018/12/12(Wed) 23時半頃
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言わなきゃ、嘘をつかなきゃ。 本当のことを、言わなきゃ。 天秤にまた新たな荷物がのしかかる。 私の身を、家族の身、を案じた兄の事をよくしらず
――愛する女を、求める兄に]
(-39) 2018/12/12(Wed) 23時半頃
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[その兄に、貴方の好きな人は お腹の中にいるよ。と教えないといけない]
(-41) 2018/12/12(Wed) 23時半頃
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[貴方が、愛するのは私でしょ]
(-42) 2018/12/12(Wed) 23時半頃
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[半透明の秘密は、秘されたまま それこそ、一番口にしてはいけない秘密だ。 山羊の肉、悪魔の肉は、冷凍されても、尚おいしく。
ただ、兄が怪しむのなら『破棄』を考え。 そっと扉から覗く。]
……兄さん
[見ている、私はみる。 冷蔵庫を確かめる兄を、香辛料に疑問を持つ兄を。 そして、カレーを口に運ぶ兄を。それは、一種の薬物だ。 私はそれに頼る――頼ってしまうこと。
言葉を選ぶはずだったのに]
(-43) 2018/12/12(Wed) 23時半頃
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アポロ……
[結局、そう呼んでしまう。 ごめんなさい、兄さん。ごめんなさい、……。 どうすればいいのだろう、そっと近づいて。 落ちた、スプーンを拾いあげれば、兄の血がにじむ手を。 優しく撫でた。大丈夫、とおそるおそる
確かめる聲、項垂れる貴方に]
(-44) 2018/12/12(Wed) 23時半頃
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……スキで、ごめんなさい。 『アポロ』……
貴方の、大切なひとを。
[――卑怯な事を口にする]
兄さんの大切なひと …呪えっていうから、ううん
(-45) 2018/12/12(Wed) 23時半頃
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私の意思で ――殺したの。
[手を伸ばす。 母親も、父親もいない、仮初の家で。 貴方の頬に触れた、引き寄せる。そっとそっと。 ざらついた男の、形にふれて
――、触れるだけのキスをした。]
…私が、――したんだよ。
[兄さんが、選んだ服はきっと似合わないね*]
(-46) 2018/12/13(Thu) 00時頃
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[貴方の見る世界に私はいなかった。 顔を上げる、兄の中に、妹はいなかった。 ――誰、という言葉が声を詰まらせる、私は…… 酷い、といわれ、震えてしまう。
兄からの、拒絶に息を噛み]
……にい 、さん
[私は確かに、貴方の母を奪ったものの ――彼の母を忘れたように、結ばれた二人の。
水を流す彼にのびた手がふれる]
(-68) 2018/12/13(Thu) 22時頃
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………私の、兄さんだって ひとりしかいないのに
[―――]
なんで、好きになっちゃったんだろう なんで、見て欲しかったんだろう。
[私は、確かに化け物だ]
(-70) 2018/12/13(Thu) 22時頃
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……化け物で、ごめんね。
[接吻は一度だけ。 キライ、と拒絶を続ける彼に触れる手は 頬を優しくなでて、涙をぬぐう。兄さん、兄さんなのに。 私は沢山の意味で愛している。息をするように。
いとしい、こいしい、――狂おしく]
(-71) 2018/12/13(Thu) 22時頃
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返せなくてごめん
……殺してごめんなさい
[貴方の大切な人を。 ああ、それでも、私は貴方が好きで。 車いすにのる手に、膝に顔を寄せてしまう。]
(-72) 2018/12/13(Thu) 22時頃
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[手は、太腿に。
――唇は、布に]
それでも 、、好きなんだよね。
[兄さん。 アポロ、と呼んでみたかったの。と目をふせる、 そしてちいさく微笑んだ。ふふふ、*]
(-73) 2018/12/13(Thu) 22時頃
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[――微笑む唇は、どこか小さく**]
(1) 2018/12/13(Thu) 22時半頃
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[そうだね、 貴方のお母さんの子はひとり。 でも、化け物でも、私は兄の妹でいたかった。 小さく、唇を歪ませるのは、嫌いという声のせいで。 膝の上にのせた頭は、少し動く。首ふるように
――やだって。我儘のごとく]
(-84) 2018/12/13(Thu) 23時半頃
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…どっかいかない。 ずっと一緒にいるんだ、ずっと。
[貴方が、私をどう思っても。 ――見上げる、手が探る膝下は、何もなく。 疑問に彼を瞳の中、捕え。ちいさく、ちいさく 息を、声をはく]
(-85) 2018/12/13(Thu) 23時半頃
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そうだよ。
[兄さん、兄さんの足を 食べちゃった。―――キスをして、だきしめて 爛れた、溶けた足を、お腹のなかに。唇で触れたの。
愛したの、私のお腹の中で]
(-86) 2018/12/13(Thu) 23時半頃
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……無理だよ、兄さん
[無理だよ、アポロ。 私があなたを愛したように。私は貴方になにも。 もう、返せない。掌で顔を覆う彼を見上げ
―――微笑みを絶やさない]
(-87) 2018/12/13(Thu) 23時半頃
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[愛している。 貴方が、私をきらっても、 貴方が私を、忘れても、兄と呼べなくなっても。 妹でなくなっても。でも。
―――嫌わないでほしいな]
(-88) 2018/12/13(Thu) 23時半頃
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