14 学校であった怖い話 1夜目
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[ふと、意識が遠くなる。そして、気がついたときには…足元のない暗闇。
一瞬、目がくらむ。そして、ぼんやりと聞こえたのはセシルの笑い声。あぁ。私はこれで死ぬのだろうと察し、一度目を閉じる。
ふと。サイモンが死んだ時を思い出す。もしかしたら…これを生徒たちは見ているかもしれない。彼の断末魔が聞こえた様に、私の声も聞こえるかも…。そう思い、叫ぶ。]
お前たちは……悪くないよ。
[叫んだつもりだが、声がかすれて出ない。この期に及んで死ぬ恐怖に囚われたんだろうか。
セシルは、無残に人が死ぬところをあまりにも見過ぎた。だから、自らの肉体を滅ぼし、鬼になった。だが、私は幸いにも、殺す立場には回っていない。
『ある意味、死ぬって幸運なのだろうねぇ。』
そう思い、ほほ笑んだ直後、彼女の肉体は……はじけ飛んだ。]
(+2) 2010/07/22(Thu) 21時頃
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[しばらくすると、周りが見えるようになる。白んでゆく空のような世界。]
はぁ。天国に来たと思ったら、こんなところだったのかい。もっと豪華な食事とか用意してくれるんじゃないのかい?
[自分が死んでいると思うと、気が楽になる。もう、生きているときに味わう、あの独特の息苦しい感覚がなくなるのだから。
ぼんやりした世界で、マリアンヌ自身もぼんやりとする。すると、セシルの声が聞こえてくる…。
セシルは、自分がなぜ死を選んだか。そして、ここはどんな世界なのかを私達―新しく、死の世界へと旅立ってきた者達―に説明をした。]
へぇ…ここはそんな所かい…。
[鬼退治が終わるまでは、私もこのぼんやりした世界で、ぼんやりとしているのだろう。
その後のことは、またその時に考えよう。そう思い、一時的な魂の休息を楽しむ。]
(+3) 2010/07/22(Thu) 22時頃
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[アイリスの涙を見ると…胸が熱くなる。]
今のうちに泣いておきな…。好きなだけ泣きな…。まだまだ先は長くて、ここにもたくさんの人が来たら、今度はその人の涙を受け止めないといけないんだから…。
[そういった後、突然笑顔になってこう話しかける。]
後、私がみんなに『殺された』なんて思っちゃいけないよ。みんなが、私が人を殺すことで辛く感じない様にしてくれた。そう思わないと。
(+11) 2010/07/23(Fri) 16時半頃
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だから…絶対に今生きてる人達を恨んじゃいけないよ。
一人だったって?そんなことあるかい。アイリスの姿が見えなくなったって言って、ここのみんなが心配してるじゃないか。
[アイリスの悩みが。アイリスの悲しみが。アイリスの感情が鬼を作る。そう思った。きっと、セシルも同じような感情を抱き、鬼という異形であることを選んだのだろう。]
だから…アイリスは一人じゃない。私だって…いるじゃないか。
[死んだ私に出来ること…それは、鬼をこれ以上増やさないこと。そう信じ、アイリスに語りかける。]
(+12) 2010/07/23(Fri) 17時頃
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