191 The wonderful world -7 days of MORI-
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――抜け落ちた追憶2――
[地面に転がった泥だらけの野球ボール。 踏まれてくたくたになった蒲公英の花。 水溜りに足を突っ込んで一人拗ねて、 そんな俺に貴方が差し出したたからもの。]
「こんな形のバッジじゃマスブラにも使えやしない」
[力なく、笑って、 それでもそれを、 与えられた「信念」と一緒に 大事にポケットに仕舞いこんだ。
三人が二人になった日の事。]*
(8) 2016/06/05(Sun) 09時半頃
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――1st day /ドラッグオージョウ前――
[確かに。 どこぞの夫婦が蛇の誘いにホイホイ乗ったせいで 今や地上の人間は連帯責任で罪人扱いだが]
Ha, 死ぬのさえ罪とは恐れ入る。
[蒼天に響く刑事の声は、今は指揮をとる姐御のそれではなく 死神の「ゲームマスター」としての声だ。>>2 俺はその事実にまだ少し動揺しながら、 静かにビリビリと響く開始の合図を聞いている。
生きようと足掻くことで許される。―― その言い方に、ただの狩りではないのだろうかと首を捻り 届いていたメールをちらりと見る。>>#0 熱を帯びた掌と、輝くカウントダウンの文字>>#1も。]
(9) 2016/06/05(Sun) 10時頃
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[買ったペットボトルから一口水を飲むと、]
丁度二地点の真ん中あたり、じゃないか? ここは。 向かう順番に意味はあるのか……。
[ただのゲームなら二手に別れた方が早いのだろうが、 先ほど襲ってきた狼どもの事 死神の裁定の事を考えると、 安易に朝比奈の傍を離れようとも思えず]
本屋に行ってみようと思うんだが。 異論があれば早めに。
[そう朝比奈に呼びかけて その手を軽く引くと、歩みだした。**]
(10) 2016/06/05(Sun) 10時頃
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「To West」
[ぐ、と手を伸べる。] [照準を合わせて、「西区へ」と書かれた標識を睨むと、直後。] [高さ5mはあろうかという標識の一部が折れ曲がり 断頭台のようになって――重力とともに落下する。]
[Becapitation!]
[真下にいた2匹の狼の首を切り落とす。 飛んできたノイズを手で払って、溜息をついた。]
( …………このグロテスクな攻撃方法 なんとかならねえかな )
[例えば、サイキックらしくパイロキネシスだとか。 光の弾だとか。バリアーだとか。あそこらへんだ。]
(155) 2016/06/05(Sun) 19時頃
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ガキの頃クラスメイトが犬を袋叩きにしていたな。 ……噫、嫌だ。
[これは狼だけれど、犬に似ている。
幼い日に一緒に遊んだ、尻尾のはえた友達は、 心無い悪によって痛めつけられ、殺されてしまった。
朝比奈の殺し方に少し引いていたのはそのせいだろう。 かといってこいつを責める気にはならないんだが。]
[ふと上空を見上げれば、鴉の一群。 それから辺りを見渡せば、 何故か色鮮やかなインコを引き連れた青年の姿。>>138]
( ……動物はいいもんだ )
[事実を知らない俺はそんな事をおもいつつ進む。]
(158) 2016/06/05(Sun) 19時頃
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――→スクランブル交差点→――
[鴉の一群、それを払う何者かの影。 ホテル方向へ進む参加者と思しき誰か。
そんなものをちらちら見ながら、書店の方へと走る。 朝比奈がちゃんとついてこれているかを確認しながら。]
[視界の隅。] [瞼に焼き付けた憎い悪人の、 色鮮やかな赤髪を、見た気がした。>>136]
……っ。
[(信念はもう無い筈なのに、 どうにも目で追ってしまったのは何故なのか)]
[それもすぐに雑踏に紛れる。 俺は無言のまま、西区へと歩を進めて、]
(163) 2016/06/05(Sun) 19時頃
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クレープ、だぁ……?
[障壁を前に、思いっきり怪訝な顔をする事になる。]*
(164) 2016/06/05(Sun) 19時頃
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――中央→西区 障壁前――
[ミタマ電機と彼ノ岸公園を繋ぐようにして 不可視の障壁が張られている。
空中で膝を抱えるのはこの前見た赤いフードの少女。 言うに事欠いて下された指令はお使いだ。>>@8
(俺達が辿りついた頃には、 既に整った顔立ちの男女は立ち去っていただろう。 赤い傘に貫かれる参加者>>@10も……見てはいない、はず)]
なるほど、な
[ただ目的地に到達させるだけでは裁定にならないと。 死神はお邪魔役という事らしい。 俺は溜息を一つついた。]
(169) 2016/06/05(Sun) 19時半頃
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…………。 …………。
[手間と馬鹿らしさを考えれば、 別に迂回してもよかったのだろう。
だが、俺は屈伸を二三、繰り返すと、 朝比奈に一つ。]
ここで待つか、全力で走るか、選べ 尚ついてきた場合はクレープを奢ってやる。
[成人男性の脚力に敵うとは思えないが、そんな事を言った。 その時点で止められたかもしれないが。
端末のメモ帳を出すと先ほど聞いた単語を打ち込んで。 そして赤フードの少女に振り向くと、]
(170) 2016/06/05(Sun) 19時半頃
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「トリプルベリーパフェクレープ」だな?
精 精 腹 を す か せ て 待 っ て い ろ
[――そんな事を言って、北区へ駆け出した。*]
(172) 2016/06/05(Sun) 19時半頃
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(-54) 2016/06/05(Sun) 20時頃
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――→北区→――
[カフェぱせり。 先日探偵が被害者の殺人事件があったと聞いた気がするが、 今日は営業しているのだろうか。しているんだろう、多分。
その被害者の姿もちらっと見たが>>186 まさか本人だとは思わないまま。
コロシアム前の通りを抜けて走り、 北上後、東へすぐ。
途中追ってくる狼たちを一瞥すれば、 相手などしている暇はないと、進んでくる道に罠をしかける。
落とし罠で一匹の足を滑らせ、 トラバサミめいたもので一匹の足を潰し、 向かってきた鴉には――]
(206) 2016/06/05(Sun) 20時頃
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貴様にやる餌はないッ
「Gyaw!」
[ドラッグオージョウで買ったペットボトルをぶん投げると 鴉の一体に当たった途端、プラスチックの棘つき縄に変えて その身体を縛るように再構築する。
ポイ棄て? 資源の有効活用です。
よろよろ落ちていくそれを素通りし、 カフェぱせりに辿りつく。 店内に駆け込んでくるや否や、]
(209) 2016/06/05(Sun) 20時半頃
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「トリプルベリーパフェクレープ」ひとつ! 持ち帰りで!
[注文する俺は違和感の塊でしかなかっただろう。
現に店員の眼差しが痛かったが仕方がない事だ。 そう、仕方がない事なんだ。 というかこのクレープの名前なんとかならないのか。
朝比奈がついてきていたなら、何か頼むか聞いただろう。 ついてきていなくとも、 テレパシーで「ぱせりについた」とは伝えてやる。
戻り道は同様に――アイスが溶ける前に。 急いで、けれど潰れないように。 なんて面倒くさいんだ。
途中死神による妨害が入ったなら、 あの手この手で退けようとしただろう。]
(211) 2016/06/05(Sun) 20時半頃
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[かくて120:00の何十倍も短いミッションは開始された。
俺が再び西区に戻るころ。 そこには、まだ探偵とやくざのペアはいたのか、いなかったのか。 それから障壁は解かれていたのか。 それは定かじゃない。**]
(214) 2016/06/05(Sun) 20時半頃
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/* 八千代ちゃんのオンが23時超えるらしいので。 クレープを渡して解除してしまうか悩ましい。
(-78) 2016/06/05(Sun) 22時頃
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――回想:ミッション前――
[盗めなくなったんです、と囀る朝比奈には、 そうか、と流しておいたけれど。
最初に出会った時も盗めていなかったのだから もしかしたら、盗みについてのコツだとか そういったものを取られたのかもしれない。
深く詮索はしなかった。>>254 ただ薄い懐に駄菓子を入れようとするから 「わかりやすすぎだろう」と 頭に軽いチョップをくれてやったのは言うまでもない。*]
(327) 2016/06/05(Sun) 22時頃
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――ミッション開始から/朝比奈と――
そうだな。
[小さな口からぼろぼろお菓子が零れているが これでも23歳らしい。>>266 水を強請って来たから、ほんの少しの逡巡の後、 ペットボトルごと手渡してやったが]
[苦笑を一つ。]
ネカフェは確かにそれっぽいが… そもそも最初に配布された地図の中に ネカフェはないだろう
[さすがに訪ねさせるのなら出入りできる場所にする筈だ。 返事をしてから手を引き歩き出したのは はぐれないようにする為、だったが。]
(340) 2016/06/05(Sun) 22時半頃
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…………?
[あ、と何か言いたげな朝比奈に振り向く。 すぐに「さー行きましょう」と拳を天高くあげたから 「そうだな」と頷いて歩きだすことにする。
尚、その間。 ふいに感じた不埒な目線に反応しかけたが 狼への対応に忙しくそちらは向かなかった。>>238]
ああ、気のせいだろう
[誰か居ました? という問いに曖昧な答えを返し 水鳥の子みたいにとことこついてくる朝比奈と進む。>>267]
(341) 2016/06/05(Sun) 22時半頃
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[その水鳥の子は 俺がクレープを買いに走る際 ずうずうしくもクレープを食べたいとのたまうから>>268 「ついてこればな」と前置きしたのだが―― やはり、ついてくることはできなかったようだ。]
( 覚えてられるかそんなもん 店に着いたら言え )
[遅れて呼び鈴の如くとどいたテレパシーに返ったのは 叩き落すようなつれない返事だっただろう。
外国に居た時は青いケーキやら、 バターを焼いたものが売っていたっけな。 それを子供達は難なく食っていた。 走りながらそんな事を思い出して――
「ぱせり」内で一応、朝比奈の頼んでいたクレープも見てやる。 ……俺には一生理解できそうにない甘味だ。]
(345) 2016/06/05(Sun) 22時半頃
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……これも一つ。
[正直名前を言うのが嫌だったので、 メニューをぞんざいに指差して 「チョコストロベリー以下略」をも手にとり 二つのクレープを抱えて店を出た。>>269*]
(346) 2016/06/05(Sun) 22時半頃
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はーーーー…………。
[三歩以上歩くなら駆け足が基本。 警察学校を思い出しながら、熱い息を吐き出した。 目の前にはCawcawと囀る鴉が1体に狼が二体。 どうしてつがいのように一々狼は二匹で現れるのか 今の俺には理解できない。]
面倒だ……。
[ぼやき、駆け出す。全速力で。 鴉をアスファルトで串刺しにした後 (尚、俺が20m離れると変化させた物体は元に戻るようだ。 なので町は破壊されているようで破壊されていない。)
追いすがる狼どもが邪魔だと、 跳びかかってきたそれらの前に鼠返しのように壁を構築。 Yap! と情けない悲鳴が木霊するのを聞くや否や 一直線に通りを駆け抜けた。その間三分たらず。]
(367) 2016/06/05(Sun) 23時頃
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[相変わらず人だかりができている障壁の前にたどり着くと (朝比奈が赤髪と話していたなら、それにはまだ気づかないで)]
注文の品だッ 受け取れ死神!!
[どこかにいる彼女にそう呼びかけて、 文字通り注文の品を渡してやることだろう。*]
(368) 2016/06/05(Sun) 23時頃
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/* おま、三分
(-92) 2016/06/05(Sun) 23時頃
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[死神にクレープを渡して、さて障壁は解けただろうか。
小動物が一体近づ……朝比奈が寄ってきた。>>373 息を切らした俺はくるりと振り向くと、 あいた片手でちょろちょろ動く朝比奈の頭を押さえる。]
ちょっとは落ち着けお前は。 ついてこなきゃ買わんといっただろうが。 ……はい
[といいながら渡してやる俺もどうなんだろう。 ……少し、頭を抱えた。*]
(383) 2016/06/05(Sun) 23時頃
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[伸ばされた手は俺に届くことは無い。>>388 薄く小さい掌が目の前を泳ぐのやめた理由を知らぬ儘 (それから、少し前その手が赤髪を殴っていたも知らず) はい、とクレープを手渡してやる。]
口についてる。 大人なら行儀よく……ああ、もう
[なんだか指摘する気が失せた。 拭けといわんばかりにティッシュを手渡してやると 見上げてくる朝比奈を見下ろして]
まだだ。これはサブミッションにすぎない。 ……本屋だな。行くぞ。
……。
(396) 2016/06/05(Sun) 23時半頃
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( お子様め…… )
(397) 2016/06/05(Sun) 23時半頃
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[伸ばされた手をとって、黙って歩きだす。 恥ずかしくはない。保護者同伴みたいなもので。 恥ずかしくはないはず。
歩幅は恐らく朝比奈より広くて、 早足だった分、こいつを駆けさせてしまうかもしれなかったが そんな事は問題じゃなかった。
消えた障壁を抜けられたなら、程なく本屋にたどり着き 気勢をあげる赤髪の姿を目にしただろうか。]
……まあ、先客はいるだろう、な。
[ふ、と息をはきつつ、朝比奈から手を離した。*]
(398) 2016/06/05(Sun) 23時半頃
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――回想:Stray cat & Detective――
……茶虎の雄猫、は、残念ですが、届いていませんね。 黒い雌猫なら先日届出があったんですが
[警察署に度々落し物を探しに来る男がいた。 年の頃は四十ほど。紳士と云った風貌で、 顎鬚がトレードマークだった。 なんでも探偵だとか。
迷い猫を探しにくるのも一度や二度の事ではなく 時たま、俺が応対する事があった。>>317 職務に忠実に生きていた俺が無駄話を振ることは あまり、なかった筈だが。
(それでも、カフェで探偵が死んだと聞いた時は 少しだけ、残念に思ったもんだった。
そのすぐ後に俺も死ぬ事になるなんて、 思いもしなかったけれど)]*
(408) 2016/06/05(Sun) 23時半頃
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―― 三途川書店前 ――
……!
[書店の前に居たのは、 赤髪のやくざものが一人>>379 死んだときいた探偵が一人>>411 赤い髪の勝気そうな少女に>>362 茶髪の、整った顔立ちの男>>413
書店の上……屋上だろうか、に佇む、 白上刑事。>>394]
(434) 2016/06/06(Mon) 00時頃
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