191 The wonderful world -7 days of MORI-
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─日常─
ただいま。 [そう言って部屋の扉を開ける。 それが朝だったか夜だったか。 はたまた真昼間だったかなんてのは、仕事をする上で 何ら関係ない。
家は荷物を置いておく場所。 仕事の合間に寄る場所。
そういや夜に仕事をしていた方が電気代が安くて済む、と。 社長から言われて昼間に仮眠に戻ってたこともあったっけ。]
[いつかお袋が上京した時に寄越した 田舎の菓子やの紙袋に下着とシャツを詰めながら ついでにコインランドリーに寄ってこようかなんて考えていた時]
(109) 2016/06/07(Tue) 21時半頃
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『アタシ ト シゴト ドッチガ ダイジ!!』
(111) 2016/06/07(Tue) 21時半頃
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[驚いて振り向くと、そこにはケージに入ったまま こっちを見ているフィリップの姿。 じーっと凝視する様はまるでこちらを睨んでいるよう。]
おいおい……最近の教育番組は随分アグレッシブだな……って、 ンなわけあるかーい!!
フィリップ!勝手にテレビつけるなよ。 くっそー。トリはいいよな、仕事もなくて。
で?何だって? お前と仕事どっちが大事かって?
[この後、俺は余計なことを言う。 そういう時は決まって早口だ。]
(113) 2016/06/07(Tue) 22時頃
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仕事に決まってんだろ! こちとらやっと仕事覚えてきて任されるようになってきたんだよ。次に同じこと聞いたらお前を焼き鳥にして食ってやるから覚悟しとけ。
[1度口から零れたものは抑えが効かず。 こんなこと言ってなんになるってんだ。 回らない頭なのに愚痴はすらすらと出てくる。
こんなこと本気で思ってるわけじゃないのに。
仕事があるから寝れない食えない トイレもロクに行けない。 毎日がデッドライン。 やらなきゃいけないとかじゃない。 やるしかないんだ。
そんな不満をぶつけるだけぶつけて 居心地の悪さからいつものように餌を大量に餌入れに置いて 振り向くことなく家から出ていった。]
(114) 2016/06/07(Tue) 22時頃
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─2D コロシアム内─
ムギャ?
[寝ぼけ眼の向こうの視界は床と人の足。 「死んでる?」「やだー」 「あっ、動いた」 視線をあげれば端末を向けられている。 取り囲んで物珍しそうに見られてあまり良い気はしない。]
[どうやらなにかスタジアムの中のようだが…。
ここがモリ区だとすればヴァニタスコロシアムか。]
フィリップ?
[一挙手(翼?)一投足(肢?)に観衆が騒ぎ立てるのが煩わしい。それに誰か人を呼んでいる姿も窺える。そこから危険を想像するのは容易く、ギャアと一鳴きするとその吹き抜けから飛び立っていった。]
(153) 2016/06/07(Tue) 22時半頃
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[スタジアムの中はデカデカと大会のポスターやら昇りやら なんやら。それに子どもが多いよう。
マブスラかー。 姉貴のクソガキに買い与えてやったこともあったか。 ……とか言って、Mamazonでポチッただけだけど。]
ソウイエバ オレ フィリップニ エサシカ カッタコトナイ……
[衛星用品はそれこそ気の早い大家が買い込んでいたのを 分け与えてもらえたもんだから、普段他に何か買っていたかなと 思い起こす。
考えてみれば、ペットに飼うにまったくふさわしくない人間 だったのだろう。環境以上に、責任や、気概なんかが 圧倒的に欠けていて。]
(159) 2016/06/07(Tue) 22時半頃
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…モット
[生き返れたら、もう少し優しくしてやろう。 そう思って空を仰いだのと、やかましいテレパスが 響き渡ったのは同じころ。]
(160) 2016/06/07(Tue) 22時半頃
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仕事ォ? やめてくれー。俺はその三文字を聞くと気が狂いそうになる。
二日目…、あれ、いつの間に夜になったんだ?
……よくわかんないけど。 闘技場って…思いっきりここじゃねーか…。 多分それ、中央エリアにヴァニタス・コロシアムのことだ。 それなりにデカいとこだ。人に聞いたらわかるだろ。
で、黄金…。 金のことか?黄金の誇り…。 え、ゴールドカード?
(-51) 2016/06/07(Tue) 23時頃
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カラスって?また昨日のみたいなノイズか? 案外金ぴかってそれだったりしてなー。
[それから少し遅れてきた念話に こいつ、俺のことを何だと思っているのかと思えど 先刻反省した手前]
キツネ? んだよ、キツネが欲しいのか? っていうかお前今どこに居るんだよ…。
[と返事を返した。]
(-54) 2016/06/07(Tue) 23時頃
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お前…わかってて言ってるな…。 [「シゴト」という言葉に明らかに不機嫌そうな声のトーンで返し。]
ミタマ電機に西エリアな。 じゃあまだその辺にいるんだな。 よしわかった。
[サブミッション無視してもという言葉に]
まぁまぁ。このヒトシ様の働き者スキルなめんなよ。 連続40時間はちょろいぜ。
[と返した。]
(-66) 2016/06/07(Tue) 23時半頃
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ホメテヤル…ッテ バーーカ
[先程交わした会話を思い出して 胸にこみあげるものを感じる。
言葉がわかるようになって感じたこと フィリップは感情に素直だ。 まあそれは人間のように愚かな理性に縛られてない故の道理 なのかもしれないが。 そう考えれば、きっと褒めてほしいのは彼本人なのだろうと。]
オレモ トリニ マケテランネーヨ
[そう言って向かうのはモリ駅。]
(191) 2016/06/07(Tue) 23時半頃
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─モリ駅─
[電車に乗れたかどうか、それは試していないからわからない。 目的は、駅のホームにある蕎麦屋。 空調も整えられてない小さな店は入口が開け放されていた。
ここでキツネの出現をまとうという心づもりである。]
オレ マジ カッケー。 ソラトベル ニンゲントカ マジハイスペック。
[ほら、サイキック(超音波)とサイキック(飛行)とサイキック(テレパシー)使えるとか、マジ。 超絶ハイスペックじゃね?
とまあ、ご満悦な表情(トリ比)で思い起こすのは 昨日の意識の間際のこと。]
(192) 2016/06/07(Tue) 23時半頃
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─昨日のこと─
[小津と名乗る男>>1:649は風変りというか浮世離れしているような雰囲気を纏っていた。オールドクラシックな映画から出てきたような。
まあそれでも確かに言えることはそんな男も死んでいるということだけだが。]
オズ、サン オッサン!
[年長者は馬鹿にするスタイル 見た目インコなのを良いことに物分かりの悪い振りを してからかってそのまま去っていくことにした。]
(194) 2016/06/07(Tue) 23時半頃
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[それから拳骨を落とすフィリップ>>1:709に またギャアと責め立てるように鳴いた。]
ナグッタナ! オレハ オマエノコト ナグッタコトナイ!!
[まあ殴るほどコミュニケーションを取ってなかったとも いえるのだけど。 あからさまに拗ねるフィリップの背中を謝罪と共に 追う気にはなれず。]
……。 …、ケッ、ツマンネーヤツ! セッカクオレガ アンナイシテヤルノニ
[折角、一緒に外に出れたのだから連れて行きたいところも あったのに、と思うも細やかなプライドがそれを邪魔した。
モリ区ないしか動けないのであれば、ラーメン屋にでも行くか と思って結局それは叶わなかったけれど*]
(201) 2016/06/07(Tue) 23時半頃
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[そう言えば殴られたんだった。
まあ、きっと加減はしてたんだろうけど。 あれは動物虐待と言ってもいいだろう。]
[思い出した事実にむくれていると 汗をかいたおっさんが声を張り上げる「きつねうどん」]
[嘴を小さく開けて、ヒトで言うと嗤うような表情。
この時を待っていた、そう言わんばかりに その瞬間をじっと、ホームの屋根でじっと構える。]
[蕎麦屋のおばちゃんが「あい、きつねうどんお待ち」の 掛け声と同時にスタートを切る。
BGMはもちろん、ウィリアム・テル序曲だ。]
(237) 2016/06/08(Wed) 00時半頃
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[威勢のいいトランペットに追いかける格調高いホルン。 底から支えるように音を重ねるティンパニの音を背中に
蕎麦屋の入口に羽ばたく。 頼んだおっさんがハゲを散らす。 隣の中年も思わず鞄で防御する。 既に次の注文をこなすおばちゃん。 波打つツユ。 跳ねるキツネ。
この間わずか20秒。
キツネを二つの嘴で摘まんで飛び立ち 弦楽器の旋律を細やかな旋律と ピッツィカートが揃いぶむ。 ティンパニの低音にドラムとシンバルが加わるのを待つ前に 同じように開け放たれた出口から 飛び立つ───この間さらに10秒。]
(238) 2016/06/08(Wed) 00時半頃
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/*このロルを書くためにウィリアムテルの第4部の最初聞きまくったw
あの急いでる感じいいよね。
(-83) 2016/06/08(Wed) 00時半頃
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[ハゲ散らかしたおっさんの罵倒を背に 風を受けて高く上昇するのは最高に気持ちがいいと知る。]
[ふふふ、馬鹿なおっさんめ。 待ってろフィリップ、俺が初めてのおみやを届けてやろう…!]
[そのままBGMにシンバルとドラムの音を加えて 調子よく滑空を続ければ 歌がそのまま終わるころに丁度よく西エリアを彷徨う 自分の姿を発見できるだろう。]
─モリ駅→西エリア─
(249) 2016/06/08(Wed) 00時半頃
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おーい、フィリップ〜! 待たせたなー 今行くぞ〜!
[いつもからはおよそ想像できないだろう位に 弾んだ声で念を飛ばした。]
(-89) 2016/06/08(Wed) 01時頃
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/*ぱーさんがごーちゃんって呼んでる。
卯月ちゃん業の深い子やな…(ぐっしょぶ
(-88) 2016/06/08(Wed) 01時頃
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─西エリア─
[つんつんと揺れるその金髪を見かけたのは 彼ノ岸公園とミタマ電機の間あたりだったか。]
[バサバサと音を立てながらその真上に飛来して 乗るのは頭の上。
爪を立ててお辞儀するように前かがみになれば その眼の前にツユの滴る油揚げが見えただろう。 そのままでは喋れないもんだから、3つあるサイキックの うちの一つを使うことにした。]
(261) 2016/06/08(Wed) 01時頃
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これが「キツネ」だ!! 欲しかったんだろ? お前にやるから、さっさとサブミッションとやらを 片してきな。 俺はミタマ電機の方行くから、さ。
[一呼吸置いて]
今日は……
まあいいわ、やっぱ後で言う。
[続く言葉は、気恥ずかしくて、呑んだ。]
(-90) 2016/06/08(Wed) 01時頃
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[フィリップと会話をして「キツネ」を渡せれば 自分は本来の用事、ミタマ電機の方へと翼を羽ばたかせる。
カラス…──ノイズが金ぴかを咥えているとフィリップが言っていた。 今日のミッションのことを考えるとおそらくそれが『黄金の誇り』とやらなのだろう。]
オレハ キンナラゼッタイ カネガイイ。
[そしたら仕事しないで遊んで暮らせるしなー。 仕事から解放されていつも以上に思考はお気楽能天気。
だが、自分から仕事を取ったら何が残るのだろう そう思うと急に頭の中がきゅうっと真っ暗になる。]
(263) 2016/06/08(Wed) 01時頃
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/*削除残らない州だったっけ…? 確認するのがだるいので、灰に貼ろうそうしよう。
(-91) 2016/06/08(Wed) 01時半頃
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[ロクに友達もいなければ恋人もいない。 金もないし、親孝行なんて全くしていない。 顔もよくないし、背も普通。 仕事のスキルだってそんなに高くない。 同じくらいのレベルの奴はゴロゴロいる。 無力で何もない、それが寿の心にポタリと大きく墨を落とす。]
(-92) 2016/06/08(Wed) 01時半頃
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早く…… 続きやんねーとな…、仕事。
(-93) 2016/06/08(Wed) 01時半頃
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/*ノイズもそういう雑音の集合体ってことなのか。 なるほどー。 千寿さんの抱える闇は深い。
確かに渋谷何でもあるけどゴミゴミしてて汚いよね。 それって全としてそういう評価だけど、考えようによっては誰もがゴミゴミしてて汚い分の一を担ってるんだもんね。
ちなみに渋谷を想像してるけどモリ区ってそういう感じのとこだよね?闘技場って駒劇?なら新宿?(ナンセンスな推測)
(-97) 2016/06/08(Wed) 02時頃
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/*私死んだらMGS3のジエンドのトリみたいにオジイチャンオジイチャン言いたい。
(-98) 2016/06/08(Wed) 02時半頃
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/*類さんの発言すげー見やすいなって思ってたけど都度空白空けてたのか。なるほどー。 そういうのも周りへの配慮よね。
(-110) 2016/06/08(Wed) 12時半頃
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─ミタマ電機─
[ 羽ばたく度に羽同士が擦れて音を奏でる。 トリになってそれも聞きなれたが それに慣れてしまったという事実にまた 何とも虚しさが滲む。]
カラス ミッケタ ミッケタ カラス
[ 上空辺りには見つけてくださいと言わんばかりに 悠々と旋回をしているノイズが一羽。 嘴に咥えている何かが太陽光を反射して チカチカと眩い。]
(337) 2016/06/08(Wed) 19時頃
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