255 【ヤンストP村】private eye+Violine
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[ぼんやりとした視界の中。 彼がナイフを奪った。 元より体力差のある相手。 本気で掛かってこられたら抵抗なんて出来ない。 血の不足している今なら尚更。
それに、目的はもう叶ったから。
その心を手に入れるのは諦めた。 彼の心は子供達のものだ。 だからせめて一つになりたかった。 中途半端な形だけどそれは叶ったから。]
(+4) 2018/12/12(Wed) 20時半頃
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[どんなにそのナイフが切り裂いても。
あなたの中に入った私は消えないわ。]
(+5) 2018/12/12(Wed) 20時半頃
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うん、バカだねぇ。 ほんとうにバカで困っちゃうなぁ。
だってピスティオは生き続けなきゃ。 そうじゃないと、
私が生きられない。
(+6) 2018/12/12(Wed) 20時半頃
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[朦朧とした意識の中。 手を伸ばせばぬるりとした感触がした。 手で抑えて止血を試みるけど。 止まっただろうか。 ナイフがあればシーツを切り裂いて包帯にして。 強く縛って血を止められるのに。
流れる血と共に体温が失われていくようで。 私の手が震えて、歯がカタカタと鳴った。
私は食べられたいの。 死んでもいいの。 だって一つになったら生きられるもの。 それがしあわせね。
そう信じていたけど。]
(+7) 2018/12/12(Wed) 20時半頃
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[ピスティオから流れる赤。 鮮烈に目を焼く赤に震えが止まらない。 私は自分が死んでも。 ピスティオが死ぬなんて事。 ちっとも考えてなかったから。 怖くて怖くて。]
……ひぅ、やだ、やだ……止まって。
[泣きながら流れる赤を止めようと必死で。 やがて縋り付いて泣きじゃくる。 まるで子供のように泣きじゃくって。 何度も何度も繰り返した。
死なないで。 お願い死なないで*]
(+8) 2018/12/12(Wed) 20時半頃
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PPP イルマは、メモを貼った。
2018/12/12(Wed) 20時半頃
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……痛い? 針、痛かった? ごめ……ごめんなさい。 わ、わたしうまくなったと、思ってたのに。
[息をしゃくりあげて。 泣きながら謝る。 脳内が支離滅裂で上手く言葉が拾えないし。 思いも言葉に出来ない。]
(+15) 2018/12/12(Wed) 22時半頃
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いっしょににげる? にげられるの?
だって、お父さんもお母さんも。 お兄ちゃんだって。 私を置いていったのに。
どうして一緒に連れていってくれなかったの?
[うう、と低く呻いて。 涙は止まらない。 大事な人は生きるだろうと思っていたのに。 死にそうで。 目の前で命が零れそうで。 今は冷静でいられない。]
(+16) 2018/12/12(Wed) 22時半頃
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みんな置いていくから。 わたし、置いていかれたくないから。
だからこうするのがいいって。 そう思ったのに。
[目の前の彼は。 私のせいで死にそうで。 私は何をしたんだろう。 何をしてるんだろう。]
わたし、ただ好きなだけだったんだよ。 それだけ。 それだけなのに、
ごめんね。
(+17) 2018/12/12(Wed) 22時半頃
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[泣きながら少し頭が冷えてきて。 青ざめた顔をしながら。 ナイフを手に取って自分のシャツを切り裂いて。 そして出来た布切れで彼の腕の根元を縛った。
鎮痛剤と化膿止めと。 あときっと熱が出るから熱冷ましと。 飲ませないといけない。 立ち上がろうとして。 私は地面がぐるぐると回る感覚がして。 くたくたと崩れてベッドに上体を伏せる。]
(+18) 2018/12/12(Wed) 22時半頃
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一緒に逃げて、くれるの……?
[だって私より大事なものがあるでしょう。 なんて呟く唇は弱々しく。 ぐるぐると回る世界の中で。 凭れ掛かる温もりだけは確かで。]
私は今死んでもしあわせなんだけどなぁ。 だってあったかい。
[洩らす言葉は紛れもない本心だった*]
(+19) 2018/12/12(Wed) 22時半頃
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[は、と息を吐けば熱い。 流血しすぎて体温が下がっていくのに。 身体は燃えるように熱い。 布団越しに縋る存在があるからだろうか。 まるで一つに溶けるような感覚。
一緒になれる方法は一つじゃない。 ただ触れているだけでしあわせだって。 そんな事初めて知った。
でも置いていかれる寂しさは埋められなくて。 それを埋めたくて私は。 彼に食べられる事を望んだのだけど。]
(+31) 2018/12/12(Wed) 23時半頃
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置いていかない、ほんとう……? うん、一緒にいるから。 置いていかない。
[引き上げられて上体を起こして。 血の流れる傷口を抑えられれば。 痛みに僅か顔が歪む。
もうボロボロなシャツを更に切り裂いて。 腕に巻き付けた。 縛る時はピスティオに手伝ってもらって。 なんとか形にはなっただろう。]
(+32) 2018/12/12(Wed) 23時半頃
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鎮痛剤と化膿止め、飲まなきゃ。
[出来れば点滴がいい。 でもそんな上等な物はないから経口摂取だ。 薬を取りに立ち上がらないといけないのに。 身体が言う事を効かない。 そんな言い訳をして。 私は彼に凭れかかったまま。]
もし、街から出られなかったら。 そうしたら。
せめて一緒に死のう。
ピスティオは誰かが覚えていれば生きてるって。 じゃあきっとここで身体が死んでも。 覚えてる子供たちがいるから。
(+33) 2018/12/12(Wed) 23時半頃
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私達は生きてられるよ**
(+34) 2018/12/12(Wed) 23時半頃
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PPP イルマは、メモを貼った。
2018/12/12(Wed) 23時半頃
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/* 私はお義姉さんの可愛さの半分くらい貰ったほうがいいと思う。
(-37) 2018/12/12(Wed) 23時半頃
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[シャツはボロボロで。 白い腹が見えているけど。 そんな事気にしている余裕はない。 そもそも彼が私に女性としての何か。 そういった物を感じると考えてもいないから。 だから彼の唇に笑みが浮かんだのを見れば。 ただ単に傷の具合が多少はよくなったのだろうと。 そんな事しか思い浮かばない。]
薬は簡単なのだったら。 でも処方箋がいるようなのは……。
[薬屋はイワイの店だけではないから。 買おうと思えば帰るはず。]
(+70) 2018/12/13(Thu) 22時頃
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……招集されて。 死なないでいるって難しいよ。 それが出来るなら皆そうしてる。
でも、ピスティオが生きるつもりなら。 ピスティオが生きてる間は私も生きるよ。
[この肉体が滅んだとしても。 彼の中に私がいるのなら。 彼が生きている限り私も生き続ける。 そう思っているしその考えは変わらない。 でもそれを口に出したらきっと彼は嫌がるから。 だから私は懸命にもそれを黙っていた。]
(+71) 2018/12/13(Thu) 22時頃
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[ふ、と視線が絡む。 真正面から向き合うと少し気恥ずかしくて。 瞼を伏せれば睫毛が頬に影を落とした。]
別に逃げてもいい。 でもここにいてくれるなら私は嬉しい。 生きてるの、確認出来るから。 働けっていうならそうする。 会える時間減っちゃうのは寂しいけど。 肉体として生きるなら食べ物とか必要だもんねぇ。
[頬に熱を感じて顔中が熱くなるようだった。 抱き寄せられて身体を撫でる手が 動けばそわり、と落ち着かない心地がした。]
(+72) 2018/12/13(Thu) 22時頃
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[私は私が死んでもいい。 でもそれは嫌だと言う。 私は彼が死ぬのは嫌だ。 きっとそれと同じなんだろうというのは理解出来る。 だから小さく頷いて。]
ごめんなさい。
[小声で謝った。]
(+73) 2018/12/13(Thu) 22時頃
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[それから私は立ち上がって。 ふらふらとした足取りで鎮痛剤と化膿止め。 あと水を持って戻ってきて。 それを彼へと渡した。 自分も薬を飲んで。 そろりと彼を見る。]
料理はするつもりだったから材料はあるんだけど。 ちょっと暫く無理そう。
トマトジュースでも飲む?
[聞いてみたけど。 ちょっとそれを飲む気分になるのかどうか*]
(+74) 2018/12/13(Thu) 22時頃
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[頭を撫でられれば嬉しそうに目を細める。 責任については勿論放棄するつもりはない。 だから彼に薬を飲ませる事も私の役目。 薬を飲むのを確認すればグラスを回収して。]
薬を飲むのが苦手なんて。 いい大人が言う事じゃないよぉ?
[今が五体満足であったなら。 口直しの果物でも出したのだけど。 残念ながら果物を切る余裕もないし。 その果物もない。 私は小さく笑ってピスティオの頭を撫でた。 気分は小児科の看護師である。]
(+91) 2018/12/13(Thu) 23時頃
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匂い……?
[私は自分の腕を眼前に持ってきて。 くん、と匂うけどよく分からなかった。 汗臭いとかだと嫌だなと思ったけど。 目のやり場に困るという言葉で。 それは違うと理解はした。
ゆるりと首を傾げてピスティオを見て。 それから彷徨う視線が時折掠めるのは。 切り裂かれて覗く白い肌。 それに気づけば。 徐々に顔が紅潮していく。]
(+92) 2018/12/13(Thu) 23時頃
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あ……、うん、患者さんでいた。 生理現象だって、言ってた。 先輩はそういうの手伝う時もあるって 言ってたけど。
わ、私そういう経験なくて。 暫く席外すから。
その、ごゆっくり……?
[自分でも何を言ってるんだろう。 自己ツッコミが入るけど。 他に何を言えばいいのか。
大怪我をした時はそういった減少が起こる。 子孫を残す本能からと聞いた事がある。 つまり、そういう事なんだろうと理解した。]
(+93) 2018/12/13(Thu) 23時頃
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[理解して。 そして気づいた。]
あ、そっか。 ピスティオの子供を産めば。 家族が出来るね。
[いい事に気づいたと笑顔でそう告げると。 彼の反応を見ずにシャワールームへと向かった*]
(+94) 2018/12/13(Thu) 23時頃
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[脱衣所というほど立派なものはない。 簡易な洗面台に小さな鏡が壁にある。 それだけの場所。 そこで服を脱いで鏡の中にいる私を見た。
お義姉さんと比べて薄っぺらい胸。 流れた血は身体のあちこちを赤く汚して。 自らで傷つけた腕は酷い有様だ。
シャワールームへ入って。 恐る恐るシャワーで身体を流す。 腕にお湯がかかれば身悶える程痛い。
お湯に混じって流れる赤い水。]
(+119) 2018/12/14(Fri) 00時頃
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[痛みを堪えながらシャワーを浴びている。 そんな時に男の子が何を考えているか。 そんな事ちっとも考えてない。 思い浮かばないのは経験がないから仕方ない。 勿論看護師だから子供が畑に生えるわけじゃない。 そんな事ぐらい知ってるけど。 知ってるからといって結びつくわけではない。
だから今呑気に思うのは。 どれくらい一人にしてあげたらいいんだろう。 という気遣いであった。]
(+120) 2018/12/14(Fri) 00時頃
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[ボロボロになったシャツ。 まだ使える布はあったから細く切り裂いて。 止血する為に使う。
着替えはあった。 徐々に食わせていこうと思っていたから。 暫くはここにいるつもりであったので。
綺麗な服に着替えて。 髪の毛も乾かして整えた。 化粧は落ちてしまったけど、別に構わない。 多少幼く見えるけどそれだけだ。 看護師なので化粧は元々濃くはないし。]
(+121) 2018/12/14(Fri) 00時頃
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[ここまでかかった時間は40分程度。 そろそろいいだろうか。 そういった行為にどれくらい時間を使うのか。 分からないけどきっと大丈夫だろう。
そう思ってシャワールームから出て。 部屋の中へと戻れば。 何故か上半身裸のピスティオがいた。]
…………ああ。
[看護師仲間から聞いた事がある。 男の人も胸を使う人がいると。 つまりそういう事だろう。 私はそう納得をした。 彼の知らない面を色々知ってしまったけど。 大丈夫、私はどんな彼でも好きだから。]
(+122) 2018/12/14(Fri) 00時頃
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[努めて明るい表情を作る。 平常心が大事だ。 状況は全く平常ではないけれど。 何時もと変わらない、そう思おう。
私は洗面器にお湯を張ったものと。 タオルを持って彼に近づいた。 妙に片付いているような気がして。 内心で首を傾げた。]
身体拭くね。 背中向けてくれる?
[抵抗されなければ濡れたタオルで背中を拭いて。 自分で拭くと言われたなら素直にタオルを渡す。]
(+123) 2018/12/14(Fri) 00時頃
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一回外に出ようと思うんだ。 薬はいるし、食料もいるよねぇ。 他に欲しいものはある?
[欲しいものがあるのなら出来るだけ手に入れよう*]
(+124) 2018/12/14(Fri) 00時頃
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