154 【R18】さよなら、ばいばい、またあした
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―桜の世界―
[ぱちんと弾けた視界の中で、君達は気付くかな? 気付くよね?
宵の空に差し伸べるように枝を広げた桜の老木、その根本で君達は再開を果たすんだ。
話の最中だったって? そんなの僕には関係ない事だよ。 とにもかくにもだ、君達は再会を果たしたんだ。
一面の花びらが降り積もる中、世界は桜と君たちだけで構成されている。
無骨な樹へと愛おしげに寄り添う僕はそんな君達を眺めて、少し笑って、嗤って ――君達に最後の言葉を送ろうと思う]
(0) nanono0 2015/04/10(Fri) 00時頃
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ゲームは終わったよ。 おめでとう……鷹谷君、それに加賀宮君と早瀬君も。 君達の勝利だよ。
[拍手の音はきっと一人分だね。 高らかに鳴り響いたそれは余韻を残して止まるんだ。
ああ、今はもう全てを取り戻した君達の表情はどんななんだろう。
怒り?恨み?悲しみ? それとも――?
どちらにしたって構わない。 だから僕は口を開くんだ]
(1) nanono0 2015/04/10(Fri) 00時頃
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ゲームはね、余興だったんだ。 僕は今日、君たちと一緒にお別れの会をしたかった、それだけなんだよ。
加賀宮君、君なら見覚えがあるかもしれないね。 この桜。 この春が最後の桜だよ。
見送るのが僕一人じゃ寂しいな、なんて思ってさ。
(2) nanono0 2015/04/10(Fri) 00時頃
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[色々と意地悪を付け加えた理由なんて言わないままに、僕は桜の花を見上げるんだ。
病棟取り壊しの巻き添えになる可哀想な桜 僕と一緒でこれが最後の春だった桜。 ずっと一緒に過ごした桜。
寂しいのは嫌だよね。 寂しいのは嫌だったよ。
だからたくさん呼んだんだ。
その顔ぶれを見渡して、少しの感謝と、たくさんの羨望と、爪の先くらいの憎しみを込めて僕はまた笑うよ]
(3) nanono0 2015/04/10(Fri) 00時頃
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ところで、そこの君達。 罰ゲームはどうだったかな? 僕があんなに大事にしていた命を投げ捨てた代償はどうだった? 一番大切なもの、なくす気持ちは痛かったかな? ……君達なんか大嫌いだよ。 特に真っ先に死んだそこの二人。 吾妻君と蒼真君。 お互いしか見えないって顔しちゃって、本当に腹が立つ。
それに芙蓉君。 僕の宝物を二度も捨てるだなんて、君も大嫌い。 武藤君は…少し可哀想だったね。 でも、君も麻倉君もお互いが大事すぎたんだから、まあ諦めてよね?
(4) nanono0 2015/04/10(Fri) 00時頃
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[一息に紡いだ声は少しばかり刺があったかもしれないね。 だってほら、花びらが宥めるみたいに、僕の頬へと触れて地面に落ちたよ。
少しは僕の気持ちも分かって欲しいだなんて、それだけの罰ゲーム。
いい気味だって吐き捨てて、僕は爪先を見下ろしたんだ。 それからもう一度見上げるんだ。
最後の力を僕に貸してくれた桜。 僕と一緒に世界を――あの世とこの世の間―あわい―に作り上げた桜の花を仰いだんだ]
(5) nanono0 2015/04/10(Fri) 00時頃
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あと、加賀宮君。 君、都合のいい事言ってたけどね、僕は君と二人きりなんてゴメンだよ。 だって君、僕の事なんか好きじゃないでしょ? せいぜいそこの早瀬君に大事にしてもらえばいいよ。 早瀬君も思いっきり僕の事悪者扱いしてくれてさ。 二人して思い直せばいいとでも思ってる? 全くお似合いだよ、君達は。 まあ二人共頑張ってくれたのは事実だけど…僕は君達も嫌い。
……でも鷹谷君。 君にだけはありがとうを送りたい。 君だけがあの場所で僕を思ってくれた。 最後に一緒に遊べて、僕は本当に嬉しかったんだ。
(6) nanono0 2015/04/10(Fri) 00時頃
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[君の優しい心が嬉しかった。
ありがとう ありがとう
何度告げたって足りない。
桜の枝も柔らかに撓って、君の頭上に無数の花びらを舞い落とすんだ。
残った命を振り絞るみたいに。 さよならを振る腕のように。
そして僕は桜の幹へと触れて、幕引きの時間がすぐそこだって、彼が囁くのを感じたんだ]
(7) nanono0 2015/04/10(Fri) 00時頃
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……さて、お別れの会はもうお終い。 君達も帰って構わないよ。
僕は桜と一緒に逝くから。 さよならなんて言わない。 一生覚えて、僕の事忘れないで、いつまでだってあんな奴大嫌いだって思って、生きていけばいい。
君達なんてさっさと帰ればいいよ…――
(8) nanono0 2015/04/10(Fri) 00時頃
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[言葉と共に一面の桜吹雪に包まれた事に気付くよね。 視界を真っ白に染める桜が、きっと僕の涙も隠してくれる筈だよ。
君達には見えない、絶対に、見えない。
だから心の中で告げるんだ。
さよなら、ばいばい、また……――いつか]
(9) nanono0 2015/04/10(Fri) 00時頃
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[そして君達が戻るのはあの春休みの日の夕方だ。
世界が入れ替わったその瞬間に戻って、少しは気まずい思いでもすればいいんだよ。
これが僕の最後の意地悪]*
(10) nanono0 2015/04/10(Fri) 00時頃
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