212 冷たい校舎村(突)
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あーーーーーーたちばなーーーーー
(-3) 2017/03/10(Fri) 00時頃
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たちばな……
(-5) 2017/03/10(Fri) 00時頃
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ほん、 [ ――とう、だって。 と 能久>>0:441へ顔を向けて、 続けようとした言葉は 途切れた。 ]
(8) 2017/03/10(Fri) 00時半頃
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[ ―― 非日常の中の、日常>>#1 ]
(9) 2017/03/10(Fri) 00時半頃
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―― チャイム?
[ 何ら、可笑しなことは無いはずだ。 きっかり八時五十分を時計の針は指して、 だけど 能久への言葉は止まって、 あれ?って調子で 首を傾げてしまう。
そうしてさらに、 コートのポケットから振動音>>1。 圏外だって聞いていたのに。 僅かに香った なにか の香りを突き止める前に、 スマホを開いて、 ]
(10) 2017/03/10(Fri) 00時半頃
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―――、 ……?
[ はあ? とか、 そういうことが言えれば、 良かったんだろうか。 差出人、文字化け。 宛先は、皆。
内容は、 ちょっと買い物に行ってくる、みたいな。 そんな調子なのに、 一蹴できない単語があるものだから、 縋るみたいに二通目>>3を開いて、
ああ でも、 それは一通目のメールの答えを くれやしなかった。 ]
(13) 2017/03/10(Fri) 00時半頃
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「 とーりの一番は、わたし 」 「 わたしの一番も、とーり 」 「 とーりの全部、わたしのもの 」 「 わたしの全部、とーりのもの 」
(14) 2017/03/10(Fri) 00時半頃
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[ 伸びた前髪を梳くえとさんの指先と、 掠れて、だけど甘ったるい声で うたうように紡ぐ 言葉。 俺 を 俺 たらしめる なにか、が。 あるとすれば、あるとするならば。 それはきっと あのひと の、 ]
(16) 2017/03/10(Fri) 00時半頃
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[ ―― 画面を暗くして、 再度スマホをポケットに突っ込んだ。 …正直このメールのことを、 どう口にすれば良いものか迷うから ( 何せ職員室の話題も自分から出した訳で )
ふと 強引に切り替えた頭で気にかけたのは。 何時かのよう、 "腹が減りそうな"匂い。 ]
(23) 2017/03/10(Fri) 01時頃
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………食堂開いてるの? [ やっぱり、誰にともなく、出る声。 独り言だと思われても、それはそれで。 ……まさか食堂の料理が、 この教室まで届く程の匂いだったかなんて、 そんなことまでは、ちょっと、 思い当たりたくは、ない* ]
(24) 2017/03/10(Fri) 01時頃
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指名貰った 初めての最終日
めっちゃどきどきしている
(-21) 2017/03/10(Fri) 01時頃
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[ "文化祭の景色"に向かって。 教室を出て行く"文化祭の面々"を 古辺通は、ぼうっと 見送っている。
文化祭。 どうして?何故? 表情はきっと、 曖昧 という表現が丁度良いものだろう。 高校二年、転入した頃や。 今に至るまで浮かべている、
"穏やか"なものとは 少し離れた もの。 ]
(161) 2017/03/10(Fri) 23時半頃
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[ なあ。 ]
(162) 2017/03/10(Fri) 23時半頃
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[ 転入してきたときの俺が、 俺の浮かべていた"笑顔"が、 ―― ほんもの じゃないって言ったら? ほんとうの俺は もっと そう たとえば お前に怒った時みたいに 結構感情むき出しにするような奴だって言ったら
あの時、職員室で出会った 笑ってるあいつ。 手を差し出してきたクラスメートは どう思うんだろうか。
そんなの、しりたく ないけれど。 どうしたって過ぎってしまった
あまりに狭すぎた俺の"世界"が ほんの少し広がった ころ。 ]
(163) 2017/03/10(Fri) 23時半頃
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――― どーすっか、な。 [ 俺も行くべきですかね、どこか。 扉の向こうから漏れる 眩しすぎる程の光。 それをちらと見て、眉を寄せながら考える。 先程のメールといい、一気に変わった光景といい、 ちょっと 不思議が多すぎやしませんかね。 窓の外の雪は 止みそうに無い。 ]
(165) 2017/03/10(Fri) 23時半頃
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[ …教師は 本当にいないのだろうか。 光は光でも、車の光が来ればいいのに と、 上履きは思うままに窓際へ向かって、 ( きっと 保田>>158の前を通って ) ]
―― ちょっと寒いかもよ
[ 窓に 手をかけた。 ]
(168) 2017/03/10(Fri) 23時半頃
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[ ――― ぶわり、と 長い前髪を風が襲って、
むき出しになった瞳は、 階下を 見下ろそうと した
の に、 ]
(172) 2017/03/10(Fri) 23時半頃
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「 出ちゃ駄目。 」
(173) 2017/03/11(Sat) 00時頃
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[ 咄嗟に過ぎるのは、いつだって、 ]
(174) 2017/03/11(Sat) 00時頃
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………まじかよ [ とおい とおい 地面すら見えない距離に。 声が、震えた。 何時以来だろう、こんなの。 二階って こんな光景じゃあ なかっただろ? なあ そうだよな? 職員室でそうしたみたいに、 同意を求める、みたいに。 冷たい風を受けながら 教室内を 見渡した。 視界の端で、長すぎる前髪が 踊る* ]
(179) 2017/03/11(Sat) 00時頃
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[ 足音、ふたりぶん。 気を緩めたら一瞬で落ちてしまいそう、で。 それをどうにか 引き戻す。
唇が冷たい。 ]
いや、逆 だって。 ………地面が無い、みたいな 遠すぎて、…無理。 [ ふたりには。 どう、言ったら良かったのだろう。 あんな光景、見たことが無かった。
真白に塗られた校舎の外。 その 下は、 奈落の底すら 見えやしない。 ]
(192) 2017/03/11(Sat) 00時頃
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―― うわ、
[ ここで。 肩を掴まれて>>191、物理的に引き戻された。 脚が縺れて、一瞬だけバランスが狂う。
前髪の向こうで、窓が閉められた。 冷気だけ残った、教室の中。
心臓の音が、遅れて聞こえてきて、 ―― 本当に、こんなの 何時ぶりだよ。 ]
(193) 2017/03/11(Sat) 00時頃
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―― なあ、おかしくねえ? 此処から 出られない みたいな、の
[ 聞いたところで、 ふたりは答えを知っているとでも言うのか。 そこまで 気はまわらない。
だって此処、フツウじゃないぜ。 何時もなら、 保田の顔>>188の感想を言えたのかも知れないけど。 生憎 古辺通も。 穏やかとは離れた顔をしていたし、 余裕も無かった から、 未だ震える声で ふたりに問いをただ、投げるだけだった。 ]
(194) 2017/03/11(Sat) 00時半頃
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[ 電気も消えない>>196。 スイッチでも壊れたのか、って そういうわけじゃあ無さそうなのを、 察して しまった。
背に軽く当たる手は、 ]
(223) 2017/03/11(Sat) 01時頃
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[ えとさんみたいに、 爪を立てるわけでもなく ]
(224) 2017/03/11(Sat) 01時頃
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[ 平気、と。 そう伝えるみたいに、手を ひらり。 横の橘に振ってから。 前髪の下で、緩慢に辺りを見渡す。 眩しすぎる光。 反復される、自分の言葉>>199。 同時に聞こえてくる、笑い声>>196。
非日常。 ようこそ、といううたい文句も挨拶も無く、 唐突に放り込まれた、空間。 そこに自分は居るんだと、 痛感するしか ないような。 ]
(225) 2017/03/11(Sat) 01時頃
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―――…、 帰れるなら誰かがテンション上げて こっち戻って来てるんじゃないの
[ それこそ"笑って"さ。
英語の授業と逆の立場。 保田の言葉を 古辺通が否定する、 そんな光景が うまれた。 保田の言いかけた声を拾って、 だけど、続きは出てこなかったから 再度 口を開いた。 今度は橘の方を 向いて。 ]
(226) 2017/03/11(Sat) 01時頃
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――― 橘。
[ 前髪の下、 窺うような 視線を送って。 ]
(227) 2017/03/11(Sat) 01時頃
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―― なんでお前、平気そうなの。
(-59) 2017/03/11(Sat) 01時頃
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[ ぽつり、 落とした囁きの答えは 聞かない。
だって別に、 それって何時ものことだったし。 いつも通りに突っ込むみたいな、 いつも通りに突っ込みたい ような、 そんな調子で 言ったつもりだけど。 ]
(228) 2017/03/11(Sat) 01時頃
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